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倶会一処
桂花糕と馬蹄糕
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倶会一処10
人気のない、廃倉庫。‘よろしくない’用件を片付ける際に使う場所。
綠はドラム缶に座り煙草をふかしていた。傍には縛られ転がされた男が2人、ピーチクパーチク囀るので口にガムテープを貼ったがそれでもフゴフゴ言っている。
内容が気になるといえばなるものの、剥がすと大音量で叫び出すのよね…こんな倉庫に助けなんて来ないのに…どうしたもんかと悩む綠が男達へ視線を落としていると、ギイッと正面の扉が音を立てた。
「ごめん!お待たせ!ありがと綠、さすが仕事早いね」
「んーにゃ。朝飯前ですよ龍頭」
声を弾ませにこやかに歩いてくる宗。手にはテイクアウェイのお菓子の袋、遅刻の理由。ポップでファンシーなロゴがまったくこの場に似合わない。けれどそんな宗の姿を見て、男達は顔色を変える。
あれ?顔見知りか?考えつつ綠は宗と簀巻きを交互に見た。宗に‘こいつら拐って’と頼まれ綠が捕まえてきたのは、なんの変哲もない半グレだ。理由を聞いていなかった綠は連中を顎で指す。
「宗ちゃん、なんなのさこの子達」
「柴灣のマフィア崩れ」
「柴灣?」
「綠が逃した奴らの知り合い」
そう言われ、綠は言葉に詰まった。
あの時──東と行ったバーで尾けられた夜──綠が倒した輩はホームへ逃げ帰っていた。話は界隈の裏社会にほんのりと広がり、にわかに九龍でのシノギへ注目が集まる。
普通ならそこで、ほとぼりが冷めるまで活動を自重するだろう。が、宗は逆に、その周辺の人間へ交渉を持ちかけた。現在自分は規模の大きな密輸業者と懇意にしている、信用を得ているので横からいくつかルートを掠め盗ろう、儲け話に興味のある者はいないか?と。食い付きを良くする為、最初に幾らか──というよりかなり──見せ金も積んだ。金はいつだって物を言うし、裏社会の人間達は野心家だ。劣悪な環境から這い上がってきた者は力を欲している。すぐにそこそこ大きめの魚が釣れ、悪くはない、と宗は思ったのだが。
「どうしてキミ達の使ってるチンピラが僕のこと襲ってきたのかな」
しゃがみこむと、男の1人の口からテープを剥がし語りかける宗。綠は片眉を上げる。宗は黙りこくる男を眺めながら、ベルトに差していたコルトパイソンを抜きシリンダーをカラカラ回した。
「殺して乗っ取ろう、とか思った?キミ達の入れ知恵?」
「俺らはそんなこと言ってない!!アイツらが勝手に…」
ダンッ、と、銃声が1発。チンピラの右耳が飛び悲鳴が響いた。宗はのたうち回る男の髪を掴んで頭を持ち上げる。
「じゃあ僕の情報、漏らしただけって事?」
「も、漏らして…なんて…」
「だったらなんで僕のこと知ってんの。密輸業者の方もルート抑えられてんだけど?おかしいでしょ?」
もう1発。左耳が飛ぶ。真ん丸くなった輪郭を見て宗は愉しそうに嗤い、掴んでいた頭をゴンッと床へと打ちつけた。密輸業者に反応した綠が低く問う。
「宗、お前…燈瑩んとこイジったの?」
「直接じゃないよ。周りだけ。てかさぁ、僕バレないようにやってって言わなかった?」
関心無さそうに綠へと答え、宗は男に再度質問を投げた。質問と呼ぶのは相応しくないかもしれない、回答を要求しているわけではなかったからだ。男が何を言おうがどうだっていいのだ、宗は銃口を上げ吐き捨てる。
「使えないね」
左足に1発。男が叫び、その声に眉を顰めた宗は五月蝿いと右足にも1発。
「宗」
「なに?」
名前を呼ぶ綠に笑顔で振り返りつつ、男の左腕に1発。やめてくれと懇願する様が気に食わなかったらしく次は右腕にブチこもうとし────
「宗!!」
その肩を綠が押さえた。右腕を狙った弾丸は逸れ男の首元を掠める。動脈が裂けドバッと赤黒い血液が吹き出した。あっ、と宗が呟く。綠は男の横に膝をつき身体を抱き起こすも、抱き起こしたところで施せる処置も無い。暫く痙攣したあと男は両目を大きく開いたまま静かになった。
「綠が掴むから、ズレちゃったじゃんか。殺すつもりだったからいいけどさぁ」
もうちょっと撃ってからにしたかったなと頬を膨らませる宗。綠は男を床に下ろし目元に軽く触れて瞼を閉じさせると、ゆっくりと宗に首を向けた。
「やり方ってもん、あんだろ」
「なにが?こいつが下手打ったんだから仕方無いじゃん」
「だとしてもだよ」
「ほんと甘いよね綠は」
こんなゴミにかける情けなんて無いよ。そう言ってカチャカチャと弾倉をイジりながら唇を尖らす仕草はやたらと幼い。だが次の瞬間、死体の隣で青ざめているもう1人の男の腹へ躊躇なく再び1発。前のめりに倒れ込む男にスタスタと近寄り横面を蹴り飛ばす。
「お前はどーするの?ケツ拭いて死ぬ?」
笑ってピストルを上げた宗の、今度は銃身を綠は握る。
「なぁに綠」
「やめろって」
「なんで」
「わかるだろ」
諭すような物言いに、宗が綠を睨んだ。
「はぁ?僕、襲撃されたんだよ?」
「そーだけど。もともと宗が手ぇ出したからでしょーよ」
「違うよ、綠が逃がすからだよ」
静寂。張り詰めた空気。
重なった視線を先に外したのは宗だった。じゃあ綠がちゃんと処理して?そう発するとつまらなそうに背を向け、ソファに置いていた紙袋から桂花糕を取り出し食べ始める。綠には馬蹄糕とっとくねと一言。
うつ伏せになっている男を引っくり返す綠。広がる血溜まり、ゴフッと咳き込む口の端からも血の泡。無理だな、助からない…助けるつもりがある訳ではないが…綠が見下ろしているうち、数秒も経たずにそのまま事切れた。こちらも瞼だけは閉じさせ、綠は宗を振り返る。
「【東風】の奴らは宗が思ってるよりヌルい感じじゃねーよ。何で手ぇ出した?」
「逆にさ、なんで手ぇ出さないの?あんだけ大きなルートだよ?」
僕が失敗したことあった?と宗があっけらかんと返す。
失敗は無い。無いが、ギリギリの綱渡り…という時はあった。いつか足を踏み外す瞬間が来る、そんな不安が絶えず付きまとう。杞憂だとしても。
「まぁでも、カタイね。燈瑩サン対応すごい早かったな」
言いながら宗は桂花糕のついた指をペロッと舐めた。バレてんのかなぁ?僕だ、って…そう呟き可愛らしく唸る。
「だから中流階級側に部屋借りたのかよ」
渋面を作る綠に宗は肩を竦めた。
‘良く見える’というのは‘夜景’なんて呑気な話じゃない。ルートを狙うなら燈瑩の近くに居たほうが動きを把握できるとの算段。しかし、聞こえてきた近所の噂は老人会で麻雀をしているだの寺子屋で甘味を配っただのほのぼのとしたものばかり。
されどその裏で、宗がちょっかいをかけようとしたルートは上手い具合に塞がれていた。潰された訳では無い、ご丁寧に塞がれた…トラブルが起こらないように。
「やんなっちゃうよなぁ…」
桂花糕をパクつき再びボヤく宗。率直に言って腹が立った。なんだか子供扱いされた気がしたからである。遠回しな警告、それと、頭を撫でられた感覚。
猫の件も手助けをしようとしたつもりではなく、貸しを作って【宵城】に取り入り根を張っていくという青写真…だったが、猫は殊の他慎重で誘いに乗ってこなかった。粗雑な性格に見えても果たして九龍最高峰の風俗店店主、一筋縄ではいかない。なので皇家の残党を狩ってその資金を強奪する路線に切り替えた。確かにヌルくないのだ、【東風】の面々は。
「あと何件ヤった?」
「何件でもいいでしょ、他は揉めてないし」
問い掛ける綠に返答する宗は考え事に夢中で心此処にあらず。綠は溜め息をついた。
「こいつらの周りとか…もろもろ、俺がナシつけとくから。宗はもう動くな」
「動いてないよ僕は」
「じゃあ動かすな、誰も」
綠の言葉に返事はせず、無言で缶カクテルを開栓しゴクゴクと呷る宗。唇に舌を這わせ水滴をさらい、甘。と、小さく言った。
人気のない、廃倉庫。‘よろしくない’用件を片付ける際に使う場所。
綠はドラム缶に座り煙草をふかしていた。傍には縛られ転がされた男が2人、ピーチクパーチク囀るので口にガムテープを貼ったがそれでもフゴフゴ言っている。
内容が気になるといえばなるものの、剥がすと大音量で叫び出すのよね…こんな倉庫に助けなんて来ないのに…どうしたもんかと悩む綠が男達へ視線を落としていると、ギイッと正面の扉が音を立てた。
「ごめん!お待たせ!ありがと綠、さすが仕事早いね」
「んーにゃ。朝飯前ですよ龍頭」
声を弾ませにこやかに歩いてくる宗。手にはテイクアウェイのお菓子の袋、遅刻の理由。ポップでファンシーなロゴがまったくこの場に似合わない。けれどそんな宗の姿を見て、男達は顔色を変える。
あれ?顔見知りか?考えつつ綠は宗と簀巻きを交互に見た。宗に‘こいつら拐って’と頼まれ綠が捕まえてきたのは、なんの変哲もない半グレだ。理由を聞いていなかった綠は連中を顎で指す。
「宗ちゃん、なんなのさこの子達」
「柴灣のマフィア崩れ」
「柴灣?」
「綠が逃した奴らの知り合い」
そう言われ、綠は言葉に詰まった。
あの時──東と行ったバーで尾けられた夜──綠が倒した輩はホームへ逃げ帰っていた。話は界隈の裏社会にほんのりと広がり、にわかに九龍でのシノギへ注目が集まる。
普通ならそこで、ほとぼりが冷めるまで活動を自重するだろう。が、宗は逆に、その周辺の人間へ交渉を持ちかけた。現在自分は規模の大きな密輸業者と懇意にしている、信用を得ているので横からいくつかルートを掠め盗ろう、儲け話に興味のある者はいないか?と。食い付きを良くする為、最初に幾らか──というよりかなり──見せ金も積んだ。金はいつだって物を言うし、裏社会の人間達は野心家だ。劣悪な環境から這い上がってきた者は力を欲している。すぐにそこそこ大きめの魚が釣れ、悪くはない、と宗は思ったのだが。
「どうしてキミ達の使ってるチンピラが僕のこと襲ってきたのかな」
しゃがみこむと、男の1人の口からテープを剥がし語りかける宗。綠は片眉を上げる。宗は黙りこくる男を眺めながら、ベルトに差していたコルトパイソンを抜きシリンダーをカラカラ回した。
「殺して乗っ取ろう、とか思った?キミ達の入れ知恵?」
「俺らはそんなこと言ってない!!アイツらが勝手に…」
ダンッ、と、銃声が1発。チンピラの右耳が飛び悲鳴が響いた。宗はのたうち回る男の髪を掴んで頭を持ち上げる。
「じゃあ僕の情報、漏らしただけって事?」
「も、漏らして…なんて…」
「だったらなんで僕のこと知ってんの。密輸業者の方もルート抑えられてんだけど?おかしいでしょ?」
もう1発。左耳が飛ぶ。真ん丸くなった輪郭を見て宗は愉しそうに嗤い、掴んでいた頭をゴンッと床へと打ちつけた。密輸業者に反応した綠が低く問う。
「宗、お前…燈瑩んとこイジったの?」
「直接じゃないよ。周りだけ。てかさぁ、僕バレないようにやってって言わなかった?」
関心無さそうに綠へと答え、宗は男に再度質問を投げた。質問と呼ぶのは相応しくないかもしれない、回答を要求しているわけではなかったからだ。男が何を言おうがどうだっていいのだ、宗は銃口を上げ吐き捨てる。
「使えないね」
左足に1発。男が叫び、その声に眉を顰めた宗は五月蝿いと右足にも1発。
「宗」
「なに?」
名前を呼ぶ綠に笑顔で振り返りつつ、男の左腕に1発。やめてくれと懇願する様が気に食わなかったらしく次は右腕にブチこもうとし────
「宗!!」
その肩を綠が押さえた。右腕を狙った弾丸は逸れ男の首元を掠める。動脈が裂けドバッと赤黒い血液が吹き出した。あっ、と宗が呟く。綠は男の横に膝をつき身体を抱き起こすも、抱き起こしたところで施せる処置も無い。暫く痙攣したあと男は両目を大きく開いたまま静かになった。
「綠が掴むから、ズレちゃったじゃんか。殺すつもりだったからいいけどさぁ」
もうちょっと撃ってからにしたかったなと頬を膨らませる宗。綠は男を床に下ろし目元に軽く触れて瞼を閉じさせると、ゆっくりと宗に首を向けた。
「やり方ってもん、あんだろ」
「なにが?こいつが下手打ったんだから仕方無いじゃん」
「だとしてもだよ」
「ほんと甘いよね綠は」
こんなゴミにかける情けなんて無いよ。そう言ってカチャカチャと弾倉をイジりながら唇を尖らす仕草はやたらと幼い。だが次の瞬間、死体の隣で青ざめているもう1人の男の腹へ躊躇なく再び1発。前のめりに倒れ込む男にスタスタと近寄り横面を蹴り飛ばす。
「お前はどーするの?ケツ拭いて死ぬ?」
笑ってピストルを上げた宗の、今度は銃身を綠は握る。
「なぁに綠」
「やめろって」
「なんで」
「わかるだろ」
諭すような物言いに、宗が綠を睨んだ。
「はぁ?僕、襲撃されたんだよ?」
「そーだけど。もともと宗が手ぇ出したからでしょーよ」
「違うよ、綠が逃がすからだよ」
静寂。張り詰めた空気。
重なった視線を先に外したのは宗だった。じゃあ綠がちゃんと処理して?そう発するとつまらなそうに背を向け、ソファに置いていた紙袋から桂花糕を取り出し食べ始める。綠には馬蹄糕とっとくねと一言。
うつ伏せになっている男を引っくり返す綠。広がる血溜まり、ゴフッと咳き込む口の端からも血の泡。無理だな、助からない…助けるつもりがある訳ではないが…綠が見下ろしているうち、数秒も経たずにそのまま事切れた。こちらも瞼だけは閉じさせ、綠は宗を振り返る。
「【東風】の奴らは宗が思ってるよりヌルい感じじゃねーよ。何で手ぇ出した?」
「逆にさ、なんで手ぇ出さないの?あんだけ大きなルートだよ?」
僕が失敗したことあった?と宗があっけらかんと返す。
失敗は無い。無いが、ギリギリの綱渡り…という時はあった。いつか足を踏み外す瞬間が来る、そんな不安が絶えず付きまとう。杞憂だとしても。
「まぁでも、カタイね。燈瑩サン対応すごい早かったな」
言いながら宗は桂花糕のついた指をペロッと舐めた。バレてんのかなぁ?僕だ、って…そう呟き可愛らしく唸る。
「だから中流階級側に部屋借りたのかよ」
渋面を作る綠に宗は肩を竦めた。
‘良く見える’というのは‘夜景’なんて呑気な話じゃない。ルートを狙うなら燈瑩の近くに居たほうが動きを把握できるとの算段。しかし、聞こえてきた近所の噂は老人会で麻雀をしているだの寺子屋で甘味を配っただのほのぼのとしたものばかり。
されどその裏で、宗がちょっかいをかけようとしたルートは上手い具合に塞がれていた。潰された訳では無い、ご丁寧に塞がれた…トラブルが起こらないように。
「やんなっちゃうよなぁ…」
桂花糕をパクつき再びボヤく宗。率直に言って腹が立った。なんだか子供扱いされた気がしたからである。遠回しな警告、それと、頭を撫でられた感覚。
猫の件も手助けをしようとしたつもりではなく、貸しを作って【宵城】に取り入り根を張っていくという青写真…だったが、猫は殊の他慎重で誘いに乗ってこなかった。粗雑な性格に見えても果たして九龍最高峰の風俗店店主、一筋縄ではいかない。なので皇家の残党を狩ってその資金を強奪する路線に切り替えた。確かにヌルくないのだ、【東風】の面々は。
「あと何件ヤった?」
「何件でもいいでしょ、他は揉めてないし」
問い掛ける綠に返答する宗は考え事に夢中で心此処にあらず。綠は溜め息をついた。
「こいつらの周りとか…もろもろ、俺がナシつけとくから。宗はもう動くな」
「動いてないよ僕は」
「じゃあ動かすな、誰も」
綠の言葉に返事はせず、無言で缶カクテルを開栓しゴクゴクと呷る宗。唇に舌を這わせ水滴をさらい、甘。と、小さく言った。
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