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偶像崇拝
大乱闘と身柄確保
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偶像崇拝9
【天堂會】本部、その向かいの建物の屋上に陣取り数時間。夕飯の乾炒牛河を食べ終わった樹は暇を持て余していた。
上は上手い事【和獅子】へと情報を流したようで、好戦的な【和獅子】は直ぐ様仲間に声を掛け始めた。ここまでは作戦通り。
そこからどうなったのかまだわからない。充分に人数が集まったら【天堂會】にカチこむのだろうが、現在どの段階なのか不明だ。上が【和獅子】の動きを掴んで連絡してくるか、樹が本部を見張って直接その目で状況を確認するかしかない。
樹の見ている限りでは、正面玄関からの人の出入りは特になかった。夜間は施錠されているようだ。【天堂會】メンバーは裏口を使ってるのか?これだと中に何人いるのか把握が難しい。
とはいえ例え全員居ようが大した数ではないし、【天堂會】と【和獅子】がぶつかるのであれば残り物──相手をしなければならない人数──はかなり少ないと思うけれど。
それにしても、暇。もうすぐ真夜中になる…今日は突入しないのだろうか。樹は【天堂會】を見下ろしつつ、屋上の柵に身体を預け頬杖をついた。ご飯も食べた事だしなんならちょっと眠くなってきている。
東、ほんとに助けを待ってるのかな。そんなこともないんじゃないかな。意外と【天堂會】の居心地いいんじゃないかな、東って薬物大好きだしな。
そんな風に思いウトウトとしかけたところに上から着信。樹はノロノロした動作で電話をとった。
「喂?」
「あ、樹!!【和獅子】今から行くらしいで!!」
「え、ほんと?まだ誰も来てな…」
言いながら正面玄関に視線を落とすと、ついさっきまでは人影が無かった路地にワラワラとたくさんの人間が集まっていた。獅子柄を身に着けている者が多い。なるほど、いかにもチーマーといった風体。
「来た。ほんとだ。様子見て俺も中入る」
「気ぃつけてな?無理したらあかんで」
「うん、わかった」
通話を切り、樹は【和獅子】の動向を注視する。30人…40人…?けっこう居るな。散開する素振りは無い。真っ正面から行く気か?でも別にバレたらいけないわけでもないし、仲間を殺されて怒っている【和獅子】は全面抗争上等なのだろうからそれも妥当か。
【天堂會】も【和獅子】も言うなれば只のヤンキー集団。マフィア同士であれば話は多少変わるが、これはヤンチャな奴らの喧嘩に等しい。
そして────ガラスが割れる派手な音が、いきなり夜の静寂を裂いた。
【和獅子】のメンバーがなんの前触れもなく【天堂會】入り口の扉を叩き割ったのだ。お洒落なガラス張りのドアが粉々になる。唸り声を上げながらどんどん建物内部へと突入していく人影。間を置かず、何発も響く銃声。
始まってからは早い。今まで散々待っていたのが嘘のようだ。
こちらも急いで東の身柄を確保しないと、攻め込んできた【和獅子】のメンバーに殺られてしまう。【和獅子】は東が【天堂會】外の人間だなんて知る由もない。本部内に居る者は、問答無用で全員敵とみなすだろう。
けど東がどこにいるか見当つかないな。樹は大地の説明を思い返す。確か薬がボイラー室にあったって話だけど、そこなのか?だが1階は今大混乱。出来れば参加したくはないし、ボイラー室ならそのまま隠れていてもらおう。せっかく屋上にいるんだ、上から見ていくか。
そう考え、樹はまず最上階、14階を当たってみることにした。
数メートル下がり、助走の距離を取る。軽く走って柵を足掛かりに一気に跳躍。張り巡らされた電線を避けるためにクルッと空中で回転し、難なく【天堂會】の屋上へ着地した。そのまま正面玄関とは逆方向へ。窓のある裏路地側の壁へと向かう。
14階は資料やデータがある特別な部屋だって大地が言ってたな。ちょっと覗いて、東が居なければ下に行こう。
樹が屋根から明かりのついた窓を確認すると同時に、部屋の中からは怒号が聞こえた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「えっ何!?」
独り言にしてはかなり大きな声量で東は言った。
急に聞こえたガラスの割れる音、それはまだいい。問題は何発も鳴り渡る銃声。戦闘が始まったことは明白だったがマフィアがここまで早く動く可能性は低い。となると、一体どこのグループの襲撃で、どうしてこんなに突然なのか。
もしかして…撃ったのは燈瑩?乗り込んできたのは猫や樹?
いや、あいつらはそんな目立つ事はしない、多分。そもそもきっと猫は来ない。他の組織だろう、しかしだとしたら窮地だ…東は頭を抱えた。
【天堂會】側にはやはりスパイだと判断されるだろうし、仕掛けてきた側からすれば【天堂會】の一員に見えるという最悪のパターン。板挟みになりどちらにしてもお陀仏。どうするのが最善だろうか?両手にドラッグ抱えて喜んでる場合じゃない。
とりあえずバリケードを作るべきか。東はさしあたって防火扉を内側からも固定し、なかなか開かないようにした。
あとは隠れていられる場所…待てよ?これだけの騒ぎの最中であれば、ドサクサに紛れて窓を割って逃げられるのでは?
そう閃いた東は部屋に戻り、精一杯開いた窓から下を覗き込んだ────途端、路地から撃たれた。弾が顔の数センチ横の壁に着弾する。
「あっぶな!!」
また大きな独り言が出た。被弾ギリギリだったので許してほしい。
襲撃してきたグループが【天堂會】のメンバーだと思って発砲したのだろうか。そりゃあ、こんな時間に【天堂會】のビルから顔を出していたら普通に考えてそいつは【天堂會】幹部以外の何者でもない。違うんだといくら訴えたところで認めてもらうのは無理がある。
仕方無しに隣の部屋に逃げ込む。例の薬の段ボールがたくさんある部屋その2。この箱でもバリケードを作るか?そんな物は秒で突破されそうだけれど無いよりマシか。
あたふたしていると今度はすぐ側、真後ろでガラスが割れる音がし、東は振り返った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
樹が聞いた怒号は、どうやら【天堂會】のメンバーらしき人物のもの。
バレないようにこっそりと窓から中を伺う。部屋では何人かの人間達がバタバタ慌ただしく武器の準備をしていた。
「おい、なんの騒ぎだ!?」
「どこかのチームの奴らが襲撃してきやがった!!1階で何人かやられたぞ!!」
「抗戦するのか!?薬物は!?」
「部屋にあるデータ隠せ!!」
口々に物を言う【天堂會】の面々、随分と忙しそうだ。東の姿はないが───メンバーの1人がふいに口走った。
「薬物は12階だぜ、あの薬師んとこだ」
ん?薬師?東のことか?12階、ここから2階下か。
樹は外付けの非常階段を素早く2階分駆け降りて、フロアの扉を引っ張る。開かない。ピッキングスキルはないんだよなぁと思い、外壁の側からビルを覗き込んだ。
どの部屋に居るんだ?手前端だと近いから助かるんだけどと考えた矢先、銃声がして2つ向こうの窓のそばに弾が着弾した。
下の路地に居た【和獅子】の発砲。幸い、非常階段が暗いので樹の姿は見えていないらしい。
「あっぶな!!」
聞き慣れた声が樹の耳に入る。東の声…着弾した窓からだった。バタンとドアの音がして、間髪入れずもう一度同じ音がする。ドタドタと歩き回る気配、どうやら真横の部屋に移動してきたようだ。
樹は小さな瓦礫を路地の奥へと投げた。カンカンッと石が跳ね、【和獅子】の注意がそちらへ逸れる。その音の方向を確認しに向かった【和獅子】の姿が見えなくなると、樹はスルリと非常階段の手摺りを乗り越え腕を伸ばしコンコンと部屋の窓を叩いた。
東は気が付かない。
コンコン。コンコン。気が付かない。
仕方ない。樹は窓枠の上の出っ張りを掴み、逆立ちをする様に真上に身体を振った。その身体を、ガラス目がけて爪先から思い切り振り下ろす。
ガシャァン!!!!
ガラスを割って樹が部屋へと転がり込むのと、東が振り返り驚愕の表情を見せるのはほぼ同時だった。
【天堂會】本部、その向かいの建物の屋上に陣取り数時間。夕飯の乾炒牛河を食べ終わった樹は暇を持て余していた。
上は上手い事【和獅子】へと情報を流したようで、好戦的な【和獅子】は直ぐ様仲間に声を掛け始めた。ここまでは作戦通り。
そこからどうなったのかまだわからない。充分に人数が集まったら【天堂會】にカチこむのだろうが、現在どの段階なのか不明だ。上が【和獅子】の動きを掴んで連絡してくるか、樹が本部を見張って直接その目で状況を確認するかしかない。
樹の見ている限りでは、正面玄関からの人の出入りは特になかった。夜間は施錠されているようだ。【天堂會】メンバーは裏口を使ってるのか?これだと中に何人いるのか把握が難しい。
とはいえ例え全員居ようが大した数ではないし、【天堂會】と【和獅子】がぶつかるのであれば残り物──相手をしなければならない人数──はかなり少ないと思うけれど。
それにしても、暇。もうすぐ真夜中になる…今日は突入しないのだろうか。樹は【天堂會】を見下ろしつつ、屋上の柵に身体を預け頬杖をついた。ご飯も食べた事だしなんならちょっと眠くなってきている。
東、ほんとに助けを待ってるのかな。そんなこともないんじゃないかな。意外と【天堂會】の居心地いいんじゃないかな、東って薬物大好きだしな。
そんな風に思いウトウトとしかけたところに上から着信。樹はノロノロした動作で電話をとった。
「喂?」
「あ、樹!!【和獅子】今から行くらしいで!!」
「え、ほんと?まだ誰も来てな…」
言いながら正面玄関に視線を落とすと、ついさっきまでは人影が無かった路地にワラワラとたくさんの人間が集まっていた。獅子柄を身に着けている者が多い。なるほど、いかにもチーマーといった風体。
「来た。ほんとだ。様子見て俺も中入る」
「気ぃつけてな?無理したらあかんで」
「うん、わかった」
通話を切り、樹は【和獅子】の動向を注視する。30人…40人…?けっこう居るな。散開する素振りは無い。真っ正面から行く気か?でも別にバレたらいけないわけでもないし、仲間を殺されて怒っている【和獅子】は全面抗争上等なのだろうからそれも妥当か。
【天堂會】も【和獅子】も言うなれば只のヤンキー集団。マフィア同士であれば話は多少変わるが、これはヤンチャな奴らの喧嘩に等しい。
そして────ガラスが割れる派手な音が、いきなり夜の静寂を裂いた。
【和獅子】のメンバーがなんの前触れもなく【天堂會】入り口の扉を叩き割ったのだ。お洒落なガラス張りのドアが粉々になる。唸り声を上げながらどんどん建物内部へと突入していく人影。間を置かず、何発も響く銃声。
始まってからは早い。今まで散々待っていたのが嘘のようだ。
こちらも急いで東の身柄を確保しないと、攻め込んできた【和獅子】のメンバーに殺られてしまう。【和獅子】は東が【天堂會】外の人間だなんて知る由もない。本部内に居る者は、問答無用で全員敵とみなすだろう。
けど東がどこにいるか見当つかないな。樹は大地の説明を思い返す。確か薬がボイラー室にあったって話だけど、そこなのか?だが1階は今大混乱。出来れば参加したくはないし、ボイラー室ならそのまま隠れていてもらおう。せっかく屋上にいるんだ、上から見ていくか。
そう考え、樹はまず最上階、14階を当たってみることにした。
数メートル下がり、助走の距離を取る。軽く走って柵を足掛かりに一気に跳躍。張り巡らされた電線を避けるためにクルッと空中で回転し、難なく【天堂會】の屋上へ着地した。そのまま正面玄関とは逆方向へ。窓のある裏路地側の壁へと向かう。
14階は資料やデータがある特別な部屋だって大地が言ってたな。ちょっと覗いて、東が居なければ下に行こう。
樹が屋根から明かりのついた窓を確認すると同時に、部屋の中からは怒号が聞こえた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「えっ何!?」
独り言にしてはかなり大きな声量で東は言った。
急に聞こえたガラスの割れる音、それはまだいい。問題は何発も鳴り渡る銃声。戦闘が始まったことは明白だったがマフィアがここまで早く動く可能性は低い。となると、一体どこのグループの襲撃で、どうしてこんなに突然なのか。
もしかして…撃ったのは燈瑩?乗り込んできたのは猫や樹?
いや、あいつらはそんな目立つ事はしない、多分。そもそもきっと猫は来ない。他の組織だろう、しかしだとしたら窮地だ…東は頭を抱えた。
【天堂會】側にはやはりスパイだと判断されるだろうし、仕掛けてきた側からすれば【天堂會】の一員に見えるという最悪のパターン。板挟みになりどちらにしてもお陀仏。どうするのが最善だろうか?両手にドラッグ抱えて喜んでる場合じゃない。
とりあえずバリケードを作るべきか。東はさしあたって防火扉を内側からも固定し、なかなか開かないようにした。
あとは隠れていられる場所…待てよ?これだけの騒ぎの最中であれば、ドサクサに紛れて窓を割って逃げられるのでは?
そう閃いた東は部屋に戻り、精一杯開いた窓から下を覗き込んだ────途端、路地から撃たれた。弾が顔の数センチ横の壁に着弾する。
「あっぶな!!」
また大きな独り言が出た。被弾ギリギリだったので許してほしい。
襲撃してきたグループが【天堂會】のメンバーだと思って発砲したのだろうか。そりゃあ、こんな時間に【天堂會】のビルから顔を出していたら普通に考えてそいつは【天堂會】幹部以外の何者でもない。違うんだといくら訴えたところで認めてもらうのは無理がある。
仕方無しに隣の部屋に逃げ込む。例の薬の段ボールがたくさんある部屋その2。この箱でもバリケードを作るか?そんな物は秒で突破されそうだけれど無いよりマシか。
あたふたしていると今度はすぐ側、真後ろでガラスが割れる音がし、東は振り返った。
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バレないようにこっそりと窓から中を伺う。部屋では何人かの人間達がバタバタ慌ただしく武器の準備をしていた。
「おい、なんの騒ぎだ!?」
「どこかのチームの奴らが襲撃してきやがった!!1階で何人かやられたぞ!!」
「抗戦するのか!?薬物は!?」
「部屋にあるデータ隠せ!!」
口々に物を言う【天堂會】の面々、随分と忙しそうだ。東の姿はないが───メンバーの1人がふいに口走った。
「薬物は12階だぜ、あの薬師んとこだ」
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樹は外付けの非常階段を素早く2階分駆け降りて、フロアの扉を引っ張る。開かない。ピッキングスキルはないんだよなぁと思い、外壁の側からビルを覗き込んだ。
どの部屋に居るんだ?手前端だと近いから助かるんだけどと考えた矢先、銃声がして2つ向こうの窓のそばに弾が着弾した。
下の路地に居た【和獅子】の発砲。幸い、非常階段が暗いので樹の姿は見えていないらしい。
「あっぶな!!」
聞き慣れた声が樹の耳に入る。東の声…着弾した窓からだった。バタンとドアの音がして、間髪入れずもう一度同じ音がする。ドタドタと歩き回る気配、どうやら真横の部屋に移動してきたようだ。
樹は小さな瓦礫を路地の奥へと投げた。カンカンッと石が跳ね、【和獅子】の注意がそちらへ逸れる。その音の方向を確認しに向かった【和獅子】の姿が見えなくなると、樹はスルリと非常階段の手摺りを乗り越え腕を伸ばしコンコンと部屋の窓を叩いた。
東は気が付かない。
コンコン。コンコン。気が付かない。
仕方ない。樹は窓枠の上の出っ張りを掴み、逆立ちをする様に真上に身体を振った。その身体を、ガラス目がけて爪先から思い切り振り下ろす。
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