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第1章 異世界転生

ここ…どこ⁇

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ある世界に、大森林が広がっていた。

その大森林には沢山の実りがあり、自然の食料庫とも言えるほどの実りがあった。

他には、少し付けたり飲んだりするだけでどんな病気や怪我も治る薬草や、魔力を大量に含んだ色々な物の素材になる魔鉱石が掘れば掘るほど出てくる。人類…いや、知的生命体なら喉から手が出るほど欲しい物が数多く存在する。

所謂、宝の山なのだ

しかし、その世界に住む者は決して足を踏み入れようとはしない

なぜ踏み入れようとしないのか…

曰く、

“魔物どもの巣窟だから”

曰く、

“森に魔力を吸われ、最後は木々の養分となるから”

曰く、

“悪魔が住み、魔界へと繋がっているから”

曰く……



                    “龍の怒りを買うから”                                   



っと色々な噂が人々の中で行き交い

恐れられる大森林であった


その大森林の奥深く…大森林の中心に、何人たりとも立ち入る事を許さないと語るように断崖絶壁があった

岩肌からは所々から木が生え、苔が張り付き、大量の水が流れ落ち、大森林の川となる

その断崖絶壁の上に大森林と比べると、とても小さな森があった

だが、大森林とは決定的に違う点があった…

それは、大森林よりも明るく、清々しい空気が流れており、暖かい光を発する不思議な花々が常に咲き誇り、生物は色々な色の光を放つ昆虫以外、存在しない。

その不思議で神秘的な風景がある木々の生い茂る森の中

木の葉から漏れる暖かく優しい光にあたる
銀に輝く卵が一つ

その光景は、一つの美術品であると言えるほど
美しいものであった



グラグラ…



卵が少し動く

周りの木々が待ち望むかのように、
ザワザワと葉を揺らす



ピキピキッ



卵の殻にヒビが入る

草花が応援するかのように草同士を擦らせ
音を鳴らす



パキパキッ!パカッ‼︎



卵の殻が割れ、産声が上がる



「キュゥゥゥゥウウウ‼︎‼︎」



その瞬間、
木々はさらに騒ぎ、草花は光り輝いた

まるで祝福するように

ようこそ!と歓迎するように

何が起こるのか期待するように


それは森全体に広がり、大森林の隅から隅までにも届いた

森から…いや、自然に歓迎されたそれは


銀に輝く一頭の龍だった


この一頭の龍はこの世界で何をし、どうするのか

世界は暖かく見守る


その生まれたばかりの龍はその世界を初めて見て、どう思ったのだろうか…














(ここ……どこ⁇⁇)( ?__・∇・)__

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