ハイキング中、雨でずぶぬれになり、同級生の女の子とお風呂に入ることになった話

羞恥心ラボ

文字の大きさ
上 下
1 / 1

ハイキング中、雨でずぶぬれになり、同級生の女の子とお風呂に入ることになった話

しおりを挟む
これは僕が中学1年生の時、ハイキングに参加した時の体験だ。

母親が入っているサークルが企画した、小中学生対象のハイキング。
インドア派の僕としてはそんな行事に全く興味はなかったが、参加者が集まらなかったらしく、母親に強引に参加させられた。

参加者は小中学生30名ほど。
参加者の中には同い年の従妹、綾子あやこもいた。
綾子とは学校が同じで、親戚の集まりでも顔を合わせている。
気さくな性格でいつも自分から話しかけてくる。
そしてもう一人の知り合いが綾子の親友の詩織しおり
詩織はロングヘアの美人系の女の子で、綾子とは逆におとなしめの子だ。
僕一人を参加させるのも気の毒と思い、母親が声をかけたらしい。

朝、公園に集合し、そのから大型バスに乗ってハイキングの山へ移動。
本格的な登山ではなく、アスファルトで舗装された道路を歩きながら紅葉を眺めるハイキングだ。
バスを降りた場所で引率のおばさんより説明を受ける。
ハイキングは山頂の見晴らし台まで歩いていく。
集団行動ではなく各々で好きなコースを歩いてもいい。
販売機でジュースを買うのも、道沿いの屋台やコンビニで買い食いするのも自由。
道が分かれていたりもするが、基本的に上に登っていけば頂上の見晴らし台につながっているらしい。
参加者は年の近い子、または友達同士で声を掛け合い、グループを作っている。
小学校低学年のグループには引率の大人が付くようだ。
ほとんどが小学生で、中学生の参加者は少ない。
僕は綾子と詩織の3名で組むことになった。
中学生ともなると思春期で女子と行動するのを避けるのだが、二人以上で行動することがルールとなっているため一緒に行動することにした。

しばらく3人で歩く。
綾子と詩織は学校の話や、部活の話で盛り上がっていた。
時折綾子が話を振ってくるが僕は適当に相槌を打つ。
僕は別に綾子や詩織のことが苦手なわけではない。
二人ともそれなりにかわいいし、こうやって不愛想な僕にも気を使ってくれるのでそれなりに好感を持っている。
特に詩織は体型も大人っぽく、近くにいるとドキドキしてしまう。
そんな二人に対し、僕は思春期特有の照れでうまく話すことができない。

「ねえ、周りに人がいないね」
周りを見渡しても僕達3人だけ。
「一人で歩いてたら、遭難してたんじゃない?」
「道は繋がっているから歩いていればそのうち合流するだろ」
そんな会話をしているうちに空に変化が起きた。
あっという間に雲が立ち込め、大粒の雨が降ってきた。
山の天気は変わりやすいとは聞いていたが、まさかこんな短時間で雨が降るとは思わなかった。
当然ながら3名とも傘を持っていない。

「どうしよう」
詩織が不安げに空を見上げる。
とにかく歩くしかないとずぶぬれになりながら山頂を目指す。
服が濡れて重くなり、体の熱が奪われる。
季節は11月。標高が高いこともあって気温は低い。
手が寒さでかじかむ。
(この状況、やばいんじゃないか?)
思っていても口に出せず、黙々と歩く。休憩を取ろうものなら一気に体が冷えて動けなくなりそうだ。
「山頂までまだかかるよね」
不安げな表情で綾子がつぶやく。
三人の不安が大きくなったその時、後ろから軽トラックが近づいてきた。
「あんたら大丈夫か?」
軽トラの運転手が声をかけてきた。
乗っていたのは70代くらいの男性と女性。
ハイキングの格好をした僕達を見て状況を察したらしい。
送るから荷台に乗れと指示した。

僕達はお礼を言って荷台に乗り込んだ。
トラックの男性、おじいさんは「着替えはあるか?」と聞いた。
僕達は首を横に振る。
「だったら一度わしの家に行くぞ」
もしこのまま山頂に連れて行ってもらっても着替えもなければシャワーやお風呂もないのだ。
軽トラに乗って10分ぐらいで古い一軒家に着いた。
おじいさんの家。庭付きの大きめの家だった。
僕達は家に入った。
「ばあさん、タオルを、いやそのまま風呂に入れたほうがいいな」
濡れたままの格好で風呂場に案内された。
軽トラに座っている間に3人の体は冷え切ってしまい、すでに体がフラフラの状況だった。
指もうまく動かないほどに。
おばあさんが湯船にお湯を入れている間に僕は「服を脱がなければ」とボタンに手をかけていた。
そして気づいた。
3人で入るのか?
「あの、女の子達を先に…」
「子供なんだから一緒に入ればいいだろ」
おじいさんは恐ろしいことをサラッと言った。
今は緊急事態だ。今すぐ風呂に入って体を温めないと。
しかしそれは同級生の女の子に裸を見られることでもある。
なかなか服を脱ごうとしない僕達を見ておじいさんは勘違いをした。
「そっか、寒くて指が動かないのか」
おじいさんが手を伸ばし、僕の服のボタンをはずしていく。
濡れて脱ぎにくくなった服を少々強引に体から引き離す。
「ばあさん、脱がすのを手伝ってくれ」
おばあさんも来て綾子達の服を脱がし始めた。
綾子の服がまくられ白いスポーツブラがあらわになる。
顔を真っ赤にした綾子と目が合い僕は思わず目をそらした。

そのうち僕は上着を脱がされ、おじいさんは僕のズボンに手をかけた。
同い年の女の子に大事なところを見られる。
その時の羞恥心は今まで体験したことのない、恐怖に近い感情だった。
僕は女の子の裸が見れる喜びよりも、自分の裸を見られる羞恥心のほうが強かった。
「今は緊急事態だから」「無理やり脱がされたから」「だから裸になるのは仕方がない」
そう自分に言い聞かせた。

そして無情にもおじいさんはトランクスごとズボンを引き下げた。
ここ数年誰にも見せたことがない部分が人前にさらされる。
(見られた)
僕はとっさに手で隠した。
「ほら、足上げて」
おじいさんは足からズボンを引き抜き、脱いだ服を洗濯機に突っ込んだ。
僕はすっぽんぽんで同い年の女の子の前で立っている。
あまりの羞恥心に頭が真っ白になっていた。
ちらりと女の子達を見る。
綾子と詩織はブラとショーツだけの姿になっていた。
詩織の胸はピンクのブラに包まれており、Bカップぐらいはあったと思う。
まだ膨らみかけの綾子の胸と比べるとその差は一目瞭然であった。
詩織と目が合い、僕は再び目をそらした。

「先に入ってます」
そう言って僕は浴室へ入った。
湯船はそこそこの広さがあったが3人で入るとなると密着は避けられそうにない。
僕は早く湯船に体を隠したくて、速攻で湯船に足を入れた。
「あつっ」
冷え切った体に湯船のお湯はかなり熱く感じた。
僕は体を沈めることができず、湯船に突っ立っていた。
徐々に熱さに慣れ始めたころ、浴槽のドアが開いた。
両手で胸とあそこを隠したすっぽんぽんの綾子と詩織が立っていた。
綾子とは昔一緒にお風呂に入ったことがあるが、目の前にある丸みを帯びた体や膨らみかけの胸は昔見たものとは別物だった。
「見ないで」
二人は顔を真っ赤にし、目には涙を浮かべている。
僕は慌てて目をそらし、くるっと背中を向ける。
二人は無言で湯船入ってきた。
僕と同じくお湯の熱さで体を沈められずにいる。
中学生の男女がすっぽんぽんで湯船に立ちつくしている姿はかなり異様な光景だろう。
やがて体を沈められるぐらいには体が温まったころ、僕らは湯船に身を沈めた。
湯船につかっている間、3人は無言だった。
浴室の窓から外の雨音だけが聞こえてくる。

時間が経ち、体が温まるにつれ、僕はこの気まずい空間から抜け出したい気持ちになっていた。
服はまだ乾いていないだろうが、とりあえず体をタ拭けばその後タオルで裸を隠せる。
風呂を出るタイミングを見計らっているとドアがガラリと開いておじいさんが顔を出した。
お茶を入れたから風呂から出てほしいと言った。
僕は思い切って立ち上がり風呂場を出た。遅れて女の子達も立ち上がる。
「ほら、拭いてやるから手をどかして」
おじいさんは大きなバスタオルを僕にかぶせ、わしゃわしゃと体を拭く。
「いや、自分で…」
綾子と詩織の見ている中で手をどかされ、足や股間を拭かれることになった。
(見られた)
まだ生えていないことがコンプレックスだった僕のあそこが人前にさらされてしまった。
羞恥で顔がカッと赤くなる。
二人と目を合わせることができず、二人にあそこを見られたかどうかはわからなかった。というか知りたくなかった。
ひとしきり体を拭き終えると次は綾子の体を拭き始めた。
ヘタレな僕はその様子を直視することはしなかった。
二人に背を向けつつ、洗面台の鏡越しにちらちらと覗いていた。

体を拭き終わればタオルか服を貸してもらえるだろう考えていたが、そうならなかった。
僕達三人は全裸のままリビングに通された。
リビングには向かい合わせでソファーが配置され、間に置かれたテーブルにはお茶やお菓子が用意されている。
しっかり暖房が効いており、裸でも寒いとは感じなかった。
僕達は3人で同じソファーに座った。
別々のソファーに座ると裸のまま正面を向き合うことになるからだ。
足をきっちり閉じ、無言でお茶を飲んだ。
おじいさんは見晴らし台の管理者を通し、ハイキングの責任者に、僕ら三人を保護したこと、服が乾き次第、車で合流場所まで送ることを伝えたと説明した。
それからもおじいさんはいろいろ話しかけてきたが、僕達は「はい」とか「ええ」とか短い返事で適当に相槌を打つだけだった。
思春期の男女が素っ裸にされているのだ。
まともに話せるわけがない。
<i774728|34186>
そのうちおじいさんは満足したのか、やることがあるからとその場を去っていく。
僕達は全裸のままその場に取り残さることになった。
気を利かせたおじいさんはテレビだけはつけっぱなしにしてくれた。
テレビからの声を聴いていると、無言でいる時よりもいくらか気がまぎれた。
ふいに隣に座っていた詩織が僕に体を預けてきた。
肌が密着し、温かい体温が伝わってくる。
(えっ)
驚きで体をこわばらせたが、詩織の寝息が聞こえたことで状況を理解した。
山道を歩き、雨に体温を奪われ、さらに同級生が見ている前で全裸にされて…
それが暖房の効いた部屋の中で、疲れと緊張が緩んだのだろう。
同性の友達がいたことも気が緩んだ原因だろう。
寝そうになったら隣の友人が起こしてくれるだろうと無意識に思ったのか。
しかし残念のことに綾子も同じタイミングに眠りに落ちていた。

相手が寝てしまっているなら見てもばれないと、ゆっくり顔を傾け二人を視界に入れる。
僕に寄りかかって寝ている詩織は手足のガードが緩み、完全に丸見えの状態だった。
同級生の女の子、しかも美人でひそかに思いを寄せている女の子の全裸がそこにあった。
ふくらみかけた乳房にピンク色に乳首。
視線を下へと向けると数本の陰毛の生えた割れ目が見えた。
同級生の女の子の裸を見るのは生れて初めてだった。
雑誌で水着の女性を見るよりも、身近な女の子の裸を見るほうが興奮することを知った。
詩織の隣には同じく全裸の綾子がいた。
詩織の白い肌と比べると少し浅黒い肌。スポーツ系の部活をしているからだろう。
胸はやや膨らんでいる程度。
下の割れ目ははっきりと見えていて、毛は生えていない。
その代わり割れ目から突起物のようなものが出ていたが、それが何なのか当時の僕にはわからなかった。
もしこの3人のうちの誰かの陰毛が濃ければおじいさんも「子供だから大丈夫だろう」とは言わなかったのではないだろうか。
そんな不幸(幸福?)が重なり僕は詩織と綾子の裸を心行くまで堪能できた。
こんなの機会はおそらく一生ないと僕はもう少し好奇心を探求しようと決めた。
「詩織」と小声で呼びかけたが反応しない。
深い眠りに入ったことを確認し、僕は勇気を出して右手を動かし詩織の胸触れた。
(やわらかい)
その手を下に動かし、詩織の割れ目に手を伸ばし、触れた。
びくっと詩織の体が反応した。
僕は思わず手を離し寝たふりをする。
心臓がバクバクと鳴っていた。
起こしてしまった、ばれてしまったのではないかと。
しかし詩織は起きなかった。
再び手を伸ばす勇気は僕にはなかった。

それからしばらくしておばあさんが乾いた服を持ってきてくれた。
僕は寝たふりをして、「二人と同時に寝て、同時に起こされました、二人の裸は見ていません」という態度を貫いた。
女の子も達も「寝ている間に裸を見られていたかも」とは思っていただろうが、追求しようとはしなかった。
それからバスの場所まで送ってもらい、僕らはハイキングのメンバーと合流した。
3人の中でおじいさんの家で起きたことは口にしないと約束をしていた。
とんでもないことをされたとは思うが親切心でやったことなのだ。
それを話すことでおじいさんとおばあさんに迷惑をかけるのは望むことではない。

こうして僕の一生の記憶に刻まれることになったハイキング事件は幕を閉じた。
ちなみに綾子と詩織とはその後もしばらく気まずい感じになった。
二人を見ると裸の記憶がよみがえり、まともに顔を見ることができなかった。

おわり
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バレー部入部物語〜それぞれの断髪

S.H.L
青春
バレーボール強豪校に入学した女の子たちの断髪物語

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

処理中です...