上 下
34 / 37
第3章 クリード神聖王国

第30話 これから住む場所は...

しおりを挟む
前回の話

ツネナリ、モミジ、女の子の冒険者登録完了→冒険者ギルドを出る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺たちは今、商業ギルドに来ている。

「こちらが陛下より贈与するようにご連絡があったの見取り図です。」

ん?屋敷?

「ちょっと待ってください。俺たちに送られたのは家ではなく屋敷なのですか?」

「えぇ、そうですよ?には屋敷しかありませんから。」

その言葉にモミジと俺は思わず

「「貴族街なんですか!?」」

と前のめりでギルド職員に迫ってしまった。

「え、えぇ...。陛下より冒険者ランクがS、またはAランクに上がっていることを確認した後に贈るように申しつかっておりますので。」

「ちなみに何人ほど住めますか?」

「1人一部屋使ったとすると30人ですね。」

「「30人!?」」

「はい。...ではそろそろお連れいたしますのでご準備を。それと住民証をお渡ししますので住む人の名前をこの紙に、あと冒険者ギルドカードのご提示をお願いします。」

俺たちは名前の記入とギルドカードを提示を行い、俺たちは貴族街へと足を踏み入れた。ちなみに保護した女の子の名前はシャーロッテというらしい。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

~貴族街~

「ここが屋敷でございます。」

俺たちは余りの大きさに口をアングリと開けて呆けてしまった。なんせ家の敷地内に鍛錬場や広大な庭があるのだから。屋敷は二階建てで、一部屋の大きさは10m×10mの大きさで没落した貴族の当主が使っていたであろう部屋は20m×20mの部屋だった。一階にはパーティなどを開いていたであろう大食堂まであった。家具はもちろん完備である。

と隅々まで探検し終わった頃思わぬ人物が訪ねて来た。

「喜んでくれたかなツネナリ君、モミジ君。」

「さっきぶりですね。」

「がはははは!!来てやったぞ!!」

王様と姫様、騎士団長の3人だ。

「やはり、といったところだな。あれだけのやり手ならばSランクはいけるだろうと思っていた。」

「そうですね。」

「うむ、当然だな!!なんせ俺に勝ってしまうんだからな!!」

と騎士団長が言うと、

「「え?ガリウス(おじ様)、負けたのか(てしまったのですか)!?」」

と驚愕した顔でガリウスさんを見て言った。

「あぁ負けたぞ!久しぶりに味わった!!一撃しか当たらず完敗だった!!」

がははは!!と笑いながらそう言うと、

「「なっ!!」」

と再度驚愕した顔をした。

「えーっとガリウスさんて冒険者ランクでいうとどの辺りなんです?」

とガリウスさんの強さを聞くと、

「知らずに戦っていたのか...。ガリウスは冒険者ランクでいうとSランク中位だ。そしてこの国の最高戦力の1人だ。」

「「えっ...。」」

「非常にいいにくんですが、対人戦を経験してないのでどうかわかりませんが、モミジもガリウスさんに勝っちゃうと思います...。」

「なんだと(本当ですか)!?」

「(バタンッ!!)」《ガリウスさんが倒れた音》

この後、王様達に謀反とか、決して起こさないでくれと土下座で懇願されたりした。当然そんな気は起こす気がないと伝えた。明日の朝、三の鐘が鳴る時*(*は最後に説明を入れます)に王城まで来て欲しいと言われた。魔境の魔物の素材の換金だそうだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*   一の鐘  午前3時、二の鐘  午前6時
、三の鐘 午前9時、四の鐘 正午、五の鐘 午後3時、六の鐘 午後6時、七の鐘 午後9時、八の鐘 午前0時

なお、数字は回数ではなく、打つ鐘の番号で、1,7,8の鐘の音は低い音で、それ以外は高い音で揃えています。(低い音はうるさくなりにくいため。)


どうもカインです。あと二、三話は戦闘しない予定です。

ちなみにシャーロッテは庭ではしゃいでました。
しおりを挟む
感想 75

あなたにおすすめの小説

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

オタクおばさん転生する

ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。 天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。 投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

異世界転生は、0歳からがいいよね

八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。 神様からのギフト(チート能力)で無双します。 初めてなので誤字があったらすいません。 自由気ままに投稿していきます。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

処理中です...