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第1章 フィーデルン王国
第7話 話し合い、そして帰還...?
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「......。この後ツネナリ様ここに残って頂けますか。」
こう言ったカーネス王女は俺と1人の女子を残し他の奴らを部屋へと案内して行き、謁見の間へと戻って来た。
「あなた方を残したのには理由があります。すでにお気づきかもしれませんが、とてつもなくあなた達は弱いのです。勇者の称号もなければ、魔法の適正も無しときました。そして何よりステータスの値が村人よりも劣っています。はっきり言って勇者の足手まといになってしまいます。あなた達を庇って死人を出してしまうでしょう。酷い事を言っているという自覚はありますが、帰還の魔法陣に乗っておかえりになって頂けませんか。」
それを聞いた王様は、まるで汚物でも見るかのような目でこう言い放った。
「そなた達が"今回の"無能どもというわけか...。拒否する権利はない!!帰還の魔法陣に乗りとっとと帰るがいい!」
「そんな言い方ないじゃない!!帰るだけなのになんでそんな言い方するの!!」
と女の子は言った。
「貴様!!国王様になんて言い草だ!!無能のお前らがいけないんだぞ!!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「静まりなさい!!国王様!そんな言い方はいけません!!今仰った言葉があの勇者たちに聞かれていたらどうするのですか!!」
ああ...。やっぱりこの国は腐ってたのか。"今回の"とか言ってたし恐らく次の召喚が100年後というのは嘘だな。恐らく証拠隠滅のため殺されるんだろうな。
「この話を聞いてしまったあなた方には帰還してもらうしかありませんね。嫌だというなら死んでもらうだけですので騒がず魔法陣に乗ってくださいね。」
と短刀を俺たちの首に押し当てた。
((ブルブルブル))
なんだこの王女!腹黒だろうとは思っていたが怖すぎだろう。...まあ帰れと言われるのはわかっていたからべつにいいのだが、あとは魔法陣が帰還できる本物である事を祈るしかないか...。
「さあ。行きますよ。」
そう言って俺たち2人を帰還できるかもしれない魔法陣がある間へと連れて行った。
ーーーーーーーーーーーー
((トンッ))
「はい。乗りましたね。では《起動》!!」
ブウゥゥゥン
魔法陣が、青白く光り浮遊感につつまれはじめた。
ああ。どうか神様。興味はないがあいつらが生きて帰れますように。そしてこの魔法陣が本当に帰還の魔法陣でありますように...。
そう祈った数秒後にはもう2人の姿はなかった。
こう言ったカーネス王女は俺と1人の女子を残し他の奴らを部屋へと案内して行き、謁見の間へと戻って来た。
「あなた方を残したのには理由があります。すでにお気づきかもしれませんが、とてつもなくあなた達は弱いのです。勇者の称号もなければ、魔法の適正も無しときました。そして何よりステータスの値が村人よりも劣っています。はっきり言って勇者の足手まといになってしまいます。あなた達を庇って死人を出してしまうでしょう。酷い事を言っているという自覚はありますが、帰還の魔法陣に乗っておかえりになって頂けませんか。」
それを聞いた王様は、まるで汚物でも見るかのような目でこう言い放った。
「そなた達が"今回の"無能どもというわけか...。拒否する権利はない!!帰還の魔法陣に乗りとっとと帰るがいい!」
「そんな言い方ないじゃない!!帰るだけなのになんでそんな言い方するの!!」
と女の子は言った。
「貴様!!国王様になんて言い草だ!!無能のお前らがいけないんだぞ!!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「静まりなさい!!国王様!そんな言い方はいけません!!今仰った言葉があの勇者たちに聞かれていたらどうするのですか!!」
ああ...。やっぱりこの国は腐ってたのか。"今回の"とか言ってたし恐らく次の召喚が100年後というのは嘘だな。恐らく証拠隠滅のため殺されるんだろうな。
「この話を聞いてしまったあなた方には帰還してもらうしかありませんね。嫌だというなら死んでもらうだけですので騒がず魔法陣に乗ってくださいね。」
と短刀を俺たちの首に押し当てた。
((ブルブルブル))
なんだこの王女!腹黒だろうとは思っていたが怖すぎだろう。...まあ帰れと言われるのはわかっていたからべつにいいのだが、あとは魔法陣が帰還できる本物である事を祈るしかないか...。
「さあ。行きますよ。」
そう言って俺たち2人を帰還できるかもしれない魔法陣がある間へと連れて行った。
ーーーーーーーーーーーー
((トンッ))
「はい。乗りましたね。では《起動》!!」
ブウゥゥゥン
魔法陣が、青白く光り浮遊感につつまれはじめた。
ああ。どうか神様。興味はないがあいつらが生きて帰れますように。そしてこの魔法陣が本当に帰還の魔法陣でありますように...。
そう祈った数秒後にはもう2人の姿はなかった。
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