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冒険編
魔物の暴走 ミラside
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国の北側に向かって飛んでいたミラは道中であるものを見つけた。
「ん~~…どうしよっかな~」
道のど真ん中で横たわるのはひとりの見知った人物だった。
気を失っているのか寝ているのかは分からない。
「ま、いっか。えいっ!」
悩んだ末にミラはその人物に向けてある魔法を放った。
―――――――――――
「吹っ飛べ!<ファイアーボール>!!!」
一人の男子生徒が魔物の大群に向かって直径1メートルほどの炎球を放つと、そこでは爆発が起こり数体の魔物が吹っ飛んだ。
「<アイスブレイク>!!」
一人の女子生徒が地面から数十の氷の槍を出現させると、その場にいた数十の魔物は串刺しになった。
国の北側にミラが到着すると、既にそこは戦場と成り果てていた。
ミラは彼らがセクトと一緒に召喚された人間だとすぐに分かった。
(マナ波長がお兄ちゃんのそれと似てるからね)
それにしても、とミラは思う。
(魔物の数全然減ってないなー。あれだけいるのに一人あたりの討伐数が少ないのが原因かな?)
いつから戦っているのかは定かでは無いが、既に息を切らしている生徒が複数人いることに気がついた。しかしそのすぐ側では一人の騎士が次々と魔物を切っている。
物凄い身体能力を見るにおそらく身体系の強化魔法をかけているのだろう。
時折生徒らに指示を出しながらも魔物を狩るスピードは衰えていない。
「はぁ、はぁ……いったいどれだけいるんだよーー!!」
「本当よー!これじゃキリがないわ」
「こんな辛いなんて聞いてないぜ!?」
生徒らの体内のマナが減っていっているのだ。
今の彼らは魔法が使えてもマナの総量が圧倒的に足りてないため、長期戦に持ち込まれると不利的状況になるのだ。
これだけの魔物の数ではいくら強い騎士がいてもそれが一人では話にならない。
質よりも量で勝敗が決まることだってある。
「もうダメだぁーー!」
一人の男子生徒がその場に座り込んでしまった。
「おい!しっかりしろよタクト!!」
「もう勝てっこないさこんな数!!」
「諦めたら死んじまうんだぞ俺ら!!!」
タクトと呼ばれた一人の生徒は友達にそう呼びかけられるも、既に絶望的なこの状況で生きる気力を失いかけていた。
初めはみんな「異世界転移とか漫画みたいで面白い」などと興奮しており、さらには異世界人として覚醒した能力までありすぐに魔法も使えるようになるという、まさに『異世界チート無双』を思い描いていた。
しかし現実はそう甘くもなく、思い描いていた幻想は元いた世界での単なる異世界ストーリーでしかなかった。
さらに運の悪いことに、まだ召喚されてから数日しか経っていないということ。
「こんな短期間のうちにどうやって強くなれってんだよーー!!!」
魔法の訓練をしたところでこの世界では精々中の上だ。
喚いたところで魔物が待ってくれるはずもなく一体の魔物がタクト目掛けて突進してきた。
もうダメかと、何処かも分からない世界で死ぬのかと思い目を瞑った。
「―――!」
友が自分の名前を呼んでいる気がした。
だけど、聞こえているはずのその声はここまで届いてこなかった。
―――ズウウゥゥゥン
いきなり全身に重い衝撃が加わった。
と思ったら突然それが消えた。
「あ、間違えちゃった」
タクトが瞑った目をゆっくりと見開くと、目の前の魔物が固まっていた。
(いや、違う……動けないんだ)
見ると、そのほかの魔物も動けずにその場で立ち尽くしていた。
「いったい、何が起きてるんだ……?」
生徒らも、一人の騎士も戸惑いが隠せないでいた。
「えいっ」
すると突然、さらに力が加わったように魔物はいよいよ地面にたたきつけられた。
叩きつけられた勢いそのままに、その身体は耐えられずに謎の力に押しつぶされ、辺りは一気に魔物の血の海に成り果てた。
「いったい、なにが………!」
騎士が上空に浮かぶ何かを発見した。
驚きを隠せない騎士につられ、皆もその方向へと視線を向けると、そこには一人の幼女が浮いていた。
本当にただそこにポツンと、飛んでいるような素振りがまるでなく、全く揺れもせずただそこにいた。
「は!?あの女の子、浮いてるぞ!!!」
「あれは、<浮遊魔法>………上位属性外魔法、使える者の間では無属性魔法と呼ばれるものの中での上位魔法だ」
「上位魔法……って凄いもんなのか?」
男子生徒一人がそう言った。
「当然だ!我が国の魔道団ではたった数名しか扱える者がいない。ギルドにはAランク冒険者以上が上位魔法を使えるらしいが……」
「俺らの使ってる魔法ってなんだ?やっぱ勇者の使う魔法だから規格外だったりするのかな」
「バカを言え。貴様らが使える魔法は精々が中位魔法だ。中位魔法と上位魔法との間には絶対的な差が存在すると言われている」
空に浮かぶ幼女、ミラを恐れるような目で見ながらそう言った騎士は剣を掲げてその剣先をミラへと向ける。
「我はブルーズ王国騎士団 副団長ラカヤと申す!貴殿は一体何者であるか!」
上位魔法を使えるような明らかな強者に対してくれぐれも怒りを買わぬよう極めて慎重に聞くラカヤ。
何者かを聞かれた当の本人はというと、下にいる彼らに目もくれずにまだいる魔物に視線を向けていた。
「いくらなんでも多すぎないかな~?」
先の魔法でおよその数100は屠ったというのに目先には次々と魔物の大群が押し寄せてきている。
「けど、お兄ちゃんの頼みなら仕方ないよね!」
そう言うと、ミラはある魔法を発動する。
魔法陣は顕現していない。だがしかし、上空は煌びやかに神々しく光っている。
その輝きは魔物の大群の真上へと広がり、オーロラのようにして形を成していく。
今度は残さないようにと広範囲に渡って魔物を捉えていく。
「さようなら」
次の瞬間、進行してきた魔物が一斉に気を失ったかのようにその場に崩れた。
本当に一瞬の出来事に、一連の光景をただ眺めていた彼らは衝撃を受けた。
まるで生気を奪われたようにして崩れていった魔物は、もう動かない。
1万もの魔物の大群が一瞬にしてその命を狩られたのだ。
「嘘だろ……?」
驚愕や困惑、畏怖と様々な感情が渦めく。
しかしながら、純白のワンピースをその幼い身体に纏う姿は彼らからしたら異質な存在だった。
危機的状況の中、突然現れた空に浮く謎の幼女。
訳の分からない魔法で魔物を倒し、そしてそれすらも凌ぐ圧倒的な力で圧倒的な数を葬った。
「あれは………天使か……?」
危機的状況を助けられた一人の男子生徒がそう口にした。
「あの姿にあの力、彼女こそこの世界の天使に違いない」
副団長のラカヤもそう思わずにいられなかった。
先程見たあれは魔法なのかもしれないが、その全てが異次元だった。
人間にあのようの魔法を扱えるだろうか、否。
まさに神の御業と言うに相応しい光景だったのだ。
その存在に、皆空を見上げて見惚れるばかりだった。
「これでいいかなっ。後はあの人たちが何とかしてくれるよね!早くお兄ちゃんの所に行きたいな」
人仕事を終えたように「ふうっ」と可愛く息を吐くミラ。
「異変がどうとか言ってたけど、ミラの方は特に変わった事はなかったな」
そう言って、そうそうに<転移>でセクトの元へと転移していった。
またも突然と姿を消した天使に、彼らはまたも驚きを隠せなかった。
「き、消えた……」
「何だったんだろうね……あの子」
「ん~~…どうしよっかな~」
道のど真ん中で横たわるのはひとりの見知った人物だった。
気を失っているのか寝ているのかは分からない。
「ま、いっか。えいっ!」
悩んだ末にミラはその人物に向けてある魔法を放った。
―――――――――――
「吹っ飛べ!<ファイアーボール>!!!」
一人の男子生徒が魔物の大群に向かって直径1メートルほどの炎球を放つと、そこでは爆発が起こり数体の魔物が吹っ飛んだ。
「<アイスブレイク>!!」
一人の女子生徒が地面から数十の氷の槍を出現させると、その場にいた数十の魔物は串刺しになった。
国の北側にミラが到着すると、既にそこは戦場と成り果てていた。
ミラは彼らがセクトと一緒に召喚された人間だとすぐに分かった。
(マナ波長がお兄ちゃんのそれと似てるからね)
それにしても、とミラは思う。
(魔物の数全然減ってないなー。あれだけいるのに一人あたりの討伐数が少ないのが原因かな?)
いつから戦っているのかは定かでは無いが、既に息を切らしている生徒が複数人いることに気がついた。しかしそのすぐ側では一人の騎士が次々と魔物を切っている。
物凄い身体能力を見るにおそらく身体系の強化魔法をかけているのだろう。
時折生徒らに指示を出しながらも魔物を狩るスピードは衰えていない。
「はぁ、はぁ……いったいどれだけいるんだよーー!!」
「本当よー!これじゃキリがないわ」
「こんな辛いなんて聞いてないぜ!?」
生徒らの体内のマナが減っていっているのだ。
今の彼らは魔法が使えてもマナの総量が圧倒的に足りてないため、長期戦に持ち込まれると不利的状況になるのだ。
これだけの魔物の数ではいくら強い騎士がいてもそれが一人では話にならない。
質よりも量で勝敗が決まることだってある。
「もうダメだぁーー!」
一人の男子生徒がその場に座り込んでしまった。
「おい!しっかりしろよタクト!!」
「もう勝てっこないさこんな数!!」
「諦めたら死んじまうんだぞ俺ら!!!」
タクトと呼ばれた一人の生徒は友達にそう呼びかけられるも、既に絶望的なこの状況で生きる気力を失いかけていた。
初めはみんな「異世界転移とか漫画みたいで面白い」などと興奮しており、さらには異世界人として覚醒した能力までありすぐに魔法も使えるようになるという、まさに『異世界チート無双』を思い描いていた。
しかし現実はそう甘くもなく、思い描いていた幻想は元いた世界での単なる異世界ストーリーでしかなかった。
さらに運の悪いことに、まだ召喚されてから数日しか経っていないということ。
「こんな短期間のうちにどうやって強くなれってんだよーー!!!」
魔法の訓練をしたところでこの世界では精々中の上だ。
喚いたところで魔物が待ってくれるはずもなく一体の魔物がタクト目掛けて突進してきた。
もうダメかと、何処かも分からない世界で死ぬのかと思い目を瞑った。
「―――!」
友が自分の名前を呼んでいる気がした。
だけど、聞こえているはずのその声はここまで届いてこなかった。
―――ズウウゥゥゥン
いきなり全身に重い衝撃が加わった。
と思ったら突然それが消えた。
「あ、間違えちゃった」
タクトが瞑った目をゆっくりと見開くと、目の前の魔物が固まっていた。
(いや、違う……動けないんだ)
見ると、そのほかの魔物も動けずにその場で立ち尽くしていた。
「いったい、何が起きてるんだ……?」
生徒らも、一人の騎士も戸惑いが隠せないでいた。
「えいっ」
すると突然、さらに力が加わったように魔物はいよいよ地面にたたきつけられた。
叩きつけられた勢いそのままに、その身体は耐えられずに謎の力に押しつぶされ、辺りは一気に魔物の血の海に成り果てた。
「いったい、なにが………!」
騎士が上空に浮かぶ何かを発見した。
驚きを隠せない騎士につられ、皆もその方向へと視線を向けると、そこには一人の幼女が浮いていた。
本当にただそこにポツンと、飛んでいるような素振りがまるでなく、全く揺れもせずただそこにいた。
「は!?あの女の子、浮いてるぞ!!!」
「あれは、<浮遊魔法>………上位属性外魔法、使える者の間では無属性魔法と呼ばれるものの中での上位魔法だ」
「上位魔法……って凄いもんなのか?」
男子生徒一人がそう言った。
「当然だ!我が国の魔道団ではたった数名しか扱える者がいない。ギルドにはAランク冒険者以上が上位魔法を使えるらしいが……」
「俺らの使ってる魔法ってなんだ?やっぱ勇者の使う魔法だから規格外だったりするのかな」
「バカを言え。貴様らが使える魔法は精々が中位魔法だ。中位魔法と上位魔法との間には絶対的な差が存在すると言われている」
空に浮かぶ幼女、ミラを恐れるような目で見ながらそう言った騎士は剣を掲げてその剣先をミラへと向ける。
「我はブルーズ王国騎士団 副団長ラカヤと申す!貴殿は一体何者であるか!」
上位魔法を使えるような明らかな強者に対してくれぐれも怒りを買わぬよう極めて慎重に聞くラカヤ。
何者かを聞かれた当の本人はというと、下にいる彼らに目もくれずにまだいる魔物に視線を向けていた。
「いくらなんでも多すぎないかな~?」
先の魔法でおよその数100は屠ったというのに目先には次々と魔物の大群が押し寄せてきている。
「けど、お兄ちゃんの頼みなら仕方ないよね!」
そう言うと、ミラはある魔法を発動する。
魔法陣は顕現していない。だがしかし、上空は煌びやかに神々しく光っている。
その輝きは魔物の大群の真上へと広がり、オーロラのようにして形を成していく。
今度は残さないようにと広範囲に渡って魔物を捉えていく。
「さようなら」
次の瞬間、進行してきた魔物が一斉に気を失ったかのようにその場に崩れた。
本当に一瞬の出来事に、一連の光景をただ眺めていた彼らは衝撃を受けた。
まるで生気を奪われたようにして崩れていった魔物は、もう動かない。
1万もの魔物の大群が一瞬にしてその命を狩られたのだ。
「嘘だろ……?」
驚愕や困惑、畏怖と様々な感情が渦めく。
しかしながら、純白のワンピースをその幼い身体に纏う姿は彼らからしたら異質な存在だった。
危機的状況の中、突然現れた空に浮く謎の幼女。
訳の分からない魔法で魔物を倒し、そしてそれすらも凌ぐ圧倒的な力で圧倒的な数を葬った。
「あれは………天使か……?」
危機的状況を助けられた一人の男子生徒がそう口にした。
「あの姿にあの力、彼女こそこの世界の天使に違いない」
副団長のラカヤもそう思わずにいられなかった。
先程見たあれは魔法なのかもしれないが、その全てが異次元だった。
人間にあのようの魔法を扱えるだろうか、否。
まさに神の御業と言うに相応しい光景だったのだ。
その存在に、皆空を見上げて見惚れるばかりだった。
「これでいいかなっ。後はあの人たちが何とかしてくれるよね!早くお兄ちゃんの所に行きたいな」
人仕事を終えたように「ふうっ」と可愛く息を吐くミラ。
「異変がどうとか言ってたけど、ミラの方は特に変わった事はなかったな」
そう言って、そうそうに<転移>でセクトの元へと転移していった。
またも突然と姿を消した天使に、彼らはまたも驚きを隠せなかった。
「き、消えた……」
「何だったんだろうね……あの子」
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