12 / 12
第11話 お金の工面について。
しおりを挟む
このころから奥さんや先生が、やたらお金がない、と言うようになった。
着ている服や髪の毛が汚れ臭い、みすぼらしくなっていった。
それを見た私たち職員は、あの2人、ちゃんと生活できているのかな?
お風呂に入ったり着替えたり、ちゃんとできているのか、そんな心配をしていた。
2人は眼の下のクマが酷く、毎日眠そうにしていた。
そんな時、パートのBさんが私たちにこう言った。
「私の家族がお店をやってるんだけど、奥さんと先生があの人に連れられて、夜よく来るのよ。話を聞くと、他のお店にも行ってるみたい。毎日飲み歩いてたら、そうなるよね。飲み代は、あの人がいつも奢ってあげてるみたい。でもさ、どこにそんなお金があるんのかな。」
そうなのだ、私はそれが不思議だった。
この病院の経営は悪化している。
コンサルタントとして携わっているあの人が、毎晩2人を引き連れて豪遊できるお金はどこから入って来るのだろう。
高級外車も購入していたし、食べている物はいつも外食とコンビニの物だ。
そのころあの人は、お金に困った様子は全くなかった。
その一方で奥さんと先生は、言い方は悪いが、どんどん貧乏地味ていく…。
※※※
この騒動の後、聞いたことだ。
奥さんが、泣きながらこぼした話から推察すると、当時裏でこんなことが起きていたようだ。
こんな事、当時の私は全く知らなかった、知っていたらどれ程良かったか…。
話を戻そう、奥さんはあの人と知り合い仲良くなると、病院経営について相談するようになった、
するとあの人は、自分がコンサルタントをしてあげると言い、それにあたりある物を作って欲しいと、奥さんに頼んだ。
それは、キャッシュカードだ。
病院にかかる経費や支払いの為に、いくつかの銀行でカードを作るように言った。
銀行だけでない、街角にあるプロ〇スや、ア〇ムなどでも作るように言った。
結局奥さんは、5枚程カードを作ったらしい。
そのカードの暗証番号は、あの人の言う通りにした。
あの人はそのカードを、コンサルタントである自分に預けるように言った。
奥さんは言う通りカードを作り、そしてあの人に全て預けた。
そしてあの人はそのカードでお金を借り、そのお金でみんなに食事をおごり、車の購入や自分の生活にあてていたらしい。
あの人は、お金持ちなんかじゃない。
人の名義でカードを作り、お金を借り、毎日自由に使っていただけだ。
するとどうなるか、お金を借りて使ったのはあの人なのにカード名義は奥さんだから、奥さんが返さなければならなくなる。
こうして奥さんは借金に追われ、毎日眠れない日々を過ごすことになったのだ。
※※※
Bさんのお店で、当時奥さんはあの人に、こう話していたそうだ。
「こんなにお金を返さなくてはいけない、本当に大丈夫なの?これは本当に、新事業の高専賃の費用にあてられているの?」
このころから、奥さんはあの人に対し、疑問を感じるようになっていた様だ。
でもあまりに借金がかさみ、もう後戻りができないところまで来ていたらしい。
経営の向上が見られないあの病院より、あの人が進める新事業、高専賃にお金を投資した方がいい。
この人の言う通りして、この人に着いていくしかない…そういう心情だったと思う。
この高専賃については、また改めてお話する。
※※※
人は、こうも簡単に操られてしまうのか?
言われた通りの暗証番号でカードを作り、それを言った本人に渡すなど、そんなこと…。
そう思った方は、たくさん見えると思う。
むしろ、そう思うのが当たり前だ。
でも、それがあり得るのだ。
相手が洗脳状態にあり自己判断ができない時は、それは簡単にできてしまう。
事実あの人は、それをやってのけた、
奥さんだけでない、先生や、そして、私にもだ…。
着ている服や髪の毛が汚れ臭い、みすぼらしくなっていった。
それを見た私たち職員は、あの2人、ちゃんと生活できているのかな?
お風呂に入ったり着替えたり、ちゃんとできているのか、そんな心配をしていた。
2人は眼の下のクマが酷く、毎日眠そうにしていた。
そんな時、パートのBさんが私たちにこう言った。
「私の家族がお店をやってるんだけど、奥さんと先生があの人に連れられて、夜よく来るのよ。話を聞くと、他のお店にも行ってるみたい。毎日飲み歩いてたら、そうなるよね。飲み代は、あの人がいつも奢ってあげてるみたい。でもさ、どこにそんなお金があるんのかな。」
そうなのだ、私はそれが不思議だった。
この病院の経営は悪化している。
コンサルタントとして携わっているあの人が、毎晩2人を引き連れて豪遊できるお金はどこから入って来るのだろう。
高級外車も購入していたし、食べている物はいつも外食とコンビニの物だ。
そのころあの人は、お金に困った様子は全くなかった。
その一方で奥さんと先生は、言い方は悪いが、どんどん貧乏地味ていく…。
※※※
この騒動の後、聞いたことだ。
奥さんが、泣きながらこぼした話から推察すると、当時裏でこんなことが起きていたようだ。
こんな事、当時の私は全く知らなかった、知っていたらどれ程良かったか…。
話を戻そう、奥さんはあの人と知り合い仲良くなると、病院経営について相談するようになった、
するとあの人は、自分がコンサルタントをしてあげると言い、それにあたりある物を作って欲しいと、奥さんに頼んだ。
それは、キャッシュカードだ。
病院にかかる経費や支払いの為に、いくつかの銀行でカードを作るように言った。
銀行だけでない、街角にあるプロ〇スや、ア〇ムなどでも作るように言った。
結局奥さんは、5枚程カードを作ったらしい。
そのカードの暗証番号は、あの人の言う通りにした。
あの人はそのカードを、コンサルタントである自分に預けるように言った。
奥さんは言う通りカードを作り、そしてあの人に全て預けた。
そしてあの人はそのカードでお金を借り、そのお金でみんなに食事をおごり、車の購入や自分の生活にあてていたらしい。
あの人は、お金持ちなんかじゃない。
人の名義でカードを作り、お金を借り、毎日自由に使っていただけだ。
するとどうなるか、お金を借りて使ったのはあの人なのにカード名義は奥さんだから、奥さんが返さなければならなくなる。
こうして奥さんは借金に追われ、毎日眠れない日々を過ごすことになったのだ。
※※※
Bさんのお店で、当時奥さんはあの人に、こう話していたそうだ。
「こんなにお金を返さなくてはいけない、本当に大丈夫なの?これは本当に、新事業の高専賃の費用にあてられているの?」
このころから、奥さんはあの人に対し、疑問を感じるようになっていた様だ。
でもあまりに借金がかさみ、もう後戻りができないところまで来ていたらしい。
経営の向上が見られないあの病院より、あの人が進める新事業、高専賃にお金を投資した方がいい。
この人の言う通りして、この人に着いていくしかない…そういう心情だったと思う。
この高専賃については、また改めてお話する。
※※※
人は、こうも簡単に操られてしまうのか?
言われた通りの暗証番号でカードを作り、それを言った本人に渡すなど、そんなこと…。
そう思った方は、たくさん見えると思う。
むしろ、そう思うのが当たり前だ。
でも、それがあり得るのだ。
相手が洗脳状態にあり自己判断ができない時は、それは簡単にできてしまう。
事実あの人は、それをやってのけた、
奥さんだけでない、先生や、そして、私にもだ…。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる