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第3話 判明したことと、ある忠告。
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働き始めて4ヶ月が経った頃、あの男の人の正体が判明した。
自称コンサルタントで、霊能力者。
自分が持つ霊能力で、これまでいくつもの会社や病院の経営を上向きにしてきた。
その経験を活かし、この病院の経営も良くしてみせる…という話で奥さんと契約を結んだそうだ。
なるほど、だから奥さんとあんなに話し込んでいたのか。
そしてあの人の一言で、急に私の採用が決まったのか。
これで納得がいった。
でも…霊能力を活かしたコンサルタントって…。
そこは、先生やAさんも疑問に思っていたようで、休憩中3人で話をした時に話題に出た。
「でも、雇ってもらっている立場だし、奥さんがあそこまで信じてたら、何も言えないね。」
それが私たちの答えだった。
それに私は、真っ向から霊能力というものを否定する人間ではなかったし、良いことに利用されているならいいんじゃないかな、くらいにしか考えなかった。
恐らく、それに疑問を感じここを辞め、また無職になる方が怖かったのだ。
働き始め半年、私は先生やAさんとかなり仲良くなった。
先生は年が近く、友達感覚が強かった。
Aさんは一回り年が上で、頼れるお姉さんという感じだった。
そして2人は、私に対してこう言った。
「いい?あの人には気を許しちゃいけないよ。私たちは雇ってもらっているから言う事を聞くし、表面上は良くしてるけど、奥さんの心酔ぶりはちょっとおかしい。だから私たちは、用心しよう!」
あの人とは、誰のことを言っているのかは明白だった。
これは忠告だな…。
確かに奥さんは、自分のプライベートのことまで全て、あの人に相談してアドバイスを受けていた。
その様子はまるで、教祖様と信者の様だった。
※※※
この時の私たちは、まだ冷静に、客観的に見ることができていた。
しかしそれは、そう長くは続かなかった-。
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なるほど、だから奥さんとあんなに話し込んでいたのか。
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これで納得がいった。
でも…霊能力を活かしたコンサルタントって…。
そこは、先生やAさんも疑問に思っていたようで、休憩中3人で話をした時に話題に出た。
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それに私は、真っ向から霊能力というものを否定する人間ではなかったし、良いことに利用されているならいいんじゃないかな、くらいにしか考えなかった。
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あの人とは、誰のことを言っているのかは明白だった。
これは忠告だな…。
確かに奥さんは、自分のプライベートのことまで全て、あの人に相談してアドバイスを受けていた。
その様子はまるで、教祖様と信者の様だった。
※※※
この時の私たちは、まだ冷静に、客観的に見ることができていた。
しかしそれは、そう長くは続かなかった-。
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