3 / 12
第2話 試用期間を終え気づいたこと。
しおりを挟む
採用から2日後、奥さんから電話で連絡があった。
「来週から来てもらいたいんだけど、大丈夫?」
私は連絡がきたことにホッとしたと同時に、これから働ける喜びと期待に胸を膨らませた。
初出勤の日、私はまず働いている方に挨拶をすることになった。
まずは院長先生、そして奥さん、そしてパートのAさん。
そこで私は不思議に思った。
先生と奥さんは名字が違う、それに歳の差が二回り以上は違う気がする…。
それに先生の方が奥さんに敬語を使っているのはどうしてだろう…。
いくつか不思議に思うことはあったが、いかんせん初めての病院勤務。
まずは仕事を覚えることの方が大事だ。
そう気持ちを切り替え、あまり深く考えないことにした。
試用期間は3か月。
「実際に働いてみて合わないなと思ったら、いつでも言ってね?」
そう奥さんから言われていて少々不安はあったが、仕事内容に対して特に問題もなく、私は試用期間を無事に終えた。
ただ…人間関係は複雑な職場なのかなと思った。
試用期間中に、いくつか分かったことがある。
1つ目は、先生は奥さんが雇った従業員で、夫婦ではない事。
2つ目は、その先生もパートのAさんも雇われて日が浅いこと、そのせいか奥さんにすごく遠慮をしていること。
3つ目は、面接時に居たあの男の人が、頻繁に出入りしていることだった。
そしてこの3つ目が、私にとって一番の疑問だった。
男の人は待合室で自由に過ごし、奥さんと閉院時間まで話しこんでいる…そういうことが度々あった。
更にその人が来院した時の、先生やパートのAさんの張り詰めた空気は異様だった。
どこか警戒し怯えているような…2人はそんな眼で奥さんと男の人を見ていた。
私は、あの男の人が誰か、この病院とどんな関りがあるのかを、早めに聞いておかねばと感じた。
そしてそれを聞く相手は奥さんではなく、この2人でなくてはいけない、と思った。
「来週から来てもらいたいんだけど、大丈夫?」
私は連絡がきたことにホッとしたと同時に、これから働ける喜びと期待に胸を膨らませた。
初出勤の日、私はまず働いている方に挨拶をすることになった。
まずは院長先生、そして奥さん、そしてパートのAさん。
そこで私は不思議に思った。
先生と奥さんは名字が違う、それに歳の差が二回り以上は違う気がする…。
それに先生の方が奥さんに敬語を使っているのはどうしてだろう…。
いくつか不思議に思うことはあったが、いかんせん初めての病院勤務。
まずは仕事を覚えることの方が大事だ。
そう気持ちを切り替え、あまり深く考えないことにした。
試用期間は3か月。
「実際に働いてみて合わないなと思ったら、いつでも言ってね?」
そう奥さんから言われていて少々不安はあったが、仕事内容に対して特に問題もなく、私は試用期間を無事に終えた。
ただ…人間関係は複雑な職場なのかなと思った。
試用期間中に、いくつか分かったことがある。
1つ目は、先生は奥さんが雇った従業員で、夫婦ではない事。
2つ目は、その先生もパートのAさんも雇われて日が浅いこと、そのせいか奥さんにすごく遠慮をしていること。
3つ目は、面接時に居たあの男の人が、頻繁に出入りしていることだった。
そしてこの3つ目が、私にとって一番の疑問だった。
男の人は待合室で自由に過ごし、奥さんと閉院時間まで話しこんでいる…そういうことが度々あった。
更にその人が来院した時の、先生やパートのAさんの張り詰めた空気は異様だった。
どこか警戒し怯えているような…2人はそんな眼で奥さんと男の人を見ていた。
私は、あの男の人が誰か、この病院とどんな関りがあるのかを、早めに聞いておかねばと感じた。
そしてそれを聞く相手は奥さんではなく、この2人でなくてはいけない、と思った。
10
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
挿絵挿入の仕方[アルファポリス]
マッハ柴犬
エッセイ・ノンフィクション
小説の画像の挿入に暫し悩んだので、記録代わりに置いておきます。
ネットで検索しても出てこないし、アルファポリスのヘルプにも乗せておいて欲しいところ。
挿し絵 挿絵 挿入 画像 入れ方 乗せ方 サイズ 仕様
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
6人分の一汁三菜作ってましたが、義両親との関係が破綻したので終了しました
山河 枝
エッセイ・ノンフィクション
日常的に、義両親&筆者夫婦&子2人の夕飯(一汁三菜)を用意してました。
・惣菜はOK。
・汁物はほぼ必須。
・でも味噌汁は駄目。
・二日連続で同じようなおかずを出してはならない。
・時期によっては、大量に同じ野菜を消費し続けなくてはならない。
……という何となく生まれたルールに従っていましたが、心身の調子を崩したので、2024年末に同居を終了しました。
ほぼ自分用献立メモと、あとは家庭内のいざこざや愚痴です。
筆者のしょうもない悩みを鼻で笑っていただければ幸いです。
たまに自作品の進捗状況や、子どもに所望された即興童話をさらしてます。
※子どもが夏休みの時などは品数を減らしています。
※途中から諸事情により上記の条件を一部無視しています。
(旧題:「6人分の一汁三菜作ってます」)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
日記(笑)
エル
エッセイ・ノンフィクション
ちょっとネットの世界にのまれそうだったので、一度アルファポリス消しちゃいましたがまた戻ってきました。あいかわらず銀ちゃんとはラブラブだよ(⋈◍>◡<◍)。✧♡
エッセイにチャレンジというか、つれづれなるままに書くだけ。前と違うのは近況ボードに書かずにここに書く(笑)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる