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15.冥冥
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【レオンside】
夕食を食べ終え、自室に戻りふと時計を見れば、丁度日付が変わったところだった。
そして、もう寝ようか、とベッドに寝転がったその時。
着信を知らせる機械音が、部屋に響いた。
「――こんな夜に電話をしてくるなんて、仕返しのつもりか?」
『人聞き悪いなぁ。これでも僕は気を使ってこの時間にかけたんだよ?良い子はもう眠っている時間にね。』
そうして魔具越しに軽快に笑っているであろうブライトの声を聴くのは、今日の夕方ぶりだ。
「いったい何の用だ。」
『いやーね、まさかレオンがあんなにわかりやすい奴だとは思ってもみなかったよ。』
「…何の話だ。もったいぶってないで早く教えろ。」
『んじゃ単刀直入に聞くけど、レオンさ、アルフレイド君のこと好きでしょ?もちろん、LikeじゃなくてLoveの方でだよ?』
突然何を言い出すのかと思えば、そんなことか。
まったく、俺はアルのことを好きだなんて。
待て。落ち着け俺。いや、アルのことは好きだし、ていうか嫌いなわけがないし、嫌うはずもない。
俺は―――。
『あれ。黙り込んじゃったけど、やっぱり図星だった?…あの細い腰をいろんな意味で抱きたいとか思ってたんでしょ』
「いや…、たった今、お前に言われて初めて自覚した。」
『はぁ!?てことはレオン、無意識でアルフレイド君にあんなことしてたの?ウソ、信じらんない。』
「あんなこと…?俺が、なにかおかしいことをアルにしていたのか?」
『あー、もう、よくわかったよ。レオンがいっつもミリアちゃんに怒られる理由。その鈍感さが原因なんだ…』
ブライトが、何やら呆れたようにブツブツと何かを呟いて溜息を吐く。
俺はよく意味が分からず、頭の中で?が溢れていた。
『もー、しょうがないなあ。
恋する鈍感勇者にこの僕が直々にアドバイスをしてあげる。
明日、ミリアちゃんと一緒に王城においで。もちろんアルフレイド君とファルコンは絶対連れてきちゃダメだよ?連れてきたら、即刻帰らせるからね!!」
そうブライトは一気にまくしたてると最後に「おやすみ!!」と言って一方的に通話を切った。
夕食を食べ終え、自室に戻りふと時計を見れば、丁度日付が変わったところだった。
そして、もう寝ようか、とベッドに寝転がったその時。
着信を知らせる機械音が、部屋に響いた。
「――こんな夜に電話をしてくるなんて、仕返しのつもりか?」
『人聞き悪いなぁ。これでも僕は気を使ってこの時間にかけたんだよ?良い子はもう眠っている時間にね。』
そうして魔具越しに軽快に笑っているであろうブライトの声を聴くのは、今日の夕方ぶりだ。
「いったい何の用だ。」
『いやーね、まさかレオンがあんなにわかりやすい奴だとは思ってもみなかったよ。』
「…何の話だ。もったいぶってないで早く教えろ。」
『んじゃ単刀直入に聞くけど、レオンさ、アルフレイド君のこと好きでしょ?もちろん、LikeじゃなくてLoveの方でだよ?』
突然何を言い出すのかと思えば、そんなことか。
まったく、俺はアルのことを好きだなんて。
待て。落ち着け俺。いや、アルのことは好きだし、ていうか嫌いなわけがないし、嫌うはずもない。
俺は―――。
『あれ。黙り込んじゃったけど、やっぱり図星だった?…あの細い腰をいろんな意味で抱きたいとか思ってたんでしょ』
「いや…、たった今、お前に言われて初めて自覚した。」
『はぁ!?てことはレオン、無意識でアルフレイド君にあんなことしてたの?ウソ、信じらんない。』
「あんなこと…?俺が、なにかおかしいことをアルにしていたのか?」
『あー、もう、よくわかったよ。レオンがいっつもミリアちゃんに怒られる理由。その鈍感さが原因なんだ…』
ブライトが、何やら呆れたようにブツブツと何かを呟いて溜息を吐く。
俺はよく意味が分からず、頭の中で?が溢れていた。
『もー、しょうがないなあ。
恋する鈍感勇者にこの僕が直々にアドバイスをしてあげる。
明日、ミリアちゃんと一緒に王城においで。もちろんアルフレイド君とファルコンは絶対連れてきちゃダメだよ?連れてきたら、即刻帰らせるからね!!」
そうブライトは一気にまくしたてると最後に「おやすみ!!」と言って一方的に通話を切った。
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