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~山着~ 第一章 「闇喪」 全十三話
第四話 禁足地
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あなたは「モノ」への不安と疑問を打ち消すために、再度「田舎」へと帰省します。親戚の叔母が上京せずにずっと田舎暮らしをしているので、なにか知っているのではないかとも思い、色々とお話を聞きたいと考えました。
叔母とその一家はいつも微笑ましくあなたを迎えてくれます。かわいい甥っ子と姪っ子がキャッ♪キャッ♪と騒がしく、絵に描いた様な幸せな家庭でした。あなたはそこで”遺物感”を覚えながらも、なんとか満面の笑みで溶け込む努力をしています。
夕食をご馳走になり、義理の叔父は食後のお酒を嗜み出しました。その間、叔母は子供達と寝室へと向かい寝かしに行きます。まるで定例行事かのように段取りがスムーズでした。あなたはここだという勢いで質問を始めます。
「裏山手にある『禁足地』って、入ったことある?」
叔父さんの目だけが一瞬、フリーズしたように見えました。
「いや、ないよぉ。どうしたん?」
「おばあちゃんが言ってたの思い出したんだ。神様がいるって」
「ああ、そう言えばわたしもそんな話を聞いたことあるなぁ。え、信じてるん?」
少しバカにしたような表情で言われた。
「いえ、信じる・・・というか、昔から、子供の時から、なんか居るなぁみたいな?不気味な感じがするんです」
「へぇ、そうなんやぁ・・・あ、そう言えばそっちはどうなん?都会の方じゃ・・・・・・」
なんだかその日は、話をはぐらかされた気がしました。
叔母とその一家はいつも微笑ましくあなたを迎えてくれます。かわいい甥っ子と姪っ子がキャッ♪キャッ♪と騒がしく、絵に描いた様な幸せな家庭でした。あなたはそこで”遺物感”を覚えながらも、なんとか満面の笑みで溶け込む努力をしています。
夕食をご馳走になり、義理の叔父は食後のお酒を嗜み出しました。その間、叔母は子供達と寝室へと向かい寝かしに行きます。まるで定例行事かのように段取りがスムーズでした。あなたはここだという勢いで質問を始めます。
「裏山手にある『禁足地』って、入ったことある?」
叔父さんの目だけが一瞬、フリーズしたように見えました。
「いや、ないよぉ。どうしたん?」
「おばあちゃんが言ってたの思い出したんだ。神様がいるって」
「ああ、そう言えばわたしもそんな話を聞いたことあるなぁ。え、信じてるん?」
少しバカにしたような表情で言われた。
「いえ、信じる・・・というか、昔から、子供の時から、なんか居るなぁみたいな?不気味な感じがするんです」
「へぇ、そうなんやぁ・・・あ、そう言えばそっちはどうなん?都会の方じゃ・・・・・・」
なんだかその日は、話をはぐらかされた気がしました。
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