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第93話
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「早いぞぉ……京一ん◯ん」
「あんまり気持ち良かったからな……でも不覚だ」
「あぁあ……」
ゴムを着け替えるつもりなのだろう、京一郎のモノが胎内から出て行った。それさえも気持ち良くて、俺は自身のモノを掴むと何度も扱いた。するとすぐにドピュ、と白濁した液体が飛び出して、彼の硬い腹にビシャッと掛かった。
「お代わり京一ん◯んを寄越せ!」
「京一ん◯んと言われ過ぎて、最早抵抗が無くなってきたな……悲しい」
まだまだ足りなくて強請ったら、京一郎はそう言ったのでブッと噴き出す。するとぐいと腰を持ち上げられ、ゴムを着け終えたソレをぴとっと割れ目に宛てがわれた。
「あっ!?」
「どうした?」
ほんの少しだけ先端が挿入った瞬間、胎内のりょーちゃんが激しく動いたので声を上げた。さっきまでは静かだったから眠っていたのかもしれない。
「京一ん◯んが出たり挿入ったりするから、りょーちゃん起きちゃったみたい……」
「本当か」
「ああっ」
そう教えたら、京一郎は支えていた手を離して腹に触れたので腰が落ち、太いモノが根本まで一気に挿入った。そうして喘ぐ俺に構わず彼は膨らみを優しく撫でる。
「りょーちゃん……今、俺達二人共、あずさママの胎内に居ますね」
「やぁぁっ」
京一郎はりょーちゃんに優しく話し掛けた後、すぐに体を起こして俺の乳首を咥えたから大きく喘いだ。それからちゅうちゅう吸われて、俺は目の前にある頭を抱き締め長い黒髪を梳いて口付けた。すると京一郎は緩く突き上げはじめたので「あっあっ」と声が出る。
「京一郎……っ」
「あずさ……お前は今日から俺の妻だ」
「あン」
「絶対に離さない……逃げたら許さない」
「ンッ……逃げたりしねぇよ」
京一郎は絶え間なく突き上げながらそんなことを言ったから、頭を撫でてやりそう応えた。すると彼はやや低い声になって言う。
「いや、きっとお前は嫌になる……。りょーちゃんを産んだ後、いつヒートが来るか分からないのなら、俺はお前を閉じ込めるつもりだ」
「え……?」
「俺が目を離した隙にヒートが来て、居合わせたアルファに項を噛まれるかもしれない。万が一そんなことになったら……」
「なったら……?」
「お前を殺して俺も死ぬ」
「そんな……りょーちゃんが一人になるだろ」
あくまで仮定の話だが、京一郎は暗い目つきをして言ったから、本気だと悟った。けれどもどんなことがあっても、俺はりょーちゃんを残して死ぬことは出来ない。
「なあ、京一郎……あっ」
どうにか考えを改めさせようと口を開いた時、激しく突き上げられて俺は喘いだ。同時に胎内のりょーちゃんが力強く腹を蹴るのも感じて、何故だか涙が溢れた。
「京一郎、もし俺が他のアルファの番になったとしても殺さないでくれよ。俺、京一郎の奥さんだけど、りょーちゃんのママなんだ」
「ああ……分かっている。きっと俺はあずさを殺せない」
「何だよ……怖ぇじゃん」
「だが、他のアルファの番になるのは絶対に許さない……」
「分かった分かった。ヒートが来るまで閉じ込めても良いから、絶対に京一郎が噛んでくれよ、俺の項」
「あずさ……」
ぽんぽんと軽く頭を叩いてやりながらそう言ったら、京一郎は辛そうな顔をしていたが安心したようにため息を吐いた。それから俺の胸に顔を埋めたので、ギュッと抱き締めてやる。まるで子どもみたいだな、と思って愛しくなった——「殺す」なんて恐ろしいことを言われても。
元元俺は自由に生きるのが好きだったのに、今は彼になら束縛されても良いと思った……。
「あんまり気持ち良かったからな……でも不覚だ」
「あぁあ……」
ゴムを着け替えるつもりなのだろう、京一郎のモノが胎内から出て行った。それさえも気持ち良くて、俺は自身のモノを掴むと何度も扱いた。するとすぐにドピュ、と白濁した液体が飛び出して、彼の硬い腹にビシャッと掛かった。
「お代わり京一ん◯んを寄越せ!」
「京一ん◯んと言われ過ぎて、最早抵抗が無くなってきたな……悲しい」
まだまだ足りなくて強請ったら、京一郎はそう言ったのでブッと噴き出す。するとぐいと腰を持ち上げられ、ゴムを着け終えたソレをぴとっと割れ目に宛てがわれた。
「あっ!?」
「どうした?」
ほんの少しだけ先端が挿入った瞬間、胎内のりょーちゃんが激しく動いたので声を上げた。さっきまでは静かだったから眠っていたのかもしれない。
「京一ん◯んが出たり挿入ったりするから、りょーちゃん起きちゃったみたい……」
「本当か」
「ああっ」
そう教えたら、京一郎は支えていた手を離して腹に触れたので腰が落ち、太いモノが根本まで一気に挿入った。そうして喘ぐ俺に構わず彼は膨らみを優しく撫でる。
「りょーちゃん……今、俺達二人共、あずさママの胎内に居ますね」
「やぁぁっ」
京一郎はりょーちゃんに優しく話し掛けた後、すぐに体を起こして俺の乳首を咥えたから大きく喘いだ。それからちゅうちゅう吸われて、俺は目の前にある頭を抱き締め長い黒髪を梳いて口付けた。すると京一郎は緩く突き上げはじめたので「あっあっ」と声が出る。
「京一郎……っ」
「あずさ……お前は今日から俺の妻だ」
「あン」
「絶対に離さない……逃げたら許さない」
「ンッ……逃げたりしねぇよ」
京一郎は絶え間なく突き上げながらそんなことを言ったから、頭を撫でてやりそう応えた。すると彼はやや低い声になって言う。
「いや、きっとお前は嫌になる……。りょーちゃんを産んだ後、いつヒートが来るか分からないのなら、俺はお前を閉じ込めるつもりだ」
「え……?」
「俺が目を離した隙にヒートが来て、居合わせたアルファに項を噛まれるかもしれない。万が一そんなことになったら……」
「なったら……?」
「お前を殺して俺も死ぬ」
「そんな……りょーちゃんが一人になるだろ」
あくまで仮定の話だが、京一郎は暗い目つきをして言ったから、本気だと悟った。けれどもどんなことがあっても、俺はりょーちゃんを残して死ぬことは出来ない。
「なあ、京一郎……あっ」
どうにか考えを改めさせようと口を開いた時、激しく突き上げられて俺は喘いだ。同時に胎内のりょーちゃんが力強く腹を蹴るのも感じて、何故だか涙が溢れた。
「京一郎、もし俺が他のアルファの番になったとしても殺さないでくれよ。俺、京一郎の奥さんだけど、りょーちゃんのママなんだ」
「ああ……分かっている。きっと俺はあずさを殺せない」
「何だよ……怖ぇじゃん」
「だが、他のアルファの番になるのは絶対に許さない……」
「分かった分かった。ヒートが来るまで閉じ込めても良いから、絶対に京一郎が噛んでくれよ、俺の項」
「あずさ……」
ぽんぽんと軽く頭を叩いてやりながらそう言ったら、京一郎は辛そうな顔をしていたが安心したようにため息を吐いた。それから俺の胸に顔を埋めたので、ギュッと抱き締めてやる。まるで子どもみたいだな、と思って愛しくなった——「殺す」なんて恐ろしいことを言われても。
元元俺は自由に生きるのが好きだったのに、今は彼になら束縛されても良いと思った……。
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