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幕間Ⅴ
九回目
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フセスラウの年頃の王族は、私と、コンスタンティネ&ユーリィ兄弟のみだ。
(BLゲームゆえか。助かるな)
転生九回目を迎えた私は、兄弟の想いを自分に向けさせ、誰も魔力を解放できないよう企んだ。
「王太子殿下。いつも気を張っておられるが、私の前では肩の力を抜いてよい」
原作のエドゥアルドは、コンスタンティネに恋愛感情はない。しかし婚約者の想いを受け止めさえすれば、横取りされない。
これまでの回でユーリィ処刑の判断をした彼の姿は掻き消し、敬愛を口にする。
「閣下……! 私たちふたり、愛に溢れた日々を送りましょう」
コンスタンティネの頬が葡萄酒色に染まった。簡単なものだ。
「ユーリィ殿下。フセスラウの未来を善きものにするには、君が必要だ」
こちらは国のためだと口説く。
「兄がいちばんで、お身体に触れない約束でしたら……」
と頷いてくれた。
もともとエドゥアルドへの憧れがあったにしろ、心配になるほど純粋で健気だ。
コンスタンティネを攻略できないニコは、タマルの手記すら発掘できない。
ユーリィを利用できないステヴァンは、魔法を遣って攻め込んでこられない。
雪も融け、山腹にちらほら紫や青の花一華が見られるようになった。
「ユーリィ、干し無花果ばかり食べないの」
「だって、好きなんです」
コンスタンティネの私室で、政務の息抜きと称して三人きりの茶会を愉しむ。均衡が保たれ、私にとって居心地いい世界だ。
ということは、ゲームの強制力が何かしら働くだろう。シナリオにエンドマークがつく日まで気は抜くまい。
「――もう一度お言いよ、ユーリィ。私の前で言えるものなら」
「嘘は吐けません。ただ、好きでいられるだけで充分なのです」
ほんの少し創真として物思いに耽ったら、兄弟の口喧嘩が始まっていた。
私の取り合いか。やれやれと取り成しにかかる。
「私はコンスタンティネ殿下の夫だ。ユーリィは補佐を頼んだに過ぎないではないか」
「それです。私とは父が決めた結婚。ですがユーリィはあなたの意思でそばに置いているでしょう」
コンスタンティネが不満げに立ち上がった。火に油を注いでしまったようだ。
ふたりの愛をつなぎとめるのは、根が童貞な私の手に余る。
「きみは王太子の務めを果たさなくてよくて、それでいて初恋も手に入れるなんて、不公平だ……」
言い合いに留まらず、昏い目で弟を見下ろす。
サブストーリーにもこういった展開はない。台詞を読まされたのとは違う。
つまり、彼の本心か?
コンスタンティネが王太子かつヒロインに相応しい言動をする裏で、国を統べる重圧を感じているのは知っている。
ただし、ユーリィに対してこうまで愛憎があるのは計算外だ。
(キャラでなく生きた人間なら、書かれていない一面も持つ。転生者の私が介入すると、増幅されるのかもしれない)
「兄、上。何を、おっしゃっているのです……?」
ユーリィの碧眼に涙の膜が張る。
兄を慕うゆえに「二番目」に甘んじ、これまでのやり直しでも身体を張ってみせた。兄のこんな一面は見たくなかったに違いない。
(泣かないで)
「きみにはわからないか?」
私が涙を拭うより先に、コンスタンティネがユーリィの巻き毛に掴みかかる。もはや人が変わっている。
(やはりコンスタンティネに慕われたままではだめだし、ユーリィを好きになってはいけないのか。でも、あと少しで死の強制力から逃げ切れるはず)
私はたじろぎつつも取っ組み合いに割って入った。痩躯だが「攻め」、腕力は「受け」設定の二人を上回る。
「私の愛が足りなかったな、申し訳ない。今後、週末は必ずふたりきりで過ごそう」
コンスタンティネの肩を抱いて宥める。ユーリィが居たたまれない顔をするが、仕方ない。命を守るためだ。
「必ずですよ。では、約束と、仲直りの証として」
機嫌を直してくれたコンスタンティネが、葡萄酒の搾り滓でつくった蒸留酒を棚から取り出し、木卓に運んでくる。フセスラウではよく指切り代わりに飲み交わす。
「ほら、ユーリィも」
王族三人、ショットグラスの縁をぶつけ合い、酒を喉に流し込んだ。
度数が高く、喉が焼けるようだ。ユーリィなどぐらりとよろめいて――
血を吐いた。
「ユーリィ!?」
何が起こったのかわからず取り縋る。ユーリィは細かく痙攣して苦しんでいる。
なのにコンスタンティネは挑発するかのごとく、薄っすら笑みを浮かべた。
「私が蒸留酒を注ぐところを見ていなかったでしょう」
「まさか、毒を?」
コンスタンティネが棚の前に立ち、私とユーリィは目を合わせたほんの少しの間に、毒を盛ったというのか。
「ゆるし、て、」
ユーリィが敬う兄に伸ばした手は、届かない。
「ユー、リィ……っ」
私が兄弟ともに手中に置こうとしたせいで。またしても、またしても彼を死なせてしまった。
(死者蘇生魔法が遣えれば……! 私だけでも魔力の封印を解いておくべきだった)
起死回生の魔法もすぐには発動できない。何なら日本に戻ってゲームの設定を調べたほうが早い。
コンスタンティネの手を振り払い、ユーリィのグラスに少し残っていた毒入り蒸留酒を呷った。
「だめ宮、」
「いい加減、自分の仕事は自分でせよ」
「え、ハイ。……ん?」
死に物狂いで魔法関連の情報を検索する。
時間がない。時間がない……。最後の一秒までスマホに齧りつくも、何の収穫もなくヘッドライトの光に包まれる。
――私の存在自体が、ユーリィの死亡フラグに違いない。
(BLゲームゆえか。助かるな)
転生九回目を迎えた私は、兄弟の想いを自分に向けさせ、誰も魔力を解放できないよう企んだ。
「王太子殿下。いつも気を張っておられるが、私の前では肩の力を抜いてよい」
原作のエドゥアルドは、コンスタンティネに恋愛感情はない。しかし婚約者の想いを受け止めさえすれば、横取りされない。
これまでの回でユーリィ処刑の判断をした彼の姿は掻き消し、敬愛を口にする。
「閣下……! 私たちふたり、愛に溢れた日々を送りましょう」
コンスタンティネの頬が葡萄酒色に染まった。簡単なものだ。
「ユーリィ殿下。フセスラウの未来を善きものにするには、君が必要だ」
こちらは国のためだと口説く。
「兄がいちばんで、お身体に触れない約束でしたら……」
と頷いてくれた。
もともとエドゥアルドへの憧れがあったにしろ、心配になるほど純粋で健気だ。
コンスタンティネを攻略できないニコは、タマルの手記すら発掘できない。
ユーリィを利用できないステヴァンは、魔法を遣って攻め込んでこられない。
雪も融け、山腹にちらほら紫や青の花一華が見られるようになった。
「ユーリィ、干し無花果ばかり食べないの」
「だって、好きなんです」
コンスタンティネの私室で、政務の息抜きと称して三人きりの茶会を愉しむ。均衡が保たれ、私にとって居心地いい世界だ。
ということは、ゲームの強制力が何かしら働くだろう。シナリオにエンドマークがつく日まで気は抜くまい。
「――もう一度お言いよ、ユーリィ。私の前で言えるものなら」
「嘘は吐けません。ただ、好きでいられるだけで充分なのです」
ほんの少し創真として物思いに耽ったら、兄弟の口喧嘩が始まっていた。
私の取り合いか。やれやれと取り成しにかかる。
「私はコンスタンティネ殿下の夫だ。ユーリィは補佐を頼んだに過ぎないではないか」
「それです。私とは父が決めた結婚。ですがユーリィはあなたの意思でそばに置いているでしょう」
コンスタンティネが不満げに立ち上がった。火に油を注いでしまったようだ。
ふたりの愛をつなぎとめるのは、根が童貞な私の手に余る。
「きみは王太子の務めを果たさなくてよくて、それでいて初恋も手に入れるなんて、不公平だ……」
言い合いに留まらず、昏い目で弟を見下ろす。
サブストーリーにもこういった展開はない。台詞を読まされたのとは違う。
つまり、彼の本心か?
コンスタンティネが王太子かつヒロインに相応しい言動をする裏で、国を統べる重圧を感じているのは知っている。
ただし、ユーリィに対してこうまで愛憎があるのは計算外だ。
(キャラでなく生きた人間なら、書かれていない一面も持つ。転生者の私が介入すると、増幅されるのかもしれない)
「兄、上。何を、おっしゃっているのです……?」
ユーリィの碧眼に涙の膜が張る。
兄を慕うゆえに「二番目」に甘んじ、これまでのやり直しでも身体を張ってみせた。兄のこんな一面は見たくなかったに違いない。
(泣かないで)
「きみにはわからないか?」
私が涙を拭うより先に、コンスタンティネがユーリィの巻き毛に掴みかかる。もはや人が変わっている。
(やはりコンスタンティネに慕われたままではだめだし、ユーリィを好きになってはいけないのか。でも、あと少しで死の強制力から逃げ切れるはず)
私はたじろぎつつも取っ組み合いに割って入った。痩躯だが「攻め」、腕力は「受け」設定の二人を上回る。
「私の愛が足りなかったな、申し訳ない。今後、週末は必ずふたりきりで過ごそう」
コンスタンティネの肩を抱いて宥める。ユーリィが居たたまれない顔をするが、仕方ない。命を守るためだ。
「必ずですよ。では、約束と、仲直りの証として」
機嫌を直してくれたコンスタンティネが、葡萄酒の搾り滓でつくった蒸留酒を棚から取り出し、木卓に運んでくる。フセスラウではよく指切り代わりに飲み交わす。
「ほら、ユーリィも」
王族三人、ショットグラスの縁をぶつけ合い、酒を喉に流し込んだ。
度数が高く、喉が焼けるようだ。ユーリィなどぐらりとよろめいて――
血を吐いた。
「ユーリィ!?」
何が起こったのかわからず取り縋る。ユーリィは細かく痙攣して苦しんでいる。
なのにコンスタンティネは挑発するかのごとく、薄っすら笑みを浮かべた。
「私が蒸留酒を注ぐところを見ていなかったでしょう」
「まさか、毒を?」
コンスタンティネが棚の前に立ち、私とユーリィは目を合わせたほんの少しの間に、毒を盛ったというのか。
「ゆるし、て、」
ユーリィが敬う兄に伸ばした手は、届かない。
「ユー、リィ……っ」
私が兄弟ともに手中に置こうとしたせいで。またしても、またしても彼を死なせてしまった。
(死者蘇生魔法が遣えれば……! 私だけでも魔力の封印を解いておくべきだった)
起死回生の魔法もすぐには発動できない。何なら日本に戻ってゲームの設定を調べたほうが早い。
コンスタンティネの手を振り払い、ユーリィのグラスに少し残っていた毒入り蒸留酒を呷った。
「だめ宮、」
「いい加減、自分の仕事は自分でせよ」
「え、ハイ。……ん?」
死に物狂いで魔法関連の情報を検索する。
時間がない。時間がない……。最後の一秒までスマホに齧りつくも、何の収穫もなくヘッドライトの光に包まれる。
――私の存在自体が、ユーリィの死亡フラグに違いない。
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