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プロローグ

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「あー、もう!!!忙しいなあ!!!!」

とある森の奥のとある民家で、男が嘆いていた。

「仕方ないんじゃないっすか?仕事がこなせるのはあなたしかいないんですし。」

男の嘆きに女が言葉をかける。

「そうなんだけどさぁ~俺としてはもっとゆっくりして一家団欒を過ごしたいんだよ~…」
「それは…アタシだってそう思ってますけど…。まさかが消滅してから悪神や魔物達の活動が更に活発になるなんて思いもしないじゃないっすか!」
「だよなぁ~…。」



「それならいい案があるよ!!」
「何っ!?それは本当か?ジェミニ。」
「嘘ついたらメッ!ですよ、ジェミニ様。」

ジェミニと呼ばれた比較的まだ可愛い年頃に見える少年は、むぅ…。頬を膨らませた後、自信満々に答えた。

「人手が足りないんだったら、創り出せばいいんだよ!!
確か持ってたよね、『』。」
「確かに持ってはいるが…。知能が低すぎて使い物にならないのは知ってるだろ?」
「ふっふっふ…。そんな時に僕の出番さ!君はを創るだけでいいんだよ!」
「依代ぉ?そんなもん創って一体……あ。」
「気づいたみたいだね?」

男は思い出した。自分をに連れてきた者は誰だったのかと。
そして少年のは今もに居ることを。

「いや、でもそんな上手く行くのか…?」
「今あっちは没入型VRゲームなんてものが流行っているらしいよ?」
「VR…そうか、そういうことか。」
「頭の回転が早いと助かるね~。それで、やってくれるのかな?」
「ああ、任せろ。」
「決まりだねっ!早速準備に取りかからなくちゃ!」

二人は早速作業を始めようとして─────

「ぐすっ。また二人が難しい話してるっす…。」
「「ああっ!ごめんナオ(姉)!」」

女を慰めることから始めたのだった───。


































「そういえば、タイトルは決まってるのか?」
「あーそうだねぇ。無難に『Another World』なんてのでいいんじゃないかな?」

───────────本編へ続く
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