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カネこそ何よりのおまじないだぜ!
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ある日のこと。
固く決心したココは、チトの仕事を、少し手伝うようになったの。
とは言っても仕事というよりは勉強ね。
今回は、そのお話よ。
チト「行くよ!」
ココ「うん!」
この日は釣りをするってことで、二人は暑い中、借りた小さな荷車を引いて、わざわざ川へ釣りに出掛けたの。
でも前に、チトは、ちょうど良く日陰になる木を見つけていたみたいね。
そこから川に釣糸を垂らして、二人はさっそく釣りを始めたわ。
チト「釣りというのは簡単じゃないわ。特にこの辺りは、川魚が多くないから」
ココ「へえ」
チト「のんびりと気長に待つのがコツよ。わかった?」
ココ「はい!」
チト「それと。ココが釣った魚は、食べて良いことになってるからね」
ココ「本当!?じゃあ、僕頑張る!」
チト「うん、頑張れ!」
するとさっそく、ココの持つ竿が強く引かれたわ。
隣でチトが驚いた顔をするのも無理ないわね。
聞いた話では、一匹釣るのに、短くても一時間ほどかかったらしいから。
チト「引きなさい!負けちゃ駄目よ!」
ココ「チト!助けて!」
ぺちん!といつもの様に。
あんた厳しいわね。
ココ「え」
チト「甘ったれんじゃないよ!男でしょう!」
ココ「……っようし!」
ココは全身を使って、何とかそれを釣り上げたわ。
チトが見たこともないような、大きくて活きのいいマスを。
チト「自信なくすわ……」しゅん
ココ「やったやった!僕やったよ!」
チト「それじゃあ、さっそく食べましょうか」
ココ「え?今すぐに?」
チト「こういう暑い日の魚は腐りやすいから、新鮮なうちに食べるのが、一番いいの」
ココ「へえ……チト!?」
チトはナイフを手にして、馴れた手つきで血抜きを済ませると、次に内臓を綺麗に取り出して、それを川に捨てたわ。
その様子を見たココは、ドン引きなのよ。
ココ「お姉……ちゃん?」
チト「これは大事なこと。だから、しっかり見て勉強しなさい」
ココ「う、うん……」
チト「いつか、家畜のさばき方も教えてあげるわ」
ココ「!?」
ココはそれを聞いて、チトが魚を調理する間、最後まで、呆然と川を見つめていたのだけれど。
きっと、恐ろしい想像を巡らせていたに違いないわね。
でもまあ、初めは仕方のないことよ。
チト「はい完成!」じゃじゃん!
ココ「おいしそうー!」きらきら
チト「このクソ暑い中、一所懸命に焼いたんだから、残さず食べなさい」
ココ「はーい!いただきまーす!」
チト「どうぞ、召し上がれ!」
ココ「このお魚美味しいね!」
チト「ふふ、自分で釣った魚は格別でしょう?」
ココ「うん!」にっこり!
それから別の日。
この日は、パン屋さんでお仕事よ。
チト「ココ。見てなさい」
チトはそう言って、店主のお姉さんも怯えるような、力強い叩きと捏ねりを披露したわ。
赤ずきん「あのう、ね。チトちゃん。もう少し優しく、それと、愛情を込めてくれるかしら?」
チト「ちゃんと込めてるよ。むぎゅー!てね!」きゃぴ!
ココ「嘘だ……」ぼそっ
赤ずきん「では次に、寝かせておいた生地を成形しましょうか」
チト「ココ!一番楽しい時間よ!」
信じられないし信じたくないと思うけれど。
チトは、まるで一流の芸術品のように整った、綺麗な形を作り上げたの。
ココ「さずがチト!すごいや!」きらきら
チト「でしょう!」ふふん!
赤ずきん「あなたは、そうね。動物や鳥さん、好きな形を作るといいわ」
一方でココは、そう言われて、素敵な猫をたくさん作ってくれたわ。
あなたのパン、とても美味しかったわよ。
ココ「どうですか?」
赤ずきん「あら素敵!私のオオカミパンより売れそう!」
ココ「えへへ!」てれ
チト「かまどで焦がしてやりたい」ぼそっ
ココ「聞こえたよ!」ぷんぷん
チト「冗談よ!やーねえ!」おほほ
絶対嘘ね。
さて、また別の日。
ココ「わーーーい!すごいすごーい!」きゃっきゃっ
チト「はしゃぎすぎよ」
この日の二人は、さくらんぼ畑にやってきたわ。
今の暑い季節が収穫時期で、とても美味しいのよ。
白雪「実じゃなくて、伸びている茎を摘まんで、優しく収穫してくださいな」
ココ「はーい!」うきうき
白雪「わたしが、念のためにココのハシゴを支えているから、あなたは収穫してくださいな」
チト「おばさん、任せたよ」
ココは一つ一つ、丁寧にゆっくりと収穫したけれど、チトは量を優先して、さくさくと次々に収穫したわ。
本当、いい性格してるわねえ。
ココ「うわっ!カゴからはみ出してるよ!て、三つも!?」びっくり!
チト「ほとんど禿げ散らかしてやったわ」
白雪「ちょっと、あまりにも多すぎるわあ……」しんぱい
チト「大丈夫!今すぐ麻袋に移して荷車に積んで、あっちこっちで売り捌いてくるから!ココ、あなたは気にせず楽しんで、一人で先に帰りなさい!」
チトはそう残して、一瞬でその場から消えると、翌日の夕刻。
どこかで、たんまりと稼いで帰ってきたわ。
まったく恐ろしくたくましい子よ。
白雪「キルシュトルテ、食べる?」
ココ「うん!」きらきら
またまた別の日。
この日は、町の広場で演奏するみたいね。
ココ「チト、それは何?」
チト「これは家にあった、ツィンクという笛よ」
ココ「吹けるの?」
チト「灰かぶりのお婆さんから、しっかり教わったから大丈夫。今日は、そのお婆さんの代わりに私が吹くのよ」
ココ「灰かぶりのお婆さん?」
チト「そのお婆さん、家の掃除が趣味でね。特に暖炉やかまどの掃除が好きで、いつも全身灰まみれなの」
ココ「なるほど」
チト「たまに、掃除やお使いを頼まれるんだけど、何度見ても笑えるよ。今度、ココにも会わせてあげる」
ココ「僕にも?いいよ」
チト「そこで、音楽を学んでみなさいってことよ」
ココ「そういうことか!わかった、楽しみにするね!」
あら、ようやく。
トイレを済ませた灰かぶりのお婆さんの夫が、二人のもとへ帰ってきたわ。
老人「お待たセニョリータ」
チト「本当に金になるの?」
老人「それに楽しいぜ」
チト「わかった。じゃあ、カノンいくよ」
チトの演奏は、心を柔らかくするような、とても優美な音色を奏でたわ。
町中の人が、思わず足を止めて耳を澄ませたらしいわよ。
ココ「素敵。音楽っていいなあ」うっとり
老人は、その傍らで、お金の催促に勤しんだのだけれど。
チト「そりゃそうなるわ」
老人「パンの欠片ばかり……ノンノン」
ココ「いいじゃない!美味しそうだよ!」
老人「それもそうだねえ」
それから三人は、灰かぶりのお婆さんの家で楽しいお茶会をしたわ。
残念なのは、お土産がなかったことね。
チト「痛っ!クソったれ!」がさがさ
最後に、とある日。
二人は、イバラに食われた家、と町で有名なお宅にやって来たの。
ココ「いたたた!チト待って!」がさがさ
チト「ここにある薔薇。全部燃やしてやりたい……!」いらぷん
ようやくイバラの庭を抜けると、戸口の傍の少しだけ空いた場所で、バラ臭くてケバい婦人が一人、椅子に腰かけてのんびりハーブティーを飲んでいたわ。
この人は、くだらないことに、自分のことを姫様と呼ばせる変わり者なの。
チト「ババア!道開けとけっつったろう!」
姫「まあ!誰がババアですって!?わたくしのことは、姫様とお呼び!」つん!
チト「ちっ。で?」
姫「あそこにある薔薇をいくつか手折って、それを町で売ってお金にしたら、このメモに書いてあるものを買ってきなさい」はい
チト「手折れるか馬鹿野郎。それに焼き菓子ばっかじゃねえの。肥えて豚になれ」ぶつぶつ
ココ「ねえ。あそこって、どこ?」ひそ
チト「好きにしろってことよ」にやり
チトは戸口から道路まで、まず道を作るようにイバラを刈って、それから薔薇を摘んだわ。
しかも、ついでに薔薇のアーチを作りあげて、しっかりと婦人の機嫌をとったみたいね。
チト「よし、行くよ!」
町に出たチトは、さっそく薔薇を売り始めたわ。
でもその売り方は、薔薇の売り方というより、媚の売り方だね。
チト「ねーえ、お兄さんお願い。一本でいいからさあ、この可憐な薔薇を買ってちょうだいな」うわめづかい
お兄さん「えへへ……じゃあ」でれでれ
チト「ありがとう!またお願いね!」うぃんく!
ココ「チト……」
チト「金のためよ。売ることを一番に考えなさい」
ココ「やあ、そこの綺麗なお姉さん!あなたにしか似合わない、この白い薔薇はいかがですか?」さわやか
綺麗じゃないおばさん「あらあ!坊やったらお上手ね、もーう!」くねくね
ココ「えへへ!ありがとうございました!」ぺこり
チト「さすが私の弟!合格よ!」ぱちぱち!
ココ「うん……」
私は、改めて二人を案じたわ。
何よりココ、あんたが可哀想で仕方ないよ……。
チト「焼き菓子の釣りは貰えるから!この調子で頑張るよ!」
ココ「はーい……」
チト「何よその返事、嫌なわけ?決心したのに?」
ココ「頑張るぞー!」
ということで。
あたしが気まぐれに、二人の頑張りを、ちょっぴり紹介しましたとさ。
カフェ「それでは、さようなら」ばいにゃ
続け!
固く決心したココは、チトの仕事を、少し手伝うようになったの。
とは言っても仕事というよりは勉強ね。
今回は、そのお話よ。
チト「行くよ!」
ココ「うん!」
この日は釣りをするってことで、二人は暑い中、借りた小さな荷車を引いて、わざわざ川へ釣りに出掛けたの。
でも前に、チトは、ちょうど良く日陰になる木を見つけていたみたいね。
そこから川に釣糸を垂らして、二人はさっそく釣りを始めたわ。
チト「釣りというのは簡単じゃないわ。特にこの辺りは、川魚が多くないから」
ココ「へえ」
チト「のんびりと気長に待つのがコツよ。わかった?」
ココ「はい!」
チト「それと。ココが釣った魚は、食べて良いことになってるからね」
ココ「本当!?じゃあ、僕頑張る!」
チト「うん、頑張れ!」
するとさっそく、ココの持つ竿が強く引かれたわ。
隣でチトが驚いた顔をするのも無理ないわね。
聞いた話では、一匹釣るのに、短くても一時間ほどかかったらしいから。
チト「引きなさい!負けちゃ駄目よ!」
ココ「チト!助けて!」
ぺちん!といつもの様に。
あんた厳しいわね。
ココ「え」
チト「甘ったれんじゃないよ!男でしょう!」
ココ「……っようし!」
ココは全身を使って、何とかそれを釣り上げたわ。
チトが見たこともないような、大きくて活きのいいマスを。
チト「自信なくすわ……」しゅん
ココ「やったやった!僕やったよ!」
チト「それじゃあ、さっそく食べましょうか」
ココ「え?今すぐに?」
チト「こういう暑い日の魚は腐りやすいから、新鮮なうちに食べるのが、一番いいの」
ココ「へえ……チト!?」
チトはナイフを手にして、馴れた手つきで血抜きを済ませると、次に内臓を綺麗に取り出して、それを川に捨てたわ。
その様子を見たココは、ドン引きなのよ。
ココ「お姉……ちゃん?」
チト「これは大事なこと。だから、しっかり見て勉強しなさい」
ココ「う、うん……」
チト「いつか、家畜のさばき方も教えてあげるわ」
ココ「!?」
ココはそれを聞いて、チトが魚を調理する間、最後まで、呆然と川を見つめていたのだけれど。
きっと、恐ろしい想像を巡らせていたに違いないわね。
でもまあ、初めは仕方のないことよ。
チト「はい完成!」じゃじゃん!
ココ「おいしそうー!」きらきら
チト「このクソ暑い中、一所懸命に焼いたんだから、残さず食べなさい」
ココ「はーい!いただきまーす!」
チト「どうぞ、召し上がれ!」
ココ「このお魚美味しいね!」
チト「ふふ、自分で釣った魚は格別でしょう?」
ココ「うん!」にっこり!
それから別の日。
この日は、パン屋さんでお仕事よ。
チト「ココ。見てなさい」
チトはそう言って、店主のお姉さんも怯えるような、力強い叩きと捏ねりを披露したわ。
赤ずきん「あのう、ね。チトちゃん。もう少し優しく、それと、愛情を込めてくれるかしら?」
チト「ちゃんと込めてるよ。むぎゅー!てね!」きゃぴ!
ココ「嘘だ……」ぼそっ
赤ずきん「では次に、寝かせておいた生地を成形しましょうか」
チト「ココ!一番楽しい時間よ!」
信じられないし信じたくないと思うけれど。
チトは、まるで一流の芸術品のように整った、綺麗な形を作り上げたの。
ココ「さずがチト!すごいや!」きらきら
チト「でしょう!」ふふん!
赤ずきん「あなたは、そうね。動物や鳥さん、好きな形を作るといいわ」
一方でココは、そう言われて、素敵な猫をたくさん作ってくれたわ。
あなたのパン、とても美味しかったわよ。
ココ「どうですか?」
赤ずきん「あら素敵!私のオオカミパンより売れそう!」
ココ「えへへ!」てれ
チト「かまどで焦がしてやりたい」ぼそっ
ココ「聞こえたよ!」ぷんぷん
チト「冗談よ!やーねえ!」おほほ
絶対嘘ね。
さて、また別の日。
ココ「わーーーい!すごいすごーい!」きゃっきゃっ
チト「はしゃぎすぎよ」
この日の二人は、さくらんぼ畑にやってきたわ。
今の暑い季節が収穫時期で、とても美味しいのよ。
白雪「実じゃなくて、伸びている茎を摘まんで、優しく収穫してくださいな」
ココ「はーい!」うきうき
白雪「わたしが、念のためにココのハシゴを支えているから、あなたは収穫してくださいな」
チト「おばさん、任せたよ」
ココは一つ一つ、丁寧にゆっくりと収穫したけれど、チトは量を優先して、さくさくと次々に収穫したわ。
本当、いい性格してるわねえ。
ココ「うわっ!カゴからはみ出してるよ!て、三つも!?」びっくり!
チト「ほとんど禿げ散らかしてやったわ」
白雪「ちょっと、あまりにも多すぎるわあ……」しんぱい
チト「大丈夫!今すぐ麻袋に移して荷車に積んで、あっちこっちで売り捌いてくるから!ココ、あなたは気にせず楽しんで、一人で先に帰りなさい!」
チトはそう残して、一瞬でその場から消えると、翌日の夕刻。
どこかで、たんまりと稼いで帰ってきたわ。
まったく恐ろしくたくましい子よ。
白雪「キルシュトルテ、食べる?」
ココ「うん!」きらきら
またまた別の日。
この日は、町の広場で演奏するみたいね。
ココ「チト、それは何?」
チト「これは家にあった、ツィンクという笛よ」
ココ「吹けるの?」
チト「灰かぶりのお婆さんから、しっかり教わったから大丈夫。今日は、そのお婆さんの代わりに私が吹くのよ」
ココ「灰かぶりのお婆さん?」
チト「そのお婆さん、家の掃除が趣味でね。特に暖炉やかまどの掃除が好きで、いつも全身灰まみれなの」
ココ「なるほど」
チト「たまに、掃除やお使いを頼まれるんだけど、何度見ても笑えるよ。今度、ココにも会わせてあげる」
ココ「僕にも?いいよ」
チト「そこで、音楽を学んでみなさいってことよ」
ココ「そういうことか!わかった、楽しみにするね!」
あら、ようやく。
トイレを済ませた灰かぶりのお婆さんの夫が、二人のもとへ帰ってきたわ。
老人「お待たセニョリータ」
チト「本当に金になるの?」
老人「それに楽しいぜ」
チト「わかった。じゃあ、カノンいくよ」
チトの演奏は、心を柔らかくするような、とても優美な音色を奏でたわ。
町中の人が、思わず足を止めて耳を澄ませたらしいわよ。
ココ「素敵。音楽っていいなあ」うっとり
老人は、その傍らで、お金の催促に勤しんだのだけれど。
チト「そりゃそうなるわ」
老人「パンの欠片ばかり……ノンノン」
ココ「いいじゃない!美味しそうだよ!」
老人「それもそうだねえ」
それから三人は、灰かぶりのお婆さんの家で楽しいお茶会をしたわ。
残念なのは、お土産がなかったことね。
チト「痛っ!クソったれ!」がさがさ
最後に、とある日。
二人は、イバラに食われた家、と町で有名なお宅にやって来たの。
ココ「いたたた!チト待って!」がさがさ
チト「ここにある薔薇。全部燃やしてやりたい……!」いらぷん
ようやくイバラの庭を抜けると、戸口の傍の少しだけ空いた場所で、バラ臭くてケバい婦人が一人、椅子に腰かけてのんびりハーブティーを飲んでいたわ。
この人は、くだらないことに、自分のことを姫様と呼ばせる変わり者なの。
チト「ババア!道開けとけっつったろう!」
姫「まあ!誰がババアですって!?わたくしのことは、姫様とお呼び!」つん!
チト「ちっ。で?」
姫「あそこにある薔薇をいくつか手折って、それを町で売ってお金にしたら、このメモに書いてあるものを買ってきなさい」はい
チト「手折れるか馬鹿野郎。それに焼き菓子ばっかじゃねえの。肥えて豚になれ」ぶつぶつ
ココ「ねえ。あそこって、どこ?」ひそ
チト「好きにしろってことよ」にやり
チトは戸口から道路まで、まず道を作るようにイバラを刈って、それから薔薇を摘んだわ。
しかも、ついでに薔薇のアーチを作りあげて、しっかりと婦人の機嫌をとったみたいね。
チト「よし、行くよ!」
町に出たチトは、さっそく薔薇を売り始めたわ。
でもその売り方は、薔薇の売り方というより、媚の売り方だね。
チト「ねーえ、お兄さんお願い。一本でいいからさあ、この可憐な薔薇を買ってちょうだいな」うわめづかい
お兄さん「えへへ……じゃあ」でれでれ
チト「ありがとう!またお願いね!」うぃんく!
ココ「チト……」
チト「金のためよ。売ることを一番に考えなさい」
ココ「やあ、そこの綺麗なお姉さん!あなたにしか似合わない、この白い薔薇はいかがですか?」さわやか
綺麗じゃないおばさん「あらあ!坊やったらお上手ね、もーう!」くねくね
ココ「えへへ!ありがとうございました!」ぺこり
チト「さすが私の弟!合格よ!」ぱちぱち!
ココ「うん……」
私は、改めて二人を案じたわ。
何よりココ、あんたが可哀想で仕方ないよ……。
チト「焼き菓子の釣りは貰えるから!この調子で頑張るよ!」
ココ「はーい……」
チト「何よその返事、嫌なわけ?決心したのに?」
ココ「頑張るぞー!」
ということで。
あたしが気まぐれに、二人の頑張りを、ちょっぴり紹介しましたとさ。
カフェ「それでは、さようなら」ばいにゃ
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