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二十五話 異世界グルメグリ
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休日を利用して、百日紅をお供に夏秋冬の三季地方へ日帰り旅行に行き、節約を心がけながらも異世界グルメを楽しんだことがある。
妖精はもともと食事をしないので、食べることはさぞ刺激的で楽しいのだろう。
僕よりも百日紅が大はしゃぎしていた。
まず、夏地方では豚肉っぽいオーグアのチャーシューメンを食べた。
クーラーの冷気を背中に浴びながら熱々ラーメンと戦うのは気持ちがよかった。
また別の日には湖の畔で森林浴を楽しんだ後、町で焼き肉食べ放題を楽しんだ。
そこでふと、兄姉に内緒で父さんと二人でステーキを食べた日を思い出した。
父さんがわざわざ大きいサイズを選んで二人して食べるのに苦労したっけ。
家族はある。いつもいつまでも。
「うーんまい!」
百日紅は、まるで頬っぺたが今にも落ちそうだと頬に手を当てて喜びの声を上げた。
ミノグロスという牛肉っぽいのを食べるのはこれが初めてだった。
僕も一口食べて百日紅と同じ思いをした。
しかし、勘違いをしていた。
頬っぺたが落ちそうだから頬に手を当てたのではない。
ピリリと刺激ある肉汁が口いっぱいに溢れて頬まで満たされたから、思わず頬に手を当てたのだ。
僕は口から肉汁をダラダラとこぼしながら理解した。
「よだれ凄いことなってんで」
「は、はは、ごめん。でも分かるだろう」
「うん。めちゃやば」
炭火で焼いて甘いタレをくぐらせたピリ辛ミノグロスの肉は、どの部位も有無を言わさぬ美味だった。
歯応えも良い。
ホルモンまで柔らかかった。
僕達は無我夢中で肉を食らい命を頂いた。
勝手ながらミノグロスさんに感謝する。
「んぴょい!」
秋地方では巨大な落花生の収穫を(百日紅が血眼の必死になって)楽しんで、お昼に落花生とコクアリスの(百日紅が奇声を上げて震えるほど美味しい)鶏飯定食を食べた。
食後に聞かされた彼女の感想が長かった。
食後のデザートとしては、とてもくどくてかなり不味かった。
それから別の日。
以前、一年生の時は泊まり掛けの秋地方の実習で、夜に逆瀬川ちゃん達が僕の部屋へフルーツをたくさん運んできてくれた祝日を覚えているだろうか。
覚えていないなら仕方ない。
百日紅はそこで秋地方のフルーツの美味しさの虜になった。
そして、時おり思い出しては美味しかったと呟いてしつっこいので、仕方なくケーキバイキングに出掛けることにした。
そこでまた「うーんまい!」が出た。
僕が果物で強引に口を塞ぐまで何度も。
「この果物なんやっけ?」
「ドスマンゴスチン」
「ええやん。気に入ったわドスマンゴスチン」
「僕はこの花苺が意外と好き」
「完全に花っていうか蕾やけど、それ苺なんやね」
「知ってる?苺は果実に思えるところが蕾みたいなもので、粒々が種じゃなく果実で、その粒々の中にあるのが種なんだって」
「知ってる」
「今日は冷たいな」
冬地方は焦らしに焦らして待ちに待った回転寿司へ行った。
だからこそ感動も際立った。
僕達は手始めにタコイカスやグランロブスにゼノサーモン等と聞き覚えのあるものは後回しにして、せっかくだからと未知の魚介類に挑んだ。
未知の魚介類はどれも懐かしい味を感じるけど、やはり特別で、やはり美味だった。
「おいしいなのり!」
百日紅は初めに、わけわかめこんぶのり、なるふざけた名前の貝で酢飯を巻いたものを食べて腰を揺らしながら調子に乗った。
「ネットで調べたら、それやっぱり海苔じゃなくて貝みたいだ」
「コリコリして美味しいで。あーん」
「……うまっ!」
「馬やなくて貝やで」
眷族の程度の低い戯れ言はレーンに流す。
僕は貝の旨味を噛み締めて、次はポメスに挑戦する。
薄い桜色で肉厚な食欲そそる見た目に、つい手を伸ばした。
それは香草を食んでるような爽やかな、さながらマリネ風味だった。
魚らしくないがまあ悪くはないだろう。
「いよいよゲニョムに挑戦しよか」
「いよいよって、まだ二皿目だぞ」
「いいの」
気が付けばゲニョムが三皿も百日紅の前に召喚されていた。
純白の薄い身が三枚重なっている押し寿司だ。
脂のせいかテカテカしており、間の一枚は炙ってあるらしい。
百日紅は初めにゲニョムを酢飯から解放すると、酢飯を僕の口に無理矢理押し込んで、刺身には惜しむように醤油を掛けず、それはそれは愛おしそうに三枚まとめて一口に頬張った。
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと歯で挟んでゲニョムの旨味を絞り出す。
そして、よく舌に馴染ませてからグッと一思いに飲み込む。
いや、まだ咀嚼している。
「早く飲み込めよ」
「んーんー」
めでたい顔して拒む。
相当に美味しいらしい。
耐えられなくなった僕は一貫、百日紅の制止も聞かず構わず強引に略奪して、皿の醤油に叩きつけてから口に放り込んだ。
これは脂が凄い。ヌルヌルする。
食感はコリコリ、旨味は控えめに甘い。
何より奥歯のような骨を食わなくて済むことに安堵する。
スーパーのレジのおばさんの悪の知恵のせいで、食べられるからと百日紅が奥歯を何度と食わせようとしてくる。
ゲニョムの強かな背骨は堅焼き煎餅並みに堅くて本当に嫌いだけど、それを噛み砕いた中(百日紅以外は骨を吐き捨てる)ぎゅっと詰まった蟹身のような繊維質の何かが美味しいことは確かに認める。
だが、その為だけに僕は奥歯と戦いたくはない。
戦わなくて済むからか、煮たものよりも焼いたものよりも刺身は遥かに美味しく感じた。
「みょいん」
百日紅がアンニュイな表情で意味不明な感想を一言述べるのも三割は同意して頷ける。
良かったな百日紅。
今度こそ愛しの彼と一つになれて。
おめでとう相思相愛だ。
と言ったらデコピンに劣らぬ威力のフェアリーパンチを眉間に受けた。
僕は何も悪いことは言っていないのに。
「……そんなこともあったよな」
「言うてる場合ちゃう」
「そんなに怒るなよ。今度は、ちゃんと覚えていたろう」
「前日に、しかも寝る前にいきなり明日から冬地方に泊まりで実習行くからて言われたら、そら怒るよ」
「自分のことは自分でやるから」
「そういう問題やない。一緒に暮らしてんねんから、ちゃんと前もって言うてくれなあかん」
結婚を前提に同棲している彼女みたいなこと言いやがって。
でも、荷造りを手伝ってくれるのは助かる。
「ありがとう」
「そう言うんやったら、これからちゃんとしてね」
「分かったよ」
百日紅の同行は許可を得ている。
明くる朝は早く、細い朝日の道を歩いて実習へ向かう。
ちょっと冷える朝だった。
これから向かう冬地方に比べればマシなのだが。
冬地方は、とにかく骨身に凍みるほど寒い。
寒さの主な原因、それは町に吹く海風にある。
冬地方のほとんどは火山地帯で人の居住区域は海辺が最も多い。
僕達が課外実習に訪れた町はその中でも珍しく火山島だったので、地熱や温泉の熱で大分マシだった。
その島の沿岸には防風防潮の為の樹木が植えられている。
町には湯の流れる水路が島の血管のように伸びていて、多様なデザインの石橋が無数に架かっている。
建造物は厳かな石造り、遊歩道にはキラキラしたガス灯が目立つ。
まるで町全体が美術館みたいだ。
さて、僕達は危険極まりない課外授業から命からがら、灯台と一体化した旅館へと帰り着き、夕日が沈み星が流れる海を眺めながら温泉で心身を癒した。
そして湯上がり、火山灰で干した魚、貝柱に似た味のする海産花肉植物や地産野菜の地熱蒸し料理を満足に堪能して、僕はようやく正気と活気を取り戻したのだった。
妖精はもともと食事をしないので、食べることはさぞ刺激的で楽しいのだろう。
僕よりも百日紅が大はしゃぎしていた。
まず、夏地方では豚肉っぽいオーグアのチャーシューメンを食べた。
クーラーの冷気を背中に浴びながら熱々ラーメンと戦うのは気持ちがよかった。
また別の日には湖の畔で森林浴を楽しんだ後、町で焼き肉食べ放題を楽しんだ。
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「うーんまい!」
百日紅は、まるで頬っぺたが今にも落ちそうだと頬に手を当てて喜びの声を上げた。
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僕も一口食べて百日紅と同じ思いをした。
しかし、勘違いをしていた。
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「よだれ凄いことなってんで」
「は、はは、ごめん。でも分かるだろう」
「うん。めちゃやば」
炭火で焼いて甘いタレをくぐらせたピリ辛ミノグロスの肉は、どの部位も有無を言わさぬ美味だった。
歯応えも良い。
ホルモンまで柔らかかった。
僕達は無我夢中で肉を食らい命を頂いた。
勝手ながらミノグロスさんに感謝する。
「んぴょい!」
秋地方では巨大な落花生の収穫を(百日紅が血眼の必死になって)楽しんで、お昼に落花生とコクアリスの(百日紅が奇声を上げて震えるほど美味しい)鶏飯定食を食べた。
食後に聞かされた彼女の感想が長かった。
食後のデザートとしては、とてもくどくてかなり不味かった。
それから別の日。
以前、一年生の時は泊まり掛けの秋地方の実習で、夜に逆瀬川ちゃん達が僕の部屋へフルーツをたくさん運んできてくれた祝日を覚えているだろうか。
覚えていないなら仕方ない。
百日紅はそこで秋地方のフルーツの美味しさの虜になった。
そして、時おり思い出しては美味しかったと呟いてしつっこいので、仕方なくケーキバイキングに出掛けることにした。
そこでまた「うーんまい!」が出た。
僕が果物で強引に口を塞ぐまで何度も。
「この果物なんやっけ?」
「ドスマンゴスチン」
「ええやん。気に入ったわドスマンゴスチン」
「僕はこの花苺が意外と好き」
「完全に花っていうか蕾やけど、それ苺なんやね」
「知ってる?苺は果実に思えるところが蕾みたいなもので、粒々が種じゃなく果実で、その粒々の中にあるのが種なんだって」
「知ってる」
「今日は冷たいな」
冬地方は焦らしに焦らして待ちに待った回転寿司へ行った。
だからこそ感動も際立った。
僕達は手始めにタコイカスやグランロブスにゼノサーモン等と聞き覚えのあるものは後回しにして、せっかくだからと未知の魚介類に挑んだ。
未知の魚介類はどれも懐かしい味を感じるけど、やはり特別で、やはり美味だった。
「おいしいなのり!」
百日紅は初めに、わけわかめこんぶのり、なるふざけた名前の貝で酢飯を巻いたものを食べて腰を揺らしながら調子に乗った。
「ネットで調べたら、それやっぱり海苔じゃなくて貝みたいだ」
「コリコリして美味しいで。あーん」
「……うまっ!」
「馬やなくて貝やで」
眷族の程度の低い戯れ言はレーンに流す。
僕は貝の旨味を噛み締めて、次はポメスに挑戦する。
薄い桜色で肉厚な食欲そそる見た目に、つい手を伸ばした。
それは香草を食んでるような爽やかな、さながらマリネ風味だった。
魚らしくないがまあ悪くはないだろう。
「いよいよゲニョムに挑戦しよか」
「いよいよって、まだ二皿目だぞ」
「いいの」
気が付けばゲニョムが三皿も百日紅の前に召喚されていた。
純白の薄い身が三枚重なっている押し寿司だ。
脂のせいかテカテカしており、間の一枚は炙ってあるらしい。
百日紅は初めにゲニョムを酢飯から解放すると、酢飯を僕の口に無理矢理押し込んで、刺身には惜しむように醤油を掛けず、それはそれは愛おしそうに三枚まとめて一口に頬張った。
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと歯で挟んでゲニョムの旨味を絞り出す。
そして、よく舌に馴染ませてからグッと一思いに飲み込む。
いや、まだ咀嚼している。
「早く飲み込めよ」
「んーんー」
めでたい顔して拒む。
相当に美味しいらしい。
耐えられなくなった僕は一貫、百日紅の制止も聞かず構わず強引に略奪して、皿の醤油に叩きつけてから口に放り込んだ。
これは脂が凄い。ヌルヌルする。
食感はコリコリ、旨味は控えめに甘い。
何より奥歯のような骨を食わなくて済むことに安堵する。
スーパーのレジのおばさんの悪の知恵のせいで、食べられるからと百日紅が奥歯を何度と食わせようとしてくる。
ゲニョムの強かな背骨は堅焼き煎餅並みに堅くて本当に嫌いだけど、それを噛み砕いた中(百日紅以外は骨を吐き捨てる)ぎゅっと詰まった蟹身のような繊維質の何かが美味しいことは確かに認める。
だが、その為だけに僕は奥歯と戦いたくはない。
戦わなくて済むからか、煮たものよりも焼いたものよりも刺身は遥かに美味しく感じた。
「みょいん」
百日紅がアンニュイな表情で意味不明な感想を一言述べるのも三割は同意して頷ける。
良かったな百日紅。
今度こそ愛しの彼と一つになれて。
おめでとう相思相愛だ。
と言ったらデコピンに劣らぬ威力のフェアリーパンチを眉間に受けた。
僕は何も悪いことは言っていないのに。
「……そんなこともあったよな」
「言うてる場合ちゃう」
「そんなに怒るなよ。今度は、ちゃんと覚えていたろう」
「前日に、しかも寝る前にいきなり明日から冬地方に泊まりで実習行くからて言われたら、そら怒るよ」
「自分のことは自分でやるから」
「そういう問題やない。一緒に暮らしてんねんから、ちゃんと前もって言うてくれなあかん」
結婚を前提に同棲している彼女みたいなこと言いやがって。
でも、荷造りを手伝ってくれるのは助かる。
「ありがとう」
「そう言うんやったら、これからちゃんとしてね」
「分かったよ」
百日紅の同行は許可を得ている。
明くる朝は早く、細い朝日の道を歩いて実習へ向かう。
ちょっと冷える朝だった。
これから向かう冬地方に比べればマシなのだが。
冬地方は、とにかく骨身に凍みるほど寒い。
寒さの主な原因、それは町に吹く海風にある。
冬地方のほとんどは火山地帯で人の居住区域は海辺が最も多い。
僕達が課外実習に訪れた町はその中でも珍しく火山島だったので、地熱や温泉の熱で大分マシだった。
その島の沿岸には防風防潮の為の樹木が植えられている。
町には湯の流れる水路が島の血管のように伸びていて、多様なデザインの石橋が無数に架かっている。
建造物は厳かな石造り、遊歩道にはキラキラしたガス灯が目立つ。
まるで町全体が美術館みたいだ。
さて、僕達は危険極まりない課外授業から命からがら、灯台と一体化した旅館へと帰り着き、夕日が沈み星が流れる海を眺めながら温泉で心身を癒した。
そして湯上がり、火山灰で干した魚、貝柱に似た味のする海産花肉植物や地産野菜の地熱蒸し料理を満足に堪能して、僕はようやく正気と活気を取り戻したのだった。
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