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クールブレイク火星アタック
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騎士と少女は大河を見下ろす丘の上を歩いていた。
陽の光を反射して黄金色に近い茜に染まる大河が美しい。
「綺麗ね」
アレッタが見とれて立ち止まる。
騎士もその隣へ並んだ。
「終末を迎えた世界だなんてとても思えないよ」
「まだ、終わりじゃないよ」
「ごめん。そうだね」
やがて二人は、ジャングルの中にある一本の亀裂に沿って作られた都市へとやって来た。
白い石灰岩の建造物はどれも眩いほどの煌めきがあり、どれにも彩り鮮やかな結晶が生えている。
奥に進むと大きめの建造物もあった。
「ここは宮殿かしら」
「メル、こういうの憧れるなあ」
「結晶が素敵に飾っているね」
「きれー。ねえ、その鎧に宝石を散りばめない?」
「うーん……やめておこう」
「あらま」
「残念」
「それより二人とも。星はどこにいるの?」
アレッタが指差した先は一本の亀裂だった。
「あそこみたい」
「まさか、中にあるのかい」
「メルもそう感じるよ」
どうやら次の星は亀裂の底にいるようだ。
騎士はおもむろに近づいて、そっと暗闇を覗いてみた。
「だめだ。何も見えない」
アレッタが後退りする。
「ねえ。逃げた方がいいみたい」
「え?」
次の瞬間、亀裂から猛烈に炎が吹き上がった。
騎士は危うく頭が丸焼けになるところだった。
「あちちっ」
「星がダークマターに捕らわれかけているみたい」
「騎士さん!何かくるよ!」
言われて炎をよく見てみると、炎は次第に形を変えて次々と分裂を始めた。
それは一見して人のようだけれど、体が小さく長い尾があった。
「わかった。お猿さんね」
「アレッタ!きっと正解だよ!」
二人は楽しげにクイズをしているが、騎士はその傍らで静かに武器を構えた。
その間にも炎の猿は無限に湧いて出てくる。
「これは逃げた方が良さそうだ……けど」
猿はどんどん数を増して、一部は建造物の上にまで移動、気が付けばすっかり包囲されていた。
騎士はアレッタと同調して、逃げ道を作るための闘いを決意した。
「アレッタ、行くよ」
「うん」
ハルバードから噴出する水流で前方の猿を弧を描いて一気に消火する。
一瞬にして辺り一面を蒸気が包み込んだ。
建造物の上の猿が跳躍した、騎士はそれも水流で払い、盾でもって攻撃を受け流す。
それから背中を向けて走り出した。
騎士の走る道は建造物で限定されるが、猿は群れをなして建造物の上を縦横無尽に駆ける。
攻撃をいなす度に騎士の足は何度も止まった。
「このままじゃあ追い詰められる!」
その言葉通り、騎士は崖を背に追い詰められた。
周囲は猿によって完全包囲された。
騎士はここへ計画的に誘導されたのだ。
「どうしよう……」
「騎士さん、弱気になっちゃだめだよ」
首飾りからさめざめと泣く声がする。
メルを安心させるためにも、世界を救うためにもここで諦める訳にはいかない。
「よし。炎の中へ飛び込もう」
騎士は意外な提案をした。
「ええー!」
メルはそのまま気を失ってしまったらしい。
すっかり何も感じなくなった。
「どういうこと?」
猿たちがまとめて容赦なく襲いかかる。
対して騎士は一つ一つ丁寧に応戦するが、少しずつ火傷を負ってゆく。
「一か八か、直接星を取り戻すのさ!」
騎士は渦巻く激流を前方に向けて構え、そのまま突進した。
猿たちは一瞬怯んだが、騎士の背後から追撃を再開した。
アレッタが全身に水の膜を張ってはみたがダメージは大きい。
ギリギリのなかで騎士はなんとか亀裂へと戻ってきた。
「邪魔だ!せえあ!」
体を回転させて水の渦を作り、周囲の猿を広範囲に渡って消化した。
疲労が蓄積している、もう長くは闘えない。
騎士は激流を先に亀裂へと飛び込んだ。
視界は蒸気によって遮られたが、アレッタが感覚で星を見つけた。
「着地して!」
水で衝撃を和らげて着地に成功する。
続けて、水の障壁で騎士を食らおうとする炎を凌いで、彼は一点に向けて手を伸ばした。
炎は熱くて手が焼けるが構わない。
騎士は赤い星をその手に掴み、確かに取り戻した。
「大丈夫?」
「いや、限界だ」
騎士はついに膝をついた。
炎が嘲笑いながら彼を完全に飲み込んだ。
「かっこ良かったよ」
その炎を突き破り、騎士が空高く跳躍する。
彼を捕らえようと腕のように伸びる炎を空間を蹴って軽やかにかわしてみせた。
「自分はマルス。君にはお礼を言う」
「こちらこそ助かったよ。本当に危なかった」
さらに、さらに高く空間を蹴って騎士は雲を越えた。
そこでアレッタと星の力を交代して、今までにない最大規模の渦巻く激流を、高くかざしたハルバードの先に具現した。
「二人とも頼んだ」
眼下では炎の海が都市を支配し、巨大な猿が立ち上がった。
「さあ、トドメよ」
ハルバードを目標へ定めて腕を引く。
「せえあああ!!」
そして、急降下しながら引きちぎれるくらい腕を伸ばして激流を突きだした。
猿が向ける腕を、頭を、上半身を掻き散らして、最後には都市に雨を降らせた。
こうして炎は鎮火、ダークマターも土に滲みて消え去った。
「お疲れさま」
「ありがとう。アレッタ」
騎士はマルスの力で無事に着地する。
「自分の力は重力の軽減よ。これからよろしく」
「よろしくね」
マルスは自ら首飾りに宿った。
その衝撃でメルが目を覚ます。
「うわあー!びっくりした!」
「君はメルね。久しぶり、になるかな」
「星だからどうだろうね」
「何にしても。これからまたよろしく」
「うん!よろしく!」
ふと、騎士は疑問に思った。
「狭くないの?」
「まだまだ平気だよー」
「星の力って、僕はいっぺんに使えないんだけれど大丈夫なの?」
「大丈夫だよー」
「星の力をいっぺんに使えないのは当然よ」
アレッタが手真似をまじえて説明を続ける。
「だって、二つの惑星がぶつかったらドーンだからね」
「それがもし僕の体の中で起こったら……」
「ドーン」
「首飾りは大丈夫だよね!」
「大丈夫だよ。ね、マルス」
「ほらこの通り、密着しても何ともないじゃない」
「密着してるかどうか僕にはわからないけれど、安全ならホッとしたよ」
アレッタが優しく騎士の手をとる。
「さあ、行こう」
「うん。行こうか」
マルスを取り戻して一安心もした騎士は旅を再開する。
目指す道の先には透き通った虹が掛かっていた。
陽の光を反射して黄金色に近い茜に染まる大河が美しい。
「綺麗ね」
アレッタが見とれて立ち止まる。
騎士もその隣へ並んだ。
「終末を迎えた世界だなんてとても思えないよ」
「まだ、終わりじゃないよ」
「ごめん。そうだね」
やがて二人は、ジャングルの中にある一本の亀裂に沿って作られた都市へとやって来た。
白い石灰岩の建造物はどれも眩いほどの煌めきがあり、どれにも彩り鮮やかな結晶が生えている。
奥に進むと大きめの建造物もあった。
「ここは宮殿かしら」
「メル、こういうの憧れるなあ」
「結晶が素敵に飾っているね」
「きれー。ねえ、その鎧に宝石を散りばめない?」
「うーん……やめておこう」
「あらま」
「残念」
「それより二人とも。星はどこにいるの?」
アレッタが指差した先は一本の亀裂だった。
「あそこみたい」
「まさか、中にあるのかい」
「メルもそう感じるよ」
どうやら次の星は亀裂の底にいるようだ。
騎士はおもむろに近づいて、そっと暗闇を覗いてみた。
「だめだ。何も見えない」
アレッタが後退りする。
「ねえ。逃げた方がいいみたい」
「え?」
次の瞬間、亀裂から猛烈に炎が吹き上がった。
騎士は危うく頭が丸焼けになるところだった。
「あちちっ」
「星がダークマターに捕らわれかけているみたい」
「騎士さん!何かくるよ!」
言われて炎をよく見てみると、炎は次第に形を変えて次々と分裂を始めた。
それは一見して人のようだけれど、体が小さく長い尾があった。
「わかった。お猿さんね」
「アレッタ!きっと正解だよ!」
二人は楽しげにクイズをしているが、騎士はその傍らで静かに武器を構えた。
その間にも炎の猿は無限に湧いて出てくる。
「これは逃げた方が良さそうだ……けど」
猿はどんどん数を増して、一部は建造物の上にまで移動、気が付けばすっかり包囲されていた。
騎士はアレッタと同調して、逃げ道を作るための闘いを決意した。
「アレッタ、行くよ」
「うん」
ハルバードから噴出する水流で前方の猿を弧を描いて一気に消火する。
一瞬にして辺り一面を蒸気が包み込んだ。
建造物の上の猿が跳躍した、騎士はそれも水流で払い、盾でもって攻撃を受け流す。
それから背中を向けて走り出した。
騎士の走る道は建造物で限定されるが、猿は群れをなして建造物の上を縦横無尽に駆ける。
攻撃をいなす度に騎士の足は何度も止まった。
「このままじゃあ追い詰められる!」
その言葉通り、騎士は崖を背に追い詰められた。
周囲は猿によって完全包囲された。
騎士はここへ計画的に誘導されたのだ。
「どうしよう……」
「騎士さん、弱気になっちゃだめだよ」
首飾りからさめざめと泣く声がする。
メルを安心させるためにも、世界を救うためにもここで諦める訳にはいかない。
「よし。炎の中へ飛び込もう」
騎士は意外な提案をした。
「ええー!」
メルはそのまま気を失ってしまったらしい。
すっかり何も感じなくなった。
「どういうこと?」
猿たちがまとめて容赦なく襲いかかる。
対して騎士は一つ一つ丁寧に応戦するが、少しずつ火傷を負ってゆく。
「一か八か、直接星を取り戻すのさ!」
騎士は渦巻く激流を前方に向けて構え、そのまま突進した。
猿たちは一瞬怯んだが、騎士の背後から追撃を再開した。
アレッタが全身に水の膜を張ってはみたがダメージは大きい。
ギリギリのなかで騎士はなんとか亀裂へと戻ってきた。
「邪魔だ!せえあ!」
体を回転させて水の渦を作り、周囲の猿を広範囲に渡って消化した。
疲労が蓄積している、もう長くは闘えない。
騎士は激流を先に亀裂へと飛び込んだ。
視界は蒸気によって遮られたが、アレッタが感覚で星を見つけた。
「着地して!」
水で衝撃を和らげて着地に成功する。
続けて、水の障壁で騎士を食らおうとする炎を凌いで、彼は一点に向けて手を伸ばした。
炎は熱くて手が焼けるが構わない。
騎士は赤い星をその手に掴み、確かに取り戻した。
「大丈夫?」
「いや、限界だ」
騎士はついに膝をついた。
炎が嘲笑いながら彼を完全に飲み込んだ。
「かっこ良かったよ」
その炎を突き破り、騎士が空高く跳躍する。
彼を捕らえようと腕のように伸びる炎を空間を蹴って軽やかにかわしてみせた。
「自分はマルス。君にはお礼を言う」
「こちらこそ助かったよ。本当に危なかった」
さらに、さらに高く空間を蹴って騎士は雲を越えた。
そこでアレッタと星の力を交代して、今までにない最大規模の渦巻く激流を、高くかざしたハルバードの先に具現した。
「二人とも頼んだ」
眼下では炎の海が都市を支配し、巨大な猿が立ち上がった。
「さあ、トドメよ」
ハルバードを目標へ定めて腕を引く。
「せえあああ!!」
そして、急降下しながら引きちぎれるくらい腕を伸ばして激流を突きだした。
猿が向ける腕を、頭を、上半身を掻き散らして、最後には都市に雨を降らせた。
こうして炎は鎮火、ダークマターも土に滲みて消え去った。
「お疲れさま」
「ありがとう。アレッタ」
騎士はマルスの力で無事に着地する。
「自分の力は重力の軽減よ。これからよろしく」
「よろしくね」
マルスは自ら首飾りに宿った。
その衝撃でメルが目を覚ます。
「うわあー!びっくりした!」
「君はメルね。久しぶり、になるかな」
「星だからどうだろうね」
「何にしても。これからまたよろしく」
「うん!よろしく!」
ふと、騎士は疑問に思った。
「狭くないの?」
「まだまだ平気だよー」
「星の力って、僕はいっぺんに使えないんだけれど大丈夫なの?」
「大丈夫だよー」
「星の力をいっぺんに使えないのは当然よ」
アレッタが手真似をまじえて説明を続ける。
「だって、二つの惑星がぶつかったらドーンだからね」
「それがもし僕の体の中で起こったら……」
「ドーン」
「首飾りは大丈夫だよね!」
「大丈夫だよ。ね、マルス」
「ほらこの通り、密着しても何ともないじゃない」
「密着してるかどうか僕にはわからないけれど、安全ならホッとしたよ」
アレッタが優しく騎士の手をとる。
「さあ、行こう」
「うん。行こうか」
マルスを取り戻して一安心もした騎士は旅を再開する。
目指す道の先には透き通った虹が掛かっていた。
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