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最後の昼餐
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ミルク「ふーん。それロンガンさんのだったんだ」
ココア「大人って格好いいように見えますけど、意外と子供のままかも知れません」
ミルク「私のお父さんがそれだよ」
イチゴ「はよ、お昼ご飯にしよ」
ミルク「今日の担当はココア」
ココア「のり弁にしました」
ミルク「普通じゃん」
ココア「普通がいいのでしょう」
ミルク「だけど、お楽しみだから。定番だと違うよね」
ココア「うるさいですね。結局、文句を言うなんて」
イチゴ「スープは?」
ココア「鉄砲汁にしました」
ミルク「そういうのだよ」
イチゴ「鉄砲てチャカのことじゃろう。チンピラが喧嘩する時に使うやつじゃ」
ミルク「私のダンマツマホエールも鉄砲だよ」
イチゴ「したら、ミルクもチンピラじゃの」
ミルク「チンピラて何?きんぴらごぼうしか知らない」
ココア「あら、小袋がありました」
ミルク「麺じゃん!」
ココア「違います」
ミルク「蟹じゃん!」
イチゴ「ちゅーくらいの蟹じゃ」
ミルク「でも、まるっと一匹だよ」
ココア「身を取り出してスープに入れるそうです」
ミルク「やったじゃん!蟹のスープじゃん!」
ココア「スープは味噌汁のようですね」
イチゴ「弁当を開けるぞ」
ミルク「定番だよ。お楽しみはないよ」
イチゴ「海苔が変じゃ」
ミルク「天ぷらじゃん。いいよ。絶対おいしい」
イチゴ「あとは、唐揚げと何かの揚げ物と」
ココア「きっと白身魚のフライでしょう」
イチゴ「あれこれじゃ」
ココア「適当。ま、それはさておいて食べましょう」
ミルク「まだだよ」
ココア「え?ああ、デザートなら、どら焼きにしておきました」
ミルク「うん。そうじゃなくて」
イチゴ「お楽しみがあるけえ」
ミルク「ぱんぱかぱん!隠していたこれがあります!」
ココア「チョコレートケーキ?小さなホールケーキですね」
イチゴ「ティラミスケーキじゃ」
ミルク「お誕生日おめでとうココア!」
イチゴ「ハピバココア!ぱちぱちぱちぱち!」
ココア「とっくに過ぎました」
ミルク「喜んでよ。そんなの分かってるよ」
イチゴ「何もしてやれんかったけ、今するのじゃ」
ミルク「神父さんも、気を使ってハピバしなかったんだと思う」
ココア「別にしなくても構いません。誕生日をお祝いするなんて大袈裟です」
イチゴ「またブーブーグチグチ言うて」
ミルク「お家でハピバしなかったの?」
ココア「しましたよ。たくさん人を招待してのパーティーでした。しかし、あれは私の誕生日パーティーというよりも、大人達の社交界でした」
イチゴ「シャコガイ?」
ココア「私の誕生日を使って、大人達がお仕事の話をしていたのです。子供の私でも分かりました」
ミルク「ココアはひねくれ者だから、そういう風に見えただけかも知れないよ」
ココア「おまえ」
ミルク「お祝いはきちんとしてたと思う。絶対だよ」
ココア「かも、ですけど」
ミルク「せっかく用意したんだしさ。今日くらい楽しんでよ」
ココア「うん。そうですね」
イチゴ「じゃ、ローソクさすぞ」
ココア「この小さいホールケーキに六本さすつもりですか?」
イチゴ「こうやって横にさしゃええ」
ココア「ああ!ちょっと!」
ミルク「ふふ、変なケーキになった」
ココア「うわ、もーひどい。最悪」
イチゴ「火はあかんけ、そのまま、ふーして」
ココア「ふー」
イチゴ「まだ早い!」
ココア「はあ?」
ミルク「ハッピーバースデーのうたを歌ってないじゃん」
ココア「分かりました。それでは、よろしくお願いします」
イチゴ「ハッピーラッキーハピラキハッピーバースデー!主役はココアちゃん!出逢いに感謝!君の幸せ&コール!そいや!ハッピーラッキー」
ココア「ストップ」
イチゴ「何じゃ」
ココア「違うでしょう」
イチゴ「幼稚園ではこうじゃったけ」
ココア「それホストのハピバでしょう」
イチゴ「あかんのけ」
ミルク「いいんじゃない」
ココア「普通のバースデーソングでお願いします」
イチゴ「これが普通じゃ」
ココア「ちーがーう!」
イチゴ「ちぇ。みんなでコールすりゃ盛り上がるのに」
ミルク「私の時はそれにして、今日は定番のにしよう」
イチゴ「しゃーないのう」
ミルク「いくよ。せーの!」
ココア「大人って格好いいように見えますけど、意外と子供のままかも知れません」
ミルク「私のお父さんがそれだよ」
イチゴ「はよ、お昼ご飯にしよ」
ミルク「今日の担当はココア」
ココア「のり弁にしました」
ミルク「普通じゃん」
ココア「普通がいいのでしょう」
ミルク「だけど、お楽しみだから。定番だと違うよね」
ココア「うるさいですね。結局、文句を言うなんて」
イチゴ「スープは?」
ココア「鉄砲汁にしました」
ミルク「そういうのだよ」
イチゴ「鉄砲てチャカのことじゃろう。チンピラが喧嘩する時に使うやつじゃ」
ミルク「私のダンマツマホエールも鉄砲だよ」
イチゴ「したら、ミルクもチンピラじゃの」
ミルク「チンピラて何?きんぴらごぼうしか知らない」
ココア「あら、小袋がありました」
ミルク「麺じゃん!」
ココア「違います」
ミルク「蟹じゃん!」
イチゴ「ちゅーくらいの蟹じゃ」
ミルク「でも、まるっと一匹だよ」
ココア「身を取り出してスープに入れるそうです」
ミルク「やったじゃん!蟹のスープじゃん!」
ココア「スープは味噌汁のようですね」
イチゴ「弁当を開けるぞ」
ミルク「定番だよ。お楽しみはないよ」
イチゴ「海苔が変じゃ」
ミルク「天ぷらじゃん。いいよ。絶対おいしい」
イチゴ「あとは、唐揚げと何かの揚げ物と」
ココア「きっと白身魚のフライでしょう」
イチゴ「あれこれじゃ」
ココア「適当。ま、それはさておいて食べましょう」
ミルク「まだだよ」
ココア「え?ああ、デザートなら、どら焼きにしておきました」
ミルク「うん。そうじゃなくて」
イチゴ「お楽しみがあるけえ」
ミルク「ぱんぱかぱん!隠していたこれがあります!」
ココア「チョコレートケーキ?小さなホールケーキですね」
イチゴ「ティラミスケーキじゃ」
ミルク「お誕生日おめでとうココア!」
イチゴ「ハピバココア!ぱちぱちぱちぱち!」
ココア「とっくに過ぎました」
ミルク「喜んでよ。そんなの分かってるよ」
イチゴ「何もしてやれんかったけ、今するのじゃ」
ミルク「神父さんも、気を使ってハピバしなかったんだと思う」
ココア「別にしなくても構いません。誕生日をお祝いするなんて大袈裟です」
イチゴ「またブーブーグチグチ言うて」
ミルク「お家でハピバしなかったの?」
ココア「しましたよ。たくさん人を招待してのパーティーでした。しかし、あれは私の誕生日パーティーというよりも、大人達の社交界でした」
イチゴ「シャコガイ?」
ココア「私の誕生日を使って、大人達がお仕事の話をしていたのです。子供の私でも分かりました」
ミルク「ココアはひねくれ者だから、そういう風に見えただけかも知れないよ」
ココア「おまえ」
ミルク「お祝いはきちんとしてたと思う。絶対だよ」
ココア「かも、ですけど」
ミルク「せっかく用意したんだしさ。今日くらい楽しんでよ」
ココア「うん。そうですね」
イチゴ「じゃ、ローソクさすぞ」
ココア「この小さいホールケーキに六本さすつもりですか?」
イチゴ「こうやって横にさしゃええ」
ココア「ああ!ちょっと!」
ミルク「ふふ、変なケーキになった」
ココア「うわ、もーひどい。最悪」
イチゴ「火はあかんけ、そのまま、ふーして」
ココア「ふー」
イチゴ「まだ早い!」
ココア「はあ?」
ミルク「ハッピーバースデーのうたを歌ってないじゃん」
ココア「分かりました。それでは、よろしくお願いします」
イチゴ「ハッピーラッキーハピラキハッピーバースデー!主役はココアちゃん!出逢いに感謝!君の幸せ&コール!そいや!ハッピーラッキー」
ココア「ストップ」
イチゴ「何じゃ」
ココア「違うでしょう」
イチゴ「幼稚園ではこうじゃったけ」
ココア「それホストのハピバでしょう」
イチゴ「あかんのけ」
ミルク「いいんじゃない」
ココア「普通のバースデーソングでお願いします」
イチゴ「これが普通じゃ」
ココア「ちーがーう!」
イチゴ「ちぇ。みんなでコールすりゃ盛り上がるのに」
ミルク「私の時はそれにして、今日は定番のにしよう」
イチゴ「しゃーないのう」
ミルク「いくよ。せーの!」
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