今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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CMのあと衝撃の事実が明らかに!

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ミルク「チーズインハンバーグを作りたいと思います」

イチゴ「いえーい」

ミルク「まずは、みんなで野菜を切りましょう」

ココア「はーい」

イチゴ「終わった!」

ミルク「次は材料を混ぜ合わせてハンバーグにしましょう」

イチゴ「分かった」

ミルク「レタスはサラダ用!分かるでしょう!」

イチゴ「すまん」

ミルク「次、みんなでペチペチして形を整えましょう」

ココア「ハートにしませんか?」

ミルク「いいんじゃない。でも、崩れないかな」

ココア「そうですね」

イチゴ「わしはウンコにする」

ミルク「絶対ダメでしょ」

ココア「世界一のバカです」

イチゴ「ブラウニーじゃぞ」

ミルク「ブラウニーもウンコだからダメ」

ココア「ブラウニーはウンコじゃありません!」

ミルク「最後に焼いていくよ」

イチゴ「あ、ご飯炊けてない。スイッチ入れ忘れたみたいじゃ」

ミルク「ダメじゃん!」

ココア「炊き終わりまでお喋りでもしましょう」

ミルク「じゃあ、来年のバレンタインについて話さない?」

イチゴ「何じゃっけそれ」

ミルク「好きな人にチョコレートをプレゼントする日」

イチゴ「何じゃ。ミルク好きな人おるんけ」

ミルク「いないよ」

イチゴ「ん?」

ミルク「いなくてもいいの。友達にあげる友チョコがあるんだって」

ココア「三人でチョコレートをプレゼントし合うってことですか?」

ミルク「そう。手作りしたチョコレートを交換するの」

イチゴ「何で?」

ミルク「気持ちだよ。クリスマスみたいなもの」

イチゴ「そっか。わしはええぞ」

ココア「神父さんにはプレゼントしないのですか?もともとは、女性が男性に想いを込めた贈り物を渡す日でしょう?」

ミルク「よく知ってるね」

ココア「いまスマホで調べました」

イチゴ「バカ真面目じゃ」

ココア「バカ付けるなバカ」

ミルク「でも、プレゼントしたら私達が神父さんを好きってことにならない?」

イチゴ「それは困る」

ココア「たしか神父さんには恋をしてはいけないルールがあったような気がします」

イチゴ「え!神父さん、みんなに嫌われよんけ!」

ココア「いえ、そうではなくて」

ミルク「神父さんにも友チョコを渡そう。それならセーフだよ」

ココア「そうですね。そうしましょう」

イチゴ「神父さんは友達なんけ?」

ココア「さっきから、ややこしいこと言わないでください。気持ちだって言ってるじゃないですか。いつもありがとうの気持ちで渡せばいいのです。それだけのことがどうして分からないのですか」

イチゴ「五才だもん」

ミルク「そうだね」

ココア「私は六才です」

ミルク「え?」

ココア「え?」

イチゴ「え?」

ミルク「私は来年の六月に六才になる」

イチゴ「わしは一月!」

ミルク「え?」

ココア「え?」

イチゴ「ん?何かあかんのけ?」

ココア「はあ?」

ミルク「二人とも年上ってこと?」

イチゴ「そうなんけ?」

ココア「そうなるの?」

ミルク「え?」

イチゴ「え?」

ミルク「嘘でしょう?」

イチゴ「何がじゃ?」

ミルク「最近テレビで見たけど四月がポイントなんだよね?」

ココア「調べてみるとそうみたいですけど、イチゴは早生まれってこと?」

イチゴ「早生まれ?」

ミルク「ちょっとなんだか」

ココア「距離を置かないでください」

イチゴ「どうしたミルク」

ミルク「ごめん。泣きそうかも」

イチゴ「何でじゃ」

ミルク「二人は来年から小学生になるってことでしょう」

イチゴ「そうなんけ」

ココア「だから私は勉強しているのです」

イチゴ「へえ、そうなんけ」

ミルク「えええいいああ!!私だけ置いて行かないでえええ!!」

イチゴ「どこにも置いて行かんけえ泣くな」

ミルク「学校があるって来年のことだったんだね!ココアひどいよ!確かファミリーの登録したとき五才だったじゃん!」

ココア「あれから少しして六才になったのです」

ミルク「いやあああ!!」

イチゴ「何で泣いちょる」

ココア「私達が来年に小学生になっても、ミルクはまだなれません」

イチゴ「わしは小学生になるんけ?」

ココア「分かってなかったのですか?」

イチゴ「うん」

ミルク「これからどんどん距離が出来るんだよ。いつも通りにはいかなくなるんだよ。それでバイバイになるんだよ」

イチゴ「よう分からんけど歳とか小学生とか知らん。わしらはファミリーじゃろう。友達じゃろう」

ミルク「でもだよう……」

イチゴ「わしにとって、マミーもミシェルもたいとも、他のみんなも、みんなみんなファミリーで友達じゃぞ」

ココア「ネオン街の人達のことですね」

ミルク「ん……そうかもだけど」

ココア「あれだけ歳が離れていてもイチゴはイチゴなのですから、私だってそうです。何も心配することはありません」

イチゴ「わしも、ぎゅってしてやる」

ミルク「余計に泣きそうになるからやめて」

イチゴ「何でじゃ!あ!優しさが辛いっちゅーやつか!」

ミルク「それっぽい」

イチゴ「犯人の男が警察に捕まった時に嫁さんが来てのう」

ミルク「それは違うと思う。もう分かったから、そっとして」

ココア「イチゴ。このお話はここまでです」

イチゴ「分かった。ハンバーグ焼こう」

ミルク「うん。そうしよう」
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