今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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ミルク「神父さん抱っこして」

神父「よいしょ」

ミルク「もうちょい右」

神父「ここですか」

ミルク「うん。オッケー」

神父「ふう」

イチゴ「抱っこ」

神父「かしこまりました」

イチゴ「こっち」

神父「はい」

イチゴ「ありがとう」

神父「いえいえ」

ココア「あの。上は神父さんに飾ってもらってはいかがでしょうか」

ミルク「だって、せっかく任されたんだもん。このミニツリーは私達だけで自由に飾っていいんだよ」

イチゴ「そうじゃ。神父さんには悪いけど自分達で飾りたい」

神父「どんどん使ってください。私は待機中ですので」

ココア「……だっこ」

神父「よいせ」

ココア「ふらっとしていますよ」

神父「ほほほ。歳のせいでしょうかね」

ココア「無理しないでくださいね」

神父「ええ。先に上を飾り付けてしまいましょう」

イチゴ「じゃあ次はまた、わし」

ミルク「私を抱っこして」

神父「順番に抱っこしてあげますよ。イチゴさん、ミルクさん、ココアさんの順に抱っこしましょう」

イチゴ「わしが一番じゃ!」

ミルク「神父さんに言われたら仕方ないね」

ココア「ありがとうございました」

神父「どういたしまして」

イチゴ「ミルク。赤い玉取って」

ミルク「そこは緑でいいよ。赤ばっかじゃん」

イチゴ「じゃけえ緑にしようか思ったけど、やっぱり赤がええ」

ミルク「変なツリーになっちゃうじゃん」

イチゴ「交代じゃ」

ミルク「私は隙間を緑と青で埋めていくよ。ココアは、そのまま動物の飾りを付けていって」

ココア「分かりました」

ミルク「神父さん。ちょっと動き回ってもらうよ」

神父「任せてください。まだまだ元気です」

ココア「ミルクが上を飾っている間に下の方を飾りましょう」

イチゴ「ええぞ」

ココア「赤はストップ。このお菓子とか箱とか靴下を飾って」

イチゴ「色んな飾りがあるのじゃのう」

神父「最後に、とっておきがありますよ」

ミルク「とっておき?」

神父「次はココアさんどうぞ」

ココア「お願いします」

神父「とっておき。気付きませんか?」

ミルク「うーん」

イチゴ「お菓子くれんのけ!」

神父「いえ、そうではなくてツリーのことです」

ミルク「あ!星がまだだよ!」

イチゴ「何じゃ。それがとっておきか」

ミルク「まあ、とっておきって言うほど特別じゃないよね」

神父「ふっふっふっ」

ココア「よっと。これで、星を残して上は終わりでいいでしょう」

神父「ふっふっふっ」

ココア「星は?」

神父「ふっふっふっ」

イチゴ「あ!隠したな!」

神父「隠していません。しかし、ここに」

ミルク「んー?」

神父「特注のブラウニースターです」

ミルク「わあ……かわいい!」

イチゴ「すげえ!」

ココア「確かにとっておきですね!」

神父「さあ、これを誰が飾りましょう」

イチゴ「ミルク!」

ミルク「え?私でいいの?」

ココア「構いませんよ。ミルクは私達のリーダーです」

ミルク「えへへ。じゃあ私が飾っちゃいます」

神父「おいで」

ミルク「いくよ」

イチゴ「おおー!とっておきじゃ!」

ココア「どのツリーよりも素敵なツリーになりました」

ミルク「神父さんのおかげで最高だよ!ありがとう!」

神父「喜んでもらえて嬉しいです。用意して良かった」

イチゴ「みんなで記念写真撮ってもらおう」

ミルク「いいね!」

イチゴ「カメラの人を呼んでくる!」

ココア「神父さんもご一緒してください」

神父「いい思い出になります」

ミルク「ねえ。今までクリスマスは一人ぼっちだった?」

神父「そ、そんなことないですよ。教会のクリスマス会がありますので」

ココア「それイベントじゃないですか」

ミルク「あーあ」

神父「あーあ」

ミルク「今年は私達がいるから」

ココア「寂しくないですよ」

神父「うん」
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