今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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レークサイドアヒルボンバー

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神父「いやー小雨になって良かったですね。私がテントを立てますので、その間に遊んでらっしゃい。なに、私のことは気にしなくて結構です。て、聞いてないし誰もいないし」

ミルク「この自然公園にはね、アヒルがたくさんいる湖があるんだよ」

ココア「それは楽しみです!」

ミルク「でしょ。この公園は普通の公園とは違うんだから」

ココア「先に言ってくだされば良かったのに」

ミルク「お楽しみだよ。お、た、の、し、み」

イチゴ「二人とも待ってくれ」

ミルク「やだ」

イチゴ「何でじゃ!」

ココア「一人で水溜まりで遊んでいるからです」

イチゴ「パチャパチャ楽しいけえ」

ミルク「せっかく長靴履いたのに意味ないじゃん。服もビチョビチョになって泥が付いてるし」

イチゴ「レインコートにすりゃ良かったかも」

ココア「後でテントに入るのだから、それ以上は濡らさないでください」

イチゴ「分かった!」

ミルク「あ、湖が見えたよ」

イチゴ「でっけえー!」

ココア「走らないの」

ミルク「聞こえてないよ」

ココア「まったく落ち着きのない子です」

イチゴ「二人とも遅い」

ミルク「気持ちは分かるけど、そこまで急がなくていいじゃん」

ココア「かわいい!アヒルさんがいっぱいです!」

イチゴ「こっちに橋があるぞ!」

ミルク「湖を渡れる橋だよ。真ん中の丸いところに行けば亀さんがいるよ」

イチゴ「ほんまけ!」

ミルク「増えるから別けて、そこに集めたんだって」

イチゴ「はよ行こう」

ココア「分かりましたので、少しは落ち着いてください」

ミルク「ゆっくりアヒルさん見よう」

イチゴ「見た!」

ミルク「もー」

イチゴ「あ!カエルさん!」

ココア「次から次へと興味が移りますね」

イチゴ「カエルさんがアヒルさんの背中に乗ったぞ」

ココア「かわいい……!」

ミルク「これはスマホで写真撮らなきゃ」

ココア「私も」

イチゴ「バリアゲー!」

ミルク「どいて」

ココア「かわいくない」

イチゴ「ひどい……かめさん見に行く」

ココア「あ、転んだ」

ミルク「あーあ。びしょびしょだよ」

イチゴ「うう……」

ココア「背中が悲しいです」

ミルク「なんか意地悪してるみたい」

イチゴ「何じゃ」

ココア「座ってないで立ちなさい。手を貸します」

イチゴ「いい」

ミルク「拗ねないでよ。私達が意地悪してるんじゃないんだし」

イチゴ「もう傘もいらん」

ミルク「だめ。風邪ひくよ」

イチゴ「ぜんぶビチョビチョじゃけ、ええ」

ココア「よくありません。心配させないでください」

イチゴ「……分かった。傘はさす」

ココア「せめて、このタオルで頭を拭いてください」

ミルク「着替えを神父さんに頼んでおくよ」

ココア「それがいいです。ほら、上着も貸してあげます」

イチゴ「濡れるけ、それはええ」

ミルク「一緒に亀さん見に行こう」

イチゴ「うん!」

ミルク「見たら二人ともびっくりするよ。うじゃうじゃいるもん」

ココア「ちょっと気持ち悪そうです」

ミルク「お母さんはそう言ってた。私は嫌いじゃないけどね」

イチゴ「かめさんはでっけえのか?」

ミルク「大きいのもいるし小さいのもいる」

ココア「竜宮城があったりして」

ミルク「それは海亀の話でしょう」

ココア「え?」

ミルク「海亀とは別の亀だよ」

ココア「ああ、分かりました。ワニガメですね」

ミルク「なにそれアンデット?」
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