今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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朝がきたぞ!

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神父「おはようございます」

イチゴ「朝ご飯なに?」

神父「おはよう、ございます」

イチゴ「おはようございます」

神父「また顔を洗っていませんね」

イチゴ「ちゃんと洗ったぞ」

神父「じゃあ、しっかり目を開けなさい」

イチゴ「んー難しいのう」

ココア「神父さん、ベーコンエッグが焼けました」

ミルク「サラダも出来たよ」

神父「ありがとう」

イチゴ「シチューは、わしが入れて運ぶ」

神父「お願いします」

イチゴ「美味しそうじゃ」

神父「今朝のパンはクロワッサンになります」

イチゴ「わーい!」

ミルク「クロワッサンすき」

神父「紅茶と林檎ジュース、どちらにしますか?」

イチゴ「りんご」

ミルク「紅茶」

ココア「私も紅茶を頂きます」

イチゴ「じゃ、わしも紅茶」

神父「ミルクティーがいい人ー。いち、に、さん」

イチゴ「はよ食べよ」

神父「ミルクを温めていますから、先に召し上がって構いませんよ」

イチゴ「だめじゃ。一緒に食べる」

神父「分かりました」

イチゴ「コーヒーは、バリシュタの、このスイッチを押せばええんじゃろう」

神父「そうです。ありがとうございます」

イチゴ「はよ食べよ」

神父「はいはい今できましたよ」

ミルク「お砂糖は?」

神父「うっかり忘れていました」

ココア「私が取ってきます」

イチゴ「ううー」

ミルク「犬みたいに我慢してる」

ココア「はい。お砂糖」

神父「それでは、朝食にしましょう」

イチゴ「命の恵みに感謝!」

神父「どうぞ召し上がれ」

イチゴ「んー!シチューうまい!」

神父「それは良かった」

ミルク「ココア、ベーコンエッグを上手に焼けるようになったね」

ココア「毎朝のように焼いていますので」

イチゴ「カリカリじゃ。明日は、わしが焼こう」

ミルク「明日は和食にしよう。ベーコンエッグばっかりはちょっと」

イチゴ「じゃ、玉子焼きけ。だし巻き玉子」

ミルク「それと鮭」

イチゴ「魚は焼けんのう」

神父「どちらも私が教えてあげますよ。その代わり、いつもより少し早起きしてください」

イチゴ「んー難しいかも知れん」

ココア「せっかくポイントで交換した食パンの目覚まし時計が、まったく役に立っていないじゃないですか」

イチゴ「役に立っちょるよ。チーンチーンてトースターから食パンが飛び出してうるさくてかなわんけえ、どうしても目が覚める」

ミルク「それ楽しそう。あとで見せて」

イチゴ「ええぞ」

ココア「それでもどうしても起きられないと言うなら、明日くらい起こしてあげてもいいですよ」

イチゴ「ありがとうココア。頼む」

ココア「やれやれ」

神父「さて、みなさん。ここで少し私の話を聞いてください」

ミルク「どうしたの?」

神父「先日、砂漠でお仕事をした時に、湖からミイラが現れたと言っていましたね」

ミルク「うん。怖かった」

神父「君達のおかげで早期解決することが出来ました」

ココア「やっつけましたの?」

神父「はい。すぐに教会から調査隊が派遣されて、オアシスの下にアンデットの巣を見つけました」

イチゴ「気持ち悪いのう」

神父「砂漠の地下で、黒魔術師達が密かにアンデットの研究をしていたようです。オアシスも実験の影響らしく、今なお広がり緑を増やしています」

ミルク「砂漠に緑が増えるのはいいことだよね。でも、黒魔術師がいいことするのは変かも」

神父「人の暮らす都市の周りには砂漠が広がっていますね」

ココア「なるほど。オアシスを作って身を隠すつもりですね」

神父「ぴんぽん。そういうことです。あちこちに拠点を作ろうという企みにも思えます」

イチゴ「ビームで焼いたらええ」

神父「原則、セイントタワーで人を攻撃することは禁じられています。きちんと調査して人がいないことを確認しなければいけません」

ココア「それは時間稼ぎになりますね」

神父「はい。しかし、これらは全て憶測です。それでも、最近は黒魔術師の動きが活発化していることだけは事実です。みなさん、より気を付けてください。家に帰ることも考えておいてくださいね」

イチゴ「危なくない仕事ならええじゃろう」

神父「私は……いえ。どう生きるのも君達の自由です」

ミルク「しょっちゅう行くつもりないし、危ないことはしないから心配しないで」

イチゴ「わしらまだ子供じゃもん」

ココア「ええ。怖いことも乱暴も嫌いです」

神父「いつも、神の御加護があることを祈っています」

イチゴ「わしも祈る。ずっと……」
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