今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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にがさない

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ココア「それでは、そろそろ帰りましょうか」

ミルク「初めてだね!アンデットがいないの!」

ココア「砂漠は元々、生き物が少ないところですので」

ミルク「砂漠の仕事ばっかりしよう」

イチゴ「あちあちじゃぞ」

ミルク「あーそっか。毎回オアシスとはいかないよね」

ココア「今は仕事のことは忘れて、早く町に戻って観光を楽しみましょう」

ミルク「あーやっぱり楽しみにしてるじゃん」

ココア「仕事は終わりましたもの。構いませんでしょう」

イチゴ「いや、まだじゃ」

ブラ「ぶっすんぶりぶり!」

イチゴ「湖から何かが来るぞ」

ミルク「人影……湖の中から?」

ココア「残念。人影の正体はアンデットでした」

イチゴ「しかも人じゃ。怪我しよる」

ミルク「ミイラじゃん!」

ココア「大声出さないの!」

イチゴ「ミイラが気付いたぞ。ココア」

ココア「強化魔法、アブダクション」

イチゴ「わしがいま成仏させちゃる!」

ココア「見ちゃダメですよ」

ミルク「絶対見ない」

イチゴ「うわー!」

ココア「うそ!」

ミルク「え?何々?やめてよ」

ココア「包帯が伸びてイチゴが逆さまに捕まっちゃいました」

ミルク「マジじゃん!私が助ける!」

イチゴ「手え出すな!ちぇあ!」

ココア「イチゴなら平気です。ああやって剣で包帯を切ることが出来ますので」

ミルク「グルグル巻きにされたよ」

ココア「え?」

ミルク「ヤバイ!森に投げられた!」

ブラ「ぶっぴいー!」

ミルク「頼んだよブラウニー!」

ココア「ミルク、ミイラがこっちを狙っています」

ミルク「あれってもしかして魔法を使ってるの?」

ココア「いえ超能力でしょう。しかし、そうであってほしくはありません」

ミルク「干からびたミイラなら、私でも成仏させられるかも」

ココア「包帯の減っている今こそチャンスです。お任せしてよろしいですか?」

ミルク「うん……ばきゅーん!」

ココア「ふう、助かりました」

ミルク「イチゴ……!」

ココア「そうです!イチゴー!」

ブラ「ぷぉん」

ミルク「イチゴ!死なないで!」

ココア「今すぐほどいてあげますからね」

ミルク「えええいいああ!!」

イチゴ「生きちょるけえ泣くな」

ミルク「イチゴ!良かった!」

ココア「私の強化魔法のおかげですね」

イチゴ「そうじゃのう。助かった」

ココア「うん!」

ミルク「あのミイラ何だったんだろう」

ココア「湖に秘密がありそうです」

イチゴ「ふっかーつ!」

ココア「ちょっと調べてみましょうか」

ミルク「やめておこうよ」

イチゴ「や、わしも気になる」

ミルク「しょうがないなあ。ちょっとだけだよ」

ココア「特に変わったところはありませんね」

イチゴ「どっかにまた隠し扉があるかも知れん」

ココア「あるなら湖の中でしょうね。扉じゃなくて洞窟かも」

イチゴ「骨を拾ったぞ。誰が成仏させた?」

ミルク「私。ミイラなら大丈夫だった」

イチゴ「そうけ、ようやった。ミイラでも帰って墓に入れてやろう」

ミルク「そうだね」

イチゴ「ヤバイ!逃げるぞ!」

ミルク「ぎゃあ!またミイラじゃん!何で!」

ココア「ブラウニーに急いで乗って湖から離れましょう!」

ミルク「ブラウニーちょー逃げて!」

ブラ「ぶぉ!」

イチゴ「あちゃー捕まった。包帯がどんどん伸びてくる」

ミルク「ばきゅーん!ばきゅーん!」

イチゴ「どんどんミイラが増えるけえ切っても撃っても意味ない。ココア、魔法で吹っ飛ばしてやれ」

ココア「言われなくても。壊滅魔法、デストロイ!」

ミルク「今のうちだよ」

ブラ「ぷぅぷぷ」

イチゴ「すまんの。骨を拾ってやれんで」

ココア「すぐに教会へ連絡しましょう」

ミルク「はあ……どうしてトラブルばっかり起こるんだろう」
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