今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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砂漠の中にある前世代都市

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イチゴ「展望台じゃ!」

ミルク「ユーエフオーと荷物の検査が済むまでここにいよっか」

ココア「そうしましょう」

ミルク「ねえ、向こうに見えるのって自然の砂漠だよね」

ココア「そうです。私達の暮らす次世代都市は周りに人工的に砂漠を作っていますが、この前世代都市は、自然の砂漠のなかにある高い山の上に都市を築いています」

ミルク「へえ」

イチゴ「ビルがほとんどないのう。町は石の塊みたいな建物ばっかりじゃ」

ココア「私達の暮らす都市は最新の技術で一から新しく作られたので次世代都市と呼ばれています。しかし、ここは歴史が古く昔ながらの技術で造られた建物が多いので、前世代都市と呼ばれています」

イチゴ「賢い」

ココア「資料を読むことは基本です。学ぶことを覚えてください」

イチゴ「資料なら読んだぞ」

ココア「あら、珍しい」

イチゴ「パイナップルのジュースがうまいらしい」

ココア「はあ?」

イチゴ「見ろ。パイナップルをコップにした丸ごとパイナップルジュースじゃ」

ココア「何を調べているのですか。観光に来たのではないのですよ」

イチゴ「でも、今日はここでお泊まりする予定じゃろう。このユーエフオー飛行場にあるイシアタマホテルに」

ココア「そうですけど」

イチゴ「せっかくじゃけえ町にも行こう。うまそうな店をチェックしておいた」

ミルク「え!私にもスマホ見せて!」

イチゴ「ここの豚の丸焼きがうまそうじゃ」

ミルク「丸焼きは見た目が可哀想でやだ」

イチゴ「ジューシーじゃぞ」

ミルク「他は?」

イチゴ「ここはケバブの店じゃ。羊のお肉らしい」

ミルク「羊は食べたことないし、いいかも」

イチゴ「次のお店がラクダのステーキじゃ」

ミルク「ラクダって食べられるの!でも、ちょっとやだなあ」

イチゴ「次のお店がダチョウのお肉と卵を使った目玉焼きハンバーグじゃ」

ミルク「これいいかも。ここにしない?」

ココア「どこでもいいですよ」

ミルク「ちゃんと一緒に決めよう」

ココア「全部お肉じゃないですか」

イチゴ「お肉以外もあるけ心配すんな」

ココア「このココナッツのアイスクリーム美味しそう」

イチゴ「おお、これもチェックじゃな」

ココア「素敵なアクセサリー屋さんもあるみたいです」

ミルク「色々あるんだね。観光客に人気のお店だって」

ココア「帰るのは明後日にしましょうか」

イチゴ「神父さんが怒るけえやめとこう。反省じゃ」

ココア「そうです。反省しなきゃ」

ミルク「じゃあ、今日早く帰ってきて楽しんで、明日は明日でお昼まで楽しもう」

ココア「賛成!是非そうしましょう!」

ミルク「ノリノリじゃん」

ココア「……こほん。私達は遊びに来たわけではありませんので、お話はこれまで」

ミルク「怖いことより、楽しいこと考えてる方がいいんだけどね」

ココア「さ、出発しましょう」

ミルク「おー」

ココア「やる気出して下さい」

ミルク「みんないくぞー」
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