今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

文字の大きさ
上 下
50 / 115

カレーライスでええや

しおりを挟む
ミルク「さっぱりしたね」

イチゴ「楽しかったのう」

ミルク「段々池の天然プールなんて初めて」

イチゴ「浅くて子供でも安心じゃった」

ココア「到着、ここが調理場です。私達の食材はきちんと用意されています」

ミルク「良かった。魚介類は調理済みなんだね」

イチゴ「わしらは、お野菜を切るだけ?」

ココア「ええ。それを炒めてルーを溶かすだけです」

イチゴ「もっとちゃんと料理がしたい」

ココア「ちゃんとした料理です」

ミルク「炊飯器の中を見て!ご飯が黄色だよ!」

イチゴ「本格的っぽい!」

ココア「さ、はじめてのお料理を始めましょう」

イチゴ「まずは、お野菜の皮剥きじゃのう」

ココア「危なっかしいので、ジャガイモは私に任せてください」

イチゴ「えー」

ココア「イチゴは玉ねぎを調理してください」

イチゴ「玉ねぎは目が痛くなるやつじゃけえ嫌じゃ」

ココア「水中眼鏡を使ってください」

イチゴ「賢い。そうしよう」

ココア「あ、ミルク。人参は皮を剥く必要がありませんよ」

ミルク「そうなの」

ココア「よく洗って、適当に一口サイズに切ってください」

イチゴ「どうやって皮を剥けばええ?剥きにくくてしゃーない」

ココア「まずは半分に切ってください」

イチゴ「はーい」

ミルク「ココア、もしかしてたくさん調べてくれた?」

ココア「別にみんなの為じゃありません。私が美味しいカレーを食べるためです。イチゴ、切るときは猫の手にしなさい」

イチゴ「にゃーにゃー」

ココア「遊ばない!包丁が危ないでしょう!」

イチゴ「いちいちうるさいのう」

ココア「はあ?」

ミルク「ねえ、火起こしはどうするの?」

ココア「薪はこの通り組んでありますし、着火材もあります。私たちはこのガスライターで火を着けるだけです」

ミルク「火加減も自分達で調節しなきゃならないでしょう」

ココア「ええ、自分達で調べてね。火を消すのは、メイドさんがデザートを持ってきたついでにやってくださいますので、そのままにして大丈夫です」

ミルク「分かった。くれぐれも火事のないようにしましょう」

ココア「はい、リーダー」

ミルク「あと怪我しないように」

ココア「イチゴ、手付きが危なっかしいです」

イチゴ「ココアは他人の心配ばっかせんと、自分の心配をもっとせえ」

ココア「それどういう意味?」

イチゴ「下手っぴ。いつ終わるのじゃ」

ココア「これは……デコボコして剥き辛いだけです」

ミルク「最後に、仲良く楽しくしようね」

イチゴ「はーい」

ココア「うう……」

イチゴ「急にどうした。泣かんでもええじゃろう」

ココア「バカ。玉ねぎのエキスがこっちに飛んできてます」

イチゴ「それはしゃーない。おまんも水中眼鏡をせえ」

ミルク「人参を切り終わったよ。私が火を着けるね」

ココア「気を付けてください」

イチゴ「わしがやる!やりたい!」

ミルク「ヤバそうだからだめ」

イチゴ「やりたいやりたいやりたい!」

ミルク「分かったよ。じゃ、やってみて」

ココア「まったく子供なんだから」

イチゴ「着いたぞ!次は湯じゃ!」

ココア「貴女は早く玉ねぎを終わらせてください」

イチゴ「ジャガイモの皮剥きも終わっとらんくせに」

ココア「むきー!」

ミルク「私が手伝うよ」

イチゴ「鍋が重い」

ミルク「気を付けてね」

イチゴ「うん」

ミルク「だめじゃん!」

ココア「やらかしましたね」

イチゴ「ごめん……鍋を落として火が消えてしもうた」

ココア「人を呼んできます」

イチゴ「ええい!わしは駄目な女じゃ!これじゃあ恥ずかしくてお嫁にいけん!」

ミルク「泣くほど大事じゃないしお嫁さんはまだ早いと思う。とにかくドンマイ、仕方ないことだよ」

イチゴ「くすん。リーダーは人前に出しても恥ずかしくない、ええ女じゃ」

ミルク「その褒め方ちょー恥ずかしい」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

2回目の人生は異世界で

黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

弟に裏切られ、王女に婚約破棄され、父に追放され、親友に殺されかけたけど、大賢者スキルと幼馴染のお陰で幸せ。

克全
ファンタジー
「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルバ」に同時投稿しています。

うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました

akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」 帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。 謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。 しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。 勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!? 転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。 ※9月16日  タイトル変更致しました。 前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。 仲間を強くして無双していく話です。 『小説家になろう』様でも公開しています。

処理中です...