今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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飽きの急流すべり

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イチゴ「人がいっぱいじゃ」

ミルク「すごい崖。滝もちょー迫力満点だよ」

ココア「ここでは泳ぐことは出来ませんよ」

イチゴ「せっかく水着に着替えたのに」

ココア「しかし、あれをご覧なさい」

イチゴ「丸いボートじゃ!」

ココア「そう。ほんの少しですけど、川下りを楽しむことが出来ます」

イチゴ「やった!」

ミルク「楽しそう!」

兄やん「やあ、乗るかい?」

ココア「予約しているイチゴミルクココアです」

兄やん「受け付けております。チップのスキャンをしますので手を出してください」

ココア「ミルク」

ミルク「はいどうぞ」

兄やん「認証完了。じゃあ、さっそく行こうか」

イチゴ「一番乗りはわしじゃ!」

ココア「お好きにどうぞ」

兄やん「これを身に付けて」

イチゴ「何じゃこれは」

兄やん「溺れないためのライフジャケットだよ。服の形をした浮き輪だね」

イチゴ「着た!」

兄やん「ベルトをキュッと締めるからジッとしててね」

イチゴ「した!」

兄やん「君達も」

ミルク「ほんと楽しみだね」

イチゴ「うん。すっごーく楽しみじゃ」

兄やん「じゃあ、出発するよ」

イチゴ「おおー」

兄やん「腰にある取っ手にしっかり掴まって落ちないようにね」

ミルク「怖い……けど楽しい!」

イチゴ「ココアびびっとんけ?」

ココア「はっ!?ぜんぜん!」

イチゴ「回る回るー」

ミルク「早い早ーい」

ココア「やっぱり……苦手」

ミルク「何か言った?」

ココア「いいえ」

兄やん「ここから岩にぶつかって激しく揺れるから気を付けて」

ミルク「ちょーヤバイ!体が浮いてる!さすがに落ちそう!」

イチゴ「はっはっはっ!びしょびしょじゃ!」

ココア「二人とも、よく楽しめますね」

イチゴ「何か言った?」

ココア「たのちー」

イチゴ「楽しいのう!」

ミルク「ちょー気持ちいい!」

兄やん「はいおしまい」

ミルク「え?」

イチゴ「もうおしまいなのけ?」

兄やん「そんな鮭みたいな目で見られても戻ることはない。戻るのはボートだけ。残念だけど、君達はここでおしまいなんだ」

イチゴ「そんな……そんなの嫌じゃ!」

ミルク「そうだよ!こんな水溜まりみたいなところで終わりなんて嫌だよ!」

イチゴ「わしらは……わしらはもっと遊びたい!」

兄やん「そこで折れて川が続いてるでしょう。傍らの道なりに下っていけば段々池の自然プールがあって川遊び出来るよ」

イチゴ「行こう」

ミルク「うん。ありがとうございました」

ココア「ライフジャケットはボートの中に置いて結構です。はあ、やっと終わった」

兄やん「また遊びにきてね」

ココア「川遊びの前にカレーを作ってランチタイムにしませんか?」

イチゴ「えー先に川遊びがええ」

ミルク「そうだそうだーリーダーの命令だぞー川遊びするぞー」

ココア「少しだけですよ」

兄やん「また遊びにきてね!待ってるからね!飽きないで!いつまでも忘れないで!」
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