今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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映画館は臨場感があるから好き

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イチゴ「ほんまに面白かったのう!」

ミルク「うん!ちょー絶に面白かった!ココアはどうだった?」

ココア「はい。とても楽しかったです」

美人さん「お待たせしました。キノコ元気の子パスタとチーズハンバーグドリアとミスジステーキのセットになります」

イチゴ「はい!ステーキはわしじゃ!パスタがこいつで、ドリアがこいつ」

美人さん「ごゆっくり」

ミルク「ステーキが想像以上に大きいけど、本当に残さず食べられる?」

イチゴ「いけるいける」

ココア「イチゴはお肉が大好きですね。そのうち太りますよ」

イチゴ「ほれ、あーん」

ココア「くっ……!巻き込むつもりですか」

イチゴ「食わんのけ。ほれミルク」

ミルク「あむ」

ココア「ちょうだい」

イチゴ「ぐちぐち言っとらんで、素直に食いたいもの食えばええ。太りたくなきゃサラダを食えばええし、後でちゃんと運動すりゃええんじゃ」

ミルク「あ、イチゴは筋トレするタイプだったね」

イチゴ「毎日しよる。お袋の真似じゃがのう」

ココア「じゃあ、教えてもらおうかな」

イチゴ「ええぞ。風呂に入る前にやるけえ、みんなでしよう」

ミルク「私はいい」

イチゴ「何でじゃ」

ミルク「このやり取り何百回目だろう。それよりムシキュアの感想会を再開しよう」

イチゴ「ニジイロレディのハイパーカワセミハッグがわしは気に入った。それで、何とかゾウカブトムシのエレファイターを倒すところが良かった。メロンソーダ入れてくる」

ミルク「落ち着きないなあ」

ココア「放っておきなさい。それより、ミルクはどのシーンがお気に入りですか?」

ミルク「セモンジンガサハムシの妖精いたでしょう」

ココア「はい。エックスですね」

ミルク「そう、初めは味方だったのに、彼がまさかの黒幕でびっくりしたよ。そのエックスが、みんなの希望でパワーアップしたムシキュアの愛を受けてキラキラに輝いたところ。そこがやっぱり一番のお気に入り」

ココア「悪を救うのも正義、という愛に溢れたお話でしたね」

イチゴ「ココアはどこが気に入った?」

ココア「早いですね」

イチゴ「グラントシロレディのハイパートルネードスローで何とかクワガタのギラファイターをやっつけたとこけ」

ミルク「そこも最高だった!映画館で観ると迫力がちょーヤバかったよね!グラントシロレディは大胆なところが頼もしくていいの!はあーもうグラントシロレディちょー大好き!もっともーっと大好きになった!」

イチゴ「それとも、オオムラサキレディがハイパーハヤテでタガメのファイターゲンゴロウをやっつけたとこけ」

ミルク「あれ堪らないよ!オオムラサキレディは防御と回復が得意だから、あんな必殺技があるなんて驚きだったし、凄く綺麗な技で感動しちゃった!」

イチゴ「ココアはどこが良かった?」

ココア「んー全部」

イチゴ「話にならん」

ミルク「そうだよ!もっとちゃんと語ろうよ!そのために一緒に観に行ったのにもったいないよ!」

ココア「そうですね。バイオリンムシの演奏会が素晴らしかったです」

ミルク「そこかあ」

イチゴ「ココアは育ちがええけ。よくクラシックとか聞きに行ってたのじゃろう」

ミルク「ああ、なるほど」

ココア「あのねえ。私はムシキュアを観たのはこれが初めてなのです」

ミルク「いいと思うよ。その演奏会でメーミの過去が明らかになったのは良かったもん」

イチゴ「あのキモい妖精か」

ミルク「キモくない!」

ココア「まさか七度目の生まれ変わりとは驚きました」

ミルク「メーミが、大昔から繰り返される正義と悪の戦いを見守って、歴代のキュアレディ達を勝利に導いていたなんてね。衝撃の事実が明らかになっちゃったよ。メーミが自分を醜いブスだって言ってたのが、過去のキュアレディ達を戦わせて傷付けたことに対する心で、その後悔だったなんて。まったく。この映画、ちょっと深すぎないかな。すぐにでも見直したいよ」

イチゴ「よう喋る。ご飯が冷めるぞ」

ココア「ミルクは部屋にポスターを飾るくらいムシキュアにお熱ですからね。そうそう、パジャマだけでなくシャンプーや歯ブラシまでムシキュアでした」

イチゴ「ムシキュアオタクじゃ」

ミルク「これから日曜日の朝は私の部屋に集合ね。語り合おう」

イチゴ「やじゃ」

ミルク「何でよ」
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