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シャンペンタワーでバリアゲ
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イチゴ「神父さん、カレーがあって良かったのう」
神父「他にも美味しそうな料理が並んでいて、お酒も豊富だし、つい大人げなくはしゃいでおります。てへぺろこっつん」
ココア「ちょっとキモイかも」
神父「ええー別にいいじゃん」
ミルク「ちょーテンション上がってる」
ココア「酔ってるのでしょう。そっとしておきましょう」
ミルク「イチゴのお皿は、お肉料理ばっかりだね」
イチゴ「好きなもん腹いっぱい食う店じゃけえ」
ミルク「私はラーメンに麻婆豆腐を入れてみた。あとは煮物が美味しそうだったから」
ココア「ミルクはアレンジ派ですか」
ミルク「麻婆ラーメン美味しいよ。一口食べてみる?」
イチゴ「くれ!」
ミルク「やだ」
イチゴ「何でじゃ!初めて会ったあの日、マックでお昼ごはん食べた時もそうじゃった!」
ミルク「もしかして根に持つタイプなの。ちゃんとあげるから、はいどうぞ」
ココア「イチゴ。食事の時は、少し静かにお願いします」
イチゴ「ココアはベジタブルじゃのう」
ココア「私は栄養をしっかり考えて、パスタとサラダを選びました。スープは美容にいいフカヒレです」
イチゴ「さすがお嬢様じゃ。育ちがええ」
ココア「黙れ」
ミルク「もしかして。ココアは、お嬢様って言われるの嫌いなの?」
ココア「大嫌い。私は、みんなと同じように自由に生きる、そう決めて家を出ました」
イチゴ「じゃあ、今日こそ好きなもん自由に食えばええ。せっかく色々あるのじゃけえ」
ココア「けど、お肉料理ばっかりですし」
ミルク「煮物は野菜も魚もあるよ。この筑前煮ならどうかな、ゴボウあげる」
ココア「和食はあまり食べたことなくて」
イチゴ「うまいから食うてみい」
ココア「あむ……美味しい」
ミルク「良かった。あとで、他の煮物料理も食べてみるといいよ」
ココア「うん。そうします」
イチゴ「そうじゃ。自由に生きたきゃ今度ホストの兄ちゃんに会わせちゃる」
神父「ホストの兄ちゃん!?」
ココア「ホストって、ホストクラブで働くハンサムボーイのことでしょう。ホストクラブは大人しか入れないお店です」
神父「よく知っていますね。そう、子供が行ってはいけません」
イチゴ「ホストクラブにはいかんよ。知り合いにホストの兄ちゃんがおるけ」
ミルク「ネオン街出身だもんね」
イチゴ「わしの通ってた新ルモンド幼稚園はホストが先生じゃったけえのう」
ミルク「それはおかしい」
イチゴ「わしに社会の厳しさを教えてくれたのもホストの兄ちゃん達じゃ」
ココア「その性格とか言葉とか全部ホストの兄ちゃんの影響ですか。納得しました」
イチゴ「お昼ごはんは、よう盛り上がってのう。牛乳タワーとか好きじゃった。みんな元気しとったらええけど」
ミルク「五才で何言ってるの」
ココア「幼稚園を離れて一ヶ月も経ってないでしょう」
イチゴ「神父さん、ワイングラス持って」
神父「え?なに?」
イチゴ「グイグイ飲んで!イケイケ飲んじゃって!でも一気はダメよ飲み過ぎも注意!それバリアゲふうふう!」
ココア「恥ずかしいからやめなさい!」
イチゴ「一緒に手拍子やってくれ」
ココア「やるわけないでしょう!」
イチゴ「わしゃあ苦手な牛乳を飲まされる時、いつもこんな風にして乗せられたものじゃ。まあ、正直たのしかった」
ココア「知るか!」
ミルク「やめて。みんな見てるから、二人とも大声出さないで」
イチゴ「ごめんなさい」
神父「落ち着いてご飯を食べなさい。この美しい景色も楽しんで」
イチゴ「ほんま美しいのう」
ミルク「この景色を見てると、アンデットがいるなんて嘘みたいに思う。ここには、どうして襲ってこないのかな」
ココア「人の暮らす都市は高いところにあり、都市を守るセイントタワーだってあります。襲ってくることはありません。ここならいつまでも平和でしょう」
イチゴ「アンデットがいなくなって、世界に争いのない明日が来ればいいのにね」
ミルク「急に大人になった」
イチゴ「平和にルネサンス」
神父「乾杯。あなた達に神の御加護がありますように」
神父「他にも美味しそうな料理が並んでいて、お酒も豊富だし、つい大人げなくはしゃいでおります。てへぺろこっつん」
ココア「ちょっとキモイかも」
神父「ええー別にいいじゃん」
ミルク「ちょーテンション上がってる」
ココア「酔ってるのでしょう。そっとしておきましょう」
ミルク「イチゴのお皿は、お肉料理ばっかりだね」
イチゴ「好きなもん腹いっぱい食う店じゃけえ」
ミルク「私はラーメンに麻婆豆腐を入れてみた。あとは煮物が美味しそうだったから」
ココア「ミルクはアレンジ派ですか」
ミルク「麻婆ラーメン美味しいよ。一口食べてみる?」
イチゴ「くれ!」
ミルク「やだ」
イチゴ「何でじゃ!初めて会ったあの日、マックでお昼ごはん食べた時もそうじゃった!」
ミルク「もしかして根に持つタイプなの。ちゃんとあげるから、はいどうぞ」
ココア「イチゴ。食事の時は、少し静かにお願いします」
イチゴ「ココアはベジタブルじゃのう」
ココア「私は栄養をしっかり考えて、パスタとサラダを選びました。スープは美容にいいフカヒレです」
イチゴ「さすがお嬢様じゃ。育ちがええ」
ココア「黙れ」
ミルク「もしかして。ココアは、お嬢様って言われるの嫌いなの?」
ココア「大嫌い。私は、みんなと同じように自由に生きる、そう決めて家を出ました」
イチゴ「じゃあ、今日こそ好きなもん自由に食えばええ。せっかく色々あるのじゃけえ」
ココア「けど、お肉料理ばっかりですし」
ミルク「煮物は野菜も魚もあるよ。この筑前煮ならどうかな、ゴボウあげる」
ココア「和食はあまり食べたことなくて」
イチゴ「うまいから食うてみい」
ココア「あむ……美味しい」
ミルク「良かった。あとで、他の煮物料理も食べてみるといいよ」
ココア「うん。そうします」
イチゴ「そうじゃ。自由に生きたきゃ今度ホストの兄ちゃんに会わせちゃる」
神父「ホストの兄ちゃん!?」
ココア「ホストって、ホストクラブで働くハンサムボーイのことでしょう。ホストクラブは大人しか入れないお店です」
神父「よく知っていますね。そう、子供が行ってはいけません」
イチゴ「ホストクラブにはいかんよ。知り合いにホストの兄ちゃんがおるけ」
ミルク「ネオン街出身だもんね」
イチゴ「わしの通ってた新ルモンド幼稚園はホストが先生じゃったけえのう」
ミルク「それはおかしい」
イチゴ「わしに社会の厳しさを教えてくれたのもホストの兄ちゃん達じゃ」
ココア「その性格とか言葉とか全部ホストの兄ちゃんの影響ですか。納得しました」
イチゴ「お昼ごはんは、よう盛り上がってのう。牛乳タワーとか好きじゃった。みんな元気しとったらええけど」
ミルク「五才で何言ってるの」
ココア「幼稚園を離れて一ヶ月も経ってないでしょう」
イチゴ「神父さん、ワイングラス持って」
神父「え?なに?」
イチゴ「グイグイ飲んで!イケイケ飲んじゃって!でも一気はダメよ飲み過ぎも注意!それバリアゲふうふう!」
ココア「恥ずかしいからやめなさい!」
イチゴ「一緒に手拍子やってくれ」
ココア「やるわけないでしょう!」
イチゴ「わしゃあ苦手な牛乳を飲まされる時、いつもこんな風にして乗せられたものじゃ。まあ、正直たのしかった」
ココア「知るか!」
ミルク「やめて。みんな見てるから、二人とも大声出さないで」
イチゴ「ごめんなさい」
神父「落ち着いてご飯を食べなさい。この美しい景色も楽しんで」
イチゴ「ほんま美しいのう」
ミルク「この景色を見てると、アンデットがいるなんて嘘みたいに思う。ここには、どうして襲ってこないのかな」
ココア「人の暮らす都市は高いところにあり、都市を守るセイントタワーだってあります。襲ってくることはありません。ここならいつまでも平和でしょう」
イチゴ「アンデットがいなくなって、世界に争いのない明日が来ればいいのにね」
ミルク「急に大人になった」
イチゴ「平和にルネサンス」
神父「乾杯。あなた達に神の御加護がありますように」
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