今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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人型アンデット戦

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イチゴ「探せ探せ!」

ミルク「ジャングルだし暗いよ」

イチゴ「あ!スマホの充電が切れてライトも切れた!」

ココア「だから、あの時に言ったじゃないですか!」

ミルク「ユーエフオーの中でも動画見てたよね」

イチゴ「チンチラが可愛いかったけ」

ココア「ほら、支給品の懐中電灯を持ってきていますから、これを使ってください」

イチゴ「さすがココアじゃ。助かる」

ココア「真っ暗になる前に見つけますよ」

ミルク「もう無理だあ!」

ココア「諦めが早い!泣かないでください!」

イチゴ「あったぞ」

ココア「ありましたの!」

イチゴ「テーブルの下じゃ。ほら、変に草が生えちょる」

ミルク「じゃあ中もジャングルじゃん」

ココア「で、どうやって中へ?」

ミルク「テーブルを持ち上げるとか?」

イチゴ「動かん。張り付いとる」

ミルク「押してみて」

イチゴ「こうけ?あれ、こっちかも」

ココア「なるほどスライド式ですね。開きましたわ」

イチゴ「坂になっとるけえ、滑らんよう行こう」

ココア「きゃあー!」

ミルク「あっという間に落ちちゃった」

イチゴ「おーい。大丈夫けえ」

ココア「あーもう!お尻が痛い!」

イチゴ「お、大丈夫そうじゃ」

ココア「大丈夫じゃない!」

ミルク「まだ廊下が続いて奥があるね」

イチゴ「わしが頭で草を切るけえ、ついて来い」

ミルク「うう……寒い」

ココア「冷えますね。地下だからでしょうか?」

イチゴ「扉じゃ!お宝の部屋に着いたぞ!」

ココア「まだ分かりませんよ」

イチゴ「ダメじゃ。開かん」

ミルク「鍵がいるみたい」

ココア「鍵というより、このタッチパネルで認証しなきゃならないみたいです」

イチゴ「しゃーない。ココア、扉に魔法を放て」

ココア「しかし……」

ミルク「生き埋めになるじゃん!」

ココア「失礼な!やってみせますよ!控えめのデストロイ!」

イチゴ「うわっ!ぷふう!」

ミルク「砂煙が!目が!目がー!」

ココア「ふう、ちょうどいい穴が開きましたわ」

イチゴ「突撃じゃ!」

ミルク「あ!また勝手に!」

イチゴ「きゃあ!」

ココア「どうしました……え?」

ミルク「おじいさんのアンデット?」

イチゴ「びっくりしたぞ。怪我しよるみたいじゃ」

ココア「彼は間違いなくアンデットです。足に植物が生えています。もしかしたら動けなくて亡くなったのかも」

ミルク「ぎゃあ動いた!こっちに伸びてきた!」

イチゴ「とりゃあ!」

ミルク「避けた!」

イチゴ「ココアは強化魔法をくれ!ミルクはライトでアンデットを照らしてくれ!あの爪は危ない!」

ミルク「屋敷の爪もあのアンデットの仕業だったんだ」

ココア「イチゴ、貴女はまさか人を切るつもりですか?」

イチゴ「やらねばならん」

ココア「正気とは思えません」

イチゴ「もう死んでおる。けど、アンデットにされた人は、死んでも死ねんのじゃ」

ココア「そうですけど」

イチゴ「講習の時に言うとった。これも立派な人助けじゃと」

ココア「人助け……分かりました。強化魔法、アブダクション」

ミルク「ごめん。イチゴにお願いするね」

イチゴ「任せとけ。わしが成仏させちゃる」

ココア「イチゴ!右から草!」

イチゴ「よっと」

ココア「左からアンデット!」

イチゴ「あらよっと」

ココア「下から草!」

イチゴ「下!?」

ココア「あ!イチゴが草に捕まった!魔法を、けど、私が使えば」

ミルク「ばきゅーん!」

ココア「草が溶けました!おじいさんも動けなくなりましたよ!」

イチゴ「ナイスショットじゃミルク」

ミルク「うん」

イチゴ「すまん、おじいちゃん!せめてもの情けじゃ!」

ミルク「……終わった?」

イチゴ「急に腐って骨だけ残ったぞ。どこ持って帰ろう」

ミルク「持って帰らなくていいよ!」

イチゴ「何でじゃ。お墓に入れてやらんと」

ミルク「お墓……そうだね。じゃあ喉仏」

イチゴ「これけ?」

ミルク「違う!見せないで!」

ココア「私は絵を探します」

ミルク「ズルいよココア!」

イチゴ「これけ?」

ミルク「違う!てか、暗すぎてよく見えないし!」

イチゴ「そしたら、幾つか拾ってそっちに持っていくけ」

ミルク「絶対やめて!」
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