今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

文字の大きさ
上 下
22 / 115

オバケ屋敷は左に気を付けましょう

しおりを挟む
ミルク「やっと到着した。追ってきてない?」

ココア「さっきの場所に集まっているようです」

イチゴ「そしたら今のうちに」

ミルク「うん。ささっと回収しよう」

ココア「では、ミルクはここでお待ちください」

ミルク「やだ!どうして置いて行こうとするの!」

ココア「だって、中にアンデットがいるかも知れませんし」

ミルク「外よりマシ。イチゴについてく」

イチゴ「はぐれたらあかんぞ」

ミルク「ずっとスカート掴んでる」

ココア「パンツ丸見えだからスカートはやめてあげなさい」

イチゴ「ブラウニーはウンコバリアで門を守っててくれ」

ブラ「ぶりん!」

ココア「ぴったり収まりましたね」

ミルク「これなら外は気にしなくていいや。チョコレート食べて待っててね」

ブラ「ぷ!」

イチゴ「さ、行くぞ」

ココア「私の家の屋敷よりは小さいですけど、やっぱり広そうです」

イチゴ「じゃ別れよう」

ミルク「やだ」

ココア「危険です」

イチゴ「おまんもひっつくんけ」

ココア「私が魔法を使ったら屋敷は粉々ですよ」

イチゴ「それは怒られるけえ困る」

ココア「ということで、ほらほら」

イチゴ「くふふ!まるでオバケ屋敷じゃのう」

ミルク「やめてよ」

ココア「空が曇ってきて薄暗いです」

イチゴ「何じゃ。あちこち散らかっとるのう」

ココア「アンデットが暴れたみたいな引っ掻き傷まであります」

ミルク「しかも大きい。ちょーヤバい予感」

イチゴ「ここは何じゃ。本がたくさんある」

ココア「書斎ですね」

ミルク「何か生えてるよ」

ココア「これは特別な食虫植物です。この屋敷の方が魔法で生やしたのでしょう」

ミルク「じゃあファミリア?」

ココア「ええ、それに近いです」

ミルク「うわっ、むしり取った」

ココア「ちょうど良かったです。本に寄り付く本の虫を食べてくれるので、一本だけ栞に頂きます」

ミルク「本で挟んだら死んじゃうよ」

ココア「大丈夫です。これからよろしくね、シオリーナ」

イチゴ「オシリーナ?」

ココア「バーカ」

イチゴ「またバカ言うたね!」

ココア「何回でも言ってあげますよ」

ミルク「ふえ……」

イチゴ「やめじゃやめじゃ」

ココア「またアンデットを呼ばれては困りますからね」

ミルク「次の部屋に行こう」

イチゴ「どんどん行くぞ」

ココア「この廊下の先はどこへ繋がっているのでしょう」

イチゴ「庭もジャングルみたいじゃ」

ミルク「あの茂みにアンデットが隠れてないよね」

イチゴ「わっ!」

ミルク「ええい」

ココア「黙れ!」

イチゴ「口を塞ぐスピードが凄い」

ココア「おまえもくだらないことするな」

イチゴ「分かったけえ、ミルクを離してやれ」

ミルク「ふう……」

ココア「まったく足手まといのポンコツコンビめ。次から次へとトラブル起こしてイライラする。またアンデットまみれになったら置いて逃げてやる」

イチゴ「グチグチぜんぶ聞こえちょるぞ」

ココア「ふん!嫌い!」

イチゴ「こっちこそ」

ミルク「やーめーなーよー」

イチゴ「お、キッチン見っけたぞ」

ココア「うおえっ!くせえ!」

ミルク「腐った何かがあるみたい」

イチゴ「まずは冷蔵庫チェックじゃ!」

ミルク「行くよ!」

イチゴ「ととと、スカート引っ張らんでくれ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。 パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。 車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。 ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!! 相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム! けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!! パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

〈完結〉前世と今世、合わせて2度目の白い結婚ですもの。場馴れしておりますわ。

ごろごろみかん。
ファンタジー
「これは白い結婚だ」 夫となったばかりの彼がそう言った瞬間、私は前世の記憶を取り戻した──。 元華族の令嬢、高階花恋は前世で白い結婚を言い渡され、失意のうちに死んでしまった。それを、思い出したのだ。前世の記憶を持つ今のカレンは、強かだ。 "カーター家の出戻り娘カレンは、貴族でありながら離婚歴がある。よっぽど性格に難がある、厄介な女に違いない" 「……なーんて言われているのは知っているけど、もういいわ!だって、私のこれからの人生には関係ないもの」 白魔術師カレンとして、お仕事頑張って、愛猫とハッピーライフを楽しみます! ☆恋愛→ファンタジーに変更しました

【VRMMO】イースターエッグ・オンライン【RPG】

一樹
SF
ちょっと色々あって、オンラインゲームを始めることとなった主人公。 しかし、オンラインゲームのことなんてほとんど知らない主人公は、スレ立てをしてオススメのオンラインゲームを、スレ民に聞くのだった。 ゲーム初心者の活字中毒高校生が、オンラインゲームをする話です。 以前投稿した短編 【緩募】ゲーム初心者にもオススメのオンラインゲーム教えて の連載版です。 連載するにあたり、短編は削除しました。

眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう
ファンタジー
目が覚めたら森の中。 森をさ迷い、助けられ、森の奥の魔素の多い『森の聖域』の隣村『クルーラ』で暮らすことになるオルガ。 『クルーラ』で暮らしながら、いろんな魔道具に驚き、文字の書き方を教えてもらいながら、少しづつ村に馴染んでいく。 そんな『クルーラ』の収入源は、『森の聖域』の果実や薬草などで作られた魔法薬。『森の聖域』周辺で採取された木で作られた、魔法の原書や魔方陣の本、契約書の用紙として使われている、魔力を含んだ紙『魔力紙(マリョクシ)』。 オルガは勉強するため毎日通っていた村長ヒナキの店で、不要な『魔力紙』が入った収納箱を見つける。 記憶は無いのに、なんとなく手が覚えていて、その『魔力紙』を折り始め、魔力を込めることによって、新たな活用法を見いだしていく。 そして皆の役立つものに…。 手軽に日常生活に使えて、普及するために…。 『クルーラ』と『聖域』で、いろんな魔道具や魔法に出会い、のんびりスローライフをしながら、『魔紙(マシ)』を折って、役立てます。 オルガの『折り魔紙(オリマシ)』の話。 ◇森の聖域◇ 三年後、『クルーラ』に慣れてきたオルガが、魔法を練習したり、『森の聖域』に入り、お手伝いする話。 ◇熊族の町ベイエル◇ オルガが、ベイエルに行って、アレクの家族と買い物したり、勉強したり、果樹園の手伝いをする話。 ***** 『神の宿り木』(こっちはBL )と同じ世界の、数年後の『森の聖域』の隣村クラークからの話です。 なので、ちょいちょい『神の宿り木』のメンバーが出てきます。

元聖女だった少女は我が道を往く

春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。 彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。 「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。 その言葉は取り返しのつかない事態を招く。 でも、もうわたしには関係ない。 だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。 わたしが聖女となることもない。 ─── それは誓約だったから ☆これは聖女物ではありません ☆他社でも公開はじめました

伯爵夫人のお気に入り

つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。 数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。 喜ぶ伯爵夫人。 伯爵夫人を慕う少女。 静観する伯爵。 三者三様の想いが交差する。 歪な家族の形。 「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」 「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」 「家族?いいえ、貴方は他所の子です」 ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。 「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。

戦艦タナガーin太平洋

みにみ
歴史・時代
コンベース港でメビウス1率いる ISAF部隊に撃破され沈んだタナガー だがクルーたちが目を覚ますと そこは1942年の柱島泊地!?!?

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

処理中です...