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遠回りして休息も人生
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イチゴ「退屈じゃ」
ミルク「平和でいいこと」
ココア「ねえ、そこの公園でお昼にしませんか?」
ミルク「いいね。安全ならそうしよう」
イチゴ「ブラウニー、そこの公園じゃ」
ブラ「ぶり!」
ミルク「周囲のセンサーに反応はなし」
イチゴ「不思議じゃのう」
ミルク「何が?」
イチゴ「や、アンデットが都市の真ん中に集まっておることじゃ」
ココア「それは司令塔となる、つまりリーダー的なアンデットがいるのではと言われています。都市の中心は要ですので、奪われないようにと」
イチゴ「なら周りから囲んでやっつけてやりゃええ」
ココア「そうしています。けど、簡単にはいきません」
ミルク「建物がたくさんあるし、綺麗に囲めないよね」
ココア「そこです。ビルの多い都市の中心部は防御に適しているということです」
イチゴ「固まっとる方がええわけじゃね」
ココア「ミサイルなんて撃てば建物を壊しちゃいますので、慎重に地道に動いているのです。これも講習で習ったことです」
ミルク「さあ、そろそろお昼にしよう」
ココア「聞いてます?二人とも、一度きちんと勉強してくださいね」
イチゴ「イチゴはまだ五才だもん」
ココア「ぶりっ子しても無駄です」
ミルク「ねえ、先に降りて」
イチゴ「ええぞ」
ココア「ブラウニー、荷物を降ろしてください」
ブラ「ぶりゅりゅりゅ!」
イチゴ「シート引くぞ。ココアはそっち引っ張って」
ココア「ちょっと、あまり強く引っ張らないでください」
イチゴ「すまんすまん」
ミルク「支給品のお弁当たのしみ」
イチゴ「ホイコーロー弁当にしといたぞ」
ミルク「いいね」
イチゴ「で、スープはフォーにした」
ミルク「麺じゃん!スープじゃない!」
イチゴ「初めて見た名前じゃけ知らんかった」
ミルク「チャレンジする前に電話してよ。まあ、フォーでもいいけど」
ココア「この小さい水筒がフォーで、こっちの大きい水筒がお茶かしら。うん正解」
ミルク「はい、おしぼり」
イチゴ「わあ!お弁当、熱々じゃあ!」
ミルク「先にちゃんと手を綺麗にしなさい!これでアルコール消毒するの!」
イチゴ「了解リーダー」
ミルク「指の間もきちんとね」
イチゴ「はーい」
ココア「あれ?フォーはスープしか入っていませんよ」
ミルク「別に用意があると思うよ」
ココア「あら。奥にパックが残っていましたわ」
イチゴ「これうまいぞ!」
ミルク「先に食べないの」
イチゴ「すまん」
ココア「フォーの用意が出来ましたよ」
ミルク「ありがとう」
イチゴ「どうじゃ?うまいじゃろう?」
ミルク「美味しい……!」
イチゴ「どれ、わしは次にフォーを食うてみるか」
ココア「絶品でしたよ」
イチゴ「うまい!もう一杯!」
ココア「ふふ、まるでピクニックしているみたいで楽しいですね」
ミルク「今だけはアンデットのこと忘れよう」
イチゴ「のう。空を見て思うのじゃが」
ココア「空?」
イチゴ「鳥のアンデットはおらんのけ?」
ココア「…………」
ミルク「え?やめてよ?」
ココア「います、けど」
イチゴ「飛んでこんじゃろう」
ココア「鳥の目で監視されているとしたら可能性はあります」
ブラウニー「ぶぶっぴどぅ!」
イチゴ「チョコレートなら後でデザートの時に一緒に食べよう思っとるけ、ちょい待って」
ミルク「違うよ。何かがくるんだよ」
ココア「きゃ!すごい風!」
ミルク「あ!お弁当に砂が!フォーにも!」
イチゴ「ほとんど食べ終わってて良かった」
ミルク「えええいいああ!!」
ココア「ちょ、また!泣かないで!デザートは無事ですから!」
イチゴ「空を見ろ!でっけえ鳥がクルクルしよるぞ!」
ミルク「もう!」
ココア「あ!ミルク!」
ミルク「ばきゅーん!」
イチゴ「お、当たった」
ココア「うぇ!ドロドロに溶けて落ちてきた!」
イチゴ「よいせ。金になるなら骨を拾うかのう」
ココア「置いといてください!それより早く片付けて移動しますよ!アンデットがこっちに向かってきていますから!」
イチゴ「ほんまけ!」
ミルク「また私のせい?」
ココア「鳥のアンデットのせいです。早く片付けて逃げましょう」
ミルク「ごめんねブラウニー。ご飯はまた後で」
ミルク「平和でいいこと」
ココア「ねえ、そこの公園でお昼にしませんか?」
ミルク「いいね。安全ならそうしよう」
イチゴ「ブラウニー、そこの公園じゃ」
ブラ「ぶり!」
ミルク「周囲のセンサーに反応はなし」
イチゴ「不思議じゃのう」
ミルク「何が?」
イチゴ「や、アンデットが都市の真ん中に集まっておることじゃ」
ココア「それは司令塔となる、つまりリーダー的なアンデットがいるのではと言われています。都市の中心は要ですので、奪われないようにと」
イチゴ「なら周りから囲んでやっつけてやりゃええ」
ココア「そうしています。けど、簡単にはいきません」
ミルク「建物がたくさんあるし、綺麗に囲めないよね」
ココア「そこです。ビルの多い都市の中心部は防御に適しているということです」
イチゴ「固まっとる方がええわけじゃね」
ココア「ミサイルなんて撃てば建物を壊しちゃいますので、慎重に地道に動いているのです。これも講習で習ったことです」
ミルク「さあ、そろそろお昼にしよう」
ココア「聞いてます?二人とも、一度きちんと勉強してくださいね」
イチゴ「イチゴはまだ五才だもん」
ココア「ぶりっ子しても無駄です」
ミルク「ねえ、先に降りて」
イチゴ「ええぞ」
ココア「ブラウニー、荷物を降ろしてください」
ブラ「ぶりゅりゅりゅ!」
イチゴ「シート引くぞ。ココアはそっち引っ張って」
ココア「ちょっと、あまり強く引っ張らないでください」
イチゴ「すまんすまん」
ミルク「支給品のお弁当たのしみ」
イチゴ「ホイコーロー弁当にしといたぞ」
ミルク「いいね」
イチゴ「で、スープはフォーにした」
ミルク「麺じゃん!スープじゃない!」
イチゴ「初めて見た名前じゃけ知らんかった」
ミルク「チャレンジする前に電話してよ。まあ、フォーでもいいけど」
ココア「この小さい水筒がフォーで、こっちの大きい水筒がお茶かしら。うん正解」
ミルク「はい、おしぼり」
イチゴ「わあ!お弁当、熱々じゃあ!」
ミルク「先にちゃんと手を綺麗にしなさい!これでアルコール消毒するの!」
イチゴ「了解リーダー」
ミルク「指の間もきちんとね」
イチゴ「はーい」
ココア「あれ?フォーはスープしか入っていませんよ」
ミルク「別に用意があると思うよ」
ココア「あら。奥にパックが残っていましたわ」
イチゴ「これうまいぞ!」
ミルク「先に食べないの」
イチゴ「すまん」
ココア「フォーの用意が出来ましたよ」
ミルク「ありがとう」
イチゴ「どうじゃ?うまいじゃろう?」
ミルク「美味しい……!」
イチゴ「どれ、わしは次にフォーを食うてみるか」
ココア「絶品でしたよ」
イチゴ「うまい!もう一杯!」
ココア「ふふ、まるでピクニックしているみたいで楽しいですね」
ミルク「今だけはアンデットのこと忘れよう」
イチゴ「のう。空を見て思うのじゃが」
ココア「空?」
イチゴ「鳥のアンデットはおらんのけ?」
ココア「…………」
ミルク「え?やめてよ?」
ココア「います、けど」
イチゴ「飛んでこんじゃろう」
ココア「鳥の目で監視されているとしたら可能性はあります」
ブラウニー「ぶぶっぴどぅ!」
イチゴ「チョコレートなら後でデザートの時に一緒に食べよう思っとるけ、ちょい待って」
ミルク「違うよ。何かがくるんだよ」
ココア「きゃ!すごい風!」
ミルク「あ!お弁当に砂が!フォーにも!」
イチゴ「ほとんど食べ終わってて良かった」
ミルク「えええいいああ!!」
ココア「ちょ、また!泣かないで!デザートは無事ですから!」
イチゴ「空を見ろ!でっけえ鳥がクルクルしよるぞ!」
ミルク「もう!」
ココア「あ!ミルク!」
ミルク「ばきゅーん!」
イチゴ「お、当たった」
ココア「うぇ!ドロドロに溶けて落ちてきた!」
イチゴ「よいせ。金になるなら骨を拾うかのう」
ココア「置いといてください!それより早く片付けて移動しますよ!アンデットがこっちに向かってきていますから!」
イチゴ「ほんまけ!」
ミルク「また私のせい?」
ココア「鳥のアンデットのせいです。早く片付けて逃げましょう」
ミルク「ごめんねブラウニー。ご飯はまた後で」
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