今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

文字の大きさ
上 下
16 / 115

イカ二貫

しおりを挟む
イチゴ「何食べよっか」

ミルク「神父さん、遠慮しなくていいからね」

神父「ではココアさん。パネルで大トロを十皿頼んでください」

イチゴ「飛ばすのう」

神父「えへへ」

イチゴ「わしは、ミルクそれ取って。そうオニオンサーモン」

ミルク「はい」

イチゴ「これじゃ。これがええんじゃ」

ミルク「甘ダレかけるの?」

イチゴ「マヨネーズが合うもんは甘ダレが合う。覚えとけ」

ココア「ふむふむ」

ミルク「スマホにメモするほどのことじゃなくない?」

ココア「え!あ、そうですわね」

イチゴ「ココアはくるるん素人やけ、好きにしたらええ」

ココア「これ、取っていいんですよね」

ミルク「うん」

ココア「本当に?」

イチゴ「わしが今オニオンサーモン取って食うとるじゃろう」

ココア「じゃ、取ってみるね」

ミルク「そんなに緊張しなくてもいいよ。ほら、こうやってスッて取ればいいの」

ココア「取れました!」

神父「お上手です」

イチゴ「ココアの一皿目は鯛け」

ミルク「お嬢様らしい」

ココア「黙れ。お嬢様言うな」

ミルク「うう……くすん……」

ココア「ふん!」

イチゴ「怒ることない泣くことない。ミルク、ほら、はよ取って食べ」

ミルク「私はイカにする」

イチゴ「それじゃ!甘ダレをかけえ!」

ミルク「やだ」

イチゴ「何でじゃ!イカは甘ダレじゃろう!」

ミルク「好みは人それぞれ」

神父「ほほ、そうですね」

ココア「きゃ!」

イチゴ「何じゃどうした」

ココア「神父さんの頼んだ大トロが届く音だよ」

イチゴ「くふふ!こいつピンポンに驚きよる」

ココア「あ?初めてだから仕方ないでしょう」

ミルク「やめて二人とも。神父さんの頼んだ大トロが流れていっちゃう」

神父「私は手が二つしかないから手伝ってください」

ココア「一気に頼みすぎですわ」

イチゴ「わしも昔は、欲張りはやめなさい、てよう怒られたもんじゃ」

神父「ごめんなさい。反省します」

ココア「あ、またオニオンサーモン」

イチゴ「甘ダレかけたら、うんまいぞ」

ココア「食べてみる!」

イチゴ「わしもおかわり。ミルク取って」

ミルク「じゃあ私も」

イチゴ「かけるのは甘ダレじゃぞ」

ミルク「やだ」

イチゴ「ココア」

ココア「一つは醤油。もう一つは甘ダレで食べてみます」

イチゴ「賢い。おまんは出世するタイプじゃ」

ココア「んー!美味しい!」

イチゴ「どっちがじゃ!どっちがじゃ!はよ食え!」

ミルク「醤油に決まってるよ。寿司は醤油意外あり得ない」

ココア「甘ダレ」

ミルク「ええ!」

イチゴ「しゃ!そらどっこい!」

ミルク「ま、好みは人それぞれだからね」

ココア「きゃ!」

ミルク「お皿が十枚入ってゲームが始まったんだよ」

ココア「ゲーム?」

イチゴ「しゃ!ほらいけ!そこじゃ!滑るんちゃうぞ!」

ミルク「お皿を十枚入れたら、こうしてゲームが始まって」

イチゴ「スロット当たったぞ!喜べ!」

ミルク「当たりでガチャガチャから景品が出てくるの」

イチゴ「やる」

ココア「私にですか?」

イチゴ「くるるん初めてやけ」

ココア「ありがとうございます!やったあ!」

ミルク「いまの景品は何?」

イチゴ「知らん」

ココア「ねえ、何これ」

神父「焼き海苔のハンカチですね」

ココア「いりません」

イチゴ「何でも記念じゃ。貰っとけ」

ココア「それも……そうですね」

ミルク「ねえ、パネルで頼むものある?」

イチゴ「期間限定のお寿司いこうか」

ココア「期間限定のお寿司!?」

イチゴ「ええ反応じゃ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた

菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…? ※他サイトでも掲載中しております。

ゾンビと片腕少女はどのように死んだのか特殊部隊員は語る

leon
ホラー
元特殊作戦群の隊員が親友の娘「詩織」を連れてゾンビが蔓延する世界でどのように生き、どのように死んでいくかを語る

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

2回目の人生は異世界で

黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった

処理中です...