今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

文字の大きさ
上 下
11 / 115

これは竜じゃねえ、でっけえウンコじゃ

しおりを挟む
イチゴ「警察が味方になってくれるとはラッキーじゃ」

ミルク「はあ……」

ココア「ユーエフオーは自動で目的地に向かいます。そして、安全な所で降ろしてくれますが、そこからは徒歩での危険な移動になります」

ミルク「やだなあ……」

イチゴ「ホームシックけ?」

ミルク「家の方がマシかも。わざわざ死にに行くんだもん」

イチゴ「わしが守っちゃるけえ、安心せえ」

ミルク「イチゴが死んだらどうするの?」

イチゴ「なんちゅーこと言うんじゃ!怖くなってくるけ、やめて!」

ココア「二人とも私の話は聞いてます?」

ミルク「それどころじゃない」

ココア「貴女はリーダーですから、私とイチゴで必ず守ります。後ろに下がっていてください」

ミルク「後ろから食べられたらおしまいだもん」

イチゴ「困ったのう」

ココア「なら、ファミリアの召喚を試してみましょうか」

イチゴ「何じゃそれ」

ココア「ファミリアとは使い魔のことです。架空の生き物を具現化するかなり難しい魔法を使うので、世界でもほとんどおりません」

イチゴ「思い出した。テレビに出てた最強ファミリーの一つがファミリアを連れとったね」

ココア「それはモンスターテイマーのファミリー、オリオンサーカス団のことですね。六人全員が魔法使いで、みんながファミリアを連れています」

イチゴ「それじゃ。ドラゴンがかっこよかった」

ミルク「私はユニコーンが好き」

イチゴ「そんじゃ、さっそくココアに召喚してもらおう」

ココア「えーと、確かこのページ」

イチゴ「読めんのけ」

ココア「今さらですね。当然です。私は毎日きちんと勉強していますから」

イチゴ「その外道書には何が書いとるんじゃ」

ココア「イマジネーションのコツです。ミルクはユニコーンがよろしいのですか?」

ミルク「ううん。竜がいい」

ココア「ドラゴンとは別の蛇みたいな?」

ミルク「うん」

ココア「イメージが難しいですね」

ミルク「頑張って。私は絵が描けないから」

ココア「やってみます」

イチゴ「寝んの?」

ミルク「しっ!目をつむって瞑想するの!」

ココア「ううーん……」

イチゴ「ウンコしとるみたいじゃ」

ミルク「静かに!ほら見て、魔方陣が床に!」

イチゴ「何じゃ汚いのう」

ミルク「あ……」

イチゴ「ウンコが盛り上がってきよった。ありゃウンコじゃ」

ミルク「ココア、ちょっと待って。ストップ」

ココア「しっ!あともうちょっとです!」

イチゴ「もうちょいでウンコ出しきるぞ!いけ!」

ミルク「ココアやめて。もういいから、もうやめよう」

ココア「ふん!」

イチゴ「出たウンコじゃ!でっかいウンコじゃ!!ドラゴンウンコじゃあ!!!」

ココア「いやあー!」

クソ「ぶりゅぶりゅ」

ミルク「うええ……」

イチゴ「やり直しは出来んのけ?」

ココア「あ、本の内容が変わっています」

ミルク「だめじゃん!」

ココア「名前はゲリナメクジヨンダンクソマキドラゴン。争いが嫌いな優しい性格ですって」

ミルク「竜でもないじゃん!ウンコ決定じゃん!えええいいああ!!」

ココア「あーもう黙れ!仕方ないでしょう!そもそもこのバカが一生懸命イメージしてるときに横からウンコウンコウンコうるさいから」

イチゴ「わしのせいにすな。ココアの頭ん中がウンコじゃからウンコが出てきたんじゃ」

ココア「なんだと!おまえの頭ん中がクソまみれだ!」

イチゴ「口がクソ汚いのう」

ココア「歯磨きした!」

イチゴ「言葉が汚い言うとんじゃ。ウンコバカ」

ココア「ウンコバカは……おまえだあ!!」

イチゴ「ウンコ!ウンコウンコクソウンコ!!」

ミルク「喧嘩しないでえ!!」

クソ「ぷっ」

ココア「黙れクソ!」

クソ「……すぅ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ
ファンタジー
 私は死んだ。  はずだったんだけど、 「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」  神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。  なんと幼女になっちゃいました。  まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!  エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか? *不定期更新になります *誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください! *ところどころほのぼのしてます( ^ω^ ) *小説家になろう様にも投稿させていただいています

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

処理中です...