今日イチゴ明日ミルク明後日ココア

旭ガ丘ひつじ

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子供の武器は心のゴムと言葉の割り箸銃

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イチゴ「登録証が出来るまでに装備の下見をしておこう」

ミルク「子供向けの装備なんてどこにもないよ」

ココア「そもそも、お店に入れてくれないでしょうね」

イチゴ「くっ!子供は自立したらあかんのけ!」

ココア「責任問題がありますので仕方ありませんわ」

イチゴ「責任問題?」

ココア「勝手に外世界に行って死んじゃったら大変なことです」

イチゴ「じゃ、何でわしら許されたんじゃ」

ミルク「去年の流行語大賞は放任主義だったよ」

イチゴ「ああー。家出して三日じゃけど、スマホに電話かかってこんのもそういうことけ」

ココア「私なんて、メッセージアプリで家族にブロックされていましたわ」

イチゴ「厳しいのう」

ミルク「あ、そういうこと」

イチゴ「何がじゃ」

ミルク「装備が無かったら仕事が出来ない。それなら、もう帰るしかないってこと」

イチゴ「はめられた!」

ココア「まだ諦めないでください。いいアイディアを見つけました」

イチゴ「何じゃ」

ココア「ネット通販がありますわ。ほら、このサイトです」

イチゴ「これならわしも知っちょる。コマーシャルでやっとる有名なとこじゃ」

ココア「ここなら登録証があれば注文出来ます」

イチゴ「けど、わしら子供じゃけ」

ココア「サポートに連絡したら子供でもオーダーメイドしてくれるそうです」

イチゴ「ラッキー」

ココア「確か、ココアは剣士を希望されていましたね」

イチゴ「そうじゃ。切り込み隊長じゃ」

ココア「貴女の装備はオーダーメイドで揃えます。次にミルクはヒューマンでしたね」

ミルク「うん。ヒューメイリアンと違って宇宙人の遺伝子はないし戦闘向きじゃない。だから」

ココア「じゃあ、ガンナーということで狙撃による支援を行ってもらいます」

ミルク「えー……分かった」

ココア「ミルクの武器もこのサイトで選びましょう」

イチゴ「ココアはどうするんじゃ」

ココア「さっきフリマアプリで買いましたわ」

イチゴ「登録証まだないのに。ココアは悪い子じゃ」

ココア「ふん!」

ミルク「何買ったの?」

ココア「魔導書です」

イチゴ「絵本け?」

ココア「違います。ヒューメイリアンがイマジネーションを具現化して魔法を扱うための、とっても難しい本です」

イチゴ「魔法使いは難しくてほとんどおらんて聞いたぞ。テレビで」

ココア「教養はありますので、ご心配なく」

ミルク「高くなかった?」

ココア「曰く付きで安く済みました。ちゃんと教会に請求できる金額です」

イチゴ「いわく付き?」

ミルク「呪いのこと」

イチゴ「やめとけ」

ココア「もうすぐ届きます」

イチゴ「今すぐ逃げろミルク!死ぬぞ!」

ミルク「えええいいああ!!」
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