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第三章
第一話
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「びんの悪魔?」
智香は卵焼きに伸ばした箸を止めた。それが聞き間違いでないかと麻由里を見た。
「うん」
麻由里がブロッコリーを頬張りながら頷く。よく噛んだ方がいいんだって、と直前に言っていたことを裏切らないように、いつもより大げさに口を動かしている。
「何それ」
「知らないの?」
「知らない。聞いたこともない」
「ちょっと待って」
麻由里は手のひらを前に出し、脇にあった水筒を手に取った。昼休み。智香が鬼平に傘を返し、忌々しい三国の手から逃れてから、もう数日経っている。にもかかわらず、智香の気持ちはまだ沈んだままだった。智香は麻由里に気付かれないようにゆっくり息を吐くと、気怠げに窓の外を眺め、教室内、自分の机、膝を突き合わせている麻由里へと視線を動かした。
「最近聞いた噂なんだけどね。その『びんの悪魔』っていうのが、なんでも願いを叶えてくれるんだって。でね、それだけじゃなくて。面白いのが、その『悪魔』を、学校の誰かが持ってるんだって」
水筒のフタをしめながら麻由里はこぼれるような笑顔で言った。だが何を言っているのかわからない。
「ちょ、ちょっと待って。わかんないわかんない。『びんの悪魔』って?」
麻由里が、「あ、そうか」と頷きながら、楽しそうに笑う。
「私もよくわかっていないんだけど、なんか、そういう『悪魔』なんだって」
「悪魔?」
「うん」
「悪魔って、あの、角が生えてて、大きいフォークを持ってる、みたいな?」
麻由里が頷く。
「うん。外見がどういう感じなのか、私も知らないけど、とにかく悪魔なんだって」
「それを、学校の誰かが持っている」
「うん」
「で、その悪魔が、願いを叶えてくれる」
「そうみたい」
「ふうん」
智香は卵焼きを口に入れた。
「え、こういうの興味ない?」
不安そうに智香を覗き見てくる麻由里をよそに、智香は無心で卵焼きを食べた。それを飲み込み、麻由里を見て曖昧に答えた。
「えーと、うん。まあそうかも」
「えー、本当に?」
麻由里の困り顔を見て、同情した智香は白いご飯に箸を伸ばし、よく噛んだ後、話を戻した。
「でもさ、『悪魔』って言っても、なんでもタダで願いを叶えてくれるわけじゃないんでしょ?」
麻由里は智香の言葉を聞き、嬉しくなって手を合わせた。
「あっ、そうそう。そうなの! ちゃんとルールがあるの」
「ルール?」
智香は箸を置いた。どうせ魂でも取られるんだろうと思っていたから、その言葉を聞いて意外に思った。
「うん。ちょっと長いんだけど」
麻由里は机に置いたスマホをいじり、メモを開き、そこに書かれた〝ルール〟をもったいぶって、いつもより丁寧に読み上げた。それはこういうものだった。
その一、悪魔は不老不死以外の願いをなんでも叶えてくれる。
その二、死ぬまでに悪魔を手放さないと地獄行き。
「でね、ここからが面白いの」
その三、悪魔を手放すためには、自分が買った値段より一円でも安く売らないといけない。
「ね? どう?」
「どう、って……」
返事に困った。どうもこうもない。が、麻由里はなぜかこの噂にすっかり入れ込んでいるみたいで、目を輝かせている。困った智香は水筒のお茶を飲んでから言った。
「よくもまあ、色んなこと考えますねーっていう感じ?」
「ねえー、つまんない。そうじゃなくて、願いは? 智香は考えたことないの? もし願いが叶ったら、何を叶えようかなって」
「それは、ないことは……ないけど」
「ないけど?」
そう見つめると、上手くあしらえない。目を逸らそうとしたが、麻由里は逃がさないとばかりに、覗き込んできた。智香はたまらず、手を振って麻由里を遠ざける。
「もう! 私の願いは別にどうでもいいでしょ。それより気になったんだけど、なんで、『びんの悪魔』っていうの? びんの形をした悪魔っていうこと?」
麻由里は小首を傾げた。
「うーん。そうなんじゃない?」
「知らんのかい」
「だってあたしも、実際に見たことなんかないし。そういう噂ってだけで」
「噂、ね」
智香は水筒のフタをしめ、ぼんやりとしている麻由里を見た。
「麻由里はさ、何が欲しい? もし、その悪魔が手に入ったら」
一応聞いておく。もっと楽しんでおかなければ。どうせ明日にはこんな噂は塵のように消え去ってしまうのだ。
「あたし? あたしは、やっぱお金、かなあ?」
智香はがっくりとした。
「……もうちょっとさ、なんかないの? ちょっとどうなの? それ」
麻由里はふくれっ面をした後、
「でもお金って大事じゃない?」
と、折れずに主張した。
「まあ……そうかもしれないけどさ」
「それに、なんか悪魔って、変に願いを解釈しそうで」
「どういうこと?」
「んー、例えば、かわいくなりた~いって言って、もし平安時代とかに連れてかれたら困るじゃない。あたし、平安美人とか言われても嬉しくないよ」
智香は麻由里の顔を見た。
「でも美人なんだからいいんじゃない?」
「あたしは嫌なの。それに相手は悪魔なんだよ? 万が一ってことも考えなくちゃ」
「うーん……」
智香は、またご飯を一口食べた。会話が途切れたところで麻由里が弁当の蓋めた。
「もう食べないの?」
まだ半分以上残っていたのが見えたので、不審に思い聞いた。
「うん。ダイエット中だから」
淡々と、麻由里が答えた。
「……あんまり無理しちゃ、ダメだよ」
「うん。でも今月二キロ痩せるって決めたから」
智香が微笑み、残った弁当を食べていると麻由里がそれをジッと見つめていた。
「何? 食べづらいんだけど」
「本当に智香は太らないよね」
麻由里は智香の全身を舐めるように見ていた。
「気持ち悪いからやめて」
「ごめんごめん」
麻由里はそこで丸形の赤い弁当箱を風呂敷で包んだ。智香は教室をぼんやり眺めながら、横目でそれを見ていた。麻由里の体型は確かにモデル体型と言ったものではない。
だが、智香は、それを直す必要があると考えたことは一度もなかった。それを太りすぎている、ましてや痩せる必要があると感じたことも。智香は箸を揃えて、弁当の上に置いた。
「私はね、太らないっていうか、胃腸がよくないの。だから脂っぽい物も苦手だし、甘い物も得意じゃない。私からしてみれば、なんでも美味しそうに食べられる麻由里の方が羨ましいよ」
麻由里は口を尖らせる。
「えー、でもやっぱり太らない体質の方がよかった」
「お互い、ないものねだり、ね」
「あっ」
麻由里は突然声を出した。智香は顔を上げた。
「ごめん。ちょっとトイレ」
落ち着かない様子で麻由里は言った。
「大丈夫? 一緒に行く?」
「ううん。平気。すぐ行ってくるから」
麻由里は、弁当箱をそこに置いたまま、急いで教室から出て行った。一人残された智香は、黙々と残りを食べた。智香には、他に話す友達がいないわけではない。でもいつも一緒に昼ご飯を食べるのは麻由里だけだ。
こうして一人になると、麻由里の存在の大きさを強く感じた。特に今日のように調子がよくない日は、なおさら。
智香はさっさと食べ終えると、席を立った。その足で、トイレまで行こうかと廊下まで出てやめた。何をするのでもなく、教室の前で立ち、扉に寄り掛かって、麻由里を待っていた。
「びんの悪魔、か……」
そう呟いた時、なぜか頭に鬼平のことが浮かんだ。どこかに彼がいるような気がして、顔をあげて、廊下を見渡すまでした。
だが視界に映ったのは、またしても三国修司であり、――彼と楽しそうに話している百川千花だった。
智香はため息をつき、教室に戻った。
智香は卵焼きに伸ばした箸を止めた。それが聞き間違いでないかと麻由里を見た。
「うん」
麻由里がブロッコリーを頬張りながら頷く。よく噛んだ方がいいんだって、と直前に言っていたことを裏切らないように、いつもより大げさに口を動かしている。
「何それ」
「知らないの?」
「知らない。聞いたこともない」
「ちょっと待って」
麻由里は手のひらを前に出し、脇にあった水筒を手に取った。昼休み。智香が鬼平に傘を返し、忌々しい三国の手から逃れてから、もう数日経っている。にもかかわらず、智香の気持ちはまだ沈んだままだった。智香は麻由里に気付かれないようにゆっくり息を吐くと、気怠げに窓の外を眺め、教室内、自分の机、膝を突き合わせている麻由里へと視線を動かした。
「最近聞いた噂なんだけどね。その『びんの悪魔』っていうのが、なんでも願いを叶えてくれるんだって。でね、それだけじゃなくて。面白いのが、その『悪魔』を、学校の誰かが持ってるんだって」
水筒のフタをしめながら麻由里はこぼれるような笑顔で言った。だが何を言っているのかわからない。
「ちょ、ちょっと待って。わかんないわかんない。『びんの悪魔』って?」
麻由里が、「あ、そうか」と頷きながら、楽しそうに笑う。
「私もよくわかっていないんだけど、なんか、そういう『悪魔』なんだって」
「悪魔?」
「うん」
「悪魔って、あの、角が生えてて、大きいフォークを持ってる、みたいな?」
麻由里が頷く。
「うん。外見がどういう感じなのか、私も知らないけど、とにかく悪魔なんだって」
「それを、学校の誰かが持っている」
「うん」
「で、その悪魔が、願いを叶えてくれる」
「そうみたい」
「ふうん」
智香は卵焼きを口に入れた。
「え、こういうの興味ない?」
不安そうに智香を覗き見てくる麻由里をよそに、智香は無心で卵焼きを食べた。それを飲み込み、麻由里を見て曖昧に答えた。
「えーと、うん。まあそうかも」
「えー、本当に?」
麻由里の困り顔を見て、同情した智香は白いご飯に箸を伸ばし、よく噛んだ後、話を戻した。
「でもさ、『悪魔』って言っても、なんでもタダで願いを叶えてくれるわけじゃないんでしょ?」
麻由里は智香の言葉を聞き、嬉しくなって手を合わせた。
「あっ、そうそう。そうなの! ちゃんとルールがあるの」
「ルール?」
智香は箸を置いた。どうせ魂でも取られるんだろうと思っていたから、その言葉を聞いて意外に思った。
「うん。ちょっと長いんだけど」
麻由里は机に置いたスマホをいじり、メモを開き、そこに書かれた〝ルール〟をもったいぶって、いつもより丁寧に読み上げた。それはこういうものだった。
その一、悪魔は不老不死以外の願いをなんでも叶えてくれる。
その二、死ぬまでに悪魔を手放さないと地獄行き。
「でね、ここからが面白いの」
その三、悪魔を手放すためには、自分が買った値段より一円でも安く売らないといけない。
「ね? どう?」
「どう、って……」
返事に困った。どうもこうもない。が、麻由里はなぜかこの噂にすっかり入れ込んでいるみたいで、目を輝かせている。困った智香は水筒のお茶を飲んでから言った。
「よくもまあ、色んなこと考えますねーっていう感じ?」
「ねえー、つまんない。そうじゃなくて、願いは? 智香は考えたことないの? もし願いが叶ったら、何を叶えようかなって」
「それは、ないことは……ないけど」
「ないけど?」
そう見つめると、上手くあしらえない。目を逸らそうとしたが、麻由里は逃がさないとばかりに、覗き込んできた。智香はたまらず、手を振って麻由里を遠ざける。
「もう! 私の願いは別にどうでもいいでしょ。それより気になったんだけど、なんで、『びんの悪魔』っていうの? びんの形をした悪魔っていうこと?」
麻由里は小首を傾げた。
「うーん。そうなんじゃない?」
「知らんのかい」
「だってあたしも、実際に見たことなんかないし。そういう噂ってだけで」
「噂、ね」
智香は水筒のフタをしめ、ぼんやりとしている麻由里を見た。
「麻由里はさ、何が欲しい? もし、その悪魔が手に入ったら」
一応聞いておく。もっと楽しんでおかなければ。どうせ明日にはこんな噂は塵のように消え去ってしまうのだ。
「あたし? あたしは、やっぱお金、かなあ?」
智香はがっくりとした。
「……もうちょっとさ、なんかないの? ちょっとどうなの? それ」
麻由里はふくれっ面をした後、
「でもお金って大事じゃない?」
と、折れずに主張した。
「まあ……そうかもしれないけどさ」
「それに、なんか悪魔って、変に願いを解釈しそうで」
「どういうこと?」
「んー、例えば、かわいくなりた~いって言って、もし平安時代とかに連れてかれたら困るじゃない。あたし、平安美人とか言われても嬉しくないよ」
智香は麻由里の顔を見た。
「でも美人なんだからいいんじゃない?」
「あたしは嫌なの。それに相手は悪魔なんだよ? 万が一ってことも考えなくちゃ」
「うーん……」
智香は、またご飯を一口食べた。会話が途切れたところで麻由里が弁当の蓋めた。
「もう食べないの?」
まだ半分以上残っていたのが見えたので、不審に思い聞いた。
「うん。ダイエット中だから」
淡々と、麻由里が答えた。
「……あんまり無理しちゃ、ダメだよ」
「うん。でも今月二キロ痩せるって決めたから」
智香が微笑み、残った弁当を食べていると麻由里がそれをジッと見つめていた。
「何? 食べづらいんだけど」
「本当に智香は太らないよね」
麻由里は智香の全身を舐めるように見ていた。
「気持ち悪いからやめて」
「ごめんごめん」
麻由里はそこで丸形の赤い弁当箱を風呂敷で包んだ。智香は教室をぼんやり眺めながら、横目でそれを見ていた。麻由里の体型は確かにモデル体型と言ったものではない。
だが、智香は、それを直す必要があると考えたことは一度もなかった。それを太りすぎている、ましてや痩せる必要があると感じたことも。智香は箸を揃えて、弁当の上に置いた。
「私はね、太らないっていうか、胃腸がよくないの。だから脂っぽい物も苦手だし、甘い物も得意じゃない。私からしてみれば、なんでも美味しそうに食べられる麻由里の方が羨ましいよ」
麻由里は口を尖らせる。
「えー、でもやっぱり太らない体質の方がよかった」
「お互い、ないものねだり、ね」
「あっ」
麻由里は突然声を出した。智香は顔を上げた。
「ごめん。ちょっとトイレ」
落ち着かない様子で麻由里は言った。
「大丈夫? 一緒に行く?」
「ううん。平気。すぐ行ってくるから」
麻由里は、弁当箱をそこに置いたまま、急いで教室から出て行った。一人残された智香は、黙々と残りを食べた。智香には、他に話す友達がいないわけではない。でもいつも一緒に昼ご飯を食べるのは麻由里だけだ。
こうして一人になると、麻由里の存在の大きさを強く感じた。特に今日のように調子がよくない日は、なおさら。
智香はさっさと食べ終えると、席を立った。その足で、トイレまで行こうかと廊下まで出てやめた。何をするのでもなく、教室の前で立ち、扉に寄り掛かって、麻由里を待っていた。
「びんの悪魔、か……」
そう呟いた時、なぜか頭に鬼平のことが浮かんだ。どこかに彼がいるような気がして、顔をあげて、廊下を見渡すまでした。
だが視界に映ったのは、またしても三国修司であり、――彼と楽しそうに話している百川千花だった。
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