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第47話【聖女の生還】ーデイジー視点
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私はソワソワしていた。
原因は分かりきっている。
聖女様が不在のせいだ。
不在と言っても、ただ出かけているだけでない。
あろうことか、攻撃部隊に同行するという危険極まりないものだった。
部隊長である聖女様が行くべきではないと、嘆願に近い進言もした。
結果は……現状の通り。
とにかく無事に帰ってきてくれることを願い続けるしかできない自分に、喝を入れ、治療場に送られてくる負傷兵の治療に専念する。
聖女様が居ない留守の間を、直々に託されたのだから、問題など起きて良いはずがない。
私は落ち着かない気持ちを持ちながらも、副隊長として、衛生兵の管理に帆走した。
まるで、忙しさに身を委ねることで、落ち着かない心を少しでも忘れさせようとしているかのように。
「それにしても、今日はいつもより負傷兵が少ないみたい。聖女様たちが戦場に赴いたおかげかしら」
思わず独り言を呟く。
だけど、そんな言葉が自然と出るほど、明確に治療場に運ばれてくる負傷兵の数は、普段よりも少なくなっていた。
「それなのに、馬鹿みたいに忙しいわ。これよりもずっと忙しいなか色々やっていた聖女様ってやっぱり特別よね」
改めて尊敬する聖女様の偉大さに気づけたことに、自然と笑みが溢れる。
聖女様は私のこの世で最も尊敬する人物だ。
あの日、第五衛生兵部隊で聖女様と出会わなかったら、今頃私はどうしてただろうか。
どう転んでも今より良い生活はしていないだろう。
今の人生があるのは全て聖女様のおかげだ。
そんな私の生きる目標は、少しでも聖女様の役に立つということだった。
「副隊長! そろそろ休憩の時間ですよ‼︎」
「あら。もうそんな時間? 分かったわ。サルビアを呼んできてちょうだい。彼女が来たら、交代で休憩に入るから」
最近は休憩時間が近づいてきても、魔力枯渇になりにくくなってきていた。
魔力は使えば使うほど増えると聖女様が言っていたから、そのおかげだろうか。
「デイジー副隊長。お待たせしました」
「あら、早かったのね。サルビア。それじゃあ、しばらくの間、よろしくね。そんなに疲れていないから、なるべく早く戻るわ」
私の交代として治療場に訪れたサルビアに挨拶をする。
休憩室に向かおうと歩き出した時、見知った顔の男性が凄い形相で治療場に駆け込んできたのが見えた。
「クロム? その後ろは……聖女様‼︎」
「デイジー! 頼む! すぐに聖女様に治療を‼︎」
ああ!
私は神を呪いそうになった。
まさか、聖女様の身にこんなことが起こるなんて‼︎
一時期同じ部隊に所属していた兵士クロムの背中に、聖女様が担がれていた。
その顔は血の気が引いて、所々に擦り傷がある。
よく見れば、腹部にはきつく包帯が巻かれ、にじんだ血で黒く染まっていた。
聖女様は意識がないようで、力なくクロムのその身体を預けている。
「すぐにそこに横にしてちょうだい‼︎ 誰か! 念のため魔石を持ってきてちょうだい‼︎」
私は返事も待たずに自分が唱えられる最も上級の治癒の魔法を唱え、聖女様に使う。
白い光が聖女様の身体を包み、そして消えていった。
「なんだ? ちっとも良くなってないぞ? デイジー‼︎ ちゃんとやってくれ‼︎」
「待って! そんなはずは‼︎」
私は慌てて、もう一度治癒の魔法を唱え、聖女様に使った。
もしかしたら、あまりに動揺したせいでさっきはきちんと魔法が唱えられていなかったのかもしれない。
「なんで? なんでよ‼︎」
私は思わず叫んでいた。
何度魔法をかけても、顔の擦り傷が少し薄くなるだけで、お腹に受けた傷は回復する気配を見せず、今なお包帯の染みを広げていく。
「サルビア! お願い、一緒に治癒の魔法をかけてちょうだい‼︎」
「分かりました‼︎」
第二衛生兵部隊で聖女様の次に回復魔法をうまく扱えるのは自分だという自負があった。
だけど、一向に治療できない私は、藁にも縋る気持ちで、私の次の実力を持つ、サルビアの協力を仰ぐ。
もし私の気が動転していることが原因で治癒の魔法がうまくいかないのだとしたら、サルビアにやってもらえば問題ないはずだ。
だとしても、何もせずに見ている気持ちにもなれず、サルビアに合わせて私も三度の治癒の魔法を唱えた。
「ダメです! ほとんど効果ありません‼︎」
「そんな‼︎」
サルビアの叫びに、私は気が狂いそうになった。
何度治癒の魔法を唱えても、全然聖女様の傷を癒すことができずにいる。
何が原因か分からず、私は自分の持っている知識を総動員して、考えた。
そして、いつの日だったか、聖女様が言っていた言葉を思い出す。
『何故だか分からないのだけれど、男性に比べて女性の方が回復魔法が効きにくいの』
ちょっと困り顔で、そんなことを教えてくれた聖女様を思い出し私は絶望する。
信じたくないことだけれど、もしかしたら聖女様は極端に回復魔法が効きにくい体質なのかもしれない。
だとしたら、どうすれば……
効かないとしても指を加えて見ているわけにもいかず、私は四度目の治癒の魔法を唱えようとした。
その時。
治療場に一羽の黒い鳥が入ってきて、聖女様のすぐ近くにとまった。
以前に何度か見たことがあるけれど、確か第二攻撃部隊アンバー隊長の使い魔だったはずだ。
突然の乱入者に驚いていると、黒い鳥からアンバー隊長の声が聞こえてきた。
「聖女様が怪我をしたんだってな‼︎ 詳しい説明は後だ! 今いる全ての衛生兵で一斉に聖女様に治癒の魔法をかけろ! 魔力が尽きるまでずっとだ‼︎」
理由など私にはどうでもよかった。
アンバー隊長の意図は聖女様を助ける、ただそれだけだということは、明言されずとも即座に理解できた。
私は一度立ち上がり、アンバー隊長の言葉を治療場にいる全員に伝達する。
「みんな! 聞いてちょうだい‼︎ 全ての衛生兵は聖女様にできる限りの治癒の魔法を唱えてちょうだい‼︎ 一斉によ! 私が良いと言うまでかけ続けて‼︎」
「デイジー副隊長! 魔石を持ってきました‼︎」
私が言い終わると同時に、先ほど念のためと頼んでいた魔石の入った箱が運ばれてきた。
相変わらず南京錠がかかって開けることはできず、その鍵は隊長である聖女様すら持っていない。
私は以前アンバー隊長に話に聞いた、聖女様と同じ方法で開けることにする。
拳を作り、その周りを魔力で強固に保護した後、勢いよく魔石の箱に拳を振り下ろす。
歪んだ箱の蓋をどけ、魔石を取り出すと、戸惑いもなく小さく砕き全て飲み干す。
魔力が尽きそうな者は優先的に摂取するように言ってから、私は治癒の魔法の合図を出した。
「みんな! 良い? いくわよ‼︎」
治療場にいる全ての衛生兵が聖女様に向かって治癒の魔法を唱えた。
目が痛くなるようなほど眩しい白い光の中、聖女様はピクリとも動かない。
「まだよ! 続けて‼︎」
何度目だろうか。
聖女様が首からぶら下げていた鎖の先端、服の内側に入って何かは分からないけれど、そのペンダントが突然強く青く光り始めた。
そして、その青い光に治癒の魔法の光が全て覆われた次の瞬間、全ての光が、ペンダントに向かって一斉に収束し始めた。
軽い石が割れる音がする。
「せ、聖女様‼︎」
突然の出来事に奪われていた目を聖女様に向ける。
そこには傷がいえ、血色の良くなった聖女様の姿あった。
原因は分かりきっている。
聖女様が不在のせいだ。
不在と言っても、ただ出かけているだけでない。
あろうことか、攻撃部隊に同行するという危険極まりないものだった。
部隊長である聖女様が行くべきではないと、嘆願に近い進言もした。
結果は……現状の通り。
とにかく無事に帰ってきてくれることを願い続けるしかできない自分に、喝を入れ、治療場に送られてくる負傷兵の治療に専念する。
聖女様が居ない留守の間を、直々に託されたのだから、問題など起きて良いはずがない。
私は落ち着かない気持ちを持ちながらも、副隊長として、衛生兵の管理に帆走した。
まるで、忙しさに身を委ねることで、落ち着かない心を少しでも忘れさせようとしているかのように。
「それにしても、今日はいつもより負傷兵が少ないみたい。聖女様たちが戦場に赴いたおかげかしら」
思わず独り言を呟く。
だけど、そんな言葉が自然と出るほど、明確に治療場に運ばれてくる負傷兵の数は、普段よりも少なくなっていた。
「それなのに、馬鹿みたいに忙しいわ。これよりもずっと忙しいなか色々やっていた聖女様ってやっぱり特別よね」
改めて尊敬する聖女様の偉大さに気づけたことに、自然と笑みが溢れる。
聖女様は私のこの世で最も尊敬する人物だ。
あの日、第五衛生兵部隊で聖女様と出会わなかったら、今頃私はどうしてただろうか。
どう転んでも今より良い生活はしていないだろう。
今の人生があるのは全て聖女様のおかげだ。
そんな私の生きる目標は、少しでも聖女様の役に立つということだった。
「副隊長! そろそろ休憩の時間ですよ‼︎」
「あら。もうそんな時間? 分かったわ。サルビアを呼んできてちょうだい。彼女が来たら、交代で休憩に入るから」
最近は休憩時間が近づいてきても、魔力枯渇になりにくくなってきていた。
魔力は使えば使うほど増えると聖女様が言っていたから、そのおかげだろうか。
「デイジー副隊長。お待たせしました」
「あら、早かったのね。サルビア。それじゃあ、しばらくの間、よろしくね。そんなに疲れていないから、なるべく早く戻るわ」
私の交代として治療場に訪れたサルビアに挨拶をする。
休憩室に向かおうと歩き出した時、見知った顔の男性が凄い形相で治療場に駆け込んできたのが見えた。
「クロム? その後ろは……聖女様‼︎」
「デイジー! 頼む! すぐに聖女様に治療を‼︎」
ああ!
私は神を呪いそうになった。
まさか、聖女様の身にこんなことが起こるなんて‼︎
一時期同じ部隊に所属していた兵士クロムの背中に、聖女様が担がれていた。
その顔は血の気が引いて、所々に擦り傷がある。
よく見れば、腹部にはきつく包帯が巻かれ、にじんだ血で黒く染まっていた。
聖女様は意識がないようで、力なくクロムのその身体を預けている。
「すぐにそこに横にしてちょうだい‼︎ 誰か! 念のため魔石を持ってきてちょうだい‼︎」
私は返事も待たずに自分が唱えられる最も上級の治癒の魔法を唱え、聖女様に使う。
白い光が聖女様の身体を包み、そして消えていった。
「なんだ? ちっとも良くなってないぞ? デイジー‼︎ ちゃんとやってくれ‼︎」
「待って! そんなはずは‼︎」
私は慌てて、もう一度治癒の魔法を唱え、聖女様に使った。
もしかしたら、あまりに動揺したせいでさっきはきちんと魔法が唱えられていなかったのかもしれない。
「なんで? なんでよ‼︎」
私は思わず叫んでいた。
何度魔法をかけても、顔の擦り傷が少し薄くなるだけで、お腹に受けた傷は回復する気配を見せず、今なお包帯の染みを広げていく。
「サルビア! お願い、一緒に治癒の魔法をかけてちょうだい‼︎」
「分かりました‼︎」
第二衛生兵部隊で聖女様の次に回復魔法をうまく扱えるのは自分だという自負があった。
だけど、一向に治療できない私は、藁にも縋る気持ちで、私の次の実力を持つ、サルビアの協力を仰ぐ。
もし私の気が動転していることが原因で治癒の魔法がうまくいかないのだとしたら、サルビアにやってもらえば問題ないはずだ。
だとしても、何もせずに見ている気持ちにもなれず、サルビアに合わせて私も三度の治癒の魔法を唱えた。
「ダメです! ほとんど効果ありません‼︎」
「そんな‼︎」
サルビアの叫びに、私は気が狂いそうになった。
何度治癒の魔法を唱えても、全然聖女様の傷を癒すことができずにいる。
何が原因か分からず、私は自分の持っている知識を総動員して、考えた。
そして、いつの日だったか、聖女様が言っていた言葉を思い出す。
『何故だか分からないのだけれど、男性に比べて女性の方が回復魔法が効きにくいの』
ちょっと困り顔で、そんなことを教えてくれた聖女様を思い出し私は絶望する。
信じたくないことだけれど、もしかしたら聖女様は極端に回復魔法が効きにくい体質なのかもしれない。
だとしたら、どうすれば……
効かないとしても指を加えて見ているわけにもいかず、私は四度目の治癒の魔法を唱えようとした。
その時。
治療場に一羽の黒い鳥が入ってきて、聖女様のすぐ近くにとまった。
以前に何度か見たことがあるけれど、確か第二攻撃部隊アンバー隊長の使い魔だったはずだ。
突然の乱入者に驚いていると、黒い鳥からアンバー隊長の声が聞こえてきた。
「聖女様が怪我をしたんだってな‼︎ 詳しい説明は後だ! 今いる全ての衛生兵で一斉に聖女様に治癒の魔法をかけろ! 魔力が尽きるまでずっとだ‼︎」
理由など私にはどうでもよかった。
アンバー隊長の意図は聖女様を助ける、ただそれだけだということは、明言されずとも即座に理解できた。
私は一度立ち上がり、アンバー隊長の言葉を治療場にいる全員に伝達する。
「みんな! 聞いてちょうだい‼︎ 全ての衛生兵は聖女様にできる限りの治癒の魔法を唱えてちょうだい‼︎ 一斉によ! 私が良いと言うまでかけ続けて‼︎」
「デイジー副隊長! 魔石を持ってきました‼︎」
私が言い終わると同時に、先ほど念のためと頼んでいた魔石の入った箱が運ばれてきた。
相変わらず南京錠がかかって開けることはできず、その鍵は隊長である聖女様すら持っていない。
私は以前アンバー隊長に話に聞いた、聖女様と同じ方法で開けることにする。
拳を作り、その周りを魔力で強固に保護した後、勢いよく魔石の箱に拳を振り下ろす。
歪んだ箱の蓋をどけ、魔石を取り出すと、戸惑いもなく小さく砕き全て飲み干す。
魔力が尽きそうな者は優先的に摂取するように言ってから、私は治癒の魔法の合図を出した。
「みんな! 良い? いくわよ‼︎」
治療場にいる全ての衛生兵が聖女様に向かって治癒の魔法を唱えた。
目が痛くなるようなほど眩しい白い光の中、聖女様はピクリとも動かない。
「まだよ! 続けて‼︎」
何度目だろうか。
聖女様が首からぶら下げていた鎖の先端、服の内側に入って何かは分からないけれど、そのペンダントが突然強く青く光り始めた。
そして、その青い光に治癒の魔法の光が全て覆われた次の瞬間、全ての光が、ペンダントに向かって一斉に収束し始めた。
軽い石が割れる音がする。
「せ、聖女様‼︎」
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