30 / 52
第三十話
しおりを挟む
すえた臭いが辺りに充満している。
入口から少し中に進むと、襲われた家畜のものと思われる、大小様々に砕かれた、骨が散乱していた。
地下道はそれなりの幅と高さを備えていて、二人が並んで歩くのも苦ではなかった。
ハンスは骨を見つけてから、しきりに地面の方を気にして歩いている。
「ハンス様。何か探されているんですか?」
「ああ。フンを探しているんだ。もしベアラットなら、獲物を食べた場所からそう遠くない所に落ちているはずなんだが……」
実験動物として、多くのベアラットを長い期間飼っていたハンスは、ベアラットの生態には詳しかった。
彼らは獰猛で、獲物を残さず食べ、また、その小さな体は消化が人間に比べ早いらしく、食べたそばから排泄するのだった。
散乱していた骨は、こびり付いた肉も見当たらないほど、綺麗に食べられていたが、いくら探しても、ベアラットのフンは見当たらなかった。
もしかしたら、別の魔物かもしれない、ハンスはそう思いながら、なおも地面を注視しながら歩く。
「いずれにしても、この辺りには大したこと魔物は居ないはずだ。油断さえしなければ、危険は無いだろうさ」
「そうですか。分かりました」
そう言ったセレナの両手には、既に一対の短剣が握られていた。
暗い地下道の中でも、青白く光を放つその短剣は、ハンスの持つ松明の光に照らされ、むしろはっきりとした輪郭を浮き上がらせていた。
「それにしても広い地下道だな。なんだって、町の地下にこんな洞窟があるんだ?」
「分かりませんね。帰ったらギルドの人に聞いてみましょうか?」
二人が軽口を叩いていると、ふと辺りの空気が変わったような気がして、セレナはハンスに伝えた。
それを聞いたハンスは、立ち止まり、セレナに辺りの気配を探ってもらうよう頼む。
嗅覚や聴覚が人間の何倍も優れるセレナは、ハンスの知ることの出来ない情報を得ることが出来る。
こればっかりは、ハンスの補助魔法を持ってしても得ることの出来ない、亜人特有の性能だった。
「この先、それほど遠くない所に何か居ます!」
「数や大きさは分かるか?」
「どちらなのか分かりませんが、かなりの範囲から気配を感じます。小さい個体が密集しているか、それだけ巨大な何かがいるかどちらかだと思います」
「なるほど。いずれにしろ、少しやっかいなことになりそうだな。セレナ、少し前を歩いてくれ」
「分かりました」
セレナはハンスの歩幅一歩分だけ前に出ると、前方の気配に注意しながらゆっくりと前に進んだ。
やがてこれまでよりも少し開けた空間に、それは居た。
「くそっ。スライムか。ついてないな。しかも、かなりの大物だ」
姿が視認できるようになった魔物は、不定形の身体を持ち、体内に獲物を取り込んで溶解させ、その養分を取り込む恐ろしい魔物だった。
その身体は、弾力と粘性のある液体のようなもので形成され、ほとんどの物理攻撃が効きにくい、ハンス達にとっては天敵とも呼べる相手だった。
「こんなでかいの、どのから現れたんだ。黄銅級が対応出来るでかさじゃないぞ」
「ハンス様、スライムが気付いたようです!」
スライムはどういう原理か分からないが、その身体で、きちんと獲物のいる方向が分かるらしい。
ゆっくりと身体を伸ばしたり縮めたりしながら、確実にハンス達の方へと近付いてきた。
「ハンス様! どうすればいいですか?!」
「スライムに大抵の物理攻撃は効かない。体内にある核を壊せばその身体もただの液体に変わるんだが。この巨体じゃあ、そこに到達する間に突っ込んだ腕が溶かされてしまう」
通常であれば、攻撃魔法を使い、爆風などで身体を吹き飛ばすか、身体を貫き核を壊すかなどで倒す魔物だ。
それだとしても、大きさに応じて、どちらもそれなりの威力が必要になる相手で、目の前の大きさならば、白銅級もしくは白磁級の実力を持つ魔術師が必要だろう。
いずれにしても攻撃魔法の使えないハンスはこの巨大な不定形生物をどうやって対処するか思案していた。
ひとまず、スライムの動きを止めなければならない。
しかし、この魔物に有効な補助魔法による状態異常は限られていた。
脳などもちろんなく、眠らないので睡眠などは効くはずもない。
また、動きが元々遅く、硬度も無いに等しいから、これ以上そこを下げても大きな意味を持たない。
また、この魔物は適応力が異常に高く、以前研究で毒の状態異常をかけたところ、毒を瞬く間に克服し、逆に毒を与えるポイズンスライムに進化した。
今ハンスが使える補助魔法で唯一有効な状態異常は、ひとつだけだった。
ハンスは素早く呪文を唱え、空中に魔法陣を描く。
「麻痺!」
魔法陣がスライムの表層に張り付くと、スライムはその巨体を波打たせながら、その場で動きを止めた。
今回放った補助魔法は、最大限に威力を高めているから、ちょっとやそっとでは破られることは無いだろう。
「セレナ! 少しずつ、短剣でスライムの身体を散らしていくんだ。身体に触れないよう気を付けろよ。きっとその短剣なら、スライムの身体に溶解されることも無いだろう」
「分かりました! やってみます!」
「狙うはスライムの中心に見える、その青い核だ! そいつを傷付ければ、スライムは容易く死ぬからな」
「はい! ハンス様!」
ハンスはセレナに少しでも手数を増やせるよう、敏捷増加を唱える。
恐ろしい速さで両腕を振るセレナによって、動けないままスライムは、その身体を削り取られていく。
削られた身体は、地面に落ちると、ベチャッと音を立て、その後すぐにその粘性を失い、水のように地面に広がっていく。
どれほどの時間が経過したか分からないが、既にスライムの身体は、人間の頭と同じ程度になっていて、いくら短剣でも、体内の核に到達出来るようになっていた。
「よし、セレナ。その中心の核をきれいに二つに切り落としてくれ。なるべく均一にな。スライムの核は討伐の証拠だけじゃなく、薬の原料になるから売れるんだ。それだけ大きければ、それなりの金額になるだろう」
「分かりました。えぃ!」
セレナが短剣でスライムの核を切り分けると、パシャッという音とともに、残りわずかとなったスライムの身体は全て液体に変わり、地面へと流れて行った。
その中心に、青く輝く、二つに分かれた、スライムの核が落ちている。
セレナはそれを拾い上げると、ハンスに渡した。
ハンスは受け取った二つの核を懐に仕舞うと、セレナの頭に手を置き、わしゃわしゃと撫でた。
「お疲れ様。いつものことだが、セレナばかりに戦わせてすまないな。報告が済んだらゆっくり休もう。この核を売れば、もうクエストは受けなくてもいいから、明日は一日セレナの好きなことをしていいよ」
「え? あ、あの……はい! 頑張ります!」
突然頭を撫でられたことで、セレナは気が動転し、よく分からないことを口走る。
それを聞いたハンスは目を丸くして、笑い、より強くセレナの頭を撫でた。
入口から少し中に進むと、襲われた家畜のものと思われる、大小様々に砕かれた、骨が散乱していた。
地下道はそれなりの幅と高さを備えていて、二人が並んで歩くのも苦ではなかった。
ハンスは骨を見つけてから、しきりに地面の方を気にして歩いている。
「ハンス様。何か探されているんですか?」
「ああ。フンを探しているんだ。もしベアラットなら、獲物を食べた場所からそう遠くない所に落ちているはずなんだが……」
実験動物として、多くのベアラットを長い期間飼っていたハンスは、ベアラットの生態には詳しかった。
彼らは獰猛で、獲物を残さず食べ、また、その小さな体は消化が人間に比べ早いらしく、食べたそばから排泄するのだった。
散乱していた骨は、こびり付いた肉も見当たらないほど、綺麗に食べられていたが、いくら探しても、ベアラットのフンは見当たらなかった。
もしかしたら、別の魔物かもしれない、ハンスはそう思いながら、なおも地面を注視しながら歩く。
「いずれにしても、この辺りには大したこと魔物は居ないはずだ。油断さえしなければ、危険は無いだろうさ」
「そうですか。分かりました」
そう言ったセレナの両手には、既に一対の短剣が握られていた。
暗い地下道の中でも、青白く光を放つその短剣は、ハンスの持つ松明の光に照らされ、むしろはっきりとした輪郭を浮き上がらせていた。
「それにしても広い地下道だな。なんだって、町の地下にこんな洞窟があるんだ?」
「分かりませんね。帰ったらギルドの人に聞いてみましょうか?」
二人が軽口を叩いていると、ふと辺りの空気が変わったような気がして、セレナはハンスに伝えた。
それを聞いたハンスは、立ち止まり、セレナに辺りの気配を探ってもらうよう頼む。
嗅覚や聴覚が人間の何倍も優れるセレナは、ハンスの知ることの出来ない情報を得ることが出来る。
こればっかりは、ハンスの補助魔法を持ってしても得ることの出来ない、亜人特有の性能だった。
「この先、それほど遠くない所に何か居ます!」
「数や大きさは分かるか?」
「どちらなのか分かりませんが、かなりの範囲から気配を感じます。小さい個体が密集しているか、それだけ巨大な何かがいるかどちらかだと思います」
「なるほど。いずれにしろ、少しやっかいなことになりそうだな。セレナ、少し前を歩いてくれ」
「分かりました」
セレナはハンスの歩幅一歩分だけ前に出ると、前方の気配に注意しながらゆっくりと前に進んだ。
やがてこれまでよりも少し開けた空間に、それは居た。
「くそっ。スライムか。ついてないな。しかも、かなりの大物だ」
姿が視認できるようになった魔物は、不定形の身体を持ち、体内に獲物を取り込んで溶解させ、その養分を取り込む恐ろしい魔物だった。
その身体は、弾力と粘性のある液体のようなもので形成され、ほとんどの物理攻撃が効きにくい、ハンス達にとっては天敵とも呼べる相手だった。
「こんなでかいの、どのから現れたんだ。黄銅級が対応出来るでかさじゃないぞ」
「ハンス様、スライムが気付いたようです!」
スライムはどういう原理か分からないが、その身体で、きちんと獲物のいる方向が分かるらしい。
ゆっくりと身体を伸ばしたり縮めたりしながら、確実にハンス達の方へと近付いてきた。
「ハンス様! どうすればいいですか?!」
「スライムに大抵の物理攻撃は効かない。体内にある核を壊せばその身体もただの液体に変わるんだが。この巨体じゃあ、そこに到達する間に突っ込んだ腕が溶かされてしまう」
通常であれば、攻撃魔法を使い、爆風などで身体を吹き飛ばすか、身体を貫き核を壊すかなどで倒す魔物だ。
それだとしても、大きさに応じて、どちらもそれなりの威力が必要になる相手で、目の前の大きさならば、白銅級もしくは白磁級の実力を持つ魔術師が必要だろう。
いずれにしても攻撃魔法の使えないハンスはこの巨大な不定形生物をどうやって対処するか思案していた。
ひとまず、スライムの動きを止めなければならない。
しかし、この魔物に有効な補助魔法による状態異常は限られていた。
脳などもちろんなく、眠らないので睡眠などは効くはずもない。
また、動きが元々遅く、硬度も無いに等しいから、これ以上そこを下げても大きな意味を持たない。
また、この魔物は適応力が異常に高く、以前研究で毒の状態異常をかけたところ、毒を瞬く間に克服し、逆に毒を与えるポイズンスライムに進化した。
今ハンスが使える補助魔法で唯一有効な状態異常は、ひとつだけだった。
ハンスは素早く呪文を唱え、空中に魔法陣を描く。
「麻痺!」
魔法陣がスライムの表層に張り付くと、スライムはその巨体を波打たせながら、その場で動きを止めた。
今回放った補助魔法は、最大限に威力を高めているから、ちょっとやそっとでは破られることは無いだろう。
「セレナ! 少しずつ、短剣でスライムの身体を散らしていくんだ。身体に触れないよう気を付けろよ。きっとその短剣なら、スライムの身体に溶解されることも無いだろう」
「分かりました! やってみます!」
「狙うはスライムの中心に見える、その青い核だ! そいつを傷付ければ、スライムは容易く死ぬからな」
「はい! ハンス様!」
ハンスはセレナに少しでも手数を増やせるよう、敏捷増加を唱える。
恐ろしい速さで両腕を振るセレナによって、動けないままスライムは、その身体を削り取られていく。
削られた身体は、地面に落ちると、ベチャッと音を立て、その後すぐにその粘性を失い、水のように地面に広がっていく。
どれほどの時間が経過したか分からないが、既にスライムの身体は、人間の頭と同じ程度になっていて、いくら短剣でも、体内の核に到達出来るようになっていた。
「よし、セレナ。その中心の核をきれいに二つに切り落としてくれ。なるべく均一にな。スライムの核は討伐の証拠だけじゃなく、薬の原料になるから売れるんだ。それだけ大きければ、それなりの金額になるだろう」
「分かりました。えぃ!」
セレナが短剣でスライムの核を切り分けると、パシャッという音とともに、残りわずかとなったスライムの身体は全て液体に変わり、地面へと流れて行った。
その中心に、青く輝く、二つに分かれた、スライムの核が落ちている。
セレナはそれを拾い上げると、ハンスに渡した。
ハンスは受け取った二つの核を懐に仕舞うと、セレナの頭に手を置き、わしゃわしゃと撫でた。
「お疲れ様。いつものことだが、セレナばかりに戦わせてすまないな。報告が済んだらゆっくり休もう。この核を売れば、もうクエストは受けなくてもいいから、明日は一日セレナの好きなことをしていいよ」
「え? あ、あの……はい! 頑張ります!」
突然頭を撫でられたことで、セレナは気が動転し、よく分からないことを口走る。
それを聞いたハンスは目を丸くして、笑い、より強くセレナの頭を撫でた。
0
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる