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第八話
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見かけ上元気を取り戻したセレナを引き連れ、ハンスはセレナの冒険者登録と、パーティの登録をするためにギルドに向かった。
ギルドは冒険者と各方面から出される様々な依頼を結びつけるために設立された国の機関だ。
国の機関だから方針から何から国の言いなりなのだが、それでも正式な依頼はギルドを通してのみ発行されるため、冒険者はみな、ギルドに登録を行っていた。
ちなみに、ギルドを通さない非合法な依頼は当然あるのだが。
それらはそもそも見つかれば一発で投獄、もしくはその場で処刑されるような内容なため、いくら報酬が高くとも割に合わないと、最近の冒険者たちは見向きもしなかった。
賢王と名高いルイス王によってギルドのシステムも大きく変貌を遂げ、今や実力があればそれなりの危険は伴うものの、充分すぎるほどの報酬が得られるようになったのが大きな要因の一つだ。
ルイス王によるギルドの変革、その一つがランク制度である。
それまでは依頼の難易度も冒険者の実力も特に管理されずに、依頼は早い者勝ちで選び取られ、内容の難易度を見誤った、もしくは自身の実力を過信したため、多くの冒険者の命が露と消えていった。
そこで考えられたのがランク制である。
冒険者と依頼、両方に実力もしくは難易度によってランクを付け、自分のランクより高い依頼は受けることが出来なくなった。
反発が予想されたこの制度であるが、思いの外、反論も少なく、すんなりと冒険者達に受け入れられた。
この制度ができて三十年ほどで、むしろランクがあるのが当たり前のように、冒険者達は自身のランクを上げることを目標の一つとして、日々切磋琢磨していた。
国としても、国家に重大な影響を与えることが予想される事態が発生した際、的確に実力の優れた者に依頼を直接出せるというメリットから、この制度は歓迎された。
「この子の冒険者登録を頼む。職業はえーと、そうだな。剣士だ」
「この子って、この亜人の女の子かい? おいおい、ちょっと待ってくれ。確かに冒険者になるのに年齢制限は無いが、こんな少女に何が出来るって言うんだい。大体、剣士って言ったって、装備もろくにしてないじゃないか」
セレナは奴隷商から連れて来たままの格好をしている。
流石に商品にひどい格好はさせられなかったのだろうが、あくまでそれは普通に生活をしている人と比較してであり、この格好で近接職の冒険者などという人がいたら、鼻で笑うな、とハンスは思った。
「装備はこれから用意する。問題ない。本人にもその意思がある。そうだな? セレナ」
「はい。ハンス様」
受付の男はハンスとセレナを交互に見て、あからさまな舌打ちをする。
セレナが亜人なのは隠していないから一目瞭然で、会話を聞けば、セレナがハンスの奴隷であることは、疑いようがないだろう。
ハンスが多くのパーティの募集に応募し、尽く断られていることは、周知の事実であった。
パーティに入れてもらうことが難しいと感じたハンスが、奴隷を使い、急造のパーティを作り登録しようという魂胆だろうと、受付の男は思ったのだ。
依頼を受けた冒険者は、登録しているパーティと余程の事情がない限り、共に行動をしなければならない。
それを守らなければ、バレた際、パーティメンバー全てがペナルティを受けることになる。
これがルイス王によるギルド改革の二つ目だった。
いくら強い冒険者でも不測の事態は起こりうる。
その際一人では助けを呼ぶことも、助けに行くことも出来ない。
そのため、冒険者は最低でも二人以上のパーティを組み、登録したパーティ全員で依頼を受けることになった。
これが勇者アベルがハンスを誘った理由であり、聖女エマがハンスを追放した理由でもあった。
アベルは誰かと組まないといけないなら、最高の魔術師と、という理由でハンスを誘い、エマは攻撃魔法の一つも唱えることの出来ない偽魔術師と、常に行動を共にすることを拒み、ハンスを追放したのだ。
受付の男が考えているだろう事はハンスにも分かったが、ほとんどその通りであるため、男の態度に何の感情も起こさなかった。
申請さえすれば誰でも冒険者になれる、これこそが冒険者の冒険者たる所以なのだから。
なるのが難しい仕事なのであれば、他に稼ぐ方法はある。
もちろんなった後の身の安全は、自分の実力に合った仕事をする場合でも完全に保証される訳では無いが。
「これでその子の冒険者登録は終わった。これが冒険者証だ。知っていると思うが、特別な理由がない限り再発行は出来ないからな。無くさないようにしろよ」
「ああ」
ハンスは短い返事と共に、男が乱暴に机の上に置いたセレナの冒険者証を受け取り、持っていた金属の鎖を穴に通し、輪を作る。
それをセレナの頭の上から通すと首にかけた。
「これでお前も奴隷なのは変わらないが、人権を得た。その印を無くさないように大事にするんだな」
セレナは自分の首からかけられた木片を不思議そうに眺めていた。
そこには自分の名前だけが彫られている。
冒険者にランクがあるように、冒険者証にもひと目でわかる違いがあった。
最も低いランクでは木片に名前だけ、次が銅、黄銅、白銅、白磁、銀、金、白金と変わり、彫られる内容も詳細になっていく。
噂では白金の上にミスリルと言うのがあるらしいが、噂でしかなく、実際発行されたという話は聞いたことがない。
何れにしろ、冒険者証は国の機関であるギルドが発行した正式な身分証であるから、これさえ見せれば、多くの特典を受けることが出来る。
それは亜人にとっても同じで、冒険者同士の殺し合いを禁止している事から、これさえ見せれば、いきなり殺される事は免れるのだ。
あくまで、人の目がある街中での事だし、そもそもハンスの奴隷であるセレナは、ハンスの所有物であるから、いきなり他人に殺される事はまず無いのだが。
「もう予想していただろうが、俺とこの子でパーティを組む。合わせて登録してくれ」
「ああ。規則では断れないからな。全く嫌になるぜ。ここにパーティ名を書きな」
そこでハンスの手が止まる。
パーティ名など考えてなかった。
ハンスはセレナをじっと見つめ、ふと思いついた名前を書いた。
セレナは訳が分からず、ハンスの仕草をじっと見返すだけだった。
「これでいい」
「ああ。確かに。パーティ名は『白い羽根』でいいんだな?」
ハンスとセレナ、今の所、共通項は同じ白髪くらいだ。
羽根も特に意味は無い。セレナの頭から飛び出た耳が羽根飾りを付けた様にも見えたから、語呂で名付けたのだ。
これでひとまず初期の目的のパーティ登録は済んだ。
あとはセレナに必要な装備を買い揃え、クエストを達成していくだけだ。
施設を出る時に持ち出した路銀もそろそろ心許なくなってきた。
それに返さなければならない多額の借金もある。
ここからが踏ん張りどころだと、ハンスは自分に言い聞かせ、セレナ引き連れ、ギルドを後にした。
ギルドは冒険者と各方面から出される様々な依頼を結びつけるために設立された国の機関だ。
国の機関だから方針から何から国の言いなりなのだが、それでも正式な依頼はギルドを通してのみ発行されるため、冒険者はみな、ギルドに登録を行っていた。
ちなみに、ギルドを通さない非合法な依頼は当然あるのだが。
それらはそもそも見つかれば一発で投獄、もしくはその場で処刑されるような内容なため、いくら報酬が高くとも割に合わないと、最近の冒険者たちは見向きもしなかった。
賢王と名高いルイス王によってギルドのシステムも大きく変貌を遂げ、今や実力があればそれなりの危険は伴うものの、充分すぎるほどの報酬が得られるようになったのが大きな要因の一つだ。
ルイス王によるギルドの変革、その一つがランク制度である。
それまでは依頼の難易度も冒険者の実力も特に管理されずに、依頼は早い者勝ちで選び取られ、内容の難易度を見誤った、もしくは自身の実力を過信したため、多くの冒険者の命が露と消えていった。
そこで考えられたのがランク制である。
冒険者と依頼、両方に実力もしくは難易度によってランクを付け、自分のランクより高い依頼は受けることが出来なくなった。
反発が予想されたこの制度であるが、思いの外、反論も少なく、すんなりと冒険者達に受け入れられた。
この制度ができて三十年ほどで、むしろランクがあるのが当たり前のように、冒険者達は自身のランクを上げることを目標の一つとして、日々切磋琢磨していた。
国としても、国家に重大な影響を与えることが予想される事態が発生した際、的確に実力の優れた者に依頼を直接出せるというメリットから、この制度は歓迎された。
「この子の冒険者登録を頼む。職業はえーと、そうだな。剣士だ」
「この子って、この亜人の女の子かい? おいおい、ちょっと待ってくれ。確かに冒険者になるのに年齢制限は無いが、こんな少女に何が出来るって言うんだい。大体、剣士って言ったって、装備もろくにしてないじゃないか」
セレナは奴隷商から連れて来たままの格好をしている。
流石に商品にひどい格好はさせられなかったのだろうが、あくまでそれは普通に生活をしている人と比較してであり、この格好で近接職の冒険者などという人がいたら、鼻で笑うな、とハンスは思った。
「装備はこれから用意する。問題ない。本人にもその意思がある。そうだな? セレナ」
「はい。ハンス様」
受付の男はハンスとセレナを交互に見て、あからさまな舌打ちをする。
セレナが亜人なのは隠していないから一目瞭然で、会話を聞けば、セレナがハンスの奴隷であることは、疑いようがないだろう。
ハンスが多くのパーティの募集に応募し、尽く断られていることは、周知の事実であった。
パーティに入れてもらうことが難しいと感じたハンスが、奴隷を使い、急造のパーティを作り登録しようという魂胆だろうと、受付の男は思ったのだ。
依頼を受けた冒険者は、登録しているパーティと余程の事情がない限り、共に行動をしなければならない。
それを守らなければ、バレた際、パーティメンバー全てがペナルティを受けることになる。
これがルイス王によるギルド改革の二つ目だった。
いくら強い冒険者でも不測の事態は起こりうる。
その際一人では助けを呼ぶことも、助けに行くことも出来ない。
そのため、冒険者は最低でも二人以上のパーティを組み、登録したパーティ全員で依頼を受けることになった。
これが勇者アベルがハンスを誘った理由であり、聖女エマがハンスを追放した理由でもあった。
アベルは誰かと組まないといけないなら、最高の魔術師と、という理由でハンスを誘い、エマは攻撃魔法の一つも唱えることの出来ない偽魔術師と、常に行動を共にすることを拒み、ハンスを追放したのだ。
受付の男が考えているだろう事はハンスにも分かったが、ほとんどその通りであるため、男の態度に何の感情も起こさなかった。
申請さえすれば誰でも冒険者になれる、これこそが冒険者の冒険者たる所以なのだから。
なるのが難しい仕事なのであれば、他に稼ぐ方法はある。
もちろんなった後の身の安全は、自分の実力に合った仕事をする場合でも完全に保証される訳では無いが。
「これでその子の冒険者登録は終わった。これが冒険者証だ。知っていると思うが、特別な理由がない限り再発行は出来ないからな。無くさないようにしろよ」
「ああ」
ハンスは短い返事と共に、男が乱暴に机の上に置いたセレナの冒険者証を受け取り、持っていた金属の鎖を穴に通し、輪を作る。
それをセレナの頭の上から通すと首にかけた。
「これでお前も奴隷なのは変わらないが、人権を得た。その印を無くさないように大事にするんだな」
セレナは自分の首からかけられた木片を不思議そうに眺めていた。
そこには自分の名前だけが彫られている。
冒険者にランクがあるように、冒険者証にもひと目でわかる違いがあった。
最も低いランクでは木片に名前だけ、次が銅、黄銅、白銅、白磁、銀、金、白金と変わり、彫られる内容も詳細になっていく。
噂では白金の上にミスリルと言うのがあるらしいが、噂でしかなく、実際発行されたという話は聞いたことがない。
何れにしろ、冒険者証は国の機関であるギルドが発行した正式な身分証であるから、これさえ見せれば、多くの特典を受けることが出来る。
それは亜人にとっても同じで、冒険者同士の殺し合いを禁止している事から、これさえ見せれば、いきなり殺される事は免れるのだ。
あくまで、人の目がある街中での事だし、そもそもハンスの奴隷であるセレナは、ハンスの所有物であるから、いきなり他人に殺される事はまず無いのだが。
「もう予想していただろうが、俺とこの子でパーティを組む。合わせて登録してくれ」
「ああ。規則では断れないからな。全く嫌になるぜ。ここにパーティ名を書きな」
そこでハンスの手が止まる。
パーティ名など考えてなかった。
ハンスはセレナをじっと見つめ、ふと思いついた名前を書いた。
セレナは訳が分からず、ハンスの仕草をじっと見返すだけだった。
「これでいい」
「ああ。確かに。パーティ名は『白い羽根』でいいんだな?」
ハンスとセレナ、今の所、共通項は同じ白髪くらいだ。
羽根も特に意味は無い。セレナの頭から飛び出た耳が羽根飾りを付けた様にも見えたから、語呂で名付けたのだ。
これでひとまず初期の目的のパーティ登録は済んだ。
あとはセレナに必要な装備を買い揃え、クエストを達成していくだけだ。
施設を出る時に持ち出した路銀もそろそろ心許なくなってきた。
それに返さなければならない多額の借金もある。
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