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第三章【天才、無双する】
第三十八話【賭け】
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「どうやったんだ?」
ブルーノとの模擬戦が終わり、今度はアムレットが呼ばれ対戦が始まったと同時に、ティターニアが俺に近付き開口一番に質問を投げかけてきた。
「どうやったって、何が?」
俺は一瞬だけティターニアに顔を向けると、一言だけ言葉を返し、すぐにアムレットの対戦へと視線を戻す。
アムレットの対戦相手は二年生で、紫爵の子息のようだ。
対戦内容は岩で作られた無数の障害物の向こうにある的を魔法で壊すこと。
本人の移動は禁じられている。
すでに紫爵の子息は、彼の得意属性であろう氷の蔦を生成し、岩と岩の間を縫うように伸ばしていた。
一方のアムレットは杖を持っていない左手を顎の下に当てて思案顔だ。
「とぼけるな。さっきのフレイム赤爵との模擬戦のことだ。あいつは性根が腐ってはいるが、魔法の実力は知っている。あいつが失神する直前、周囲に確かに魔障が見えた。しかし、魔法は放たれることなく魔障は消え、貴様の勝ちだ。いったい何をしたんだ?」
「もし俺が何かしたとして、わざわざそれを馬鹿正直に教えるとでも?」
俺は視線を変えることなく、返事をする。
氷の蔦が目標まであと半分を超えた辺りで、アムレットが無言で頷き、杖を的にまっすぐ向けた。
俺は思わずにやけてしまう。
実に発想がアムレットらしい。
「衝撃よ!」
アムレットの言葉と共に杖の先端から衝撃波が飛ぶ。
彼女の放った魔法を知り、対戦相手が馬鹿にしたような声を上げる。
「はっ! 随分長考していたから、どんな凄い魔法を使うのかと思っていたら。まさか無属性の初歩魔法だとは。君は馬鹿なのかい? そんなの目の前の障害物に当たって終わりさ。的になんか届くわけな……い?」
「衝撃よ! 衝撃よ! 衝撃よ!!」
相手の言葉が耳に入ってないのか、そもそも聞いていないのか。
アムレットは続けざまに同じ魔法を連発した。
杖から放たれた衝撃波は障害物である岩に当たると、岩を砕きそして消滅する。
次々と飛んでいっては、進路上の岩を破壊し、的への最短路を形成していく。
「ば、馬鹿なぁ!? その岩は先生が魔法で作り上げたんだぞ? ただの岩と違って、それなりの魔法耐性を持っているはずだ!」
アムレットの思惑を知り、慌てた対戦相手は氷の蔦の進む速度を上げようと無理をして、速度が上がった代わりに成長の方向の制御を失った。
「あ! くそっ!」
的から離れるように伸びていく自ら作り上げた氷の蔦に不満の声をぶつけ、更に制御をしようと躍起になったせいで、今度は氷の蔦の途中が細くなりすぎて折れてしまった。
彼が使っている魔法は、自在に制御ができる代わりに、自分の身体を起点に全魔法が繋がっている必要がある。
途切れたせいで制御を失った氷の蔦は、ただの細長い氷塊として地面に落ちた。
「衝撃よ! ……やったぁ!!」
「そこまで! 勝者、アムレット・シルバ!」
ひたすら愚直に障害物を魔法で砕いて進路を作り、そのまま力業で的を破壊したアムレットが勝者となった。
勝って喜びながら俺に向かって大きく手を振るアムレットに向け、俺も小さく手を振る。
「確か彼女は平民の出だと言ったな。どうやら特別枠というのは本当らしい。おい、フィリオ。一つ賭けをしよう。今回の対戦で、私が貴様に勝ったら、私の質問に答えろ」
俺はゆっくりとティターニアの方へと身体ごと向ける。
てっきりもうどこかへ行ったかと思っていたが、まだいたとは。
「賭けってことは、俺が勝ったら何かもらえるのか?」
「あっはっはっは! もちろんだ。万が一にも貴様が私に勝つことができたら、私のできる範囲でお前の要求を一つ、何でも聞こう」
「なんでも?」
「ああ。何でもだ」
賭けと言う割に、ティターニアは自分が負けるなどと思ってもいないようだ。
体良く俺から情報を聞き出したいようだが……
「分かった。その賭け乗った。ところで、俺と当たるには、二人とも最後まで勝ち進めないといけないようだ。どちらかが先に脱落したらどうするんだ?」
俺の質問に、ティターニアは長い金髪を右手で後ろに払うと、自信満々の笑みを返す。
「その場合は、先に脱落した方の負けだ。もちろん、私が誰かに負けるなど、考えられないがな」
「いいだろう。俺も負ける気はない」
俺の言葉にティターニアはさらに笑みを増す。
「実を言うと、少しだけ期待しているんだ。きさまが私を打ち負かしてくれることをな。失望だけは……させてくれるなよ?」
その言葉を最後に、ティターニアは広場の中央へと進んでいった。
自分の番が来たのだ。
入れ替わるように、先ほど勝ち残ったアムレットが戻って来た。
「やったよ! フィリオ君‼︎ 私勝ったよ! 相手は上級生だったのに!」
ティターニアとは異なる形の笑みを浮かべ、アムレットは全身で喜びを表現していた。
流石に俺に向かって走ってきた勢いのまま抱きつかれるとは思ってなかったが。
よろけながらも、なんとか倒れないように踏ん張る。
「ああ。観てたよ。おめでとう。嬉しいのは分かるが……とりあえず、離れてくれないか?」
俺の言葉にアムレットは慌てた様子で密着させていた身体を離す。
心なしか顔が赤い。
「ご、ごめん! 嬉しすぎて、つい、うっかり……でも嬉しい! フィリオ君のおかげだね!」
「それを言うなら、その杖を作ったガストンとアメリアのおかげだろ?\
「えー? ガストンさんにもアメリアさんにも、もちろん感謝しているけど、一番はやっぱりフィリオ君だよ! あ、そういえばさっきの人。ゴルドさんだよね? 何話してたの?」
どうやらティターニアとの会話をアムレットは見ていたようだ。
何故か眉根にシワを寄せて、責めるような目付きを俺に向けている。
「大したことないぞ。わざわざ、俺の願い事を一つ聞いてくれるんだと言って来ただけだ」
アムレットは寄せていた眉を跳ね上げて、目玉がこぼれ落ちそうなほど目を大きく見開いた。
「え⁉︎ 願い事⁉︎ ど、どういうこと⁉︎」
「ああ……賭けをふっかけてきたんだ。今日の実習で俺が負けたら相手の質問に答える。俺が勝ったら願い事を聞くって話だ。負けるつもりは全くないがな」
「あ。な、なるほど……賭け、ね」
アムレットは大きく息を吐き出し、いつも通りの顔に戻る。
「ちょうど今ティターニアの試合が始まったところだ。アムレットの次の対戦相手だぞ?」
「え! あ、ほんとだ‼︎」
俺の言葉とほぼ同時に、ティターニアの最初の対戦が開始した。
そして、まさに一瞬で決着がついた。
「うそっ! もう終わっちゃった⁉︎ さっき開始の合図されたばかりなのに! どうしよう、フィリオ君! あんなの勝てっこないよ!」
二人のやり取りを見ていた限り、ティターニアの相手も三年生のようだ。
お題は高速で不規則に動き回る物体の破壊。
全部で三体あり、二体は地面を走り回り、残りの一体は宙を舞っていた。
「まぁ、どんなお題が出るか分からないが、今のアムレットには無理だろうな」
「そこは嘘でもいいから応援してよ⁉︎」
「実現不可能な嘘をついても仕方ないだろう?」
「うぅ……余計に辛い……」
先に二体を壊した方の勝ちというお題だった。
開始と同時に、ティターニアは魔法を放ち、その一瞬で三体全てが破壊された。
属性は雷。
的確に対象だけを、高速で撃ち抜いた。
「フィリオ君が凄いことは知ってるけど、あんな凄い人と賭けなんてして大丈夫だったの?」
自分の勝ちはすでに諦めたのか、アムレットは俺の心配をしてきた。
「問題ない」
俺は短い言葉を返す。
その後、俺は順調に最後まで勝ち上がった。
宣言通りティターニアも。
「それでは! 決勝戦をこれより執り行う! ティターニア・ゴルド! フィリオ・ペイル!」
教師の声に従い、俺は魔法陣が描かれた空間へと進んだ。
ブルーノとの模擬戦が終わり、今度はアムレットが呼ばれ対戦が始まったと同時に、ティターニアが俺に近付き開口一番に質問を投げかけてきた。
「どうやったって、何が?」
俺は一瞬だけティターニアに顔を向けると、一言だけ言葉を返し、すぐにアムレットの対戦へと視線を戻す。
アムレットの対戦相手は二年生で、紫爵の子息のようだ。
対戦内容は岩で作られた無数の障害物の向こうにある的を魔法で壊すこと。
本人の移動は禁じられている。
すでに紫爵の子息は、彼の得意属性であろう氷の蔦を生成し、岩と岩の間を縫うように伸ばしていた。
一方のアムレットは杖を持っていない左手を顎の下に当てて思案顔だ。
「とぼけるな。さっきのフレイム赤爵との模擬戦のことだ。あいつは性根が腐ってはいるが、魔法の実力は知っている。あいつが失神する直前、周囲に確かに魔障が見えた。しかし、魔法は放たれることなく魔障は消え、貴様の勝ちだ。いったい何をしたんだ?」
「もし俺が何かしたとして、わざわざそれを馬鹿正直に教えるとでも?」
俺は視線を変えることなく、返事をする。
氷の蔦が目標まであと半分を超えた辺りで、アムレットが無言で頷き、杖を的にまっすぐ向けた。
俺は思わずにやけてしまう。
実に発想がアムレットらしい。
「衝撃よ!」
アムレットの言葉と共に杖の先端から衝撃波が飛ぶ。
彼女の放った魔法を知り、対戦相手が馬鹿にしたような声を上げる。
「はっ! 随分長考していたから、どんな凄い魔法を使うのかと思っていたら。まさか無属性の初歩魔法だとは。君は馬鹿なのかい? そんなの目の前の障害物に当たって終わりさ。的になんか届くわけな……い?」
「衝撃よ! 衝撃よ! 衝撃よ!!」
相手の言葉が耳に入ってないのか、そもそも聞いていないのか。
アムレットは続けざまに同じ魔法を連発した。
杖から放たれた衝撃波は障害物である岩に当たると、岩を砕きそして消滅する。
次々と飛んでいっては、進路上の岩を破壊し、的への最短路を形成していく。
「ば、馬鹿なぁ!? その岩は先生が魔法で作り上げたんだぞ? ただの岩と違って、それなりの魔法耐性を持っているはずだ!」
アムレットの思惑を知り、慌てた対戦相手は氷の蔦の進む速度を上げようと無理をして、速度が上がった代わりに成長の方向の制御を失った。
「あ! くそっ!」
的から離れるように伸びていく自ら作り上げた氷の蔦に不満の声をぶつけ、更に制御をしようと躍起になったせいで、今度は氷の蔦の途中が細くなりすぎて折れてしまった。
彼が使っている魔法は、自在に制御ができる代わりに、自分の身体を起点に全魔法が繋がっている必要がある。
途切れたせいで制御を失った氷の蔦は、ただの細長い氷塊として地面に落ちた。
「衝撃よ! ……やったぁ!!」
「そこまで! 勝者、アムレット・シルバ!」
ひたすら愚直に障害物を魔法で砕いて進路を作り、そのまま力業で的を破壊したアムレットが勝者となった。
勝って喜びながら俺に向かって大きく手を振るアムレットに向け、俺も小さく手を振る。
「確か彼女は平民の出だと言ったな。どうやら特別枠というのは本当らしい。おい、フィリオ。一つ賭けをしよう。今回の対戦で、私が貴様に勝ったら、私の質問に答えろ」
俺はゆっくりとティターニアの方へと身体ごと向ける。
てっきりもうどこかへ行ったかと思っていたが、まだいたとは。
「賭けってことは、俺が勝ったら何かもらえるのか?」
「あっはっはっは! もちろんだ。万が一にも貴様が私に勝つことができたら、私のできる範囲でお前の要求を一つ、何でも聞こう」
「なんでも?」
「ああ。何でもだ」
賭けと言う割に、ティターニアは自分が負けるなどと思ってもいないようだ。
体良く俺から情報を聞き出したいようだが……
「分かった。その賭け乗った。ところで、俺と当たるには、二人とも最後まで勝ち進めないといけないようだ。どちらかが先に脱落したらどうするんだ?」
俺の質問に、ティターニアは長い金髪を右手で後ろに払うと、自信満々の笑みを返す。
「その場合は、先に脱落した方の負けだ。もちろん、私が誰かに負けるなど、考えられないがな」
「いいだろう。俺も負ける気はない」
俺の言葉にティターニアはさらに笑みを増す。
「実を言うと、少しだけ期待しているんだ。きさまが私を打ち負かしてくれることをな。失望だけは……させてくれるなよ?」
その言葉を最後に、ティターニアは広場の中央へと進んでいった。
自分の番が来たのだ。
入れ替わるように、先ほど勝ち残ったアムレットが戻って来た。
「やったよ! フィリオ君‼︎ 私勝ったよ! 相手は上級生だったのに!」
ティターニアとは異なる形の笑みを浮かべ、アムレットは全身で喜びを表現していた。
流石に俺に向かって走ってきた勢いのまま抱きつかれるとは思ってなかったが。
よろけながらも、なんとか倒れないように踏ん張る。
「ああ。観てたよ。おめでとう。嬉しいのは分かるが……とりあえず、離れてくれないか?」
俺の言葉にアムレットは慌てた様子で密着させていた身体を離す。
心なしか顔が赤い。
「ご、ごめん! 嬉しすぎて、つい、うっかり……でも嬉しい! フィリオ君のおかげだね!」
「それを言うなら、その杖を作ったガストンとアメリアのおかげだろ?\
「えー? ガストンさんにもアメリアさんにも、もちろん感謝しているけど、一番はやっぱりフィリオ君だよ! あ、そういえばさっきの人。ゴルドさんだよね? 何話してたの?」
どうやらティターニアとの会話をアムレットは見ていたようだ。
何故か眉根にシワを寄せて、責めるような目付きを俺に向けている。
「大したことないぞ。わざわざ、俺の願い事を一つ聞いてくれるんだと言って来ただけだ」
アムレットは寄せていた眉を跳ね上げて、目玉がこぼれ落ちそうなほど目を大きく見開いた。
「え⁉︎ 願い事⁉︎ ど、どういうこと⁉︎」
「ああ……賭けをふっかけてきたんだ。今日の実習で俺が負けたら相手の質問に答える。俺が勝ったら願い事を聞くって話だ。負けるつもりは全くないがな」
「あ。な、なるほど……賭け、ね」
アムレットは大きく息を吐き出し、いつも通りの顔に戻る。
「ちょうど今ティターニアの試合が始まったところだ。アムレットの次の対戦相手だぞ?」
「え! あ、ほんとだ‼︎」
俺の言葉とほぼ同時に、ティターニアの最初の対戦が開始した。
そして、まさに一瞬で決着がついた。
「うそっ! もう終わっちゃった⁉︎ さっき開始の合図されたばかりなのに! どうしよう、フィリオ君! あんなの勝てっこないよ!」
二人のやり取りを見ていた限り、ティターニアの相手も三年生のようだ。
お題は高速で不規則に動き回る物体の破壊。
全部で三体あり、二体は地面を走り回り、残りの一体は宙を舞っていた。
「まぁ、どんなお題が出るか分からないが、今のアムレットには無理だろうな」
「そこは嘘でもいいから応援してよ⁉︎」
「実現不可能な嘘をついても仕方ないだろう?」
「うぅ……余計に辛い……」
先に二体を壊した方の勝ちというお題だった。
開始と同時に、ティターニアは魔法を放ち、その一瞬で三体全てが破壊された。
属性は雷。
的確に対象だけを、高速で撃ち抜いた。
「フィリオ君が凄いことは知ってるけど、あんな凄い人と賭けなんてして大丈夫だったの?」
自分の勝ちはすでに諦めたのか、アムレットは俺の心配をしてきた。
「問題ない」
俺は短い言葉を返す。
その後、俺は順調に最後まで勝ち上がった。
宣言通りティターニアも。
「それでは! 決勝戦をこれより執り行う! ティターニア・ゴルド! フィリオ・ペイル!」
教師の声に従い、俺は魔法陣が描かれた空間へと進んだ。
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思いついたネタを勢いで書いたので投稿しましたヾ(●´∇`●)ノ
『双子の侯爵令嬢の見習い執事は王太子』
評判が真逆な双子の姉妹のどちらかを婚約者に選ばなければいけなくなった王太子が侯爵家に身分を隠して執事として潜入するという異世界恋愛です。
タイトルから作品に飛べます。
よろしければこちらも読んでもらえると嬉しいです。
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