27 / 133
第2章
第26話
しおりを挟む
雲一つない澄み渡った青空の下、2人は木剣で稽古をしていた。稽古と言っても、サラが好きなように木剣を振り、カインがそれを時に受け、時には避けるだけの稽古だ。
カーン、と小気味良い音が辺りに響く。
もう何年も使い込んでいる木剣は、まるで新品のように滑らかで、かなりの強度で打ち合いをしているのにも関わらず、傷一つなかった。これもカインのお手製だ。
サラが素早く上段から木剣を振りぬき、絶妙な距離で躱されたのを見るや、その勢いを利用して体を前に滑らし、今度は体の遠心力を利用して横にないだ。
カインは危なげなくそれを受けると、木剣がぶつかる瞬間に体を浮かばせ、衝撃の力を利用し距離をとる。
サラは勢いを殺さぬまま、斜め下から切り上げ、それも受けられると、一瞬にして腕を後ろに引き、素早く突いた。
カインはまるで分かっていたかのように、片足を後ろに大きく引き、体を横にすることによって、その刺突を避けた。
ソフィは驚愕していた。何度もサラと一緒に行動していたソフィは、今のサラが決して手を抜いているわけではないことが分かっていた。
サラは力ではなく、素早さや全身のバネ、遠心力などの勢いを利用した攻撃を得意としている。
その技術はSランクにふさわしく、仮にサラの愛用している長剣がなくても、十分に高ランク冒険者として活躍出来る程だ。
その苛烈な攻撃をサラの父、カインはまるで事も無げに受けきっていた。それは驚くべきことだった。
恐らくセレンディアの冒険者の中でも、サラの本気の攻撃を受けられる者はそうはいないだろうとソフィは思っていた。
現役だったとしてもかなりの高齢にあたるカインが、ましてやとうの昔に引退した魔術師が、稽古とはいえ相手になるなどとは思ってもみなかった。
サラは打ち込みながら満面の笑みを浮かべていた。父との稽古が楽しくてしょうがなかった。
そもそも人を相手に稽古をするのはほぼ3年ぶりだった。
冒険者になって間もなく、サラは勇気を振り絞って、同ランクの冒険者に打ち合いの稽古を頼んだ。
その冒険者は下心もあったのだろうが、快諾し、そして大怪我を負った。
サラの最初の一撃、小手調べのつもりで軽く放った一撃を、避けることも受けることも出来ずにまともに食らったのだ。
以来、サラは独りで稽古を続けてきた。父に指摘された動きを思い浮かべながら、より速く、より正確に繰り出せるよう、何度も剣を振った。
ランクが上がり、恐らく今なら同ランクで稽古の相手を探そうと思えば見つかるかもしれないが、それをするだけの社交性をサラは持っていなかった。
父はサラが好きなように動いても、問題なく避け、受けてくれた。傍から見ていたシャルルの目には、まるで事前に相談があった演武でも見せられているような錯覚を覚えたに違いない。
サラが攻撃を繰り出すよりも少し前に、すでにカインは動き始め、木剣が打ち出される先へと自分の木剣を構えているのだ。
サラはずっとこうしていたいと思いながら、今までよりもさらに速度を上げて打ち込んだ。
そんなカインだが、内心かなり焦っていた。さすがにSランクになっただけのことはあると思っていた。
あえて顔に出さず、平然と相手をしているように見せていたが、カインは自身の持てる全てをそこに注ぎ込んでいた。
補助魔法による全身の強化、魔力探知による先読み、そのどちらが欠けてもサラの相手など出来なかった。
そもそもカインは年老いた魔術師なのだから、剣の打ち合いなど得意なわけもなく、身体能力でいえば駆け出しの剣士にも劣った。
いくら同ランクの剣士に比べ力がない方だとは言え、サラの剣撃の勢いは凄まじく、そのままの身体能力ならば、受けた瞬間に木剣を吹き飛ばされていただろう。
また、勢いもさることながら、その流れるような絶え間のない素早い攻撃は、事前に察知できていなければいくら身体強化したとは言え、到底避けられるものではなかった。
長年サラの稽古相手をしていたこともカインに有利に働いていた。サラの癖をよく知っているのだ。
魔力探知に加え、サラの動きの癖を熟知しているおかげで、かなりの精度で先読みが出来た。さらにその流れるような美しいとさえ思える無駄のない動きも先読みの手助けとなっていた。
対人の稽古をカイン以外にやってこなかったサラの動きは、よく言えば無駄がなく、悪く言えば分かりやすかった。動きに虚実がないのだ。
それでも、カインがサラの動きについていくのはやっとのことで、少しでも集中力を切らせばたちまち打ち破られてしまうほどだったが、カインは平然とした表情で相手を続けていた。
理由は簡単で、娘にいい格好をしたかったのだ。いつか来るその日までは、父は偉大だと虚勢を張りたかったのだ。
何とか今回はサラが満足するまで、父の威厳を保てたカインは安堵し、恐らく二日後に来るであろう筋肉痛を考え、まだ痛くもない腰を擦っていた。
危ないからと稽古の前に少し離れた地面に置いておいたマチを拾いに行く。普段はカインの右肩が特等席だ。
マチに近づくとすーすーと寝息が聞こえてくる。どうやらマチは2人の稽古を見ている内に、飽きて寝てしまったようだ。
◇
「ところで、もうすぐ収穫祭があるけれど、2人はいつまでこの村にいるつもりだい?」
「ああ。そういえば、もうその時期なのね。せっかくだし、祭りが終わるまでは村に居ようかしら。どう? ソフィ」
「お祭りがあるの? 素敵ね。何か美味しいものが食べられるかしら」
秋の収穫を祝い、来年の豊作を祈願する収穫祭は村の数少ない娯楽の一つだった。村総出で準備を行い、全員で神に感謝し、祭りを楽しみ騒ぐ、そんな行事だ。
「シャルルさんはいつまでいらっしゃるつもりですか?」
「えーと、そうね。その収穫祭というのはいつ開催されるのかしら?」
「ちょうど10日後ですね」
「それなら私もそれまで残ろうかしら。見れば見るほど興味のわく村だし。それにサラとソフィも一緒にセレンディアまで同行してくれるなら、道中の安全も確保できるし。2人も乗り継いで帰るよりもずっと早く帰れるのだから一石二鳥じゃない?」
「え? いいの? シャルル。お店の方のこととか心配にならない?」
「大丈夫よ。御者に頼んで町に行って本店への連絡をしてもらえば、問題はないわ。それに最近働き詰めだし、たまの休暇も必要よ」
「そうですか。私も娘が3人に増えたみたいで楽しいですし、好きなだけ滞在してください」
その後、3人は収穫祭の準備の手伝いをしたり、サラの思い出の場所へ行ったりと普段とは違うのんびりとした日常を堪能した。
サラは毎日のようにカインに稽古をせがみ、ソフィはマチの観察を続け、シャルルは村の作物などを値踏みしながらそれぞれが楽しく充実した日々を過ごした。
◇
村中が活気に沸いていた。この日ばかりは外からほとんど人の来ることのない村にも、近くの村や町からちらほらと人が訪れていた。
村の広場には普段は祠に祭られているご神体が飾られ、村の司祭役が祝詞を述べていた。脇には今年収穫された数多くの作物が納められていた。
カイン達も収穫祭を楽しんでいた。すると、突然村の入り口辺りが騒がしくなった。
何事かと目を合わせながら、全員で騒ぎのもとへと足を運んだ。どうやら噂の領主代行が視察に来たらしい。
「どうやら収穫は無事に済んだようですね。それで、決められた税は納められそうですか?」
領主代行は対応しているウィルに向かってそう聞いた。
「はい。すでに用意は済んでおります。こちらがその目録で」
収穫を終え、出来高が分かった後、ウィルはすぐに今年の納税の目録を作っていた。その目録を見た領主代行は目を見開いた。
「小麦の量は例年通りとして、残りは金で払うとありますがこれは?」
「はい。こちらのシャルルさんに、村で取れた羊毛の買い取りの約束を取り付けてもらいまして。代行様の仰る通り、この村の羊毛はそれなりの金額で売れました。その代金で納税いたします」
「そうか、ならば問題ないでしょう。期日は例年通り。滞りなく納める様に」
澄ました顔付きで領主代行は村を後にした。その時サラはあるものに気付いた。
まだ秋とはいえ、この時期の村は冷えた。領主代行も外套の中に温かめの服を着ているようだ。その服にサラは見覚えがあった。
今は亡きジョセフが立ち上げ王侯貴族に人気のブランドのものだった。
サラはカインにそのことを耳打ちする。なるほど、と領主代行の真意を理解したカインはウィルにそのことを告げた。
ウィルは「なるほど、今度の領主代行様には感謝しないと」と笑い、近くにいた村人達に真相を説明した。そのことは瞬く間に村中に広がり、村人達は領主代行に感謝しながら、いつもより盛大に収穫祭を祝った。
村の外から来た人々は、ひどくご機嫌な村人達の様子を少し不思議に思いながら、一緒に収穫祭を楽しんだ。
カーン、と小気味良い音が辺りに響く。
もう何年も使い込んでいる木剣は、まるで新品のように滑らかで、かなりの強度で打ち合いをしているのにも関わらず、傷一つなかった。これもカインのお手製だ。
サラが素早く上段から木剣を振りぬき、絶妙な距離で躱されたのを見るや、その勢いを利用して体を前に滑らし、今度は体の遠心力を利用して横にないだ。
カインは危なげなくそれを受けると、木剣がぶつかる瞬間に体を浮かばせ、衝撃の力を利用し距離をとる。
サラは勢いを殺さぬまま、斜め下から切り上げ、それも受けられると、一瞬にして腕を後ろに引き、素早く突いた。
カインはまるで分かっていたかのように、片足を後ろに大きく引き、体を横にすることによって、その刺突を避けた。
ソフィは驚愕していた。何度もサラと一緒に行動していたソフィは、今のサラが決して手を抜いているわけではないことが分かっていた。
サラは力ではなく、素早さや全身のバネ、遠心力などの勢いを利用した攻撃を得意としている。
その技術はSランクにふさわしく、仮にサラの愛用している長剣がなくても、十分に高ランク冒険者として活躍出来る程だ。
その苛烈な攻撃をサラの父、カインはまるで事も無げに受けきっていた。それは驚くべきことだった。
恐らくセレンディアの冒険者の中でも、サラの本気の攻撃を受けられる者はそうはいないだろうとソフィは思っていた。
現役だったとしてもかなりの高齢にあたるカインが、ましてやとうの昔に引退した魔術師が、稽古とはいえ相手になるなどとは思ってもみなかった。
サラは打ち込みながら満面の笑みを浮かべていた。父との稽古が楽しくてしょうがなかった。
そもそも人を相手に稽古をするのはほぼ3年ぶりだった。
冒険者になって間もなく、サラは勇気を振り絞って、同ランクの冒険者に打ち合いの稽古を頼んだ。
その冒険者は下心もあったのだろうが、快諾し、そして大怪我を負った。
サラの最初の一撃、小手調べのつもりで軽く放った一撃を、避けることも受けることも出来ずにまともに食らったのだ。
以来、サラは独りで稽古を続けてきた。父に指摘された動きを思い浮かべながら、より速く、より正確に繰り出せるよう、何度も剣を振った。
ランクが上がり、恐らく今なら同ランクで稽古の相手を探そうと思えば見つかるかもしれないが、それをするだけの社交性をサラは持っていなかった。
父はサラが好きなように動いても、問題なく避け、受けてくれた。傍から見ていたシャルルの目には、まるで事前に相談があった演武でも見せられているような錯覚を覚えたに違いない。
サラが攻撃を繰り出すよりも少し前に、すでにカインは動き始め、木剣が打ち出される先へと自分の木剣を構えているのだ。
サラはずっとこうしていたいと思いながら、今までよりもさらに速度を上げて打ち込んだ。
そんなカインだが、内心かなり焦っていた。さすがにSランクになっただけのことはあると思っていた。
あえて顔に出さず、平然と相手をしているように見せていたが、カインは自身の持てる全てをそこに注ぎ込んでいた。
補助魔法による全身の強化、魔力探知による先読み、そのどちらが欠けてもサラの相手など出来なかった。
そもそもカインは年老いた魔術師なのだから、剣の打ち合いなど得意なわけもなく、身体能力でいえば駆け出しの剣士にも劣った。
いくら同ランクの剣士に比べ力がない方だとは言え、サラの剣撃の勢いは凄まじく、そのままの身体能力ならば、受けた瞬間に木剣を吹き飛ばされていただろう。
また、勢いもさることながら、その流れるような絶え間のない素早い攻撃は、事前に察知できていなければいくら身体強化したとは言え、到底避けられるものではなかった。
長年サラの稽古相手をしていたこともカインに有利に働いていた。サラの癖をよく知っているのだ。
魔力探知に加え、サラの動きの癖を熟知しているおかげで、かなりの精度で先読みが出来た。さらにその流れるような美しいとさえ思える無駄のない動きも先読みの手助けとなっていた。
対人の稽古をカイン以外にやってこなかったサラの動きは、よく言えば無駄がなく、悪く言えば分かりやすかった。動きに虚実がないのだ。
それでも、カインがサラの動きについていくのはやっとのことで、少しでも集中力を切らせばたちまち打ち破られてしまうほどだったが、カインは平然とした表情で相手を続けていた。
理由は簡単で、娘にいい格好をしたかったのだ。いつか来るその日までは、父は偉大だと虚勢を張りたかったのだ。
何とか今回はサラが満足するまで、父の威厳を保てたカインは安堵し、恐らく二日後に来るであろう筋肉痛を考え、まだ痛くもない腰を擦っていた。
危ないからと稽古の前に少し離れた地面に置いておいたマチを拾いに行く。普段はカインの右肩が特等席だ。
マチに近づくとすーすーと寝息が聞こえてくる。どうやらマチは2人の稽古を見ている内に、飽きて寝てしまったようだ。
◇
「ところで、もうすぐ収穫祭があるけれど、2人はいつまでこの村にいるつもりだい?」
「ああ。そういえば、もうその時期なのね。せっかくだし、祭りが終わるまでは村に居ようかしら。どう? ソフィ」
「お祭りがあるの? 素敵ね。何か美味しいものが食べられるかしら」
秋の収穫を祝い、来年の豊作を祈願する収穫祭は村の数少ない娯楽の一つだった。村総出で準備を行い、全員で神に感謝し、祭りを楽しみ騒ぐ、そんな行事だ。
「シャルルさんはいつまでいらっしゃるつもりですか?」
「えーと、そうね。その収穫祭というのはいつ開催されるのかしら?」
「ちょうど10日後ですね」
「それなら私もそれまで残ろうかしら。見れば見るほど興味のわく村だし。それにサラとソフィも一緒にセレンディアまで同行してくれるなら、道中の安全も確保できるし。2人も乗り継いで帰るよりもずっと早く帰れるのだから一石二鳥じゃない?」
「え? いいの? シャルル。お店の方のこととか心配にならない?」
「大丈夫よ。御者に頼んで町に行って本店への連絡をしてもらえば、問題はないわ。それに最近働き詰めだし、たまの休暇も必要よ」
「そうですか。私も娘が3人に増えたみたいで楽しいですし、好きなだけ滞在してください」
その後、3人は収穫祭の準備の手伝いをしたり、サラの思い出の場所へ行ったりと普段とは違うのんびりとした日常を堪能した。
サラは毎日のようにカインに稽古をせがみ、ソフィはマチの観察を続け、シャルルは村の作物などを値踏みしながらそれぞれが楽しく充実した日々を過ごした。
◇
村中が活気に沸いていた。この日ばかりは外からほとんど人の来ることのない村にも、近くの村や町からちらほらと人が訪れていた。
村の広場には普段は祠に祭られているご神体が飾られ、村の司祭役が祝詞を述べていた。脇には今年収穫された数多くの作物が納められていた。
カイン達も収穫祭を楽しんでいた。すると、突然村の入り口辺りが騒がしくなった。
何事かと目を合わせながら、全員で騒ぎのもとへと足を運んだ。どうやら噂の領主代行が視察に来たらしい。
「どうやら収穫は無事に済んだようですね。それで、決められた税は納められそうですか?」
領主代行は対応しているウィルに向かってそう聞いた。
「はい。すでに用意は済んでおります。こちらがその目録で」
収穫を終え、出来高が分かった後、ウィルはすぐに今年の納税の目録を作っていた。その目録を見た領主代行は目を見開いた。
「小麦の量は例年通りとして、残りは金で払うとありますがこれは?」
「はい。こちらのシャルルさんに、村で取れた羊毛の買い取りの約束を取り付けてもらいまして。代行様の仰る通り、この村の羊毛はそれなりの金額で売れました。その代金で納税いたします」
「そうか、ならば問題ないでしょう。期日は例年通り。滞りなく納める様に」
澄ました顔付きで領主代行は村を後にした。その時サラはあるものに気付いた。
まだ秋とはいえ、この時期の村は冷えた。領主代行も外套の中に温かめの服を着ているようだ。その服にサラは見覚えがあった。
今は亡きジョセフが立ち上げ王侯貴族に人気のブランドのものだった。
サラはカインにそのことを耳打ちする。なるほど、と領主代行の真意を理解したカインはウィルにそのことを告げた。
ウィルは「なるほど、今度の領主代行様には感謝しないと」と笑い、近くにいた村人達に真相を説明した。そのことは瞬く間に村中に広がり、村人達は領主代行に感謝しながら、いつもより盛大に収穫祭を祝った。
村の外から来た人々は、ひどくご機嫌な村人達の様子を少し不思議に思いながら、一緒に収穫祭を楽しんだ。
0
お気に入りに追加
1,112
あなたにおすすめの小説
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる