辺境暮らしの付与術士

ファンタジー小説大賞50位でした。
応援ありがとうございました!!

 若い頃に視力を失った元冒険者のカイン。自ら開発した付与魔法を駆使し、辺境の村で慎ましやかに暮らしていた。
 しかしカインは気付いていなかった。付与魔法を扱える者は、この世にただ一人だということを。娘に送った初心者用装備に宝具と呼ばれるほどの性能を与えたことを。

「私がお父さんにお母さんの花を見せてあげる!」
 娘のサラは父の視界に色を取り戻す薬の原料を手に入れるため、冒険者となりAランクへと駆け上がっていた。

「ご苦労様でした。目標を完遂出来て私は今非常に機嫌がいい」
 しかし、ジェスターと名乗る男は、サラ達が集めようとする原料を盗んでいく。

 果たして、サラは無事に父の視界に色を取り戻すことが出来るのだろうか?
 これは父と娘の数奇な運命の物語である。

タイトルは父親であるカインの事ですが、娘のサラの話と行きつ戻りつの形で話は進んでいきます。

表紙絵は藍里さんに描いてもらいました(*´ω`*)
藍里さんのアカウントですhttps://twitter.com/lyon_sosaku
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