上 下
1 / 18
第Ⅰ部 第一章 性転の霹靂

TSヒロイン・初めまして異世界。昨夜未明、俺は♀エルフになりました。

しおりを挟む
 ここは、どこだ?

 今や社畜やらニートが溢れている日本。目が覚めたら転生していたなんてのはよく(?)ある話だ。
 だけど俺はニートじゃないし社畜でもない。
 トラックにひかれた覚えも無い。
 でも柔らかく鼻腔をくすぐる草花、空気が旨いと感じる未体験の感覚も、眼下に広がる見慣れない町並み――

 ああ、日本人に生まれて十五年。
 どれほど待ちわびただろうかこの瞬間!
 俺にもついに異世界転生の順番(?)が訪れた!
 漫画やアニメが大好きな父さんが知ったらうらやましがることだろう。

 クックックッ……フ……フハハハハハッ!!

「ひゃっほい! いらっしゃいませ、チートな毎日!! ビバ無双三昧!!」

 何て叫びながら、思わず某回転寿司やの社長みたいなポーズまでやっちゃったけど……

 や、喜びたいんだけどさ……
 現状を説明しよう。

 空に青い地球が見える場合、これは何て言うんだろ?

 キャトルがミューティレーションされた?
 ノン――
 だって俺牛じゃねぇし。

 光の国の使者に体当たりされて、宇宙的な力を手に入れた?
 サラサラノン――
 だって、それなら地球で目覚めてるはずじゃん?

 と言うか、そもそもここはどこだ?
 月?
 またまたノン――
 それなら凸凹クレーターお肌な地面が広がっているはずだ。
 まさか大昔のSFじゃあるまいし、月の裏には巨大な宇宙都市が広がっているとか、そんなネタじゃあるまいし。
 ましてやハイヴなんてあった日にゃ、今頃はトラウマレベルでミンチにされている。

 なら火星や金星か?
 いやいや、記憶に偽りが無ければ、俺はどう考えたって日本で平凡に過ごしてきたただの高校生だ。
 NASAに勤めた記憶だって無い。
 宇宙何て逆立ちしたところで生きようがない。
 それとも俺が生きていたのが、実は民間宇宙旅行が当たり前になった2100年あたりの世界だったとか?
 その頃なら火星あたりがテラフォーミングされてる可能性はあるかもしれない。

 なら、これは旅行中の悲しい事故だったとか?

 それこそありえない、まさか過ぎる。

 俺の記憶にある最後の年号は平成の30年だ。来年あたり新元号に変わるとか言ってるあたりで途切れている。
 そもそも平成30年現在、地方都市の中流サラリーマン家庭のうちは、宇宙どころか海外旅行だって行ったことが無いんだ。
 宇宙何て夢のまた夢だ。

 ま、冗談抜きで宇宙なんか行きたくも無いけどな(本音)

 じゃあ、今置かれてる俺の現状は何だ?
 ANSWER――明晰夢。
 たぶん、これが正解だろうな。
 ちなみに明晰夢ってのは、自分が夢と自覚しながら見る夢のことだ。
 詳しくはググってくれ。

 とりあえず俺が感じてる自分自身の違和感。
 まずは俺の手だ。まるで女性か手タレみたいに透き通るような綺麗な肌にほっそりとした指。
 あとはうなじをくすぐる髪の長さは、俺の記憶の中にある自分の髪よりもずっと長い。何せ腰まである。
 しかも尿色じゃない綺麗なブロンドと来ている。ヤンキーカラーじゃ無いのがせめてもの救いとはいえ、うちの高校の比較的緩い校則でも完全にアウトな感じに仕上がっている。

 ただ、そんな変化さえもヌルいと言わざるを得ない極上の違和感。

 それは、俺の胸だ!
 スイカサイズのOPPAIがあるんだよ!
  OPPAIとか、ピコ太郎もびっくりだよ!

 えっと……あ、あるぇ?
 俺の話し方で気が付いていると思うけど、俺は男だ。
 今年偏差値そこそこの高校に合格したばかりの、ダンスィの心を忘れない厨二力をゴリッゴリに秘めた高一男子だ。

 どうなってやがんだ畜生!

 何ぜだ……
 昨日の夜、月曜だってのに夜更かししてデラックスが出てる番組を見ていたからか?
 それともたまたま日曜に見た特番でKABA.ちゃんが出ていたからか?

 俺にオネェ願望は無い。
 変身願望は……無いとは言わないけど、あるのはこっち方面じゃ無くてヒーロー願望だ。
 俺は揉まれる側じゃ無く、揉む側でありたいんだよ!

 ふ……揉んだこと無いけどさ。

 ま、そんな感じで葛藤もしたけどさ……
 自他共に認めるダンスィの好奇心というか、男のサガは正直だ。
 俺は自らの胸を両手で揉みしだいていた。

 そして結論。
 それは分かりきったものだった。
 自分の手で揉んでも、だからどうしたって感じで何も嬉しくはなかった。
 不感症とかそんなんじゃない。
 俺はやっぱり揉まれる側より揉む側でありたかったんだ!
 俺の欲望に間違いは無かったんだ。
 とりあえず俺の隠された性癖がこっち方面じゃ無かったと確認できただけでもよかった。
 それに、多少戸惑ったけども明晰夢なら俺の思い通りになるはずだ。
 まずは男に戻って、槍や剣の使い手になって、さらに魔法もぶっ放せる勇者キャラになるとするかな?
 いや、いっそのことだからSFチックにサイバーな存在とか、いっそぶっ飛んでDBのフリーザ様みたいな悪の帝王的な存在になってみるとか!

「よっしゃ! 何だか燃えてきた! どうせ覚める夢なら好き放題やてやるぜ!」

 ……
 …………
 ………………

 そんな風に思っていた頃が俺にもありました。
 あ~り~ま~し~たッ!!
 ちきしょー!!

 変わりません。
 何も変わらないんですよ!
 ええ、俺は相変わらず巨乳な美少女エルフのままだった。
 あ、エルフと分かったのは、たまたま見つけた川を覗き込んだら水面に俺の顔が映って判明した。
 この夢の世界の設定がよく分からんからエルフと断定するのは早計かもしれないが、安易と言われても金髪碧眼で耳が長いとくればエルフで当たりじゃね?
 これであんたは本当はドワーフだよって言われも、納得出来んでしょ。
 まぁ、エルフじゃ無かったとしても妖精系の何かか最悪は悪魔系と言ったところだろう。

 そして、何も変わらないシリーズパート2

 体力!
 俺の記憶するまんま!
 日本で高一やっていた頃のまんまと来ている。

 おいおいおい!
 明晰夢ならもう少し融通してくれや!
 仮に異世界転生なら普通はチートくれるだろ!
 ……そうね、チートが無い時点で異世界転生は消えたね(どういう結論だって聞かれそうだけど、そうでも言い聞かせないと俺がどうにかなりそうなんだよ!)

 すでに丸一日だぞ丸一日!

 眼下に町が見えるとか言ったけど、その町がメッチャ遠いしよっ!

「どうなっとんじゃい!!」

 たまらず絶叫した。

 ちゃうねん……
 思ってたのと全然ちゃうねん……
 思わずうさんくさい関西弁になるぐらいちゃうねん。
 面白くないねん、何にも。
 明晰夢なのにどうしてこうなった?

 もう一度、改めて考えてみよう……

 俺の名前は日野良ひのりょう
 日本のどこにでもいる普通の高一男子で十五歳
 だったとは言わんぞ! 俺は現在進行形で男だ!
 ちょっと何の因果かは分からないままにエルフ娘になってるけど俺はあくまで男だ。

 どうしてこうなった……
 とりあえず俺が覚えている範囲で自分の行動を思い出してみる。
 昨日、と言ってももう一昨日だけど、俺は夜更かしをした。

 以上。

 どうやら人間は夜更かしするとエルフ娘になるらしい。

「って、んな訳あるか!」

 そんなことが日常で起きてたら、今頃眠らない町東京はエルフで溢れてるっての!

 う~ん、なら何が原因だ?
 いつもなら割と早く寝ているのに、泣いてる姉貴を慰めて気が付いたら夜中になっていたのが原因か?
 
 まあ何で泣いている姉を慰めていたのかって言うと……あ、勘違いするなよ。俺はシスコンじゃ無い。
 姉がブラコンなんだ。しかも重度で、極度の、出来ればサナトリウムで長期療養して頂きたいレベルの。

 羨ましい?
 本当にそう思う?
 風呂から出たら、弟の脱いだ下着を顔に乗せ深呼吸をしている姉を見てもそんなことが言える?
 目が合った瞬間に、

「良くん違うの! こ、これは、あれだよ! 未洗濯物かどうか匂いを嗅いで確かめてたの!」

 などと、まったく言い訳にもなっていないことを半泣きで言い訳する姉貴を見てもさ。
 俺はあの時どんな反応とツッコミをするのが正解だったのか、未だに悩んでいる。
 ただ、おそらくは相当に冷たい目で姉貴を見ていたんだと思う。
 パニクって号泣する姉貴に、俺はまあ血縁の情にほだされて結局慰めてしまったのだ。
 そんな姉貴はと言えば、しっかりと俺の膝を占有したまま落ち着いたのが日付が変わる頃。
 俺も姉貴もおそらくは茶の間のソファーで寝落ちしたんだと思う。

 そうか、エルフ娘への転生のキーワードは茶の間のソファーで寝落ち+姉への膝枕か!!

「…………アホか。毛利探偵だって、もうちょっとマシな推理するっての」

 まぁアニメやラノベじゃあるまいし非現実的なことが起こるはずも無い。
 結局のところ、俺は異世界転生じゃなく明晰夢を見ていると納得するしか無いわけだ。
 それが一番納得する答えだからね。

「んぁ♪」

 ぼんやりと考え事をしていたら、思わず俺の口から出たチョイとエロい熱を帯びた声。
 や、ちゃうねん。
 答えの出ない問答をし続けていると手持ち無沙汰になって、思わず自分の胸を撫で繰り回していただけなんだ!
 別に昨夜はお楽しみでしたねとかそんな想像の余地を挟む隙間も無く、ただただ俺は自分の胸を触っていたのだ。
 そして、気が付いてしまったのだ。この行為が意外と悪くなかったという事実に。
 何だろう、おっぱいを触りたいという純粋な衝動とおっぱいを触っているという汚れ無き欲望、そして、そんなおっぱいが感じる感度。
 それを一人で一遍に味わえるんだ!
 一粒で二度美味しいどころの騒ぎじゃ無い!
 自分の理解を超えた悦楽と背徳という名のあらゆる感性が濁流となって俺の感性をビンビンに刺激してくるんだよ!
 何を言っているのか分からないと思う。
 だが、もし分かりたいならノーマル男子諸君も是非に豊胸手術を受けてみてくれ!
 スゲぇって思うから!

 ……
 …………
 ………………

 ごめん、ただの現実逃避なんだ。
 本当だよ?
 俺こんな変態じゃ無いよ?

「…………う~、うぉー!! あああああっ!! こんな異世界転生明晰夢ぅううぅうぁんまりだあぁあぁぁぁぁぁ!!」

 思わず絶叫。
 狂ったわけじゃ無い。
 ただ、何となくでも叫ばないとやってられなかったんだ。

「はぁ、はぁ……よし、叫んでスッとした!」

 あまり複雑な思考回路をしていないのが俺の良いところだ。
 気持ちを切り替えたなら後は前を向くだけだ。

 ……
 …………
 ………………

 前は向いたんですよ、これでも。
 でもね……
 切れました。
 気持ちが切れました!
 夢だってのに腹は減ったし、裸足だから足の裏も痛いし、体力は限界に近いし……
 夢の中だってのに眠気がくるとかマジで意味わかんないし!

「何だよ、日野なのにエルフって……詐称も良いとこじゃねぇか……」

 自分でもわかる空回りの悪態に苦笑いしか出てこない。

「疲れたよパトラッシュ……今夜も野宿決定みたいだよ」

 幸いにもネロみたいに真冬じゃ無いとはいえ、どこともわからない野っ原での野宿。
 グランピングさせろとまでは言わないけど、せめてテントと寝袋ぐらいは欲しい。

 自慢じゃ無いが、俺の人生で最初で最後のキャンプは中学の時の課外事業だ。
 しかも寝床は石がゴロゴロしていてマジであり得ねぇとか思った記憶しか無い。
 それ以来キャンプなんて二度とするもんじゃ無いって悟ったね。

「あー! 疲れた!! 眠たい!! 腹減った-!! ポテチ食いたい!! ガリガリ君食いたい!! 薄くて良いからカルピスが飲みたい!! もういっそ、ただの麦茶でも良いから飲ませろ!!」

 空に向かって思わず欲望のままに叫んでいた。
 遙か空の彼方には青い地球が浮いている。
 手を伸ばせば届きそうなのに、すぐ目の前には地球があるって言うのに。

 自分が昨日まであそこで過ごしていたとは思えないほどに遠い。

「夢なら早く冷めてくれ、転生なら俺にチートくれ。そしたら異世界転生受け入れてやるからさ」

 空腹と疲労を自覚すると、心が折れるのは早い。
 涙が出ちゃう、だって女の子だもん(身体は)。

 や、余裕は無いんです。本当です。
 これもただの現実逃避なんです。

 そんなことを考えている間にも太陽は容赦なく沈み、エルフになって二度目の夜が訪れた。

「すげぇな。無情な事態に陥っているってのに、時間だけは規則正しく進んでるよ」

 ぼやいてもぼやいても何も変わらない。
 変わったことがあるとすれば、それは空腹を訴える俺の腹の音がとめどなく鳴り始めていることぐらいだ。
 俺の腹が何を訴えかけているのかと言えば、腹減ったギブ・ミー・ミート……そんなところだ。

「本気でやばい、死ねる。夢の中で餓死したら、死因は何て書かれるんだ? 『寝過ぎの寝ぼすけ、ソファーの上で餓死』とかヤフーニュースにでも書かれたら、クラスメイトどころか町ぐるみで笑われてお終いじゃね?」

 自分の行く末に思わず身震いする。

 慌てて辺りを見渡しても、月明かりならぬ地球明かりで見えるのは闇夜に映る木のシルエットとなんだかわからない雑草だけ。
 どうする?
 この際だから雑草でも食ってみるか?
 もしかしたらすでに常時発動スキルを持っているかもしれない。ちなみにスキル名は『牛の胃袋』……

「ああぁぁぁぁぁぁ…… 」

 自分で想像して悲しくなってきた。
 美少女エルフ(俺の顔だけど)が牛のように雑草を反芻している姿。
 何たる地獄絵図。
 もしかしたら、それが良いって言う特殊すぎる属性のヤツがいるかも知れないが、俺はノーマルだ。
 草食って吐いてる美少女を見て喜ぶ性癖は無い。

 とは言ってもなぁ……贅沢も言ってられない。
 何でも良いから食べないことには、この空腹は収まりそうにも無いのだ。
 まあ、夢の中で何か食ったからって現実世界の俺の身体が満腹するのかは甚だ疑問だけどさ、たぶん大丈夫と信じたい。
 少年漫画には精神は肉体を凌駕するっなんて言葉がよく出てくる。なら、ここでたらふく食えばきっと現実世界の俺も満腹しているはずだ!
 そう、人間気合いがあれば何でも出来る! ってアントニオさんも言ってるしな!

 よし、覚悟は決まった!
 俺、今から草食います!!

 と、その時だった。

「………………」

 何か、声が聞こえた。だが、知ったこっちゃない!
 俺の食事を邪魔するな!!

「頂きます!」

 地面からむしりとった雑草を口に含もうとしたその時だった。

「お姉さん、やめた方が良いよ。その草、魔牛でも無いかぎり一口で即死だよ」

 突然、暗闇から声をかけてきたのは、地球をバックにしてたたずむ少年だった。

 そう――
 
 これが、俺とアル君との初めての出会いさいかいだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?

陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。 この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。 執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め...... 剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。 本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。 小説家になろう様でも掲載中です。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した

Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。

あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!? ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。 ※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。

処理中です...