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4章 迷いの森編
54話 エルフの里は霧まみれです
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エルフ老人の回りくどさにイラつき、目配せでぶっ飛ばしていいか聞いてみたのだが、皆だって疲れたような顔をしているクセに首を縦には振ってくれない……。
解せぬ。
「村の子供がわしの家にある禁書をいじってしまったようでの、中に閉じ込めてあった悪魔が出てしまってこの有様じゃ」
今まで門の前で話していたので、村の様子は確認していなかったのだが、改めて村の中を覗くと、村の中まで霧まみれだった。
門の中は、村があると言われなければ村だと分からないほどに視界が悪い。ここは村じゃない、もはや霧だ。
外の霧もやたら濃いと思ったけど、村の中はそれ以上だな、もしかして霧の発生源はこの村で、村から溢れた霧だけであの濃度だったんじゃ……。
「この霧を、その悪魔がやったと?」
「この霧は、数ヶ月前に禁書から悪魔が放たれてしまった時と同じくして突然現れたのじゃ」
「なるほど、悪魔の仕業かは分からんけど、関連しているのだけは確定だろうな。その悪魔の場所は分かんないのか?」
「この村には、世界樹の結界が張られておるでな。霧も出ているし、この村の中にいることは間違いないと思うのじゃが、詳しい場所までは……」
「待て待て、村の中にいるのか!?数ヶ月前と言ったな、エルフの被害はどれほど出ているんだ?」
「霧が出てから定期的に集まり、互いに無事を確認しておる。今の所被害は出ていないのじゃ」
この霧が悪魔の仕業だってなら、エルフを襲う絶好のチャンスだと思うんだが……。数ヶ月、何の被害がないって、一体何が目的なんだ?
「まあ、この霧騒ぎを解決しなきゃ遺跡へ行けないってんならなんとかするしかないな。村には入っていいんだろう?」
「村の者には伝達しておく、自由に動いてもらって構わぬ、まずは空き家へ連れて行こう」
俺たちは長老に連れられ霧の中を進む。
「本当に何も見えないね」
「少し離れて歩くだけではぐれてしまいそうですわ」
「真っ白で楽しいのです!」
「俺たちには何も見えない訳だが、その空き家への道は問題ないのか?」
「千年も住んでおりますからの」
なるほど、それは凄い説得力だわ。
何事もなく空き家へ案内され、荷物を降ろしていると数日分の食料だと果物が届けられた。
「エルフは肉を食べないのか?」
「食べるが、霧が酷くてあまり狩りにも行けんのでの……」
そういうことか。貰った果物を食べ寝てしまったリオンを撫でながら納得する。
「さて、どうしようか?」
俺も果物の頬張りながら、皆へ投げかける。
「オサム様のエーテルサーチでは探せませんの?」
「試しにやってみたけど全然ダメなんだよね、この森ではなぜか全く使い物にならないや」
「問題はそれだけじゃありません。長老は千年住んでいるからこの場所を覚えているでしょうが、我々はここに帰って来れるでしょうか?」
そうなんだよな、その問題もある。
大体、村の全容が分からないんだ。思っているより広かった場合、村の中で遭難しかねない。
「そうだよね、まずは村の地図が必要かもしれないけど、僕この村に地図は無いと思うな」
「同感、長生きだから村の地図なんて要らないだろうな」
皆で唸りながら考える。
「霧の中、数メートル先も見えないのに地図を作るというのは、オサム殿でも現実的ではないですよね?」
エドモンが聞いてくる。
「作れないとは言わないけど、時間がかかりすぎるな。自由に出歩いて迷子にならないようにするためには、数ヶ月単位でかかるかもしれない……」
「城壁の外みたいに霧がなんとかなればいいんだけどね」
「オサム様、あの霧が道を開いたのは何をしましたの?」
「ん?ああ、矢が当たったから正面一体を全て消し去ろうとしたんだよ。そしたら勝手に……」
「え、そんなことしようとしてたの!?」
「あと一歩で、エルフの里が無くなっていたかもしれませんわね」
そうか、原理は知らんけど、霧が邪魔だから滅ぼそうとすれば霧は消えるんじゃないか?
「何をするつもりですの?」
「オサム殿のその顔は嫌な予感がしますね」
「ちょっと実験だな」
俺たちはリオンを部屋に置いて外へ出た。
さて、試しに長老の家を探してみようか。
俺は霧のせいで長老の場所が分からないので、エーテルキャノンを発動して、村自体を破壊しようと試みる。
魔素を手に集め、いざ発動しようとすると……。城門の外で見たように、霧が避けていき、少し大きめの家まで一直線の道が生まれた。
ほう、成功だな。
「凄い!どうやってやったの!?あれが長老の家かな!?」
「多分そうなんじゃないかな?長老の家を探すためにエーテルキャノンを放とうとしたら道が出来た」
話していたら霧が元に戻ってしまったな。
「へええ、今度は僕がやってみるよ」
「私もやってみますわ」
美砂とエリーズは震え、何か力んでいる様子だが霧は全く反応しない。
「いや、もっと本気でやろうとしなきゃダメだよ」
「「え?」」
「霧が避けなかった場合、村を消滅させる気でいかないと」
「き、霧が避けなかったら村を消滅させるつもりなの?」
「え……?まあ」
「『まあ』じゃありませんわ!」
「オサム君!それは危な過ぎるんじゃないかな!?」
うおっ!久々に猛烈なツッコミを受けている気がする。エドモンに関しては唖然としてるな、そんなにおかしい事か?普通だと思うんだが……。
「ちょっと考えていたこと全部教えてくれる!?」
「え?いいけど……。さっき言った通りだけど、霧が邪魔で見えないから、エーテルキャノンを発動して、村自体を滅ぼそうとしたんだよ」
「く、狂ってますわ」
「オサム殿……」
「オサム君……自首しよう」
「待て待て、実際に放った訳じゃないぞ?それに、他に効率のいい方法があるか?」
「そう……だけど……」
「でも、霧が避けなければ地獄絵図なのですわよね?」
「でも、避けるだろ?この霧を操っている奴は確実に俺の意思を読み取って行動している。霧を避けなきゃ世界樹でも悪魔でもソレごと滅ぼせばいいんだから」
「悔しいことに、現実的な一手であることは疑いようがありませんわね」
「まあ、既に二回実行していて二回とも上手くいったんですから問題ないのでしょう」
「なんか、エドモンさんがオサム君に毒されてる気がするよ……」
「それは美砂様も同じですから問題ありませんわ……」
とりあえず同意を得たってことでいいかね?
「それから、美砂のシールドって動かせるよな?戦艦美砂の銃弾に出来たくらいだし」
「できる……かな?あんまり意識したことなかったけど、どんな感じにしたいの?」
「シールドを長細く命綱みたいにしてさ、全員常に掴んでおけばはぐれないんじゃないかな」
「あー、確かに。やってみるね、『シールド』」
「いい感じだな。うん、これで準備は万端だな」
一通りやることが済んだら、恐らく日が沈みかけてきたのだろう。霧で視界が悪いのもあるが、空も暗くなってきたようなので、借家へ戻ることにした。
――翌朝。
さあ出発だ。
進む度に脳内で村を破壊しているので、だんだん心が痛んできたが気にしていられない。俺たちは霧を開いて軽快に進んでいく。
あれ?思ってたよりも疲れてきたぞ?脳内では既に数十回ほど滅んだ村が、怨霊のように俺を責めて来ているように感じる。
なんか……脳内で子供の泣く声すら聞こえてきた気がする。
「子供の泣き声が聞こえるのです!」
良かった、幻聴とかではなかったらしい。しかし、リオンと同じくらい耳が聞こえるってことは……完全に神経過敏状態だな。
聞こえてくる泣き声は、大きな声で助けを呼ぶような泣き方ではなく、独り寂しく喉の奥へ声を飲み込むような泣き方だ。
そして、声の主は恐らく子供だろう。もしかして霧の中を進んでしまい、迷子になったのだろうか?
俺たちは声がする方へ進んでいく。
なんだ……ここは?一寸先は霧じゃねえか。手を伸ばすと自分の肘から先が霧で見えなくなってしまうほどの濃霧だ。いやこれ濃霧ってレベルか?
「誰かいるのか?」
泣いている子供を吹き飛ばすイメージは、優しい俺には出来ないため声をかけてみた。
「グスッ……お前たち、なんだし!ここへ何しに来たんだし!?」
泣き声では分からなかったが、小さい女の子の声みたいだな。
「なんだか村に悪魔がいるって聞いたからよ、解決に来たんだ。君は村の子供か?」
「お前らもか……。お前らもかぁあああ!!」
子供が怒りに叫んだと同時に目がくらむほどの閃光を受け、俺は反射的に手を顔の前に持って来て、眩しい光から目を守りながら失敗を悟る。
あれ、なんか地雷踏んだ?
「ごめんごめん、怒らせちゃったみたいだね。話しを聞かせてくれるかな?」
ん?
俺の言葉は独り言のように霧の中へ吸い込まれていき、何の反応も帰って来ない。
「えーと、聞こえてるかな?」
あれ……?なんか嫌な予感……。
「美砂、聞こえるか?」
おいおい……。
「リオン、エリーズ、エドモン!俺の声が聞こえるか?」
何が起きている?まさかあの一瞬で分断されたのか!?くそっ、眩しすぎて美砂のシールドから手を放しちまったからな。
これは緊急事態だ、すまんなエルフの村。
俺はエーテルキャノンを発動するため、魔素を右手に貯める。いつもなら発動しようとした瞬間には霧が避けていくのだが、やはり異常事態のようで霧は避けなかった。
俺が発動したエーテルキャノンは、霧の中へ飲み込まれていった。
解せぬ。
「村の子供がわしの家にある禁書をいじってしまったようでの、中に閉じ込めてあった悪魔が出てしまってこの有様じゃ」
今まで門の前で話していたので、村の様子は確認していなかったのだが、改めて村の中を覗くと、村の中まで霧まみれだった。
門の中は、村があると言われなければ村だと分からないほどに視界が悪い。ここは村じゃない、もはや霧だ。
外の霧もやたら濃いと思ったけど、村の中はそれ以上だな、もしかして霧の発生源はこの村で、村から溢れた霧だけであの濃度だったんじゃ……。
「この霧を、その悪魔がやったと?」
「この霧は、数ヶ月前に禁書から悪魔が放たれてしまった時と同じくして突然現れたのじゃ」
「なるほど、悪魔の仕業かは分からんけど、関連しているのだけは確定だろうな。その悪魔の場所は分かんないのか?」
「この村には、世界樹の結界が張られておるでな。霧も出ているし、この村の中にいることは間違いないと思うのじゃが、詳しい場所までは……」
「待て待て、村の中にいるのか!?数ヶ月前と言ったな、エルフの被害はどれほど出ているんだ?」
「霧が出てから定期的に集まり、互いに無事を確認しておる。今の所被害は出ていないのじゃ」
この霧が悪魔の仕業だってなら、エルフを襲う絶好のチャンスだと思うんだが……。数ヶ月、何の被害がないって、一体何が目的なんだ?
「まあ、この霧騒ぎを解決しなきゃ遺跡へ行けないってんならなんとかするしかないな。村には入っていいんだろう?」
「村の者には伝達しておく、自由に動いてもらって構わぬ、まずは空き家へ連れて行こう」
俺たちは長老に連れられ霧の中を進む。
「本当に何も見えないね」
「少し離れて歩くだけではぐれてしまいそうですわ」
「真っ白で楽しいのです!」
「俺たちには何も見えない訳だが、その空き家への道は問題ないのか?」
「千年も住んでおりますからの」
なるほど、それは凄い説得力だわ。
何事もなく空き家へ案内され、荷物を降ろしていると数日分の食料だと果物が届けられた。
「エルフは肉を食べないのか?」
「食べるが、霧が酷くてあまり狩りにも行けんのでの……」
そういうことか。貰った果物を食べ寝てしまったリオンを撫でながら納得する。
「さて、どうしようか?」
俺も果物の頬張りながら、皆へ投げかける。
「オサム様のエーテルサーチでは探せませんの?」
「試しにやってみたけど全然ダメなんだよね、この森ではなぜか全く使い物にならないや」
「問題はそれだけじゃありません。長老は千年住んでいるからこの場所を覚えているでしょうが、我々はここに帰って来れるでしょうか?」
そうなんだよな、その問題もある。
大体、村の全容が分からないんだ。思っているより広かった場合、村の中で遭難しかねない。
「そうだよね、まずは村の地図が必要かもしれないけど、僕この村に地図は無いと思うな」
「同感、長生きだから村の地図なんて要らないだろうな」
皆で唸りながら考える。
「霧の中、数メートル先も見えないのに地図を作るというのは、オサム殿でも現実的ではないですよね?」
エドモンが聞いてくる。
「作れないとは言わないけど、時間がかかりすぎるな。自由に出歩いて迷子にならないようにするためには、数ヶ月単位でかかるかもしれない……」
「城壁の外みたいに霧がなんとかなればいいんだけどね」
「オサム様、あの霧が道を開いたのは何をしましたの?」
「ん?ああ、矢が当たったから正面一体を全て消し去ろうとしたんだよ。そしたら勝手に……」
「え、そんなことしようとしてたの!?」
「あと一歩で、エルフの里が無くなっていたかもしれませんわね」
そうか、原理は知らんけど、霧が邪魔だから滅ぼそうとすれば霧は消えるんじゃないか?
「何をするつもりですの?」
「オサム殿のその顔は嫌な予感がしますね」
「ちょっと実験だな」
俺たちはリオンを部屋に置いて外へ出た。
さて、試しに長老の家を探してみようか。
俺は霧のせいで長老の場所が分からないので、エーテルキャノンを発動して、村自体を破壊しようと試みる。
魔素を手に集め、いざ発動しようとすると……。城門の外で見たように、霧が避けていき、少し大きめの家まで一直線の道が生まれた。
ほう、成功だな。
「凄い!どうやってやったの!?あれが長老の家かな!?」
「多分そうなんじゃないかな?長老の家を探すためにエーテルキャノンを放とうとしたら道が出来た」
話していたら霧が元に戻ってしまったな。
「へええ、今度は僕がやってみるよ」
「私もやってみますわ」
美砂とエリーズは震え、何か力んでいる様子だが霧は全く反応しない。
「いや、もっと本気でやろうとしなきゃダメだよ」
「「え?」」
「霧が避けなかった場合、村を消滅させる気でいかないと」
「き、霧が避けなかったら村を消滅させるつもりなの?」
「え……?まあ」
「『まあ』じゃありませんわ!」
「オサム君!それは危な過ぎるんじゃないかな!?」
うおっ!久々に猛烈なツッコミを受けている気がする。エドモンに関しては唖然としてるな、そんなにおかしい事か?普通だと思うんだが……。
「ちょっと考えていたこと全部教えてくれる!?」
「え?いいけど……。さっき言った通りだけど、霧が邪魔で見えないから、エーテルキャノンを発動して、村自体を滅ぼそうとしたんだよ」
「く、狂ってますわ」
「オサム殿……」
「オサム君……自首しよう」
「待て待て、実際に放った訳じゃないぞ?それに、他に効率のいい方法があるか?」
「そう……だけど……」
「でも、霧が避けなければ地獄絵図なのですわよね?」
「でも、避けるだろ?この霧を操っている奴は確実に俺の意思を読み取って行動している。霧を避けなきゃ世界樹でも悪魔でもソレごと滅ぼせばいいんだから」
「悔しいことに、現実的な一手であることは疑いようがありませんわね」
「まあ、既に二回実行していて二回とも上手くいったんですから問題ないのでしょう」
「なんか、エドモンさんがオサム君に毒されてる気がするよ……」
「それは美砂様も同じですから問題ありませんわ……」
とりあえず同意を得たってことでいいかね?
「それから、美砂のシールドって動かせるよな?戦艦美砂の銃弾に出来たくらいだし」
「できる……かな?あんまり意識したことなかったけど、どんな感じにしたいの?」
「シールドを長細く命綱みたいにしてさ、全員常に掴んでおけばはぐれないんじゃないかな」
「あー、確かに。やってみるね、『シールド』」
「いい感じだな。うん、これで準備は万端だな」
一通りやることが済んだら、恐らく日が沈みかけてきたのだろう。霧で視界が悪いのもあるが、空も暗くなってきたようなので、借家へ戻ることにした。
――翌朝。
さあ出発だ。
進む度に脳内で村を破壊しているので、だんだん心が痛んできたが気にしていられない。俺たちは霧を開いて軽快に進んでいく。
あれ?思ってたよりも疲れてきたぞ?脳内では既に数十回ほど滅んだ村が、怨霊のように俺を責めて来ているように感じる。
なんか……脳内で子供の泣く声すら聞こえてきた気がする。
「子供の泣き声が聞こえるのです!」
良かった、幻聴とかではなかったらしい。しかし、リオンと同じくらい耳が聞こえるってことは……完全に神経過敏状態だな。
聞こえてくる泣き声は、大きな声で助けを呼ぶような泣き方ではなく、独り寂しく喉の奥へ声を飲み込むような泣き方だ。
そして、声の主は恐らく子供だろう。もしかして霧の中を進んでしまい、迷子になったのだろうか?
俺たちは声がする方へ進んでいく。
なんだ……ここは?一寸先は霧じゃねえか。手を伸ばすと自分の肘から先が霧で見えなくなってしまうほどの濃霧だ。いやこれ濃霧ってレベルか?
「誰かいるのか?」
泣いている子供を吹き飛ばすイメージは、優しい俺には出来ないため声をかけてみた。
「グスッ……お前たち、なんだし!ここへ何しに来たんだし!?」
泣き声では分からなかったが、小さい女の子の声みたいだな。
「なんだか村に悪魔がいるって聞いたからよ、解決に来たんだ。君は村の子供か?」
「お前らもか……。お前らもかぁあああ!!」
子供が怒りに叫んだと同時に目がくらむほどの閃光を受け、俺は反射的に手を顔の前に持って来て、眩しい光から目を守りながら失敗を悟る。
あれ、なんか地雷踏んだ?
「ごめんごめん、怒らせちゃったみたいだね。話しを聞かせてくれるかな?」
ん?
俺の言葉は独り言のように霧の中へ吸い込まれていき、何の反応も帰って来ない。
「えーと、聞こえてるかな?」
あれ……?なんか嫌な予感……。
「美砂、聞こえるか?」
おいおい……。
「リオン、エリーズ、エドモン!俺の声が聞こえるか?」
何が起きている?まさかあの一瞬で分断されたのか!?くそっ、眩しすぎて美砂のシールドから手を放しちまったからな。
これは緊急事態だ、すまんなエルフの村。
俺はエーテルキャノンを発動するため、魔素を右手に貯める。いつもなら発動しようとした瞬間には霧が避けていくのだが、やはり異常事態のようで霧は避けなかった。
俺が発動したエーテルキャノンは、霧の中へ飲み込まれていった。
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