35 / 71
第一章
第35話 大人買い
しおりを挟む
慣れとは恐ろしいもので、半年も経つと、この生活が苦ではなくなってきた。
エルフたちは古典的な手しか使ってこないので、対策はばっちりだったが、役所からはまだ未熟だから外に出ないようにと再三止められた。
「そうだ。あのスーツ使おっか」
どうしても外に出たいという俺の想いを叶えるべく。つつみちゃんの発案で、地下から上がってきた時のスーツにヘルメットをバイク用のモノに偽装したアトムスーツが作られる。
いや、違う。そうじゃない。
とは言えず。外に出られるならまぁ、いっか。とりあえず第一歩だ。と、気持ちを切り替える。
ヘルメットを被って人工音声を使う人は結構多いから、そう目立たないらしいが、ファージが生体接続できない現状、素っ裸で外を歩く気分になる。
ついこの間までは、サーチかけずに外を出歩いていたが、地下を体験し、周囲がマッピングできていない環境に軽く恐怖を覚える。
恐怖症でも発症したのだろうか。言うと面倒なので黙っている。
因みに、今はつつみちゃんとデート中だ、ムサい護衛が六人ついて、周囲警戒に十人散らばって張り付かれてるけどな!忙しいんだから付いてこなくていいと断ったのだが、大丈夫大丈夫と、無理やり時間を作ってついてきた。全く譲らなかった。目が怖いんだが。
「これじゃ、VIPだってバレバレじゃん。逆に目を付けられるだろ」
「この街の人たちには、ほぼバレてるから意味ないよ。町全体で恩恵受けてるから、不審者には街全体で対処する」
隣のガチムチ黒スーツの兄サンを見たら、任せろとばかりに軽く拳を握り上腕二頭筋を固めて応えてきた。
金の力って偉大だなぁ。
「歩いて買い物って、何が買いたかったの?」
「んー。トレッキングシューズの専門店があって、今日この街の外に停まってるんだ。直ぐどっか行っちゃうからさ、やっぱ靴は目で見て選びたいじゃん?」
金持ちは、僻地に家を建てて外商を呼んで買い物をするが、俺は、店で買うのが好きだ。ネット越しとも違い、選ばされてる感がするのがあまり好きではない。”顧客に応じた最高のものをプロが選びます”ではなく、珠玉混合からマイベストを自己満足と共に手に入れたい。
「ああ。シューズトラックカンパニーね。確かに、来ないね。今日ここなんだ?初めてじゃない?わたしも見とこっかな」
大宮から爆走してきた時の南ゲートまで徒歩を漫喫する。衝突事故の跡や弾痕がまだ所々残っている。商店街には人がかなりいて、車はほとんど走っていない。この世界で車載エンジン用の燃料はほとんど出まわっていないので車は贅沢品だ。人々の移動手段は基本、徒歩と鉄道になる。
俺の送迎の為に大宮から熊谷まで通した道には、リニアレールが埋設してあるそうで、燃料無しで車が行き来できるようになったのはかなりデカい。
シューズトラックカンパニーも、さいたま都市圏がメインで周回していたのだが、通行料金のみで燃料がいらず、キャッシュバックが見込めるからこの僻地にも足を伸ばしたのだろう。新国道様様だ。
露店で旨そうなジャンクフードを見付け、帰りに買おうと固く心に誓う。ああ。喰いながら歩きたいな。
気にしてなかったが。こう見ると確かに、素顔を隠している人が多い。
周りを取り囲む筋肉ダルマたちがいなければ俺も目立たなかっただろう。
「ああ。やっぱ混んでるね」
ゲートの向こうに人だかりが見えてきた。
この世界は、食料品や日用品はかなり充実しているのだが、嗜好品など、それ以外の品は、地域によってかなり格差がある。
多分、地下のビオトープでの生産に偏りがあって、輸送して均一化するより一部の物流を地上に任せて地上経済を回そうとか考えているのだろう。
実際、それは成功している。
「凄いな」
ゲートの外にある広場が狭く感じる。
二階建ての四十フィートコンテナを牽いたトレーラーが三台、広場の外周に沿って半円状に停まり、片側を開放している。広場にもひな壇が何重にも並び、その手前にあるワゴン山積みの靴はカオス状態だ、ワゴン周りは殺気立っている。全体を見ると、メーカー毎に一応分けてある。
外付け階段もトラックの荷台を改造したものなのだが、手すりが無いので見てて落ちそうだ。人ごみでてんやわんやしている。コンテナの端から足を出してアイス喰ってる奴も結構いる。
多いな。どんだけ靴に飢えていたんだ。
まぁ、俺も、靴の重要性にはこの世界で目覚めた時から痛感している。
何度酷い目に遭ったことか。
履きにくい靴は人を不幸にする。
そして俺を幸福にしてくれる靴は。
「お客様もお目が高い、フランスから取り寄せましたこの最新モデルは従来品に比べて即応性が三十パーセントもスピードアップ!消費電力も七パーセントカットされバッテリー容量も」
隣にいる蝶タイ黒スーツのおっさんからセールストークが止まらない。周囲の喧騒に負けじと、更に声を張り上げ、俺が黙ってガラスケース内の靴を睨んでいるのを見て、もう一押しと誤解したのか、畳みかけてくる。
「このモデルは、フランスの巨匠アマン・ジュカス様も食材探索にご愛用している、汎用性の大変」
「うん。見てるだけなんで」
ノーサンキューと手の平を上げて見せる。合成音声に感情が無いので、すごく間抜けだ。
つつみちゃんが噴き出している。
おっさんは”ごゆっくりどうぞ”と別の客の所へ向かっていった。
頬を引きつらせてる人、久々に見たわ。アレじゃ、接客がまだ甘いな。
「表情筋コントロールするツールとか無いの?」
「あるけどさ」
まだ笑ってる。
「使ってると、素人扱いされるから、プロは伝達ノーマルの人が多いよ?」
そういうもんか。
さっきのおっさんが薦めてきたきた靴は、正直言って凄く欲しい。
ネームバリューとか、ブランド物とかはさておき、欲しくなる。
男の子大好き。機能てんこ盛りな靴なんだ。
ただ、値段がな・・・、一足で高級車が買えるレベルってどうよ?
メーカーのブランドはいらないから、ノーブランドで同じくらいの機能の靴ないのかな。
「ブランドより機能優先とか考えてるんでしょ」
超能力者かよ。
「スペックとにらめっこした後キョロキョロしてたらそりゃね」
バレバレでした。
「スパークリング・コートは間違いないよ。高いけど、これより高機能はどこのメーカーでもオーダーメイドになると思う」
俺の眠る前の時代は、原価率関係なくメーカーロゴで八割もってくのが高級ブランドの所業だ、それが当たり前だったが、廉価版や他メーカーの同一機能な商品、ロゴ無し商品や違法コピー品、中古品など、消費者の選択肢は無限にあった。今は選択肢自体がなくなるのだろうか?周囲の物と比べたり、端末で検索かけたりしたが、確かに、一個一個盛っていくと、この多機能だとこの値段までいってしまう。”ドレドレ”とつつみちゃんが俺の横からスペックシートを覗き込む。
そういうとこだよ?つつみくん。
「足首のオートバランサー、足の裏の肌湿度五十八パーセントキープ、冷暖房完備、撥水コート、アウトソールの剛柔可変タイムラグ二十五ミリ秒以下、高グリップなのに床面を傷めないクラシカルゴム採用、つま先や踵のセラミックシートは重さ厚みオーダーメイド可、トレッキングシューズで他にどんな機能が欲しいの?」
「歩くときに音がしない。着脱ワンタッチ、アウトソール耐熱温度幅百六十度以上、足首可動域調整可でソールはあんま厚くないのが良んだよなぁ、アトムスーツに重ねられないとそもそも履けないし」
「言うね」
欲しいものに妥協はしない。
「可能でございます」
びっくりした!さっきのおっさんがいつの間にか、にっこりもみ手しながら後ろにいた。
「着脱は百三十八種類から選択して頂けまして、ソールに関しては細かくオーダー可能でございます。オートバランサーのプログラムはボトムアップ式を採用しておりますので、履けば履くほど馴染む仕様に。又当社の防塵機能は宇宙空間でも可能なレベルですので、ファージやクマムシは勿論、一酸化炭素も百パーセントカット。今ならアクセサリーパーツがセット割りで全品三割引きでございます」
「これください」
スマイル見てから即答余裕でした。
エルフたちは古典的な手しか使ってこないので、対策はばっちりだったが、役所からはまだ未熟だから外に出ないようにと再三止められた。
「そうだ。あのスーツ使おっか」
どうしても外に出たいという俺の想いを叶えるべく。つつみちゃんの発案で、地下から上がってきた時のスーツにヘルメットをバイク用のモノに偽装したアトムスーツが作られる。
いや、違う。そうじゃない。
とは言えず。外に出られるならまぁ、いっか。とりあえず第一歩だ。と、気持ちを切り替える。
ヘルメットを被って人工音声を使う人は結構多いから、そう目立たないらしいが、ファージが生体接続できない現状、素っ裸で外を歩く気分になる。
ついこの間までは、サーチかけずに外を出歩いていたが、地下を体験し、周囲がマッピングできていない環境に軽く恐怖を覚える。
恐怖症でも発症したのだろうか。言うと面倒なので黙っている。
因みに、今はつつみちゃんとデート中だ、ムサい護衛が六人ついて、周囲警戒に十人散らばって張り付かれてるけどな!忙しいんだから付いてこなくていいと断ったのだが、大丈夫大丈夫と、無理やり時間を作ってついてきた。全く譲らなかった。目が怖いんだが。
「これじゃ、VIPだってバレバレじゃん。逆に目を付けられるだろ」
「この街の人たちには、ほぼバレてるから意味ないよ。町全体で恩恵受けてるから、不審者には街全体で対処する」
隣のガチムチ黒スーツの兄サンを見たら、任せろとばかりに軽く拳を握り上腕二頭筋を固めて応えてきた。
金の力って偉大だなぁ。
「歩いて買い物って、何が買いたかったの?」
「んー。トレッキングシューズの専門店があって、今日この街の外に停まってるんだ。直ぐどっか行っちゃうからさ、やっぱ靴は目で見て選びたいじゃん?」
金持ちは、僻地に家を建てて外商を呼んで買い物をするが、俺は、店で買うのが好きだ。ネット越しとも違い、選ばされてる感がするのがあまり好きではない。”顧客に応じた最高のものをプロが選びます”ではなく、珠玉混合からマイベストを自己満足と共に手に入れたい。
「ああ。シューズトラックカンパニーね。確かに、来ないね。今日ここなんだ?初めてじゃない?わたしも見とこっかな」
大宮から爆走してきた時の南ゲートまで徒歩を漫喫する。衝突事故の跡や弾痕がまだ所々残っている。商店街には人がかなりいて、車はほとんど走っていない。この世界で車載エンジン用の燃料はほとんど出まわっていないので車は贅沢品だ。人々の移動手段は基本、徒歩と鉄道になる。
俺の送迎の為に大宮から熊谷まで通した道には、リニアレールが埋設してあるそうで、燃料無しで車が行き来できるようになったのはかなりデカい。
シューズトラックカンパニーも、さいたま都市圏がメインで周回していたのだが、通行料金のみで燃料がいらず、キャッシュバックが見込めるからこの僻地にも足を伸ばしたのだろう。新国道様様だ。
露店で旨そうなジャンクフードを見付け、帰りに買おうと固く心に誓う。ああ。喰いながら歩きたいな。
気にしてなかったが。こう見ると確かに、素顔を隠している人が多い。
周りを取り囲む筋肉ダルマたちがいなければ俺も目立たなかっただろう。
「ああ。やっぱ混んでるね」
ゲートの向こうに人だかりが見えてきた。
この世界は、食料品や日用品はかなり充実しているのだが、嗜好品など、それ以外の品は、地域によってかなり格差がある。
多分、地下のビオトープでの生産に偏りがあって、輸送して均一化するより一部の物流を地上に任せて地上経済を回そうとか考えているのだろう。
実際、それは成功している。
「凄いな」
ゲートの外にある広場が狭く感じる。
二階建ての四十フィートコンテナを牽いたトレーラーが三台、広場の外周に沿って半円状に停まり、片側を開放している。広場にもひな壇が何重にも並び、その手前にあるワゴン山積みの靴はカオス状態だ、ワゴン周りは殺気立っている。全体を見ると、メーカー毎に一応分けてある。
外付け階段もトラックの荷台を改造したものなのだが、手すりが無いので見てて落ちそうだ。人ごみでてんやわんやしている。コンテナの端から足を出してアイス喰ってる奴も結構いる。
多いな。どんだけ靴に飢えていたんだ。
まぁ、俺も、靴の重要性にはこの世界で目覚めた時から痛感している。
何度酷い目に遭ったことか。
履きにくい靴は人を不幸にする。
そして俺を幸福にしてくれる靴は。
「お客様もお目が高い、フランスから取り寄せましたこの最新モデルは従来品に比べて即応性が三十パーセントもスピードアップ!消費電力も七パーセントカットされバッテリー容量も」
隣にいる蝶タイ黒スーツのおっさんからセールストークが止まらない。周囲の喧騒に負けじと、更に声を張り上げ、俺が黙ってガラスケース内の靴を睨んでいるのを見て、もう一押しと誤解したのか、畳みかけてくる。
「このモデルは、フランスの巨匠アマン・ジュカス様も食材探索にご愛用している、汎用性の大変」
「うん。見てるだけなんで」
ノーサンキューと手の平を上げて見せる。合成音声に感情が無いので、すごく間抜けだ。
つつみちゃんが噴き出している。
おっさんは”ごゆっくりどうぞ”と別の客の所へ向かっていった。
頬を引きつらせてる人、久々に見たわ。アレじゃ、接客がまだ甘いな。
「表情筋コントロールするツールとか無いの?」
「あるけどさ」
まだ笑ってる。
「使ってると、素人扱いされるから、プロは伝達ノーマルの人が多いよ?」
そういうもんか。
さっきのおっさんが薦めてきたきた靴は、正直言って凄く欲しい。
ネームバリューとか、ブランド物とかはさておき、欲しくなる。
男の子大好き。機能てんこ盛りな靴なんだ。
ただ、値段がな・・・、一足で高級車が買えるレベルってどうよ?
メーカーのブランドはいらないから、ノーブランドで同じくらいの機能の靴ないのかな。
「ブランドより機能優先とか考えてるんでしょ」
超能力者かよ。
「スペックとにらめっこした後キョロキョロしてたらそりゃね」
バレバレでした。
「スパークリング・コートは間違いないよ。高いけど、これより高機能はどこのメーカーでもオーダーメイドになると思う」
俺の眠る前の時代は、原価率関係なくメーカーロゴで八割もってくのが高級ブランドの所業だ、それが当たり前だったが、廉価版や他メーカーの同一機能な商品、ロゴ無し商品や違法コピー品、中古品など、消費者の選択肢は無限にあった。今は選択肢自体がなくなるのだろうか?周囲の物と比べたり、端末で検索かけたりしたが、確かに、一個一個盛っていくと、この多機能だとこの値段までいってしまう。”ドレドレ”とつつみちゃんが俺の横からスペックシートを覗き込む。
そういうとこだよ?つつみくん。
「足首のオートバランサー、足の裏の肌湿度五十八パーセントキープ、冷暖房完備、撥水コート、アウトソールの剛柔可変タイムラグ二十五ミリ秒以下、高グリップなのに床面を傷めないクラシカルゴム採用、つま先や踵のセラミックシートは重さ厚みオーダーメイド可、トレッキングシューズで他にどんな機能が欲しいの?」
「歩くときに音がしない。着脱ワンタッチ、アウトソール耐熱温度幅百六十度以上、足首可動域調整可でソールはあんま厚くないのが良んだよなぁ、アトムスーツに重ねられないとそもそも履けないし」
「言うね」
欲しいものに妥協はしない。
「可能でございます」
びっくりした!さっきのおっさんがいつの間にか、にっこりもみ手しながら後ろにいた。
「着脱は百三十八種類から選択して頂けまして、ソールに関しては細かくオーダー可能でございます。オートバランサーのプログラムはボトムアップ式を採用しておりますので、履けば履くほど馴染む仕様に。又当社の防塵機能は宇宙空間でも可能なレベルですので、ファージやクマムシは勿論、一酸化炭素も百パーセントカット。今ならアクセサリーパーツがセット割りで全品三割引きでございます」
「これください」
スマイル見てから即答余裕でした。
2
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
砂漠と鋼とおっさんと
ゴエモン
SF
2035年ある日地球はジグソーパズルのようにバラバラにされ、以前の形を無視して瞬時に再び繋ぎ合わされた。それから120年後……
男は砂漠で目覚めた。
ここは日本?海外?そもそも地球なのか?
訳がわからないまま男は砂漠を一人歩き始める。
巨大な陸上を走る船サンドスチーム。
屋台で焼き鳥感覚に銃器を売る市場。
ひょんなことから手にした電脳。
生物と機械が合成された機獣(ミュータント)が跋扈する世界の中で、男は生き延びていかねばならない。
荒廃した世界で男はどこへいくのか?
と、ヘヴィな話しではなく、男はその近未来世界で馴染んで楽しみ始めていた。
それでも何とか生活費は稼がにゃならんと、とりあえずハンターになってたま〜に人助け。
女にゃモテずに、振られてばかり。
電脳ナビを相棒に武装ジャイロキャノピーで砂漠を旅する、高密度におっさん達がおりなすSF冒険浪漫活劇!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
MMS ~メタル・モンキー・サーガ~
千両文士
SF
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』
洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。
その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。
突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。
その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!!
機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる