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99%密室暴行事件⑥
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そして犯人は玄関から入って玄関から出て行ったのは確実だ。鍵の開いてる窓があるけど3階だからそこから入ることはできない。
「誰も出てこない……」
加藤さんの記憶があやふやだから正確な時間がわからないから僕は待つしかない。
しかも犯人の元山さんがまだ加藤さんの部屋に入っていない可能性もある。
『ガタッガタ』
加藤さんの部屋から何かが倒れる音が聞こえた。
「これは加藤さんが殴られて倒れた音……!?」
元山さんは加藤さんの部屋に入っていた。あとは部屋から出てくるのを待つだけだ。
タイムリープの残り時間は2分。
パラシュートを持っている飛田さんは窓から出ることは出来るけど、元山さんには窓から部屋を出ることはできない。玄関から出てきて、なにかしらの方法で玄関の鍵を閉めるはず。
「はぁ……はぁ」
息を切らしながら元山さんが加藤さんの部屋から出てきた。
「ほんとうに元山さんが……」
僕は頭では元山さんが犯人だと考えてはいたけど実際にその姿を見るとショックだった。あんなに優しそうな元山さんが……。
これで元山さんが犯人なのは証明された。
でも元山さんが密室を作った方法が分からないと、日暮警部補達が元山さんを捕まえることはできない。僕は注意して観察を続ける。
元山さんはポケットからなにかを取り出して右手で持ってドアに向けた。
「あれは……」
元山さんが手に持った物からは水がポタポタと落ちて床に水のシミを作っている。
「これで密室の完成……」
手に持った物で元山さんは鍵を閉めた。そのあとすぐに駐車場の方を向いた。
「あっ……」
思わず僕は声を上げた。
元山さんが手に持っていた物を駐車場へ向けて投げたからだ。
元山さんはそのまま加藤さんの隣の部屋の自分の部屋へ入っていった。
僕は階段から走って加藤さんの部屋の前に行く。ドアノブに手をかけてひねるけど鍵は閉まっている。
そしてドアノブの真下には水のシミが残っていた。
タイムリープの残り時間は1分くらい。
僕は駐車場に投げられたある物を見るために急いで階段を駆け下りる。
「見つけた……」
駐車場の真ん中に見つけたそれは太陽の光に照らされて駐車場のアスファルトに消えていってしまった。でも確かに僕はそれを見た。
「元山さん……僕たちがあなたを捕まえます!」
タイムリープからオリジナルタイムに戻ってきた。
「日暮警部補。密室トリックが解けました!」
「なんだって!?犯人はやはり元山カレンか?」
「はい!僕に任せてください」
日暮警部補はこの事件の関係者を加藤さんの部屋に集めた。
「ここに集まってもらったのは犯人が分かったからです!」
「こんな子供が?刑事さんほんとうに大丈夫なんですか?」
アパートのオーナーの大家さんが心配そうに隣に立っている有栖刑事にたずねる。
「大丈夫ですよ。少年探偵ですから。ね?」
有栖刑事はようやくクーラーのきいた部屋に来て少しは生き返ったみたいだ。僕に目で推理を続けてと合図をしてくる。
日暮警部補は僕の顔を見て頷いた。
「容疑者はここにいる3人です」
僕は並んで立っている元山さん、飛田さん、大家さんの3人を見た。
「それは間違いありません。アパートの入口にある防犯カメラの映像で確認してあります。加藤さんが帰宅してから今まで今ここにいる人達以外にアパートの入口を通った人はいませんから」
日暮警部補がそう言うと加藤さんは元山さん、飛田さん、大家さんの3人を見渡した。
「まず。犯人は玄関から加藤さんの部屋に入りました」
「いや鍵は閉めてたと思うよ。多分」
加藤さんは頭をかきながら記憶をさかのぼる。
「加藤さんの記憶はあやふやです。もしかしたから閉めていなかったかもしれないと思いました。犯人は玄関から入って、昼寝をしていた加藤さんの部屋からギターを盗もうとしました」
「だけど俺が目を覚ましちゃったから思わず殴ったと……」
「その通りです!犯人はそのままなにもせず逃げることもできた。けど考えたんです。どうすれば自分が犯人だと思われないかを」
「考えた結果がこの部屋を密室にすることだったと」
「はい。正確に言うと窓の鍵は空いていたので99%密室です」
「どうやって密室にすることができたんだ?1つしかない合鍵もここにあるし、3階だから窓から出ることもできないし」
加藤さんは机の上にある合鍵を指さした。
「ここに来てもらった容疑者3人は全員この部屋を密室にすることが出来ました」
「誰も出てこない……」
加藤さんの記憶があやふやだから正確な時間がわからないから僕は待つしかない。
しかも犯人の元山さんがまだ加藤さんの部屋に入っていない可能性もある。
『ガタッガタ』
加藤さんの部屋から何かが倒れる音が聞こえた。
「これは加藤さんが殴られて倒れた音……!?」
元山さんは加藤さんの部屋に入っていた。あとは部屋から出てくるのを待つだけだ。
タイムリープの残り時間は2分。
パラシュートを持っている飛田さんは窓から出ることは出来るけど、元山さんには窓から部屋を出ることはできない。玄関から出てきて、なにかしらの方法で玄関の鍵を閉めるはず。
「はぁ……はぁ」
息を切らしながら元山さんが加藤さんの部屋から出てきた。
「ほんとうに元山さんが……」
僕は頭では元山さんが犯人だと考えてはいたけど実際にその姿を見るとショックだった。あんなに優しそうな元山さんが……。
これで元山さんが犯人なのは証明された。
でも元山さんが密室を作った方法が分からないと、日暮警部補達が元山さんを捕まえることはできない。僕は注意して観察を続ける。
元山さんはポケットからなにかを取り出して右手で持ってドアに向けた。
「あれは……」
元山さんが手に持った物からは水がポタポタと落ちて床に水のシミを作っている。
「これで密室の完成……」
手に持った物で元山さんは鍵を閉めた。そのあとすぐに駐車場の方を向いた。
「あっ……」
思わず僕は声を上げた。
元山さんが手に持っていた物を駐車場へ向けて投げたからだ。
元山さんはそのまま加藤さんの隣の部屋の自分の部屋へ入っていった。
僕は階段から走って加藤さんの部屋の前に行く。ドアノブに手をかけてひねるけど鍵は閉まっている。
そしてドアノブの真下には水のシミが残っていた。
タイムリープの残り時間は1分くらい。
僕は駐車場に投げられたある物を見るために急いで階段を駆け下りる。
「見つけた……」
駐車場の真ん中に見つけたそれは太陽の光に照らされて駐車場のアスファルトに消えていってしまった。でも確かに僕はそれを見た。
「元山さん……僕たちがあなたを捕まえます!」
タイムリープからオリジナルタイムに戻ってきた。
「日暮警部補。密室トリックが解けました!」
「なんだって!?犯人はやはり元山カレンか?」
「はい!僕に任せてください」
日暮警部補はこの事件の関係者を加藤さんの部屋に集めた。
「ここに集まってもらったのは犯人が分かったからです!」
「こんな子供が?刑事さんほんとうに大丈夫なんですか?」
アパートのオーナーの大家さんが心配そうに隣に立っている有栖刑事にたずねる。
「大丈夫ですよ。少年探偵ですから。ね?」
有栖刑事はようやくクーラーのきいた部屋に来て少しは生き返ったみたいだ。僕に目で推理を続けてと合図をしてくる。
日暮警部補は僕の顔を見て頷いた。
「容疑者はここにいる3人です」
僕は並んで立っている元山さん、飛田さん、大家さんの3人を見た。
「それは間違いありません。アパートの入口にある防犯カメラの映像で確認してあります。加藤さんが帰宅してから今まで今ここにいる人達以外にアパートの入口を通った人はいませんから」
日暮警部補がそう言うと加藤さんは元山さん、飛田さん、大家さんの3人を見渡した。
「まず。犯人は玄関から加藤さんの部屋に入りました」
「いや鍵は閉めてたと思うよ。多分」
加藤さんは頭をかきながら記憶をさかのぼる。
「加藤さんの記憶はあやふやです。もしかしたから閉めていなかったかもしれないと思いました。犯人は玄関から入って、昼寝をしていた加藤さんの部屋からギターを盗もうとしました」
「だけど俺が目を覚ましちゃったから思わず殴ったと……」
「その通りです!犯人はそのままなにもせず逃げることもできた。けど考えたんです。どうすれば自分が犯人だと思われないかを」
「考えた結果がこの部屋を密室にすることだったと」
「はい。正確に言うと窓の鍵は空いていたので99%密室です」
「どうやって密室にすることができたんだ?1つしかない合鍵もここにあるし、3階だから窓から出ることもできないし」
加藤さんは机の上にある合鍵を指さした。
「ここに来てもらった容疑者3人は全員この部屋を密室にすることが出来ました」
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