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名探偵のおじいちゃん⑤
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いままでおじいちゃんのタイムメガネを見てもなんとも思わなかったけど、タイムリープができるメガネとわかってもう一度見てみるとキラキラと光り輝いているように見えてきた。
「おじいちゃん。これ欲しい」
僕が思わずそうつぶやくと、おじいちゃんは僕の表情を観察するようにまじまじと見つめた。
「おおーそうかそうか。モドルは探偵になりたいんじゃったな?」
「うん!おじいちゃんみたいな探偵になりたい!」
「それならこのタイムメガネは本物の探偵になるための修行にはもってこいじゃ!ほれ!」
おじいちゃんは宝ものを持つかのように優しくタイムメガネを持って僕へ手渡した。
僕がそのタイムメガネを受け取ると、おじいちゃんはひとつだけ約束じゃと言った。
「このタイムメガネで悪いことは絶対にしないこと。これだけは必ず守るんじゃよ。おじいちゃんとの約束じゃ」
おじいちゃんの真剣な表情を見て僕は唾をごくりの飲み込んだ。
僕はおじいちゃんとゆびきりげんまんをした。
おじいちゃんから僕の手にやってきたタイムメガネはキラキラと輝いている。
それからおじいちゃんはタイムメガネの使い方を教えてくれた。
「ほら、ためしにやってみい」
おじいちゃんに言われてタイムメガネをかけてみる。
「えーっと。まずは右のクロックを回して戻りたい時間に合わせて……」
おじいちゃんに言われた通り右クロックを回してみる。
「そうじゃ、あとはかけ声じゃな!なんでもいい、考えてみい」
「かけ声?でもおじいちゃんそんなの言ってなかったよ?」
「聞こえんかったのも無理はないな。タイムリープしてたんじゃから」
おじいちゃんは大きな声で笑った。
かけ声か。どんなかけ声がいいだろう。どうせだったらカッコ良いかけ声がいいな。僕は頭を悩ませる――。
「時間よ巻きもどれ!タイムリープ!ゴー!」
僕は大きな声でかけ声を叫んだ。
周りの景色が一瞬で止まった。目の前にいるおじいちゃんも全然動かない。そして景色は新幹線に乗っているような速さで動き出した。両方の耳にビュンっという音が聞こえる。
僕は一回まばたきをした。
目を開けると、目の前にいたおじいちゃんの姿はいなくなっていた。
和室にある時計の針は1時間前に戻っている。
「確か1時間前は……」
僕は玄関の横にある木の裏に隠れた。
「おじいちゃん!釣り楽しかったね」
おじいちゃんと一緒に釣りに行っていて僕自身がちょうど戻ってきた。
隣には釣り道具を持ったおじいちゃんもいる。
「本当にタイムリープしたんだ……!」
僕はタイムメガネの力が本当だったんだと感動した。
左クロックの針が一番上までやってくると、周りの景色がすごい速さで変わっていって気がついた時には元の時間に戻ってきていた。
「おじいちゃん!これすごいよ!本当にタイムリープしたんだ!」
僕は興奮していた。おじいちゃんは僕の顔を見て嬉しそうに笑っている。
「そりゃあよかった。モドルよーく聞くんじゃ」
おじいちゃんは僕の両肩をつかむと真剣な表情に変わった。
「うん」
「もう一度いう。このタイムメガネを悪いことに使ったらダメだぞ。だれかのために使うことじゃ。このタイムメガネで探偵として必要な能力を身につけるんじゃよ」
おじいちゃんの真剣な言葉は僕の心に響いた。
「わかった!僕、がんばるよ!」
僕はこのタイムメガネを使ってたくさんの人を助けるんだ。そして探偵になるためのいろいろな勉強をする。
これは僕と名探偵のおじいちゃん、そしてタイムリープができるタイムメガネとの出会いだった。
「おじいちゃん。これ欲しい」
僕が思わずそうつぶやくと、おじいちゃんは僕の表情を観察するようにまじまじと見つめた。
「おおーそうかそうか。モドルは探偵になりたいんじゃったな?」
「うん!おじいちゃんみたいな探偵になりたい!」
「それならこのタイムメガネは本物の探偵になるための修行にはもってこいじゃ!ほれ!」
おじいちゃんは宝ものを持つかのように優しくタイムメガネを持って僕へ手渡した。
僕がそのタイムメガネを受け取ると、おじいちゃんはひとつだけ約束じゃと言った。
「このタイムメガネで悪いことは絶対にしないこと。これだけは必ず守るんじゃよ。おじいちゃんとの約束じゃ」
おじいちゃんの真剣な表情を見て僕は唾をごくりの飲み込んだ。
僕はおじいちゃんとゆびきりげんまんをした。
おじいちゃんから僕の手にやってきたタイムメガネはキラキラと輝いている。
それからおじいちゃんはタイムメガネの使い方を教えてくれた。
「ほら、ためしにやってみい」
おじいちゃんに言われてタイムメガネをかけてみる。
「えーっと。まずは右のクロックを回して戻りたい時間に合わせて……」
おじいちゃんに言われた通り右クロックを回してみる。
「そうじゃ、あとはかけ声じゃな!なんでもいい、考えてみい」
「かけ声?でもおじいちゃんそんなの言ってなかったよ?」
「聞こえんかったのも無理はないな。タイムリープしてたんじゃから」
おじいちゃんは大きな声で笑った。
かけ声か。どんなかけ声がいいだろう。どうせだったらカッコ良いかけ声がいいな。僕は頭を悩ませる――。
「時間よ巻きもどれ!タイムリープ!ゴー!」
僕は大きな声でかけ声を叫んだ。
周りの景色が一瞬で止まった。目の前にいるおじいちゃんも全然動かない。そして景色は新幹線に乗っているような速さで動き出した。両方の耳にビュンっという音が聞こえる。
僕は一回まばたきをした。
目を開けると、目の前にいたおじいちゃんの姿はいなくなっていた。
和室にある時計の針は1時間前に戻っている。
「確か1時間前は……」
僕は玄関の横にある木の裏に隠れた。
「おじいちゃん!釣り楽しかったね」
おじいちゃんと一緒に釣りに行っていて僕自身がちょうど戻ってきた。
隣には釣り道具を持ったおじいちゃんもいる。
「本当にタイムリープしたんだ……!」
僕はタイムメガネの力が本当だったんだと感動した。
左クロックの針が一番上までやってくると、周りの景色がすごい速さで変わっていって気がついた時には元の時間に戻ってきていた。
「おじいちゃん!これすごいよ!本当にタイムリープしたんだ!」
僕は興奮していた。おじいちゃんは僕の顔を見て嬉しそうに笑っている。
「そりゃあよかった。モドルよーく聞くんじゃ」
おじいちゃんは僕の両肩をつかむと真剣な表情に変わった。
「うん」
「もう一度いう。このタイムメガネを悪いことに使ったらダメだぞ。だれかのために使うことじゃ。このタイムメガネで探偵として必要な能力を身につけるんじゃよ」
おじいちゃんの真剣な言葉は僕の心に響いた。
「わかった!僕、がんばるよ!」
僕はこのタイムメガネを使ってたくさんの人を助けるんだ。そして探偵になるためのいろいろな勉強をする。
これは僕と名探偵のおじいちゃん、そしてタイムリープができるタイムメガネとの出会いだった。
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