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名探偵のおじいちゃん③
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「そうじゃろ。さすがじゃろ。なんせわしは名探偵だからな、わっはは」
おじいちゃんは嬉しそうに笑う。
そんなおじいちゃんのところには毎日誰かしら来て色々な謎を持ってくる。
今日おじいちゃんが解決したのは農家の無人販売所にある野菜をお金を払わずに持ち去ってる人がいるっていう事件だった。
「僕も探偵になりたいな……」
僕はぼそっとつぶやいた。
「おお。そうかそうか。それはおじいちゃんも嬉しいなあ」
おじいちゃんが事件を解決すると、周りのみんなが嬉しそうな顔や安心したようなホッとした顔や笑顔に変わる。不安そうな顔が綺麗さっぱりなくなるんだ。
どんな謎でも簡単に解いて、みんなを安心させ笑顔に出来る、そんな探偵という仕事に僕は憧れたんだ。
おじいちゃんは立ち上がると押入れの方へ歩いて行った。
「おじいちゃん?」
僕の声に返事をしないで押入れを開けて何かを探している。
「おお、あったあった、これじゃ!」
おじいちゃんは押入れからホコリの被った小さなダンボールを持ってきた。
手でぱんぱんとダンボールを叩くとホコリが舞い上がる。
「ごほっごほっ……まだ使えるとよいんじゃが」
ホコリで咳をしてダンボールを開けて中の物を取り出した。
「これって……メガネ?」
いままで見たことのないメガネだった。お父さんがいつも使ってるメガネとは全然違う。
メガネのレンズの周りが掛け時計のようになっている。
「その通り!おじいちゃんからのプレゼントじゃ」
おじいちゃんは腰に両手を当ててどんと立っている。
「でも僕は視力悪くないよ」
「ちっちっち。これは特別なメガネなんじゃよ」
おじいちゃんは楽しそうな笑顔を見せた。
「このメガネはなタイムメガネと言うんじゃ。亡くなったおばあちゃんが開発した時間を巻き戻すことが出来るメガネなんじゃ!」
「え!時間を巻き戻す?タイムリープってこと?そんなのうそだ!」
タイムリープのマンガやアニメは人気があるから見たことあるけど、それが本当にあってしかもおじいちゃんが持っているなんて信じられない。
「そうじゃろ疑うのも無理はないな。そうじゃなモドル。このお手玉をこの家のどこでもいいから隠してみ」
おじいちゃんはそう言うと机の上に置いてあった青色のお手玉を僕に渡してきた。
「3分以内に隠してな。隠したら教えとくれ」
おじいちゃんは目を両手で隠して1、2と数字を数え始めた。
僕はおじいちゃんの家を見渡す。
おばあちゃんが亡くなってからおじいちゃんは一人暮らしだ。1人で暮らすには広すぎる家。
さあこの広い家のどこに隠そうか。タンスもたくさんあるし棚も押入れもたくさんある。
「ここならバレないはずだ」
僕はキッチンの食器棚の中にお手玉を隠した。
ご飯のお茶碗の下に隠したから、食器棚の外から見ても分からないはず。
「おじいちゃん。隠したよ」
僕は数を数えているおじいちゃんに声をかけた。
「よし!すぐ見つけてやるからな」
おじいちゃんは自信満々にそう言うとタイムメガネをかけた。
右のレンズのところを回すと、一瞬おじいちゃんの動きが止まったように見えた。
まばたきをしておじいちゃんを見てみると、タイムメガネをかけた時の真剣な表情から自信満々な笑顔に変わっていた。
タイムメガネを机に置いて口を開いた。
おじいちゃんは嬉しそうに笑う。
そんなおじいちゃんのところには毎日誰かしら来て色々な謎を持ってくる。
今日おじいちゃんが解決したのは農家の無人販売所にある野菜をお金を払わずに持ち去ってる人がいるっていう事件だった。
「僕も探偵になりたいな……」
僕はぼそっとつぶやいた。
「おお。そうかそうか。それはおじいちゃんも嬉しいなあ」
おじいちゃんが事件を解決すると、周りのみんなが嬉しそうな顔や安心したようなホッとした顔や笑顔に変わる。不安そうな顔が綺麗さっぱりなくなるんだ。
どんな謎でも簡単に解いて、みんなを安心させ笑顔に出来る、そんな探偵という仕事に僕は憧れたんだ。
おじいちゃんは立ち上がると押入れの方へ歩いて行った。
「おじいちゃん?」
僕の声に返事をしないで押入れを開けて何かを探している。
「おお、あったあった、これじゃ!」
おじいちゃんは押入れからホコリの被った小さなダンボールを持ってきた。
手でぱんぱんとダンボールを叩くとホコリが舞い上がる。
「ごほっごほっ……まだ使えるとよいんじゃが」
ホコリで咳をしてダンボールを開けて中の物を取り出した。
「これって……メガネ?」
いままで見たことのないメガネだった。お父さんがいつも使ってるメガネとは全然違う。
メガネのレンズの周りが掛け時計のようになっている。
「その通り!おじいちゃんからのプレゼントじゃ」
おじいちゃんは腰に両手を当ててどんと立っている。
「でも僕は視力悪くないよ」
「ちっちっち。これは特別なメガネなんじゃよ」
おじいちゃんは楽しそうな笑顔を見せた。
「このメガネはなタイムメガネと言うんじゃ。亡くなったおばあちゃんが開発した時間を巻き戻すことが出来るメガネなんじゃ!」
「え!時間を巻き戻す?タイムリープってこと?そんなのうそだ!」
タイムリープのマンガやアニメは人気があるから見たことあるけど、それが本当にあってしかもおじいちゃんが持っているなんて信じられない。
「そうじゃろ疑うのも無理はないな。そうじゃなモドル。このお手玉をこの家のどこでもいいから隠してみ」
おじいちゃんはそう言うと机の上に置いてあった青色のお手玉を僕に渡してきた。
「3分以内に隠してな。隠したら教えとくれ」
おじいちゃんは目を両手で隠して1、2と数字を数え始めた。
僕はおじいちゃんの家を見渡す。
おばあちゃんが亡くなってからおじいちゃんは一人暮らしだ。1人で暮らすには広すぎる家。
さあこの広い家のどこに隠そうか。タンスもたくさんあるし棚も押入れもたくさんある。
「ここならバレないはずだ」
僕はキッチンの食器棚の中にお手玉を隠した。
ご飯のお茶碗の下に隠したから、食器棚の外から見ても分からないはず。
「おじいちゃん。隠したよ」
僕は数を数えているおじいちゃんに声をかけた。
「よし!すぐ見つけてやるからな」
おじいちゃんは自信満々にそう言うとタイムメガネをかけた。
右のレンズのところを回すと、一瞬おじいちゃんの動きが止まったように見えた。
まばたきをしておじいちゃんを見てみると、タイムメガネをかけた時の真剣な表情から自信満々な笑顔に変わっていた。
タイムメガネを机に置いて口を開いた。
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