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「マカぁ!」
「マカさん!」
「マカさん、無事ですか!」
マノンが消えるのと同時に、三人の声がした。
マカの体を捕らえていた闇も消え、解放された。
「あっああ…」
「良かったぁ! 心配してたのよぉ」
ルナが抱き着いてきた。
「三人とも、どこに行ってたんだ?」
「地下室ですよ。この屋敷には、地下室があったんです」
カルマが自身を覆っている黒き布を破り、マカの傷口に当てた。
「地下室は『マスク・ドール』の製作所でした。しかし誰もいなかったところ見ると、どうやら逃げられてしまったようです」
ナオが残念そうに報告してきた。
「そうか…。まあ深追いは止めて正解だろう。今回は危険過ぎた」
「そうね。まさかあんないろいろな機能が増しているとは思わなかったもの」
「正直なところを言えば、今回はマノンさんに助けられたようなものですしね」
「力不足は言い訳できませんし…」
神妙な顔になる三人の顔を見て、マカは苦笑した。
「まっ、何はともあれ、『マスク・ドール』は破壊できた。ソウマに連絡して、ここの調査をしてもらおう」
「そうね」
「あと本家の方にも連絡が必要ですね」
「調査団の方も、準備してきます」
三人が慌てて動き出すのを見ながら、マカは二階の窓から月を見上げた。
「魔女か…。リリスがこっちに来た理由が、何となく分かってきたな」
三人には聞こえぬよう、低く呟き、マカは唇を噛んだ。
「マカさん!」
「マカさん、無事ですか!」
マノンが消えるのと同時に、三人の声がした。
マカの体を捕らえていた闇も消え、解放された。
「あっああ…」
「良かったぁ! 心配してたのよぉ」
ルナが抱き着いてきた。
「三人とも、どこに行ってたんだ?」
「地下室ですよ。この屋敷には、地下室があったんです」
カルマが自身を覆っている黒き布を破り、マカの傷口に当てた。
「地下室は『マスク・ドール』の製作所でした。しかし誰もいなかったところ見ると、どうやら逃げられてしまったようです」
ナオが残念そうに報告してきた。
「そうか…。まあ深追いは止めて正解だろう。今回は危険過ぎた」
「そうね。まさかあんないろいろな機能が増しているとは思わなかったもの」
「正直なところを言えば、今回はマノンさんに助けられたようなものですしね」
「力不足は言い訳できませんし…」
神妙な顔になる三人の顔を見て、マカは苦笑した。
「まっ、何はともあれ、『マスク・ドール』は破壊できた。ソウマに連絡して、ここの調査をしてもらおう」
「そうね」
「あと本家の方にも連絡が必要ですね」
「調査団の方も、準備してきます」
三人が慌てて動き出すのを見ながら、マカは二階の窓から月を見上げた。
「魔女か…。リリスがこっちに来た理由が、何となく分かってきたな」
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