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都市伝説よりも不思議な…
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―数日後。
ミナは不思議そうに首を傾げた。
「何で無くなっちゃったんだろう? 例のサイト」
「サイトなんていつ消えてもおかしくないでしょう? それより集中! 試験近いんだから」
「あっ、はいはい」
昼休み、ミナはマカに勉強を教わっていた。
例のサイトが消えたことにより、【解放】の力が無くなったミナ。
しかし考え方が変わったのか、マカに勉強を教わるようになった。
「不思議なのはあの夜もそうなんだよねぇ。例のサイトの画面を見てから記憶は無いし、リビングは散らかってたしぃ。両親も何で散らかってるのか分からないみたいだったし」
「局地的な地震でもあったんでしょ?」
「そっかなぁ」
「そうそう。それより早く問題解いて。昼休み、終わっちゃう」
「うっうん」
慌ててノートに向かうミナを見て、マカは微笑みながら頭を撫でた。
「まったく。ミナは可愛いわね」
「えへへ」
嬉しそうに笑うミナを見て、マカは思った。
―ああ…。この子の気は本当に美味しい―
マカは若い人間の生気を喰う。
しかしその食欲以外、普通の女子高校生と何ら変わらない。
本当の年齢も学年と合っているし、見た目も変わることはない。
―ただ、力を使う時に眼が赤くなる以外は…―
そして若い人間の生気を喰うこと以外は。
マカの好物はミナみたいな純粋な心を持っている者。
【解放】する力を持つ者のように雑多喰いはしない。
普段は普通の食事で間に合わせているが、時々どうしてもたまらなく喰らいたくなる。
けれど喰らい過ぎると、喰われた人間は倒れてしまう。
一晩眠れば元に戻るが、都市伝説にまでなっているのなら控えた方が良いだろう。
しかし今はもう大丈夫。
ミナが側にいるから。
側にいるだけで、食欲は落ち着く。
だから平気。
「ん? マカ、どうかしたの? にこにこしてる」
「うん。ミナが側にいてくれて嬉しい」
「うん! あたしも嬉しい。ところでマカの進学先、あたしと同じ大学だけど、大丈夫なの?」
「もちろん。推薦でも良いけど、ミナと一緒に試験受けたいから、受験するよ」
「そっそうじゃなくてぇ。マカならもっと上の大学目指せるんじゃないの?」
「ああ、そんなこと。いーの。私はミナといたいから」
「マカ…。んっ、じゃああたし、頑張らなきゃ!」
「うん。一緒にいられるよう、頑張って」
―そう。頑張って。
ずっと一緒にいられるように。
その為なら、私は何だってやるから。
私からあなたを奪うものは決して許さない。
誰にもあなたを譲らないから…―
【終わり】
ミナは不思議そうに首を傾げた。
「何で無くなっちゃったんだろう? 例のサイト」
「サイトなんていつ消えてもおかしくないでしょう? それより集中! 試験近いんだから」
「あっ、はいはい」
昼休み、ミナはマカに勉強を教わっていた。
例のサイトが消えたことにより、【解放】の力が無くなったミナ。
しかし考え方が変わったのか、マカに勉強を教わるようになった。
「不思議なのはあの夜もそうなんだよねぇ。例のサイトの画面を見てから記憶は無いし、リビングは散らかってたしぃ。両親も何で散らかってるのか分からないみたいだったし」
「局地的な地震でもあったんでしょ?」
「そっかなぁ」
「そうそう。それより早く問題解いて。昼休み、終わっちゃう」
「うっうん」
慌ててノートに向かうミナを見て、マカは微笑みながら頭を撫でた。
「まったく。ミナは可愛いわね」
「えへへ」
嬉しそうに笑うミナを見て、マカは思った。
―ああ…。この子の気は本当に美味しい―
マカは若い人間の生気を喰う。
しかしその食欲以外、普通の女子高校生と何ら変わらない。
本当の年齢も学年と合っているし、見た目も変わることはない。
―ただ、力を使う時に眼が赤くなる以外は…―
そして若い人間の生気を喰うこと以外は。
マカの好物はミナみたいな純粋な心を持っている者。
【解放】する力を持つ者のように雑多喰いはしない。
普段は普通の食事で間に合わせているが、時々どうしてもたまらなく喰らいたくなる。
けれど喰らい過ぎると、喰われた人間は倒れてしまう。
一晩眠れば元に戻るが、都市伝説にまでなっているのなら控えた方が良いだろう。
しかし今はもう大丈夫。
ミナが側にいるから。
側にいるだけで、食欲は落ち着く。
だから平気。
「ん? マカ、どうかしたの? にこにこしてる」
「うん。ミナが側にいてくれて嬉しい」
「うん! あたしも嬉しい。ところでマカの進学先、あたしと同じ大学だけど、大丈夫なの?」
「もちろん。推薦でも良いけど、ミナと一緒に試験受けたいから、受験するよ」
「そっそうじゃなくてぇ。マカならもっと上の大学目指せるんじゃないの?」
「ああ、そんなこと。いーの。私はミナといたいから」
「マカ…。んっ、じゃああたし、頑張らなきゃ!」
「うん。一緒にいられるよう、頑張って」
―そう。頑張って。
ずっと一緒にいられるように。
その為なら、私は何だってやるから。
私からあなたを奪うものは決して許さない。
誰にもあなたを譲らないから…―
【終わり】
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